COLUMN
タイヤ交換ついて解説
スタッドレスタイヤの寿命について、走行距離から判断できないか疑問をお持ちの方もおられるのではないでしょうか。タイヤは他の消耗品よりも高価な上、安全に深く関わるパーツであるため、適切な交換時期を見極めることが大切です。
そこでこのコラムでは、スタッドレスタイヤの寿命と走行距離の関係性、他の判断目安について解説します。スタッドレスタイヤを長持ちさせるポイントや、スタッドレスタイヤの選び方も分かりますのでぜひ参考にしてください。
目次
スタッドレスタイヤは、夏タイヤよりも柔らかいゴムが使われているため、寒い冬でも路面をしっかり捉えます。しかし、交換タイミングが分かりにくく自分でチェックするのが難しいという方もおられるでしょう。ここでは、スタッドレスタイヤの走行距離から見る寿命の目安などを解説します。
走行時、路面との摩擦によってタイヤの接地面がすり減っていきます。あくまでも目安ではありますが、スタッドレスタイヤは3,000km走行で1mm減少するといわれているため、新品時の残り溝からおおよその寿命が判断可能です。
スタッドレスタイヤは新品時のブロック高が50%摩耗すると、冬用タイヤとしての寿命を迎えます。新品時の残り溝が10mmだった場合、5mmになった時点で交換が必要です。つまり、3,000km×(10mm-5mm)となり、1万5,000km走行が距離から見た場合の寿命の目安です。
新品のスタッドレスタイヤを装着した時に溝の深さを測定しておけば、おおよその寿命を把握できますが、あくまでも目安である点に注意が必要です。タイヤがすり減るスピードは、運転方法や通常の舗装路をどの程度走行したかなど、さまざまな要素で変わります。
使用環境によって摩耗ペースが異なることから、定期的に残り溝をチェックして寿命を判断することが大切です。スタッドレスタイヤの縦溝底には、プラットホームと呼ばれる使用限界を表す突起がありますので、露出しそうであれば交換しましょう。
タイヤはゴムで構成されているため、紫外線や熱などの影響を受け、次第に硬くなります。また、異物を踏んだり、側面をこすったりすると簡単に損傷してしまうパーツです。ここでは、スタッドレスタイヤにおける寿命の判断基準について、劣化や損傷の観点から解説します。
エンジンオイルなどの消耗品と違い、タイヤは常に露出しているため、劣化の度合いがすぐに確認できます。劣化が進むと、まず小さな線がタイヤの溝や側面に出てくるでしょう。これが大きく深くなったのがひび割れです。内部のコードが露出するような大きなひび割れがあると、バーストの危険性が高い状態であるため早急に交換しましょう。
ひび割れは、タイヤが硬化しているのを目視で確認する方法です。ただタイヤの硬度を正確に把握したい場合は、硬度計で測定しましょう。硬度計はタイヤ販売店やディーラーなどで常備している場合がありますので、点検を依頼するのがおすすめです。
なお、一般的にスタッドレスタイヤにおいては、使用開始から3年~5年が劣化による交換時期の目安ですので、参考にしてください。
タイヤが損傷した場合の交換目安も把握しておきましょう。劣化や摩耗など、コンディションを点検して交換時期を判断するのが通常ですが、損傷により交換するケースもあります。
タイヤ交換が必須となるのは、内部の部材が露出した場合と、損傷した場合です。特に側面はゴムが薄いため、点検時にしっかりチェックしましょう。部分的に膨らみコブのようになっている場合は、内部の部材が損傷しています。また、亀裂があった場合、内部の部材が露出していないか確認してみてください。判断で迷う場合は、お店に相談しましょう。
スタッドレスタイヤは、定期的なメンテナンスや運転操作に気を配るだけで寿命が伸びます。反面、メンテナンスが不十分であったり、高い負荷がかかる運転操作をしたりすると、寿命は短くなります。ここでは、スタッドレスタイヤにおいて配慮したい4つのポイントについて解説します。
スタッドレスタイヤを装着中は、最低でも月に1回空気圧調整をすることで偏摩耗を防ぎ、本来の寿命まで使用できるでしょう。空気圧不足だと、タイヤが偏って地面に接地するため偏摩耗が生じます。一部だけ使用限界に達することになり、全体を使い切ることなく交換しなければなりません。
また、運転操作もタイヤの寿命に関わります。速度を抑えつつハンドルやペダル操作を緩やかにすることで、タイヤへの負荷が減り寿命を伸ばすことにつながります。
スタッドレスタイヤは、温度の低い環境での使用を想定して設計されたタイヤですので、気温に注意が必要です。冬が終わり路面温度が上昇してくると、元々柔らかいゴムがさらに軟化し摩耗ペースが早まります。そのため、夏タイヤへの履替え時期を見極めることが大切です。
履替えタイミングは、気温を目安にすると良いでしょう。路面凍結の恐れが少なくなる平均気温が7℃を越える様になった際に履替えが推奨されています。
夏タイヤへの履替えが完了し、スタッドレスタイヤを保管する際も劣化に注意が大切です。タイヤは紫外線や熱でも劣化します。屋外での野ざらしはタイヤにとって過酷な環境ですので、屋内か屋根付きのスペースを用意することが大切です。ストーブなどの熱源の近くも避けましょう。
また、油分・水分もタイヤに悪影響を及ぼすため、保管前にしっかり洗浄・乾燥させることが重要です。
スタッドレスタイヤの場合、シーズンごとに装着位置をローテーションすると長持ちにつながるでしょう。タイヤは一般的に、駆動方式や前輪・後輪で摩耗度合いが異なります。
例えば、前輪駆動車の場合、前タイヤが加速・減速・旋回で酷使されるため早期に摩耗します。一方で後タイヤはあまり負荷がかかりません。このことから、前タイヤと後タイヤを定期的に入れ替えると摩耗度合いが均等になるため、4本同時に使い切れる可能性が高まります。
スタッドレスタイヤは、多くのタイヤメーカーからさまざまな種類が販売されています。スタッドレスタイヤ買い替え時に迷った方も多くおられるでしょう。銘柄によって性能や価格が異なるので、使用環境に合わせて選ぶことが大切です。ここでは、スタッドレスタイヤ購入で参考になる4つの選ぶ基準を紹介します。
スタッドレスタイヤ選びではまず、どのような性能バランスになっているのかを把握することが大切です。スタッドレスタイヤの性能には主に「雪上性能」「氷上性能」「ライフ性能」「ドライ性能」「ウェット性能」「静粛性能」「効き持ち性能」があります。
雪上性能や氷上性能は、雪道や凍結路におけるグリップ力のことです。ライフ性能は摩耗のしにくさや、劣化のしにくさと言えます。ドライ・ウェット性能は、乾燥路面と湿潤路面でのグリップ力にかかわる要素です。その他にも、効きを長く持続させる効き持ち性能、ロードノイズを抑える静粛性能があります。
雪がよく降る地域や、0℃以下が続くような極寒の地域で使用を想定している場合は、雪上性能と氷上性能に特化したスタッドレスタイヤがおすすめです。滑りやすい路面においてグリップ力が高いタイヤだと、高い安心感が得られます。
交差点では0.5mや1mといった制動距離の差が、事故につながるかどうかを左右するため、注目したいポイントです。
冬季において、雪がほとんど降らない地域や降雪があってもすぐに溶けてしまう地域もあるでしょう。この場合は、乾燥路面や湿潤路面を走るシーンが多くなるため、ドライ・ウェット性能の高さを重視してスタッドレスタイヤを選ぶのもひとつの方法です。
日常的に車を使う場合は、長持ちしやすいライフ性能を高めた商品を選ぶのも良いでしょう。ただし、積雪時や凍結時に備えたい場合は、氷雪性能を重視したほうが安心感を得られます。
性能の高さを重視して選ぶと安心感につながりますが、優れた性能を持つスタッドレスタイヤほど価格が高くなる傾向です。夏タイヤとスタッドレスタイヤを交互に装着する必要がある場合、タイヤ交換や履替えにかかる費用が車の維持費を多く占めるため、できるだけ価格を抑えたい方もおられるでしょう。
旧型のモデルを選べば、購入コストを抑えられます。価格が安いモデルの中でも、省燃費性やライフ性能にこだわると、燃費や交換頻度も抑えられるでしょう。
スタッドレスタイヤは、路面温度が高い環境の中での走行距離が多いほど、早期にすり減ってしまいます。気温を目安にし、早めに夏タイヤへ履替えることがスタッドレスタイヤの寿命を伸ばすために重要です。ここでは、イエローハットのオンラインショップや専売タイヤの魅力をご紹介します。
イエローハットのオンラインショップでは、昼夜を問わずタイヤ探しが可能です。車種や年式などの基本情報とタイヤサイズを押さえておくだけで、簡単に適合するタイヤが見つかります。
夏タイヤ以外にも、スタッドレスタイヤやオールシーズンタイヤを取りそろえており、経済性に優れたイエローハット専売タイヤも選べます。ホイールもお選びいただけますので、ぜひ一度検索してみてください。
イエローハットでは、リーズナブルな価格設定で十分な性能を持つ専売タイヤを販売しています。スタッドレスタイヤのシーズン終了時に夏タイヤを購入予定の場合は、ぜひイエローハットの専売タイヤをご検討ください。
イエローハットの夏タイヤ専売モデルは2つで、ウェット性能や静粛性にこだわった「PRACTIVA」と、省燃費かつ操縦安定性能を高めた「ECOFINE」があります。どちらも性能と価格のバランスに優れたタイヤです。
スタッドレスタイヤがシーズンオフとなった場合は、適切な時期に履替えることが大切です。イエローハットでは、手軽に夏タイヤへ履替えられるようWEB予約に対応しています。
予約日を忘れてもWEB上で再確認でき、日時の変更や予約のキャンセルもWEBページで完結します。WEB予約であれば、作業日当日の待ち時間が短縮されるメリットもありますので、履替えがスムーズに終わります。
スタッドレスタイヤの寿命を判断する場合、走行距離はあくまでも目安にしつつ、残り溝を定期的にチェックすることが大切です。プラットホームに近づいた段階で交換すると、冬の運転の安心感につながるでしょう。ただし、残り溝だけでなく劣化や損傷の確認も重要です。
イエローハットでは、オンラインショップからいつでもタイヤ探しが可能です。スタッドレスタイヤだけでなく夏タイヤやオールシーズンタイヤをお選びいただけますので、ぜひお気軽にご利用ください。
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