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タイヤ交換はどのくらいで実施すべき?目安を知って判断に役立てよう!

タイヤは車の部品の中で唯一、路面と接するパーツであり摩擦によって消耗します。限界を超えて使用すると安全性が低下してしまうことから、必要に応じて交換することが大切です。

そこでこのコラムでは、タイヤ交換の判断目安をケース別に解説します。最後までお読みいただくと、サマータイヤとスタッドレスタイヤを適切なタイミングで交換の判断ができるようになるでしょう。

サマータイヤにおける交換の目安

サマータイヤは、雪や凍結の恐れがない春・夏・秋の使用に適したタイヤです。比較的高い温度の路面を走ることが多く、紫外線の影響を受けやすいと言えます。そのため、劣化や摩耗に気を付けつつ使用していくことが大切です。ここでは、サマータイヤの交換目安について解説します。

「残り溝」から判断する場合の目安

サマータイヤは主に「排水」「駆動力・制動力の確保」「操縦安定性を高める」「放熱性を高める」ことを目的に溝が設けられています。しかし、摩耗の進行により性能が低下するため、その残量が少なくなると交換しなければなりません。

具体的には、残り溝が1.6mm未満であれば使用限界に達した状態であり、交換が必須です。縦溝底にある突起「スリップサイン」は1.6mmを示しており、接地面と同じ高さになっているかどうかで簡単にタイヤの寿命を判断できます。

一方で、4mmを下回ると摩耗による性能低下が顕著になるため、タイヤ交換は4mmを目安に検討したほうが無難です。


「使用開始からの経過年数」から判断する場合の目安

主要原料がゴムで構成されているタイヤは、年数が経過するほど劣化します。摩耗が進んでいなくても、劣化により性能が低下している場合は交換が必要です。タイヤメーカーでは「使用開始後5年以上経過したタイヤは販売店等で点検を受けることを推奨」しています。

タイヤの経年劣化は、見た目からおおよその判断が可能です。タイヤが硬くなると、ひび割れが発生します。細かなものであれば走行に支障はありませんが、はっきりと確認できる場合は交換したほうが良いでしょう。ひび割れの程度と危険度を知るためにも、タイヤ販売店に点検を依頼することが大切です。


「走行距離」から判断する場合の目安

新品タイヤを装着してからの走行距離でも、おおよそのタイヤ交換時期を予測できます。新品サマータイヤの溝が約8mm、5,000km走行で接地面が1mm摩耗すると仮定すると、約3万2,000kmで残り溝がスリップサインに到達するでしょう。ただし、タイヤは種類によって溝の深さは異なり、ゴムの柔軟性もさまざまです。

また、乗り方や路面の状況によっても摩耗ペースが変わります。摩耗でタイヤの寿命を判断する場合は、走行距離を参考にしつつ残り溝を定期的にチェックすることが大切です。


交換時期を過ぎてしまうとどうなる?

タイヤが摩耗し使用限度を超えた状態で使い続けると、スリップやハイドロプレーニング現象を引き起こすリスクが高まります。これらは車のコントロールが効かず、事故につながりやすい危険な現象です。

道路運送車両法の保安基準では、残り溝が1箇所でも1.6mm未満になっているタイヤは使用不可と定めています。そのため、限界にきたタイヤを使用し続けるのは法令違反です。交換時期を過ぎると、車を使用するリスクが高まるので早めに交換しましょう。

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スタッドレスタイヤにおける交換の目安

サマータイヤとは全く異なる路面を走行する目的で開発されたスタッドレスタイヤは、寿命の判断基準も異なる点に注意が必要です。スリップしやすい冬の路面を走行するためのタイヤですので、ポイントをしっかり押さえておきましょう。ここでは、スタッドレスタイヤに関する寿命の判断目安について解説します。

「プラットホーム」から判断する場合の目安

スタッドレスタイヤの縦溝底には、スリップサインとは高さの異なる突起が設けられています。これは「プラットホーム」と呼ばれ、スリップサイン同様に使用限界を示すサインです。残溝が半分になった際に露出するよう設置されており、その場合は冬用タイヤとしての使用は禁止となります。

スタッドレスタイヤは、雪道や凍結路でしっかりとグリップするようサマータイヤよりも溝が深く設計されています。安全性の観点から、サマータイヤよりも残り溝の重要度が高いことが理由です。したがって、スタッドレスタイヤにおいてはスリップサインではなくプラットホームで寿命を判断しましょう。


「硬度」から判断する場合の目安

雪道や凍結路などでしっかり路面を捉えるには、タイヤの柔軟性が重要です。硬いタイヤは路面に密着しにくいため、摩擦の力を得にくく滑ってしまいます。スタッドレスタイヤは、気温が低くてもゴムの柔軟性を保てるのが強みですが、劣化により硬化している場合は交換が必要です。

スタッドレスタイヤの硬度は、「硬度計」や「デュロメーター」と呼ばれる専用の測定具で測れます。タイヤを専門的に扱うお店で備えている傾向があるので、使用開始から3年以上経過している場合は測定を依頼してみてはいかがでしょうか。測定結果とアドバイスにしたがって、交換を検討すると安心です。


「走行距離」から判断する場合の目安

スタッドレスタイヤにはサマータイヤよりも柔らかいゴムが使用されています。そのため、舗装路において摩耗しやすい点に注意が必要です。新品のスタッドレスタイヤの溝はおおよそ10mmで、5mm程度摩耗するとプラットホームが露出し冬用タイヤとしての役目を終えます。3,000kmで1mm摩耗すると仮定した場合、1.5万kmで交換時期となります。

ただし、スタッドレスタイヤにおいても使用状況により摩耗ペースは異なります。1.5万kmの走行距離の目安は参考程度に把握しておき、残り溝で正確に寿命を判断することが大切です。


交換時期を過ぎてしまうとどうなる?

スタッドレスタイヤの交換時期を見逃してしまうと、性能低下により危険な状態になる可能性があります。雪道や凍結路でのグリップ力が低下しているため、制動距離が伸び、コントロール性が悪化するのです。安全性に悪影響が出ることから、早めの交換をおすすめします。

また、スタッドレスタイヤは冬季限定での使用が推奨されており、夏場の環境には向いていません。プラットホームの露出や過度な硬化があり、夏にそのまま使用して履き潰すケースもありますが、特に濡れた路面における排水性能が低いためサマータイヤに履き替えることが重要です。

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タイヤが損傷・異常摩耗している場合の交換目安

タイヤは、使用過程における消耗により交換時期を迎えることが一般的です。しかし、場合によっては、損傷や偏摩耗などの異常により交換する場合があります。ゴムという柔らかい素材のため鋭利なものに弱く、側面においては強度が低い点に注意が必要です。ここでは、タイヤの異常を見分けるポイントについて解説します。

損傷がある場合

タイヤの損傷を判断する上で重要な観点は、「変形」「コード層の露出の有無」です。タイヤは空気圧不足、過負荷の影響により、内部にあるコード層が損傷を受け変形してしまうことがあります。コード層とトレッドが剥離してしまうセパレーションや、コード切れによるピンチカット(膨らみ)が主な例です。

また、側面を縁石などの障害物に接触することで生じる亀裂にも注意が必要で、コード層が露出している場合は特に危険です。これらの異常があった場合は走行中のバーストにつながるため、タイヤを交換しなければなりません。


異常摩耗がある場合

タイヤの接地面は、必ずしも均等に摩耗するとは限りません。車種やタイヤの取付け状態など、さまざまな要因により異常摩耗している場合があります。異常摩耗の代表的な種類として挙げられるのが「片減り」「両肩減り」「センター摩耗」です。

異常摩耗により一部だけスリップサインが露出した場合や、コード層が露出した場合は交換しなければなりません。タイヤの異常摩耗が軽度の場合は、メンテナンスや要因に応じた処置をすることで悪化を防げます。

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タイヤをより長く使うためにできること

タイヤを長く使用し続けるためには、定期的に点検し、必要に応じてメンテナンスを実施することが大切です。ここでは、日常点検や各種メンテナンスの重要性について解説します。タイヤ保管時のポイントについても紹介しますので、長持ちさせるためにもぜひご覧ください。

日頃から状態チェックを行う

安全に車を使用することにおいて、日常点検はドライバーの義務です。エンジンや計器類の点検も重要ですが、特にタイヤは安全性に直結するパーツであり、日頃から状態を気にかけることで異常があった場合早めに対策もしくは交換の判断ができます。

日頃の状態チェックでは、タイヤ側面や接地面に変形や亀裂がないかをチェックしましょう。また、各タイヤの偏摩耗の状況を確認し、ローテーション時期を見極めることも重要なポイントです。


空気圧・ホイールアライメントを適正に保つ

タイヤのメンテナンスで特に重要なのは空気圧です。空気圧不足は偏摩耗を誘発するだけでなく、パンクやバーストなどのトラブルにもつながります。タイヤの空気圧が不足している場合は、ガソリンスタンドやカー用品店などで調整しましょう。頻度としては、月に一度が目安です。

ホイールアライメントは、車体に対するホイール取付け角度のことで、適正値から外れているとタイヤの異常摩耗に関わります。走行時の強い衝撃などで狂うことがあり、空気圧調整していても異常摩耗が強く出る場合は、ホイールアライメント測定をお店に依頼したほうが良いでしょう。


保管環境を最適化する

季節ごとにサマータイヤとスタッドレスタイヤを使い分けている場合は、使用しないタイヤを保管する必要があります。ただタイヤは保管時にも劣化していくため、環境を最適化することが重要です。適切な保管環境を用意できれば、次シーズンも使える可能性が高まるでしょう。

タイヤにとってダメージを受けにくい保管環境は、冷暗所で風通しの良い場所です。少なくとも直射日光は避けましょう。紫外線により劣化を促進してしまうためです。


シーズン毎のタイヤ交換(履替え)時期の目安

サマータイヤとスタッドレスタイヤは、シーズンごとに履替える事をおすすめします。しかし、どのタイミングで履替えれば良いのか悩まれる方もおられるでしょう。ここでは、冬が終了してサマータイヤへ履替えるタイミングと、冬に向けてスタッドレスタイヤへ履替えるタイミングの目安を解説します。

サマータイヤへ履替えるタイミング

冬が終わる時期は地方によって違うため、履替えタイミングが異なります。そのため、明確な日付を示すことはできませんが、判断の目安として気温が参考になるでしょう。

サマータイヤを履くタイミングは、最低気温が7℃を超えた時がおすすめです。降雪や路面凍結の可能性が低く、サマータイヤがグリップ力を発揮できることが理由として挙げられます。予報で気温7℃を超える日が続くようであれば、履替えの日程を決めると良いでしょう。


スタッドレスタイヤへ履替えるタイミング

スタッドレスタイヤへの履替えタイミングは、気温7℃を下回る前がおすすめです。少なくとも初雪の1ヶ月前に履替えておきましょう。例年の初雪の時期は、気象庁の過去のデータやタイヤメーカーの公式サイトで調べられます。初雪の1か月前に履替えておくことで、予想しなかった降雪があっても安心です。

新品のスタッドレスタイヤを履く場合は、雪が降る前に慣らし走行を完了しておくことも重要なポイントです。慣らし走行を行うことで、タイヤ本来の性能を引き出せます。時速60km以下で200km以上走行すると慣らしは完了です。

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タイヤが交換基準に達したらイエローハットへ!

タイヤの残り溝や劣化度合いから交換時期が近づいていたら、ぜひイエローハットでのタイヤ交換をご検討ください。イエローハットではオンラインショップを展開しており、いつでもタイヤ選びが可能です。ここでは、イエローハットの魅力をご紹介いたします。

各種タイヤがオンラインショップで注文できる

イエローハットのオンラインショップでは各種タイヤが検索でき、注文まで行えます。取り扱っているタイヤは、サマータイヤやスタッドレスタイヤの他、オールシーズンタイヤもあり、ラインアップが豊富です。またホイールも取り扱っているため、タイヤ購入と同時にご検討ください。

タイヤ検索だけでなく注文方法もシンプルです。取付け店舗や希望日など、画面の表示に合わせて選択・入力してくと注文が完了します。ぜひお気軽にご利用ください。


シーズン毎の履替えや保管もイエローハットにお任せ

タイヤの履替え作業を予約したい場合は、専用ページの利用が便利です。いつでも予約でき、作業日当日はすぐに作業開始するため待ち時間が短くなります。予約日の確認や日時の変更、キャンセルもWEB上で簡単に依頼可能です。

また、タイヤの保管で困っている場合は、ぜひ店舗にお問い合わせください。リーズナブルな価格で、適切にタイヤを保管いたします。保管場所の確保が難しい場合や、手間を減らしたい場合にぜひご依頼ください。
※イエローハットの一部店舗ではタイヤ保管を実施していない場合もございます。

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まとめ

タイヤ交換の目安は、サマータイヤとスタッドレスタイヤで異なります。それぞれ判断基準を把握しつつ、残り溝や劣化・損傷の有無を確認し、適切な時期に交換することが大切です。

タイヤ交換が必要であれば、ぜひイエローハットのオンラインショップから各種商品を検索してみてください。コストパフォーマンスに優れたタイヤなど、目的に合ったタイヤが見つかるでしょう。24時間利用でき注文も簡単です。

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