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新品タイヤ購入時の基礎知識を徹底解説!溝の役割や種類への理解も深まる

タイヤの残り溝を確認する際、新品時はどの程度だったのか疑問に思われる方もおられるでしょう。溝の深さは、タイヤの種類や銘柄によっても異なりますが、おおよその目安はあります。

このコラムでは、新品タイヤにおける溝の深さの目安や、摩耗による使用限界について解説します。タイヤに溝が掘られている理由や、トレッドパターンの種類も解説しますのでぜひ参考にしてください。

新品タイヤ購入時の基礎知識①溝の深さと使用限度

新品タイヤにおける溝の深さについて、規定はありません。ただし、溝がないタイヤは公道での使用が禁止されているため、最低限の既定値が設けられています。ここでは溝の深さの傾向と限度値を示す印の種類、摩耗による性能低下について解説しますので、ぜひご覧ください。

新品時の溝の深さはタイヤの種類や銘柄によって異なる

タイヤの溝の深さは、種類や銘柄によってまちまちです。舗装路の走行を想定した夏用タイヤであれば、新品時は約8mmの深さがあります。冬の路面に適応するスタッドレスタイヤは、一般的に夏用タイヤよりも深く設定されており約10mmが目安です。

このように、タイヤの種類によって深さは異なります。基本的に、タイヤの溝が深くなるほど接地面の変形量が大きくなり発熱しやすくなるため、極端に深い溝を持つタイヤはないと言えるでしょう。


タイヤの溝に設けられた使用限度を示す印の違い

タイヤの溝には、使用限度を知らせるための印が設けられています。一般道での使用を想定したタイヤに必ずあるのがスリップサインです。スリップサインは縦溝底に設けられた1.6mmの突起で、接地面が使用限度まで摩耗していることを判別するために存在します。

スタッドレスタイヤには、スリップサイン以外の突起があり、プラットホームと呼ばれています。プラットホームは新品時の溝の50%の高さで、冬用タイヤの使用限度を示すのが役割です。


夏用タイヤにおいても50%程度の摩耗で性能低下が大きくなる

夏用タイヤはスリップサインを確認することで使用限度に達したことが分かりますが、交換タイミングの理想としては、50%程度摩耗した4mm以下になった時です。タイヤの溝が少なくなるほど濡れた道路を走行したときにスリップしやすいため、1.6mmぎりぎりまで使用することはおすすめできません。

夏用タイヤは残り溝が4mmを切ると著しく制動距離が伸びる傾向にあるため、早めに交換したほうが良いでしょう。

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新品タイヤ購入時の基礎知識②溝以外の交換目安

主原料にゴムが用いられているタイヤは路面との摩擦ですり減るため、残り溝をタイヤ交換の判断基準にする方は多くおられるでしょう。しかし、計測するタイミングが掴みにくく、その他の不具合によって交換が必要となるケースもあります。ここでは、タイヤの使用期間や経年劣化、ロードノイズの増加の観点から、交換目安について解説します。

走行距離・使用開始からの経過年数

タイヤ交換を実施するおおよその目安を知っておくと、使用限度が過ぎている事に気付かなかったという事態を避けられます。

タイヤの使用を開始してからの走行距離における交換時期の目安は、夏用タイヤの場合3万km程度です。スタッドレスタイヤは柔らかいゴムが採用されていますので、1.5万kmほどの走行で寿命を迎えることが多いでしょう。

使用開始してからの経過年数による交換目安は、3年~5年です。多くの場合、経年劣化によりグリップ力など各種性能が低下しています。装着してから3年以上経っている場合は、タイヤを扱うお店に点検を依頼してみると良いでしょう。


経年劣化や損傷具合

タイヤの経年劣化を判別する際に着目すべきポイントは、劣化時に発生するゴム表面のひび割れです。細い線のように小さなひび割れの場合は走行に支障はありませんが、裂け目が大きく深くなるほど注意しなければなりません。

タイヤが損傷した場合も、交換となるケースがあります。側面に膨らみがあったり、深い亀裂があったりした場合は速やかに交換しましょう。


ロードノイズの増加

ロードノイズが大きくなってきた場合もタイヤ交換の目安です。ロードノイズとはタイヤから車体へ伝わる走行音のことで、基本的に劣化するほど大きくなります。

タイヤの接地面は、回転時に地面へ打ちつけられるため新品のタイヤでもノイズは発生しますが、ゴムが硬いほど大きな音が生じるのです。ロードノイズが気になってきた場合もタイヤを点検したほうが良いでしょう。

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新品タイヤ購入時の基礎知識③溝の持つ役割

タイヤにはなぜ溝があるのか気になる方もおられるでしょう。ここでは、タイヤの溝の役割を4つの観点から解説します。さまざまな路面状況に対応できるよう、市販されているタイヤには多くの技術が投入されており、その中でも溝は走行性能に深く関わることから役割を把握しておくことが大切です。

タイヤと路面の間の水分を除去するため

市販されているタイヤに溝が掘られているのは、路面上の水分を除去するためです。タイヤに溝がないと、水分が邪魔をして路面に密着できません。タイヤに溝を設けることで水分を効果的に掃き、しっかりと路面を捉えられるのです。

夏用タイヤの中には、溝のパターンを工夫することでウェット性能の高さを強みにしている商品がありますので、購入時にチェックしてみてください。


グリップ力を確保するため

スタッドレスタイヤの溝は、グリップ力にも影響を与えます。溝を彫ることで接地面に「角」ができ、路面を効果的にひっかくことで駆動力や制動力が得られるのです。溝のパターンによっては、旋回時のグリップ力も向上します。

また、溝を深くすることで、雪道でのグリップ力を高めているのがスタッドレスタイヤです。このように、タイヤの溝はあらゆる路面を走行できるよう、種類や目的ごとに特徴を持っています。


静粛性を向上させるため

タイヤの溝は、走行時の静粛性にも関わる要素です。例えばスポーツタイヤの場合、ロードノイズのひとつであるパターンノイズが大きめです。これは静粛性よりもグリップ力に重きをおいて、パターンを構成していることが理由として挙げられます。

反対に、静粛性に配慮したタイヤは、ある速度域でロードノイズが大きくならないよう横溝の配置を不均等にするなどの工夫が施されています。


法律で定められているため

公道を走行する目的のタイヤには、必ず溝を設けなければならず、最低限の深さが決められています。道路運送車両法の保安基準で規定されており、「いずれの部分においても1.6mm以上の深さを有すること」とあるため、一部でも1.6mm未満となっている箇所があるタイヤは使用できません。

なお、タイヤは偏って摩耗することがあるため、すべての溝が十分に残っているかを定期的に確認することが大切です。

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新品タイヤ購入時の基礎知識④トレッドパターンの溝の種類

タイヤのトレッドパターンには種類があります。大きく分類すると、対称パターン・非対称パターン・方向性パターンの3つです。さらに細かく分けると5つの形状があり、これらの特徴を押さえておくとタイヤの知識が深まるでしょう。ここでは、5つの代表的なパターンについて、特徴的なポイントを解説します。

リブ型パターン

リブ型のトレッドパターンは、タイヤの回転方向と同じ向きに溝が掘られています。縦溝と呼ばれ、操縦安定性や排水性が高く、旋回時のグリップ力にも効果的なパターンです。また、縦溝は空気の流れが良いため静粛性が良好、かつ転がり抵抗も小さいという特性があります。


ラグ型パターン

ラグ型のトレッドパターンは、タイヤの回転方向に対して溝が横方向に入っています。いわゆる横溝のことで、回転方向に対してグリップ力が得られやすいことから、駆動力や制動力に優れているパターンです。この特性からトラックやバス、トラクターなどの車両のタイヤに採用されることが多い傾向にあります。


リブラグ型パターン

リブラグ型パターンは、縦溝と横溝を配置したトレッドパターンです。リブ型とラグ型両方の特徴を持っているため、性能のバランスが良いと言えるでしょう。こちらもトラックやバスなど、事業用途の車両に採用される傾向があるトレッドパターンです。


ブロック型パターン

ブロック型パターンは、スリップしやすい路面に適したパターンで、雪道や泥などのぬかるんでいる環境でグリップ力を発揮するトレッドパターンです。ブロック一つひとつが独立しており、ブロック型パターンはスタッドレスタイヤやオフロードタイヤに多く採用されています。


V字型パターン

乗用車用のタイヤは、主に縦溝をベースとしたリブ型パターンが採用される傾向にありますが、V字型パターンの形状を持つ商品もあります。V字型パターンは排水性能が高いという特徴があるため、雨の日に強いタイヤです。オールシーズンタイヤにもよく見られるパターンです。

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新品タイヤをお求めならイエローハットにお任せください

溝の深さや役割を把握しておくと、新品タイヤを選ぶ際に役立ちます。タイヤ選びの際はぜひイエローハットのオンラインショップを利用してみてください。魅力的なアフターサポートもご用意しています。ここでは、イエローハットでタイヤを購入するメリットをご紹介します。

オンラインショップからいつでもタイヤを検索できる

イエローハットのオンラインショップは、タイヤの検索から注文までWEB上で完結するサービスです。オンラインショップですので時間に関わらず利用でき、いつでもお車に合ったタイヤが検索できます。

お車のメーカー、車種、タイヤサイズを選択いただければ、適合するタイヤが表示されます。注文も簡単で、取付け店舗、希望日を選択し、お客様情報の入力などを画面の指示にしたがって進めていくだけです。


安全性&経済性に寄与するアフターサポートをご用意

イエローハットでは、安全性や経済性に関わる2つのアフターサポートをご用意しています。タイヤ交換後ホイールナットが緩む万が一のケースに備えられる「ホイールナット増し締め点検」がひとつ目のアフターサポートです。1回無料で実施いたします。

2つ目は、タイヤを長持ちさせることで経済性を高める「タイヤローテーション」です。こちらも、アフターサポートとして1回無料で提供しています。
※上記のアフターサポートは、税込2万円以上のタイヤ4本セットまたはタイヤ・ホイール4本セットをご購入した方が対象となっています。


タイヤの履替え作業はWEB予約が便利

冬が終わると、夏用タイヤへの履替え作業が発生します。お店に依頼する方も多くおられるでしょう。イエローハットではスムーズに履替えられるようWEBからもご予約を受け付けています。

専用ページから簡単な選択・入力をしていただくことで予約が完了し、日程変更やキャンセルもできるので便利です。作業に際しての待ち時間も短縮できるメリットがありますので、ぜひご活用ください。

タイヤの履替え作業

WEB予約 コチラ


まとめ

新品タイヤの溝の深さは、夏用タイヤでおおよそ8mm、スタッドレスタイヤで10mm程度です。タイヤの溝は排水性をはじめ、グリップ力や静粛性にも関わることから、パターンごとの特徴を把握しておくとタイヤ選びの際に役立ちます。

イエローハットでは、各種タイヤをオンラインショップでも取り扱っています。タイヤのトレッドパターンを確認しつつタイヤ選びができますので、購入を検討している場合はぜひ一度アクセスしてみてください。

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