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ノーマルタイヤの基本をおさらい!雪道に限らず冬季に不向きな理由も必見

ノーマルタイヤは、サマータイヤとも呼ばれる標準的なタイヤです。舗装路を快適に走行でき、雨天時においても安心して運転できます。タイヤがどのような役割を持っているのか、基本から知りたい方もおられるのではないでしょうか。

このコラムでは、ノーマルタイヤを基本からおさらいしつつ、雪道で使用できない理由について解説します。長寿命につながるポイントも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

ノーマルタイヤの基本をおさらいしよう

車にとってタイヤは欠かせないパーツのひとつですが、どのような役割を担っているのでしょうか。ここでは、タイヤに求められる役割と、ノーマルタイヤにおける性能の指標について解説します。タイヤの基本構造についても把握できますので、ぜひ参考にしてください。

タイヤ全般に求められる4つの役割

タイヤ全般に求められる役割には、大きく4つあります。「荷重支持機能」「駆動・制動機能」「進路保持機能」「緩衝機能」です。これらの役割を把握すると、タイヤの重要性が分かるでしょう。

荷重支持機能とは、車体や荷物、乗員の重さを支える役割のことです。駆動・制動機能は車が進んだり、止まったりする際に必要なグリップ力を提供する役割を表します。車の進行方向の維持する役割や、方向転換を果たす役割が進路保持機能です。また、乗員への衝撃を和らげる機能(緩衝機能)は、乗り心地にも影響するポイントと言えます。


ノーマルタイヤに求められる7つの性能

ノーマルタイヤに求められるのは、以下の7つの性能です。タイヤを選ぶ際に役立ちますので、ぜひ押さえておきましょう。

  • ドライ性能:乾燥路面でのグリップ力
  • ウェット性能(排水性能):湿潤路面でのグリップ力
  • 省燃費性能:転がる際の抵抗の少なさ
  • 耐摩耗性能:摩耗に対する耐性
  • 乗り心地:衝撃を吸収する能力
  • 静粛性能:ロードノイズの発生のしにくさ
  • 直進安定性:安定してまっすぐ走ろうとする性能

ノーマルタイヤは、多くのタイヤメーカーからさまざまな銘柄で販売されており、上記の7つの性能に得手不得手があります。タイヤ選びでは、それぞれのタイヤの強みを把握することが大切です。雨天時に強いタイヤが欲しい場合は、ウェット性能に着目するなど、目的に合わせて選ぶと良いでしょう。


乗用車用のタイヤの基本構造

乗用車用のタイヤには、ラジアル構造のチューブレスタイヤが使用されています。ラジアル構造のタイヤは、一昔前まで使用されていたバイアス構造のタイヤよりも、安定性や省燃費性などの性能が高い点が特徴です。また、タイヤ内にチューブを必要とせず、異物が刺さっても空気が抜けにくい特性もあります。

タイヤ内部は、カーカスと呼ばれる骨格がベースとなっており、円周上にベルトを巻き付けて形成されています。これらはコード層と言われ、タイヤの剛性や強度に関わる部分です。

外側は合成ゴムで覆われており、地面に接する場所をトレッド、側面をサイドウォールと言います。トレッドとサイドウォールの間にある部分はショルダー部で、ホイールとの接合部がビードです。

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ノーマルタイヤは雪道に限らず冬季に不向き

ノーマルタイヤは、雪道や凍結した公道の走行を禁止されています。これは滑りやすいことが理由で、冬季の使用を前提として開発されたスタッドレスタイヤと比べると、発進・旋回・制動におけるどの性能を取っても劣っているからです。ここでは、ノーマルタイヤが冬季に不向きな理由を解説します。

雪道や凍結路では制動距離が大幅に伸びる

ノーマルタイヤが雪道で使用できない理由のひとつに、制動距離の問題があります。JAFのテスト結果によると、圧雪路でのブレーキ試験においてスタッドレスタイヤよりも1.7倍ノーマルタイヤの制動距離は長くなっています。

また、氷板路においてはスタッドレスタイヤの制動距離が78.5mだったのに対し、ノーマルタイヤは105.4mでした。このように、ノーマルタイヤは冬特有の路面で制動距離が大幅に伸びることが分かっています。


積雪・凍結時は規制の対象となる

ノーマルタイヤ装着時に滑り止め措置を行わず積雪時や凍結時に走行すると、規制の対象になります。各都道府県の公安委員会が、滑り止め措置を義務付けているためです(沖縄県を除く)。

特に豪雪時は、ノーマルタイヤによる走行で事故や立ち往生が発生し、ニュースになることもあります。周囲への影響が甚大なため、冬場はスタッドレスタイヤなどの冬用タイヤへ履替えるか、タイヤチェーンの装着が必須です。


気温7℃以下での使用を想定していない

道路上に積雪や凍結が見受けられない場合でも、ノーマルタイヤは気温が低くなるほどグリップ力が低下するため注意が必要です。一般的にノーマルタイヤは、気温7℃以下となる環境での使用を想定して設計されていません。

気温が低くなるほど、タイヤが硬くなって路面との密着性が悪化することから、冬季の使用に不向きです。一方で冬用タイヤに代表されるスタッドレスタイヤは、氷点下の環境でも柔軟性を保てるため、しっかり路面を捉えられます。


ノーマルタイヤとタイヤチェーンの組み合わせは不便

雪がほとんど降らず凍結も起こりにくい地域では、ノーマルタイヤで走行して雪が降ったらタイヤチェーンを装着するケースもあるでしょう。この方法のデメリットは、雪が降った際、タイヤチェーンの脱着に手間がかかる点です。

また、タイヤチェーンは振動が大きく乗り心地が悪化する他、スタッドレスタイヤのように速度が出せません。また、雪がない道路を走行し続けると壊れやすくなってしまうため、適切なタイミングで脱着が必要です。したがって、冬になったらスタッドレスタイヤを履き、タイヤチェーンはもしもの時に備えておくと安心と言えます。

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ノーマルタイヤの寿命を延ばし長く使い続ける方法

ノーマルタイヤが持つ性能を十分に発揮するためには、定期的な点検や調整が必要です。タイヤは経年劣化により、コンディションが大きく変わっていきます。点検は、寿命にも関わりますので、ポイントを把握することが大切です。ここでは、タイヤの各種点検項目のチェックポイントについて紹介します。

定期的な空気圧の点検・調整

空気圧は、タイヤが性能を発揮するために重要な要素と言えます。空気圧が多かったり少なかったりすると、グリップ力が大きく異なるためです。また空気圧が不適切だと、偏摩耗が発生しやすいため、タイヤの寿命を縮めてしまいます。

また、タイヤ内の空気は自然に減少していくことから、定期的に点検し調整することが大切です。普段から気にかけることで、パンクした場合も早期に気付けるでしょう。

空気圧調整のコツは、タイヤが冷えているときに実施することです。運転席のドアを開けた際に確認できるシールから指定空気圧を調べ、0kPa~20kPaの間で調整しましょう。調整後はエアバルブキャップの取付けを忘れないよう注意してください。


傷や亀裂などの点検

タイヤは傷付きやすいため、外観チェックも重要です。点検の際は、亀裂や損傷がないかどうかを確認しましょう。接地面や側面を全体的に確認し、異物の有無や噛み込みがないかもチェックしていきます。

また、タイヤは油分に弱いため、油汚れに注意しましょう。外観チェックで油汚れを発見した場合は、中性洗剤などで洗浄することが大切です。


摩耗状態の点検

タイヤの摩耗状態は、特に雨天時など湿潤路面でのグリップ力に大きく関わります。スリップサインを目安に、残り溝が1.6mm以上あることを確認しましょう。点検用にタイヤ溝測定ゲージを用意しておくと、正確な数値が分かります。

冬用タイヤは、残り溝が半分程度になると交換時期です。スリップサインの他に、プラットホームと呼ばれる突起がありますので、露出していないか確認してみてください。

また、偏摩耗の有無を確認し、極端にすり減っている部分がある場合はタイヤショップなどに点検を依頼しましょう。コード層が露出している場合は、交換が必要です。


タイヤローテーションの実施

タイヤローテーションは、タイヤのメンテナンスにおける基本メニューのひとつです。摩耗度合いを管理でき、一部のタイヤだけ早期に交換することを防げます。前後の残り溝に差があったり、偏摩耗していたりした場合は、ローテーションを実施しましょう。一定の走行距離で実施する場合は、5,000km走行毎が目安となります。

近年の国産車において主流となっているFF車(前輪駆動車)は、特にフロントタイヤが摩耗しやすいためこまめに点検し、残り溝の差がひらいてきたらローテーションを実施することが大切です。

また、ローテーションの方法は、車種やタイヤによって異なります。タイヤの種類によっては、回転方向が定められている場合があるため、方向性の有無に注意しましょう。

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運転のコツを押さえてタイヤを上手に使おう

タイヤは運転の仕方により早く消耗することもあれば、ちょっとしたコツで長持ちすることもあります。タイヤに優しい運転を心がけることで、長持ちだけでなく省燃費にもつながるでしょう。ここでは、タイヤへの負担が少なくエコにもつながる運転方法や、冬における走行のポイントを紹介します。

タイヤに優しい運転は省燃費にもつながる

タイヤは路面にグリップすることで消耗します。そのため、加速や旋回、制動時においてグリップ力を最小限に抑えるほど摩耗ペースは緩やかです。発進や加速をする際、必要以上にアクセルを踏むとタイヤが空転することもあるため、ペダルはじんわりと操作しましょう。また、スピードを控えることで、制動時や旋回時にタイヤへの負担を減らせます。

上記のような運転方法を実践すれば、走行で消費するエネルギーが少なく済むため、省燃費にもつながります。車の維持費を低減できるでしょう。


冬に押さえておきたい運転のポイント

冬はノーマルタイヤが性能を十分に発揮できない季節です。雪や凍結の可能性がある地域では、スタッドレスタイヤを履く必要があります。ただし、スタッドレスタイヤでも滑ることを念頭に置いて、運転しなければなりません。

冬はタイヤに優しい運転方法を応用して、慎重に操作するのがポイントです。ハンドルやペダル操作を通常よりも緩やかに行うことが基本となります。また、雪などで視界が悪くなるため、車間距離を普段より多めに取りましょう。進行方向の道路状況が判断しやすくなります。必要のない追い越しや車線変更を減らすことも重要なポイントです。

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タイヤ探しはイエローハットのオンラインショップが便利!

ノーマルタイヤはメンテナンスを実施していたとしても、摩耗や劣化により交換時期が訪れます。交換を検討する際は、ぜひイエローハットのオンラインショップをご利用ください。ここでは、オンラインショップの利便性と、タイヤ購入時の特典などについてご紹介します。

各種タイヤを24時間検索可能

イエローハットのオンラインショップは、タイヤ選びから注文まで完結します。オンラインショップは時間に関わらず利用でき、いつでもお車に合ったタイヤが検索可能です。

お車の車種やタイヤサイズを選択いただければ、適合するタイヤが表示されますので、予算に応じて商品をお選びいただけます。注文手順はシンプルで、取付け店舗、取付け希望日を画面表示に合わせて入力・選択していくだけです。ゆっくりとタイヤ選びができますので、お気軽にご利用ください。


2つの特典で安心かつタイヤが長持ち

イエローハットでは、税込2万円以上のタイヤ4本セットまたは、タイヤ・ホイール4本セットをご購入した方を対象に2つの特典を用意しています。走行の影響によりホイールナットが緩んでしまう万が一のケースに備え、再度増し締めすることが大切です。このホイールナット増し締め点検を1回無料で実施いたします。

2つ目の特典は、タイヤの摩耗均一化につながるタイヤローテーションです。こちらも1回無料で実施いたしますので、ぜひご活用ください。


タイヤの履替えはスマートなWEB予約がおすすめ

ノーマルタイヤは春から秋に適したタイヤです。スタッドレスタイヤを装着している場合、冬が終わった段階でノーマルタイヤへ履替える必要があります。お店に作業を依頼する方もおられるでしょう。イエローハットでは、円滑にノーマルタイヤへ履替えられるよう専用のWEBページからご予約いただけます。

車種や作業を依頼したい店舗など、項目に応じて選択・入力することで予約が完了します。日程変更やキャンセルも可能となっており、手軽に利用可能です。待ち時間を短縮できますので、ぜひご活用ください。

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まとめ

ノーマルタイヤは、車の走行を支える必需品のひとつと言えるでしょう。スタッドレスタイヤのように冬には適していませんが、特に夏の使用に向いているタイヤです。空気圧や摩耗状態を定期的にチェックすることで、長く使えるでしょう。

ノーマルタイヤをお求めの際は、ぜひイエローハットのオンラインショップを利用してみてください。タイヤを手軽に探せる他、事前に注文も可能です。24時間利用できますので、多忙な方にとっても活用しやすいでしょう。

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