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車のホイールの「J数」を変更するとどうなる?車検への影響を含めしっかり解説

ホイール交換を検討しているときに、インチの他に「J」という文字を見かけたことはないでしょうか。これは「J数」と呼ばれるサイズ表記を指し、ホイール選びの際に確認が必要な項目のひとつです。不適切なサイズを選んでしまうと取り付けられなくなることもあるので、適切なサイズを確認して選びましょう。

このコラムでは、ホイールのJ数の基礎知識や、変更による注意点を詳しく解説します。また、ホイールサイズの見方や交換時のポイントも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

ホイールにおける「J数」とは?

ホイールを選んでいるときに、「4.0J」などのような表記を見かけたことがある方もおられるのではないでしょうか。これを「J数」と呼び、ホイールを交換するときはインチの他にJ数の確認も必要です。では、J数とは何を表す表記なのでしょうか。ここではJ数の意味や調べ方、ホイールのJ数とタイヤサイズの関係性について解説します。

「J数」はホイールのリム幅を表す数値

車のホイールには、さまざまなサイズや形状のものがあり、それぞれ特性があります。J数とは、ホイールのリム幅を表す数値で、単位はインチです。リム幅とは、ホイールリムの内側の面から外側の面までの幅のことで、取り付けるタイヤの幅や走行性能に影響を与えます。

例えば、6Jと表示されているホイールは、リム幅が6インチあることを意味しています。J数が大きいほどリム幅も広く、タイヤの幅も広がるため、路面との接地面積が広くなるのです。


「J」の文字はリムフランジ形状を表している

リム幅を示す数字の後にあるアルファベットの「J」は、リムフランジ形状を表しています。リムフランジとは、ホイールの内側の面とタイヤのビード部分が密着する部分の縁の形状のことです。

フランジ形状にはいくつかの種類があり、JやJJが一般的ですが、他にもB、K、Lなどがあります。標準的な乗用車に多く用いられているのは「J」です。これらの形状は、JIS規格(日本産業規格)によって定められており、各フランジ形状はそれぞれの特性や用途に合わせて選ばれます。


ホイールJ数の調べ方

ホイールのJ数は、多くの場合ホイール自体に表記されています。スチールホイールの場合、表面に刻印されていることが一般的です。一方、アルミホイールでは、内側のスポーク裏やリム部分に刻印があったり、ステッカーなどで表示されていたりします。

アルミホイールのJ数を調べるときに見つからない場合は、ホイールを外してみると良いでしょう。また、J数以外にも、ホイールのインチサイズやインセットなどの情報が同時に記載されているため、交換を検討している場合はこれらの情報も書き留めておくことがおすすめです。


ホイールのJ数とタイヤサイズの関係性

ホイールのJ数とタイヤサイズは密接な関係があります。タイヤは「標準リム幅」と「適応リム幅」の規格が存在し、純正ホイールはタイヤサイズが適合するよう設計されています。標準リム幅は、タイヤがしっかり性能を発揮するリム幅のことで、適応リム幅はその許容範囲です。

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ホイールのJ数を大きくした場合の影響とは?

車のドレスアップなどを検討していると、「J数の大きなホイールに変えたい」と思うことがあるかもしれません。では、ホイールのJ数を大きくすることによってどのような変化が生まれるのでしょうか。ここでは、ホイール選びでより大きなJ数の製品を使用した場合に得られる効果と、それに伴うデメリットについて解説します。

J数を大きくすることで得られる効果

ホイールのJ数を大きくすることで、いくつかのメリットが得られます。まず、リム幅が太くなることでリムが深くなるため、迫力が増すでしょう。さらに、車を後方から見たときにタイヤの存在感がアップし、よりスポーティな印象が強まります。

また、J数が大きいホイールでは、タイヤの幅も太くなることがほとんどなので、高いグリップ力や走行安定性の向上が期待できます。


J数を大きくした場合のデメリット

ホイールのJ数を大きくすることによって、いくつかのデメリットも考えられます。まず、リム幅の上昇によってホイールが重くなり、燃費が悪化するでしょう。これは、足回りの重量が増加することで、エンジンの負荷が増えるためです。接地面積が広くなると、走行抵抗も増します。

また、タイヤが外側に広がることで車の取り回しが難しくなります。狭い道や駐車場で切り返しの回数が増えるかもしれません。さらに、タイヤの厚みが薄くなる(偏平率が低くなる)ほど、路面からの振動も伝わりやすくなるでしょう。


ホイールのJ数を変える場合はその他の数値にも注意

ホイールのJ数を変更する際には、他の数値もチェックすることが大切です。例えばインセットによってはブレーキとホイールが接触してしまうこともあるでしょう。
ここでは、ホイールサイズの見方やインセットとの関係性、はみ出しや干渉による車検への影響について解説します。これらのポイントを踏まえながら、最適なホイール選びを行いましょう。

ホイールサイズの見方

ホイールのJ数を変更する際には、J数以外のホイールサイズの確認も行いましょう。ホイールサイズには、リム径、ボルト穴数、P.C.D(ピッチサークル・ダイアメーター)などがあります。まず、リム径はホイールの直径を表す数値です。ボルト穴数はホイールを車両に取り付ける際のハブボルトの数を示し、車種によって異なります。

P.C.Dはボルト穴の中心を結ぶ円の直径を示します。この数値が車両側と一致していないと、ホイールは取り付けられません。インセットについては後述しますが、この数値もホイールと車両の適合性を確認する上で重要なポイントです。


インセットに注目しよう

インセットとは、ホイールの座面とホイール中心の距離で、正の値(ポジティブ)と負の値(ネガティブ)があります。

ポジティブインセットは、座面が中心線よりも外側にあることを示し、ネガティブインセットは逆に内側にあることを示します。車検に適合させるためには、J数とインセットのバランスが大切です。


ブレーキとホイールが接触すると取付け不可

ホイール交換では、ブレーキとのクリアランスに注意が必要です。インセットの変更やホイールの形状によってホイールとブレーキ部品が接触してしまう場合、取り付けが不可能となります。

そのため、ホイールを選ぶ際は、ブレーキとのクリアランスが確保できるサイズを選択しましょう。カスタムホイールや大径化を検討する場合は、ホイールを販売しているお店で相談することをおすすめします。


はみ出しや干渉があると車検に通らない

ホイールのJ数を変更する際は、ブレーキへの接触以外にもはみ出しや干渉への注意が必要です。ホイールの変更により、タイヤがフェンダーやサスペンション部品と干渉することがあります。このような干渉が認められる場合は、車検には通りません。

また、2017年の法改正以降の保安基準では乗用車の場合でフェンダーから10mm未満のタイヤのはみ出しは許容(詳細については別途お調べ下さい)されることになっているので、ホイールも該当すると思われがちです。しかし、許容されているのはタイヤに該当するゴム部分のみなので、ホイールのはみ出しは認められていないので車検にも通りません。

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ホイールを交換する際に押さえておきたいポイント

ホイール交換をするときはホイールの数値を確認することも大切ですが、ホイール以外の部分の確認も欠かせません。ここでは、ホイールナット交換の必要性やスピードメーターの誤差についてご紹介します。
車は複数のパーツが組み合わさっているため、確認しながらパーツ選びを行う必要があります。ホイール選びや交換に関して不安を感じるときは、お店に相談して適切な製品を選びましょう。

ホイールナットも必要に応じて購入しよう

ホイール交換をするときは、新しいホイールの形状によって元々使用していたホイールナットが再利用できないことがあります。ホイールナットは平座ナットやテーパーナット、球座面のナットなどいくつか種類があり、ホイールに合うものを選ばないと脱輪など重大なトラブルを招いてしまう可能性があるパーツです。

例えば、純正ホイールに平座ナットが使用されており、交換予定の社外ホイールに適合するのがテーパーナットの場合は別途購入する必要があるのです。


スピードメーターの誤差に注意

ホイール交換時には、スピードメーターの誤差にも注意が必要です。ホイールのJ数やタイヤのサイズが変わると、タイヤの外径が変化し、実際の走行速度とスピードメーターが示す速度のズレが大きくなることがあります。

これにより、速度制限を守っているつもりでも実際は速度オーバーしているといった現象が起こる可能性があります。この誤差は法律で許容範囲が定められているため、車検の際もスピードメーターの誤差が規定範囲内に入っているかチェックが行われます。


不安を感じる場合はお店に相談しよう

ホイール交換を行うときは適切なJ数やインセットとのバランスなど、しっかりとした計算が必要です。これらの数値選びが適切でないと、干渉やはみ出しによる車検不適合などのようなトラブルや、買い直しなどによる思いがけない出費につながる可能性があります。ホイールの選び方に不安がある場合はお店に意見を求めてみてはいかがでしょうか。

カー用品店などで相談すれば、適切なホイールサイズのアドバイスを受けたり取付けを依頼できたりとさまざまなサポートが受けられます。


イエローハットのオンラインショップではタイヤとホイールが注文可能

イエローハットではオンラインショップを運営しており、WEBページでタイヤとホイールの注文が行えます。注文いただいた商品はタイヤへのホイールはめ込み作業やバランス調整を行わせていただきます。
ここでは、タイヤとホイール探しでご利用いただけるオンラインショップの魅力や、イエローハットをご利用いただく際の特典、夏タイヤへの履替えの際に便利な作業予約について紹介します。

車種に適合するタイヤ&ホイールがすぐ見つかる

イエローハットでは、オンラインショップをご用意しています。簡単な操作で適合するタイヤを探すことができ、利用時の手順はオンラインショップのトップページからメーカーや車種、タイヤサイズを選択するだけです。

購入画面ではパンク補償や窒素ガス充填などのオプションも選択でき、古いタイヤの処分が不要な方はお持ち帰りいただく選択も行えます。お使いのスマートフォンやパソコンから24時間いつでも利用できますので、ぜひ一度アクセスしてみてください。


条件により2つの特典が受けられる

イエローハットでは税込2万円以上のタイヤ4本セットもしくはタイヤ&ホイール4本セットをお買い上げいただいた方に、厳選した2つのアフターサポートを提供しています。

極まれではありますが、タイヤ交換後の走行による環境変化でホイールナットが緩むことがあります。そこで1つめのサポートとして、ホイールナット増し締め点検を実施し、締付けトルク値の確認を行います。

2つめのサポートはタイヤのコンディションを良好に保つタイヤローテーションです。どちらも1回無料で実施させていただきます。


夏タイヤへの履替えならWEB予約が便利かつスムーズ

夏タイヤへの履替えを検討されている場合は、専用WEBページから作業予約をするとスムーズです。営業時間に関わらずお好きなときに予約操作ができ、作業日当日速やかに作業開始ができるので店舗での待ち時間も短縮できます。

また、予約日の確認や予約日時の変更、キャンセルも専用WEBページから申請可能です。WEBページでの予約操作は冬タイヤへの履替え時にも対応しており、オイル交換やボディコーティングを予約される際もご活用いただけます。

タイヤの履替え作業

WEB予約 コチラ


まとめ

ホイールのJ数はリム幅を表す数値で、変更する際は他の部品との干渉やはみ出しへの配慮が必要です。車検に適合する範囲内でホイールを選びながらカスタムを楽しみましょう。サイズ変更でホイールを選ぶ際はインセットや外径の計算などを行い、タイヤとの適合に迷った場合は、専門家に相談することが大切です。

イエローハットでは店頭だけでなく、オンラインショップからもタイヤ・ホイールをご注文いただけますので、ぜひ一度ご利用してみてください。

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