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ホイールのサビ落としは可能?発生要因や落とし方、予防方法も解説!

ホイールのサビ落としは、車の美観を維持するために重要なメンテナンス作業のひとつです。本来は、ホイールにサビが発生する前に対策をするのが望ましいと言えますが、サビを発見し、落とす方法や予防方法について知りたい方もおられるのではないでしょうか。

このコラムでは、ホイールに使用される素材の種類や特性をはじめ、サビが発生する要因やサビ落としの方法について解説します。あわせて、サビを予防する方法も把握できますので、ぜひ最後までご覧ください。

サビ落としをする前にホイールの素材を把握しよう

ホイールのサビ落としを行う際には、素材について把握しておくことが重要です。ここでは、「スチール」「アルミニウム」「ジュラルミン」「マグネシウム」「カーボン」の各ホイール素材の特徴について解説します。サビの発生しやすさは素材により異なるため、ご自身のホイールに使用されているのがどのような素材か確認してみましょう。

スチールホイール

スチールホイールは、鉄と炭素を組み合わせた合金でできており、「鋼」とも呼ばれます。「鉄チン」という呼び名から純粋な鉄だと思われることも多いですが、実際は鋼を主成分とした金属・合金の総称です。スチールホイールのサビは、鉄分が水や空気と触れ合うことで酸化して発生する赤サビとなります。

通常、スチールホイールの表面はサビが発生しないよう、塗料によって保護されています。しかし、塗料の劣化や傷により保護が薄れた箇所から徐々にサビが進行します。


アルミニウムホイール

アルミニウムは、自己生成される酸化アルミニウムの薄い膜によって保護する性質があるため、非鉄金属の中でも耐腐食性に優れています。腐食に対しては非常に強い性質を持っていますが、ホイールの場合は塗装が剥がれると、白サビとなって広がっていくため注意が必要です。

アルミホイールのメリットは、スチールホイールと比較して軽量であることです。これにより、燃費や加速性能、ハンドリングの面で優れています。また、加工しやすいため、デザイン性に優れたホイールが豊富です。


ジュラルミンホイール

ジュラルミンホイールは、アルミ合金の一種であり、軽量かつ高強度であることが特徴です。しかし、純粋なアルミに比べて耐食性が劣るため、サビに注意が必要です。これは、ジュラルミンに含まれる銅が影響しています。

また、ジュラルミンにも分類があります。アルミニウムと銅の合金である「ジュラルミン(A2017)」と「超ジュラルミン(A2024)」、アルミニウムを主原料に銅・マグネシウム・亜鉛が含まれた「超々ジュラルミン(7075)」です。
鋼材を上回るほどの高硬度を持ちながらしなやかさも兼ね備えており、重量も鋼材やステンレス材と比べて約1/3と軽量です。


マグネシウムホイール

マグネシウムは、軽量でありながら強度と剛性を兼ね備えた金属で作られています。航空機や自動車、電子機器など幅広い分野で利用されており、その最大のメリットは非常に軽いことです。しかし、マグネシウム自体は錆びやすい性質を持っているため注意しましょう。

また、マグネシウムは高価で加工が難しく、量産が困難なため、一般的なホイールとしてはあまり見られません。主にレースシーンでの利用が中心となっています。


カーボンホイール

カーボンホイールは、軽さが最大の特徴で、海外でも注目を集めている素材です。カーボン繊維を使用しているため、従来のホイールと比較して圧倒的な軽量化を実現しています。燃費や運動性能が優れているため、ハイパフォーマンスモデルに採用されるケースもでてきました。

ただし、カーボンホイールは高額であるため、一般的な市場ではまだ普及していません。また、ガリ傷ができると修理が困難な点がデメリットです。サビについては心配する必要はありませんが、非常に高価ですので取り扱いに注意したい素材と言えます。

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ホイールにサビが発生する要因

ホイールは、どのような要因によりサビが発生してしまうのか気になる方もおられるでしょう。ホイールのサビは耐久性や、車の美観に影響を与えます。その要因を把握し、できるだけ対処することが重要です。ここでは、ホイールに生じた傷やクリア層の劣化がサビ発生の要因となることを解説します。

ホイールに生じた傷

ホイールにサビが発生する要因のひとつとして、ホイールに生じた傷が挙げられます。ホイールは地面に近い部分に位置しているため、走行中に飛び石が当たりやすく傷つきやすい部品です。傷がホイールの表面に生じると、素材がむき出しになり、サビにつながります。

また、ホイールがサビる要因として、塩分を含む潮風や凍結防止剤も軽視できません。海岸沿いや雪道を走行する際、ホイールに塩分が付着します。この塩分がホイールの傷に入り込むと、サビが進行していくでしょう。


クリア層の劣化

ホイールにサビが発生する要因のひとつに挙げられるのは、クリア層の劣化です。アルミホイールの表面は、紫外線や酸性雨などの外的要因から保護するためにクリア層が施されていますが、長期間の使用や過酷な環境下では劣化してしまいます。クリア層が劣化すると、白サビにつながるため注意が必要です。

特に、表面がクリア層のみで保護されているポリッシュホイールは、サビが発生しやすいとされています。
一方で、カラー塗装されているホイールは比較的サビにくいのですが、劣化により塗装が剥がれるとサビの発生は避けられないでしょう。

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ホイールのサビ落としは可能?

ホイールのサビは、軽減できたとしても完全に落とすのは困難です。ここでは、ホイールのサビを落としにくい理由や、放置した場合の弊害について解説します。サビは早期発見が重要であり、早めに対処するほど落としやすく影響を最小限に留められるでしょう。

表面上のサビは落とせる可能性あり

ホイールに発生したサビは、サビ取り用のアイテムを使用したり、磨いたりすることで落とせる場合があります。比較的落としやすいのは、表面上のサビです。早めに気付くことができれば、手間が少なくなるでしょう。

ただし、深く根を張っていたり、大きく広がっていたりするサビほど落としにくくなります。この場合、完璧に仕上げることは困難ですので、交換を視野に入れたほうが良いでしょう。


ホイールのサビ落としを怠った場合の弊害

サビが発生したホイールに対して対応が遅れると、さまざまな弊害が生じる可能性があります。サビを放置するほど、時間の経過とともにホイールの強度を低下させるリスクが高まるでしょう。特にスチールホイールは侵食しやすいため注意が必要です。

また、サビの進行によりタイヤとホイールの密閉性を損なうケースも考えられます。エア漏れはタイヤの性能低下や燃費悪化など、車全体の性能にも悪影響を及ぼすことから、サビは放置せず早めの対処が大切です。


ホイールのサビ落としに有効なアイテム

ここでは、サビ落としに有効なアイテムについて紹介します。サビが軽度な場合は、市販のサビ落とし用クリーナーである程度除去できるでしょう。重度の場合は、表面をこする必要が出てきます。ブラシやコンパウンドで磨くと落ちる場合がありますので、サビ落としの方法についてぜひ参考にしてください。

サビ落とし用のクリーナー

ホイールのサビ落としに有効なアイテムの中でも、軽度なサビに対しては専用のクリーナーが効果的です。多種多様なサビ落とし用クリーナーが販売されているため、手始めに試してみるのもひとつの方法です。

サビ落としクリーナーを使用する際は、事前にホイールを洗浄してから行いましょう。取扱説明書を確認しつつ、サビ落としクリーナーを塗布します。サビの程度にもよりますが、しばらく時間を置くだけで軽減可能です。ブラシを併用するタイプのクリーナーもありますので、必要に応じて用意しましょう。


ブラシやコンパウンド

しぶといサビが発生している場合は、ワイヤーブラシやコンパウンドなどで表面を磨いてサビを落とす方法もあります。表面を荒く削ることになるため、傷は避けられないでしょう。作業前に一度、お店に相談することをおすすめします。大きく広がった白サビなど、程度によっては多くの手間がかかります。

サビ取り後は、再びサビが広がらないようホイール用のコート剤やクリアを塗布するようにしましょう。

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ホイールのサビを予防する方法

ホイールのサビを完全に防ぐことは難しいですが、簡単なメンテナンスで予防ができます。ただし、ホイールの洗浄方法を間違えてしまうと、変色などの現象につながるため注意が必要です。ここでは、ホイールのサビ予防の方法や注意点を解説します。

定期的なクリーニングを実施する

ホイールは金属でできているため、化学物質を含んだ汚れや塩分を嫌います。定期的な洗浄を行い、これらの有害物質を落とすことでサビの予防につながるでしょう。沿岸部や凍結防止剤が散布された道路を走行した後も、ホイールを洗浄するタイミングです。

定期的かつ必要に応じて洗浄を実施すると、サビの発生や拡大を防止するだけでなく、美観の維持につながります。


洗浄を行う際の注意点

ホイールのサビをしっかり予防するためには、注意点を把握しておくことが大切です。洗浄の際は、変色させないために酸性クリーナーではなく中性タイプを選びましょう。ただし、手入れの方法はホイールによって異なる場合があるため、事前に取扱説明書を確認することが大切です。

特殊形状のホイールの場合、専用のクリーニングキットが用意されているケースもあります。また、スチーム洗浄や高圧洗浄機は、ホイールの傷や変色につながる可能性があるため、可能であれば手洗いがおすすめです。


コーティングやワックスでサビ対策をしよう

ホイールは車のボディと同様に、コーティングなどで表面に膜を形成すると、耐久性が向上します。劣化によるサビの発生に対しての対策となるでしょう。できる限り、サビや傷が付く前に、コーティングやワックスを施工しておくことが重要です。

また、サビ落としにより表面を研磨した場合は、素材がむき出しになってしまうため、忘れずにコーティングを施しておきましょう。しっかりと手入れをすることで、ホイールの美観を長く保つことが可能です。


ホイールのサビ落としの際はハブの防サビ施工もおすすめ!

ホイールのサビ落としも重要ですが、ホイールを取付けるハブのサビにも注意が必要です。イエローハットでは、ハブのサビ落としと、防サビ施工も承っています。また、ホイールを新たに購入したい場合は、オンラインショップが便利です。ここでは、イエローハットのWEBサービスの魅力などについてご紹介します。

定期的に行いたいホイールとハブ部分の固着を防ぐサビ落とし

ハブのホイール取付け面は、比較的サビが発生しやすい部分です。サビが進行すると、ホイールが固着し、簡単に取外しができなくなります。また、ハブにサビがあるとホイール装着時に密着していない状態になってしまうため、定期的に落とすことが重要です。

イエローハットでは、一部店舗にてハブの防サビ施工をご依頼いただけます。料金は税込3,960円~です。車種により料金が異なりますので、詳細についてはお近くのイエローハット店舗にお問い合わせください。


デザイン性の高いホイールへの買い替えもおすすめ

イエローハットでは、オンラインショップを運営しています。オンラインショップでは24時間タイヤとホイールの検索が可能です。お車の基本的な情報(メーカー名や車種)とタイヤサイズを選択するだけで、すぐに適合する商品が見つかります。

ラインナップも豊富で、夏タイヤや冬タイヤ、オールシーズンタイヤを取りそろえており、ホイールも多種多様なので、お好みのデザインのホイールが見つかるでしょう。


タイヤ履替え作業をWEB予約するとスムーズ

スタッドレスタイヤから夏タイヤへの履替えは、適切なタイミングで行う必要があります。履替えが遅れてしまうと、性能低下や短寿命を招くことになり、新しいタイヤの購入時期を早めてしまうでしょう。タイヤを長持ちさせるためにも、適切なタイミングでの履替え作業を推奨しています。

多忙により履替えを思いとどまっている方はぜひ、イエローハットのWEB予約をご利用ください。事前予約により履替えがスムーズに完了するだけでなく、予約日の変更やキャンセルもWEBで手続き可能です。お気軽にご利用ください。

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まとめ

ホイールのサビは、傷や塩害などさまざまな要因で発生します。放置して状態が悪化すると見た目や性能に悪影響を及ぼすため、早めにサビ落としを実施するのが得策です。また、サビは定期的なメンテナンスである程度予防できます。

イエローハットでは、サビ落とし用の商品を扱っている他、店舗によってハブの防サビ施工を承っています。また、タイヤやホイールの購入を検討している場合は、ぜひオンラインショップで探してみてください。お客様のお車に合った商品がきっと見つかるでしょう。

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