COLUMN
タイヤ交換ついて解説
タイヤの空気圧を適正に保つ方法には、空気だけでなく窒素ガスを充てんする方法があります。しかし、どのような効果が得られるのか知らない方もおられるのではないでしょうか。航空機用のタイヤにも使用されている窒素ガスですが、一部では意味がないと感じる方もおられるようです。
このコラムでは、タイヤに窒素ガスを充てんした場合の効果や、注意点、適切な空気圧を保つ重要性について解説します。どのようなケースに適しているのかについても分かりますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
窒素ガスは、航空機のタイヤにも使用されていることをご存じでしょうか。窒素の分子が酸素よりも大きいため、空気圧が保たれやすい性質を持っている他、難燃性であるため採用されています。ここでは、窒素ガスを充てんした際の効果について解説しますので、ぜひ参考にしてください。
タイヤの空気は、1ヶ月で5%ほど自然に抜けるとされています。そのため、月に一度の空気圧調整が重要ではありますが、忘れてしまう方も少なくありません。空気圧が低下するとタイヤの転がり抵抗が増加するため、燃費は悪化傾向となります。
一方で、窒素ガスを充てんしておくと空気圧が低下しにくいため、燃費への悪影響を抑える効果が期待できるのです。
タイヤに窒素ガスを入れることで、空気圧が安定しやすくなります。タイヤトラブルの防止に役立つ理由は、通常の空気よりも空気圧の維持が容易であるためです。
空気圧が不足すると、バーストや偏摩耗、ひび割れなどタイヤに悪影響を及ぼします。しかし、窒素ガスを使用することで、そのリスクを軽減できるのです。
窒素ガスは、温度変化に強い特徴を持っています。通常の空気を補充すると大気中に含まれる水分もタイヤ内に入るため、熱による膨張・収縮により空気圧が変動しやすい状態です。
一方、窒素ガスには水分がほとんど含まれていないため、温度変化による空気圧の変動が最小限に抑えられます。
窒素ガスを充てんすると、タイヤ内の水分や酸素がほぼなくなるため、ホイールが酸化しにくい効果があります。特にスチールホイールは、アルミホイールよりも酸化しやすいため、その恩恵を受けやすいでしょう。ただし、ホイールの外側については通常の空気に触れるため、効果がありません。
タイヤに窒素ガスを充てんする意味がないといわれる理由としては、空気中の成分の8割は窒素で構成されている点も理由として挙げられるでしょう。ここでは、この観点以外にも窒素ガス充てんの意味がないといわれる理由について解説します。
窒素ガスの充てんにより、内部の気体が抜けるスピードはゆるやかになりますが、定期的な補充は必要です。少なくとも2ヶ月に一度は補充することになるため、あまり意味がないと感じる方もおられます。
また、エア漏れはさまざまな原因で起こります。タイヤのビードとホイールリムの密着性が損なわれたり、エアバルブやその付近から空気が漏れたりするのです。そのため、窒素ガスを充点していたとしても、空気圧は定期的に点検する必要がある点があげられます。しかし、窒素ガスを入れた事による利点も多いのは事実の為、その点を理解したうえで、窒素ガスを充てんするかどうかをご判断ください。
窒素ガスの充てんにより、空気圧不足になりにくいとされていますが、充てんにかかる費用や、通常の空気を補充した場合の注意点などを押さえておくことが大切です。ここでは、窒素ガスの充てんにおけるポイントを解説します。
窒素ガスを充てんするには、通常費用がかかります。空気圧調整を無料で実施できるガソリンスタンドは多いですが、窒素ガスの場合は一旦タイヤ内の空気を抜き、充填する必要があるためです。目安として1本あたり500円程度かかるため、4本で約2,000円の費用がかかるでしょう。
補充の際に費用がかかるかどうかは、お店によって異なります。窒素ガスを充填したお店で補充すれば、一定期間無料となる場合が一般的です。ただし、他店で補充すると、費用はかかるでしょう。
窒素ガスを充てんしたタイヤに、通常の空気を補充して良いのか気になる方もおられるでしょう。この点に関しては、通常の空気を補充して混ざったとしても問題ありません。ただし、窒素ガスの効果は薄れることを押さえておくことが大切です。
また、サイドウォールはひび割れが目立つ部分でもあります。ゴムの厚みも薄いことから、トレッド面よりもコードが露出しやすいでしょう。
窒素ガスを入れようか迷われている方もおられるでしょう。タイヤの空気圧は適正値を保つことが大切ですが、手軽に補充できないとメンテナンス不足となってしまいます。ここでは、窒素ガスを利用したほうが良いケースについて解説しますので、判断基準のひとつとして参考にしてください。
高速道路をよく利用する方は、窒素ガスの効果を得やすいでしょう。高速道路はスピードレンジが高いため、タイヤへの負荷も高めです。空気圧不足で走行すると、バーストする可能性が高いと言えることから、圧力が低下しにくい窒素ガスの特性を活かせるでしょう。
空気圧の調整はガソリンスタンドで行なえるため、給油のタイミングで実施する方も多いでしょう。空気圧管理はドライバーの義務ですが、車を日常的に使用しない場合は、給油頻度にあわせて調整する機会も少ないと言えます。
また、忙しくて時間が取れない方もおられるでしょう。タイヤのトラブルがなければ、窒素ガスを充てんすることで2ヶ月程度は適正値をキープできるという点では、活用するメリットがあると言えます。
窒素ガスを充てんしても、補充する場所が生活圏内にない場合、メンテナンス不足になることが考えられます。一方で、窒素ガスに対応したお店が近場にあれば、買い物など用事のついでに補充しやすいため、空気圧をしっかり管理できるでしょう。このように、利便性を考慮して、窒素ガスを入れるかどうか決めることをおすすめします。
空気圧は、タイヤの寿命にかかわるため、適正値を保持することが重要です。ここでは、空気圧の重要性と圧力を監視できる便利アイテムについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
タイヤの空気圧が重要とされる理由は、過不足があると偏摩耗などにつながり、寿命を縮めてしまうためです。ただし、それだけではありません。性能を最大限発揮し安全性を確保することも理由として挙げられます。
空気圧不足や空気圧過多では、接地面積が小さくなるため、グリップ力が低い状態と言えます。特に滑りやすい路面を走行する冬は、スタッドレスタイヤの空気圧を適正に保ち、グリップ力を最大限発揮させてスリップを回避することが重要です。
TPMSは、Tire Pressure Monitoring Systemの頭文字で、空気圧を常時モニタリングするシステムを搭載したデバイスのことです。社外品の場合、各タイヤのエアバルブ先端に空気圧センサーを取付け、車内にあるデバイスに表示させるタイプが多くあります。
現在主流のチューブレスタイヤは、異物などが刺さっても空気が一気に抜けず、パンクに気づきにくい特徴を持っています。TPMSを装備していれば、1本だけ空気圧不足になっても気づきやすい点が特徴です。通常の空気圧管理においても役立つでしょう。
イエローハットには、窒素ガスを取り扱っている店舗があります。窒素ガス充てん料金は1本税込550円~です。ご希望の方は、ぜひお近くの店舗へお問い合わせください。また、イエローハットでは、タイヤが簡単に探せて注文まで完結するオンラインショップを運営しています。ここでは、オンラインショップの強みなどを紹介しますので、ぜひご覧ください。
イエローハットのオンラインショップは、24時間いつでもタイヤ選びができます。お車のメーカー名や車種、タイヤサイズを選んでいただくと、適合する商品が表示されるため便利です。
また、画面表示に合わせて取付け店舗、取付け希望日を選択していくと注文がかけられますので、ぜひご活用ください。スムーズにタイヤを交換できます。
イエローハットでは、税込2万円以上のタイヤ4本セットもしくはタイヤ&ホイール4本セットをお買上げいただいた方に、厳選した2つの特典をご用意しています。
タイヤ交換後、極まれではありますが、ホイールナットが緩むケースがあります。特典のひとつであるホイールナット増し締め点検を受けることで、安全性が高まり安心です。
また、タイヤに優しいタイヤローテーションも特典のひとつです。どちらも1回無料で実施させていただきますので、ぜひイエローハットでタイヤの購入を検討してみてください。
タイヤの履替え作業を希望する日に直接店舗にご来店いただいた場合、状況によりお待たせしてしまう可能性があります。事前にイエローハットの作業予約専用ページからWEB予約していただくと、予約日はすみやかに作業が開始できるため、履替えがスムーズに完了します。
また、WEB上で簡単に予約日時の変更やキャンセルができますので便利です。タイヤの履替え時期が近付いてきましたら、ぜひ作業予約専用ページからお気軽にご予約ください。
タイヤに窒素ガスを充填すると、燃費悪化やトラブルを防止する効果があります。ただし窒素ガスの充てん後、補充できる場所は限られていますので注意が必要です。
イエローハットでは、窒素ガスの充てんに対応した店舗がある他、オンラインショップからタイヤの注文が可能です。いつでも気軽にタイヤ探しがはじめられますので、ぜひご利用ください。
ネットで注文・店舗で取付け