COLUMN
タイヤ交換ついて解説
タイヤには、回転方向が指定されているタイプがあります。タイヤの回転方向の見方やローテーションの方法について、よく知らないという方もおられるのではないでしょうか。間違った状態で取付けてしまうと走行性能に関わるため、しっかりと向きを合わせることが大切です。
このコラムでは、タイヤの回転方向の見方を紹介しつつ、間違えて取付けてしまった場合の弊害について解説します。回転方向以外の取付け指定も把握できますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
回転方向が決まっているタイヤを「方向性タイヤ」と言います。方向性タイヤの見方について知りたい方もおられるでしょう。取付け方を間違ってしまうと車の走行に悪影響があるため、注意しなければなりません。ここでは、回転方向の指定があるタイヤの見方からトレッドパターンまで解説します。
タイヤは大きく「非対称パターン」「対称パターン」「方向性パターン」の3つに分類されます。対称パターンが一般的で、各性能のバランスに配慮されたのが非対称パターンのタイヤです。方向性パターンのタイヤは、ワンウェイパターンとも呼ばれ回転方向が指定されています。
回転方向が指定されているタイヤは、排水性能が向上するようトレッドパターンが設計されている傾向にあり、濡れた路面での走行性能が高いと言えます。また、スポーツ走行用のタイヤも、方向性パターンを採用した銘柄が多い傾向です。
方向性パターンのタイヤは回転方向が指定されていることから、取付け時に「ROTATION」の表記と矢印の向きを確認することが大切です。これらはタイヤのサイドウォールをチェックすると判別できます。
タイヤ交換時や履替え時は、車の前進方向に対してタイヤの回転方向を合わせる必要があります。気になった方は、一度サイドウォールを確認してみてください。
トレッドパターンとは、タイヤの接地面に形成される溝の模様のことです。基本的に湿潤路面での排水を目的にパターンが設計されますが、駆動力を確保したり、静粛性を高めたりなど、さまざまな役割を持たされています。
回転方向の指定がある方向性パターンのタイヤは、トレッドパターンの特徴を把握することで見分けることが可能です。斜めに大きく掘られた溝や、V字型に掘られた溝がある場合、回転方向が指定されたタイヤであると予測できます。
回転方向の指定がある方向性タイヤの購入を検討している方もおられるでしょう。方向性タイヤと言っても、さまざまなタイヤメーカーから販売されているため、性能はそれぞれ異なります。ただし、方向性タイヤにおけるメリットとデメリットを把握して購入することが大切です。
方向性タイヤは、排水性能に優れていることから、ハイドロプレーニング現象が起こりにくい点がメリットです。これにより、ウェット路面での安定した走行が可能になります。
駆動力や制動力も高く、方向性タイヤを履くことで走行性能の向上が期待できます。また、視覚的にもハイパフォーマンスな点をアピールできるトレッドパターンが特徴的で、車の外観にもプラスの影響を与えるでしょう。
方向性タイヤは、優れた性能を持つ一方で、いくつかのデメリットがあります。そのひとつは、左右のタイヤを容易に交換できない点です。タイヤの回転方向が決まっている為、反対側に取付けると回転の向きが反対になってしまいます。
また、高性能なタイヤであるため、同サイズと比較しても価格が高い傾向にあります。これらのデメリットを理解し、総合的な判断を行うことが大切です。
方向性タイヤの回転方向を反対向きに取り付けてしまうと、本来の性能を十分に発揮できません。排水性能が低下し、ハイドロプレーニング現象が起こりやすくなる可能性があります。
また、タイヤが逆向きになることで抵抗が増し、燃費の悪化やグリップ力の低下、走行時のノイズ増も懸念されます。適切な回転方向でタイヤを取り付けることが重要です。
回転方向が指定された方向性タイヤについて解説してきましたが、その他の特殊なパターンを持つ非対称パターンも性能にこだわって設計されているため要注目です。ここでは、非対称パターンタイヤの組み付け向きと、主な特徴について解説します。
近年は非対称パターンを採用する銘柄も多く、特定の向きで組み付ける必要があります。「ROTATION」と同様に、サイドウォールに表記されている「INSIDE」と「OUTSIDE」に注意して、正しい位置に取り付けることが重要です。
タイヤが正常に性能を発揮できるよう「INSIDE」は車体側に、「OUTSIDE」は車に対して外側にくるように取り付けましょう。
非対称パターンのタイヤは、接地面の内側と外側で異なる役割を与えられています。内側は排水性能に特化させ、外側は強度を高めてコーナリング時のグリップ力を高めているケースが一例です。多様な車種に対応できる特徴があります。
方向性タイヤと同様に取付ける向きが正しいかチェックすることが大切です。ローテーションについては、対称パターンのタイヤと同じ方法で実施できますが、回転方向が指定されているケースに注意しましょう。
方向性タイヤは回転方向に指定があるため、ローテーションの方法にも制限があります。ローテーションは、タイヤの摩耗管理に役立つメンテナンスですが、駆動方式やタイヤの向きに注意が必要です。ここでは、方向性タイヤのローテーションに関するポイントについて解説します。
方向性タイヤのローテーションにおいては、前後を入れ替える方法が有効です。タイヤの特性上、左右の交換はタイヤを組替えなければならないため難しいと言えます。タイヤチェンジャーが必要となりますので、個人で実施するのは現実的ではないでしょう。
注意したいのは、車種によっては前後のタイヤサイズが異なるケースです。そのような状況ではローテーションはできません。したがって、自分の車のタイヤサイズを確認し、適切なローテーション方法を選択することが重要です。
方向性タイヤの左右を入れ替えたい場合は、裏組みする必要があります。裏組みとは、ホイールに対して内側と外側を逆にし、組み直す方法のことです。方向性タイヤの接地面が片減りしている場合は、裏組みによるローテーションを検討すると良いでしょう。
ただし、ホイールからタイヤを脱着する工程が発生するため、工賃が高めです。また、非対称パターンが採用されている銘柄の場合は裏組みができないため注意しましょう。
非対称パターンのタイヤで回転方向の指定がない場合、通常のローテーション方法が適用できます。FF車では、まず前後を交換し、前輪にくるタイヤの左右を入れ替えることでローテーションする方法が一般的です。
一方、FR・4WD車の場合、後輪はそのまま前に持っていき、前輪を左右入れ替えて後軸に装着する方法が基本的なローテーションとされています。回転方向の指定がないタイヤは、これらの方法でローテーションが容易に行えるため、タイヤの寿命を延ばす効果が期待できるでしょう。
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方向性タイヤの回転方向は、サイドウォールに表記されている「ROTATION」の文字と矢印の向きを確認するだけで確認可能です。対称パターンのタイヤと見比べることで、トレッドパターンからも、回転方向の有無が判別できるようになるでしょう。
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