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ホイール選びにおいて重要なインセットとは?マルチピースの特徴も解説!

ホイールにはさまざまなデザインがあり、サイズも多く用意されています。ホイール選びにおいて重要となるのがインセットです。インセットとは、何を示しているのか知りたい方もおられるのではないでしょうか。

そこでこのコラムでは、ホイールのインセットが持つ意味と、注意点について解説します。また、ホイール選びで役立つ、マルチピースホイールやインチアップについての理解も深められますので、ぜひ参考にしてください。

ホイール選びで重要なインセットとは?

ホイールのインセットとは、サイズを表す項目です。どの部分のサイズを示しているのか分からない方、ホイールサイズの表記の見方について知りたい方もおられるでしょう。ここでは、インセットの正式な呼称に触れつつ、概要や各種ホイールサイズの見方を解説します。ぜひホイール選びの参考にしてください。

インセットはホイールサイズのひとつ

インセットとは、ホイールサイズのひとつで、ホイールを交換したい場合に確認すべき項目です。タイヤのビードが接するホイールの縁をリムと言い、表と裏のリム同士の距離をリム幅と言います。

インセットはリム幅の中心線から、ホイールの取付け座面までの距離を表しており、単位はmmです。純正ホイールのインセットの値を基準にした際、マイナスに振れるとホイールは車体の外側に出っ張り、プラスに振れると内側へ引っ込みます。


国際基準に合わせて呼称がインセットに変更

これまで日本では、オフセットという呼称を使用していましたが、2008年7月にJATMA(日本自動車タイヤ協会)により国際基準に沿うよう呼称がインセットに変更されました。

名残として、インセットとオフセットの両方が表記されている場合もあります。ホイール探しにおいて、サイズにオフセットと表記されている場合は、インセットと同義ですので戸惑わないようにしましょう。


インセット以外の各ホイールサイズの見方を把握しよう

ここでは、「15×5.5J 5 100 40」を例にホイールサイズの各項目について解説します。まず、ホイールの直径を表すのがリム径で、上記の例では「15」です。「5.5」は前述で解説したリム幅を表します。リム径とリム幅の単位はインチです。

次に一桁の数字の「5」はホイールのボルト穴数を示しています。「100」は各ボルト穴の中心を通る円の直径のことで、単位はmmです。そして最後の「40」がインセットを表しています。

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ホイール選びはインセット値に要注意

ホイールを購入する際、なぜインセットを確認する必要があるのか、疑問に思われる方もおられるでしょう。インセットが純正サイズと大きく異なる場合、取付けられないケースや車検に通らないケースにつながりやすいため注意が必要です。また、タイヤサイズの見方も把握しておきましょう。

はみ出しは車検に影響する

タイヤやホイールは走行時に高速で回転するため、車体からはみ出していると巻き込み事故のリスクが高まります。そのため、はみ出し量に基準が設けられており、インセットがマイナス側に触れる場合は注意が必要です。

保安基準では、車輪上部の一定範囲において、フェンダーから10mm未満まではタイヤがはみ出していても許容されます。ただし、ホイールが最外側に来ている場合は、少しでもフェンダーから突出しているとNGです。


足回り部品やボディへの干渉に注意

インセットが純正よりもプラス側に触れると、ホイールが内側に引っ込むため、他の部品への干渉に注意しなければなりません。ホイールの内側にはブレーキキャリパーやサスペンションなどの足回り部品があり、これらに干渉するとホイールが取付けられないため注意が必要です。

また、前輪においてはハンドル操作によりタイヤの角度が変わります。ハンドルを目一杯切った際に、タイヤハウスへ接触する可能性があることから、インセットがプラス値の場合は注意しましょう。


タイヤ交換を伴う場合はサイズも要チェック

ホイールを購入する際、タイヤも同時に交換するケースもあるでしょう。そのため、タイヤサイズについても把握しておくことが大切です。「185/60R15」を例に、タイヤサイズの見方について解説します。

まず「185」はタイヤの断面幅を表しています。ホイールのリム幅と関わってくる部分です。次に「60」は偏平率のことで、タイヤの高さ(厚み)を断面幅に対しての比率で示しています。数値が大きくなるほど高くなることを押さえておきましょう。

「R」はラジアルタイヤのことでサイズとは関係ありません。そして「15」はリム径のことで、ホイールと確実に合わせる必要があります。

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インセット値の計算に必要な情報

インセットが変わると、はみ出しや干渉に注意しなければなりませんが、許容量を把握するために必要となる情報について知りたい方もおられるでしょう。
ここでは、インセットを変更する際に押さえておきたい3つのポイントを解説します。ぜひ参考にしてください。

装着しているホイールのリム幅とインセット

ホイールを交換する際には、現在装着されているホイールのリム幅とインセットを把握することが重要です。リム幅はホイールの横幅を示し、インセットはハブとホイールの接触部分からホイールの中心線までの距離です。

インセットはホイールの裏面に表示されていることが一般的で、純正サイズの情報は専用のWEBサイト等で調べられます。適切なインセット値を計算するために、これらの情報を活用しましょう。


ホイールがどの程度内側に入っているか

インセットの計算に必要な情報として、ホイールがフェンダーからどの程度内側にあるのかを測定しましょう。測定する方法には、フェンダーの車軸の中心部分から糸をまっすぐたらし、スケールでホイールリムまでの距離を測る手法があります。

この距離が分かると、インセットをどの程度までマイナス値にできるか判断できるでしょう。ホイールをフェンダーに寄せたい場合は、緻密に測定し計算することが大切です。


購入予定のホイールのリム幅とインセット

ホイール購入時には、リム幅とインセットの正確な情報を押さえておきましょう。これにより、適切なインセット値の計算が可能となり、はみ出しや接触を防ぐことができます。

計算に不安がある場合は、お店にアドバイスを求めるのもひとつの方法です。ホイールのリム幅の変更を伴う場合はさらに計算が難しくなるため、依頼することで失敗を防げます。

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インセットの細かい設定が可能なマルチピースホイールとは?

ホイールは必ずしも一体成型されているわけではなく、いくつかのピースで構成されたマルチピースホイールも存在します。マルチピースホイールの場合、1ピースのホイールよりも細かなインセットの設定が可能です。
ここでは、ホイールの種類を構造別に解説します。

一般的な1ピースホイールの特徴

1ピースホイールは、リムとディスクが一体となった構造をしており、モノブロック構造とも呼ばれます。この構造の利点は、剛性の確保が容易で、製造過程が簡素化されることによりコストパフォーマンスが高い点です。

一方で、デザインにおける自由度が限定されるというデメリットが存在します。そのため、インセットを細かく設定できるマルチピースホイールが注目を集めており、カスタムにこだわりたい方にとって魅力的な選択肢となっています。


デザイン性に優れた2ピースホイールの特徴

2ピースホイールは、リムとディスクをそれぞれ製造し、多くの場合溶接により接合されています。この構造のメリットは、ディスクの位置を変更できるため、インセットをミリ単位で調整可能な点です。

一方で、価格が1ピースホイールに比べて高く、剛性の確保が難しいというデメリットがあります。そのため、スポーツ走行を想定している場合は、剛性が高い1ピースホイールがおすすめです。


デザイン性を極められる3ピースホイールの特徴

3ピースホイールは、アウターリム、インナーリム、ディスクの3つをピアスボルトと呼ばれる部品で固定する構造のホイールです。この構造のメリットは、各パーツの素材や製法に幅がある点や、デザインの自由度に優れている点です。また、2ピースホイールほどではないですがインセットを細かく設定できる点もメリットと言えます。

一方で、最上級に位置付けられる3ピースホイールは2ピースよりも高額であり、剛性が1ピースホイールよりも確保しにくいデメリットは2ピースホイールと同様です。3ピースホイールは、独創的でより個性的なデザインを追い求める場合に検討すると良いでしょう。

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ホイール選びではインチアップ・インチダウンも選択肢のひとつ

ホイールは保安基準内であれば、各種サイズを変更しても問題ありません。特にリム径を大きくするインチアップは、ドレスアップの手法のひとつとして人気です。一方で、スタッドレスタイヤ専用のホイールを購入する場合、インチダウンするケースもあります。ここでは、インチアップとインチダウンのそれぞれの特徴を解説します。

インチアップの特徴

インチアップではタイヤの外径を変えず、リム径のみを大きくすることで走行性能や見た目に変化をもたらす方法です。性能面でのメリットとして、タイヤの接地面積の増加によりグリップ力が向上し、ハンドリングがシャープになることが挙げられます。

ドレスアップ面では、大径ホイールによって車全体の印象が変わり、より個性的なデザインを求められるでしょう。


インチダウンの特徴

インチダウンではタイヤの外径を変えず、リム径のみを小さくすることでさまざまなメリットが期待できます。一般的にリム径が小さいほどタイヤの価格が下がることから、ランニングコストを抑えられるという点も魅力のひとつです。また、乗り心地が柔らかくなり、ハンドル操作が軽くなるため、運転がしやすくなるでしょう。

しかし、運動性能の低下やホイールがブレーキ部品などに接触する可能性があるため、注意が必要です。そのため、一部の自動車メーカーでは非推奨とされています。

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イエローハットはタイヤ・ホイールを手軽に購入できる

イエローハットには、タイヤとホイールが簡単に検索できるオンラインショップがあります。時間を気にせず、タイヤ選びから注文まで済ませることができるため便利です。ここでは、イエローハットのオンラインショップの魅力と、シーズンごとに行うタイヤ履替え作業のWEB予約についてご紹介します。

オンラインショップでいつでも気軽に検索・注文できる

イエローハットではオンラインショップを運営しており、タイヤだけでなくタイヤとホイールをセットで注文可能です。さまざまな種類の商品を取りそろえていますので、お車に合ったタイヤや気に入ったデザインのホイールが見つかるでしょう。

タイヤ・ホイール交換にかかる費用の詳細や合計金額が分かりやすく表示されますので、予算に合わせて商品を選べます。ぜひオンラインショップにアクセスし、探してみてください。


タイヤの履替え作業もイエローハットにお任せ

夏・冬タイヤへの履替えをWEBから予約していただくと、作業がスムーズに完了します。WEB予約であれば、お待ちいただくことなく、受付後すぐに作業が開始されるためおすすめです。

WEB予約後、日時を変更したい場合も問題ありません。WEB予約専用ページから簡単に変更やキャンセルが可能です。履替え時はぜひWEBでご予約ください。

タイヤの履替え作業

WEB予約 コチラ


まとめ

社外ホイールに交換したい場合、リム径やリム幅が同じでもインセットが変わると保安基準に引っかかることが懸念されます。
純正ホイールのインセットを把握しつつ、しっかり計算して新たなホイールを選ぶことが大切です。

手軽にタイヤ・ホイールを交換したい場合は、イエローハットのオンラインショップで検索してみてください。車種に適合したお気に入りのデザインの商品が見つかるでしょう。

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