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タイヤ交換ついて解説
タイヤには多くの種類があることをご存じでしょうか。スタッドレスタイヤやチューブレスタイヤ、低燃費タイヤなど、タイヤの名前は特徴ごとに呼び分けられています。そのためタイヤを選ぶ際に目的に合ったタイヤの種類がどれなのかを知りたい方もおられるでしょう。
そこでこのコラムでは、タイヤの種類をいくつかの項目に分けて解説します。タイヤの構造や求められている性能についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
乗用車用タイヤは車のパーツの中で唯一地面と触れ合う部分で、このパーツがなければ走行できないと言っても過言ではないほど欠かせないものです。一方、自分でタイヤの履替えを行う方もいるほど、メンテナンスのひとつとして意識しやすいパーツでもあります。
では、タイヤはどのような構造で作られているのか。ここでは、タイヤの基礎知識について解説しますので、ぜひご覧ください。
現代の自動車に最もよく使われているタイヤは、チューブレスタイヤと呼ばれるものです。このタイヤは、内部にチューブがない構造をしており、空気を直接タイヤ内部に封じ込めることが可能です。チューブタイヤよりもパンク時の安全性が高く、燃費の面でも有利と言えます。
また、これらのチューブレスタイヤは、ラジアル構造を採用しています。ラジアル構造とは、タイヤ内部の骨組み(コード)が中心から放射状(ラジアル方向)に配置されている構造のことです。ラジアルタイヤは、バイアスタイヤよりも発熱しにくく、高速走行時の乗り心地がよいなどの長所があります。
タイヤは、いくつかの基本性能から成り立っています。その中でも、乾燥路面でのタイヤのパフォーマンスを示すドライ性能、そして雨天時など湿潤路面での安全性や排水能力を示すウェット性能は、快適な走行に直結します。さらに、タイヤの転がりやすさを表す低燃費性能も重要です。
次に、耐摩耗性能はタイヤの寿命を左右します。また、乗り心地もタイヤにとって大事な性能のひとつです。道路からの衝撃をどれだけ吸収できるかを示します。
静粛性能とは、走行ノイズの発生のしにくさのことで、心地よいドライブにつながる要素です。そして、直進安定性は車が安定して直進する能力を指し、ドライバーの運転負担を軽減します。
冬季において、車は氷や雪の上を快適に走行できる必要があります。そのため、冬用タイヤは氷上性能と雪上性能という2つの重要な性能を持っています。氷上性能とは氷の上でのグリップ力を指し、この性能が高いほど氷の表面を捉えることが可能です。
一方、雪上性能は、雪の上をしっかりと進める力を表します。冬用タイヤは、雪を踏み固めることでグリップ力を生み出すことができるのです。
タイヤの表面を見ると、刻まれた溝はさまざまな模様をしています。この模様のことをトレッドパターンと呼び、デザインによってタイヤの性質も変化する要素のひとつです。
トレッドパターンの基本パターンは、リブ型・ラグ型・リブラグ型・ブロック型の4つです。ここでは、各トレッドパターンの特徴と、レースなどで使用される溝のないスリックタイヤについて紹介します。
リブ型は縦溝が主体となったトレッドパターンで、直進安定性や排水性に優れたパターンです。一方、ラグ型は横溝が特徴で、駆動力や制動力が求められるシーンに適しています。
そして、リブラグ型はその名の通り、リブ型とラグ型の特徴をあわせ持つタイヤです。舗装路を得意とするリブ型と非舗装路を得意とするラグ型の性能を生かせます。
トレッドパターンの種類としてブロック型があります。この型は、独立したブロックがいくつも配置されている点が特徴です。ブロック型の大きな強みとして、駆動力と制動力が挙げられます。
雪道や泥道などのスリップしやすい路面において、高いグリップ性能を発揮する点も長所のひとつです。そのため、スタッドレスタイヤやオフロードタイヤなどにブロック型のパターンが採用されています。
モータースポーツの世界ではスリックタイヤが使用されます。その特徴は何と言っても溝がない点です。これは、舗装路面での性能を最大限に引き出すためです。
しかし、スリックタイヤは一般公道での使用が認められていません。これは、タイヤの接地部には法律により滑り止めとなる溝が必要とされているからです。また、スリックタイヤは高速耐久性を求められるため、骨組みのひとつであるカーカスコードの構造も乗用車用タイヤとは異なります。
タイヤは性質や使用目的にあわせて名前が呼び分けられています。そこでここでは一般的に耳にする機会の多いタイヤとして、ノーマルタイヤ・オールシーズンタイヤ・スタッドレスタイヤ・スパイクタイヤの4つを紹介します。これらのタイヤはどれも特徴的な要素を持っており、得意とする路面がそれぞれ異なります。
ノーマルタイヤ(別名サマータイヤ)は暖かい季節に最適なタイヤです。しかし、ノーマルタイヤは夏のみを想定したタイヤではありません。春や秋はもちろんのこと、雪が降らない地域においては冬も使用できます。ノーマルタイヤは基本的に、ドライ性能やウェット性能、静粛性といった各性能のバランスがよく取れている点が強みです。
「オールシーズンタイヤ」はその名前が示す通り、一年を通じて使用可能なタイヤです。ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの間の性能を持ち、真夏の乾燥路から軽い雪道まで対応しています。季節の変わり目にタイヤを交換する手間がない点も魅力のひとつです。ただし、氷上ではノーマルタイヤと同様に滑りやすいため、使用環境に注意しましょう。
「スタッドレスタイヤ」は、冬季の走行に適したタイヤです。通常のタイヤに比べて柔らかいゴムが使用されており、低い温度でもグリップ力を発揮できます。また、溝が深く掘られており、細かな溝が多数ある点も特徴的です。ただし、高温の環境下ではグリップ力が劣るため、夏場はノーマルタイヤに履替える事をおすすめします。
今回紹介しているタイヤの種類の中でも、現在ほとんど見ることがないのが「スパイクタイヤ」です。スパイクタイヤは冬季の走行に特化しており、特に豪雪地域でその性能を発揮します。スパイクタイヤの最大の特徴は、タイヤのトレッド部に打ち込まれたスタッドです。スタッドが路面に突き刺さることで、車両に必要な駆動力と制動力を提供します。
しかし、その構造ゆえに日本では一般車両での使用が制限されています。一般的なドライバーにとってスパイクタイヤという選択肢は、存在しないものと考えてよいでしょう。
タイヤは基本となる分類の他にも、特化した性能ごとに呼び分けされています。より燃費のよいタイヤを選びたいときや高い走破性を求めるときなどは、特化されたタイヤが候補です。
ここでは、オフロードタイヤ・オールテレーンタイヤ・ランフラットタイヤ・セルフシールタイヤ・エコタイヤ・コンフォートタイヤ・スポーツタイヤについて解説します。
「オフロードタイヤ」は、不整地や悪路での走行を想定して設計されたタイヤです。特徴的なのは凸凹としたブロックパターンです。このパターンにより、砂地や泥地などの不安定な路面を引っかくことができ推進力が得られます。
また、溝の形状も特徴的で、一般的なタイヤが排水性を重視して縦溝が多いのに対し、オフロードタイヤは横溝を多くして地面を引っ掛ける箇所を増やしています。さらに、偏平率が高いのも特徴のひとつです。
「オールテレーンタイヤ」は、さまざまな地形での走行に対応したタイヤです。ゴツゴツとしたパターンが特徴で、これにより砂利道や泥道などの悪路でもグリップ性を発揮します。
主にSUV車に装着され、オンロードとオフロードのどちらでも走行可能ですが、燃費性能や凍結路面への対応力はオンロード用タイヤに比べると劣ります。
ランフラットタイヤはパンクしても一定距離走行可能なタイヤで、サイドウォール部分の剛性が高められています。タイヤ内の空気が抜けてしまっても、最低限タイヤとしての形状を維持することで走行を可能にします。ランフラットタイヤは80km/hで80km走行可能です。
一方、セルフシールタイヤは、パンクした場合でもその場で自己修復します。タイヤの内部に粘りのあるシール材が塗られており、タイヤに穴が空いた際にはその穴をすぐに塞いでくれます。
低燃費タイヤとは、JATMA(日本自動車タイヤ協会)が定めた基準において、燃費性能と安全性が一定レベル以上あるタイヤのことを指します。具体的には、転がり抵抗が「AAA」、「AA」、「A」のどれかに当てはまり、ウェット性能「a・b・c・d・e」の内c以上がエコタイヤです。
コンフォートタイヤは、乗り心地のよさに特化して設計されています。低価格帯のタイヤと比較すると、乗り心地、静粛性、グリップ力、耐久性といった全ての面で優れた性能を発揮します。ただし、性能を高次元で両立している分、一般的なノーマルタイヤよりも高値となる傾向があります。
「スポーツタイヤ」の特徴は、一般的なタイヤよりも強力なグリップ力を持つ点です。エンジンのパワーを効果的に路面へ伝えられます。サーキットの走行を想定した高性能なモデルや、一般道を気持ちよく走行する目的のライトなモデルなど、スポーツタイヤと言ってもその特徴は銘柄しだいです。
一部のジャンルに特化した専用タイヤも存在します。まずはSUV用タイヤについて見てみましょう。SUVは車体が重く、車高が高いため、カーブでふらつきやすい特徴があります。その負荷に耐えうる構造を備えたのがSUV専用タイヤです。
ミニバン用タイヤには、コーナリング時にふらつきにくく、偏摩耗を抑制する技術が採用されています。
最後に、EV用タイヤは、電気自動車の特性を考慮した設計がなされています。ノイズを抑え、航続可能距離を向上させる低燃費性能や、偏摩耗を抑制する技術が特徴です。
次世代のタイヤとして注目されているのが、「エアレスタイヤ」です。名前の通り、このタイヤは空気を必要としません。従来のタイヤと異なり空気を充填しないため、パンクの心配がないのです。
また、空気圧チェックの必要もなく、メンテナンスが容易であるという特徴があります。空気がいらず、パンクもしないという利点から、エアレスタイヤは夢のような存在と言えるかもしれません。
イエローハットは、24時間いつでも利用可能なオンラインショップをご用意しています。来店せずにタイヤの検索や注文が行えるので、ラインアップや価格帯なども気軽にご確認いただくことが可能です。
そこで、ここではイエローハットが運営するオンラインショップの強みと、季節の変化で発生する履替え作業をWEB予約できる点についてご紹介します。
イエローハットのオンラインショップは、豊富な種類のタイヤから希望に合った製品が探しやすくなるしくみでご用意しています。トップページから夏タイヤや冬タイヤ、オールシーズンタイヤなどのカテゴリーを選んでいただき、メーカー名・車種、そしてタイヤサイズを順に選択するだけで車種に適合するタイヤを確認いただけます。
国産タイヤや海外メーカーのタイヤ、イエローハット専売タイヤなどを取りそろえており、注文も簡単ですのでぜひ一度アクセスしてみてください。
夏と冬でタイヤを履替え、安全性が高い状態をキープすることが運転する上で重要です。イエローハットでは、適切な時期にタイヤを履替えられるよう、WEB予約専用ページを用意しています。WEB予約していただくと、余分な待ち時間が発生しません。
予約日の確認や変更、キャンセルが必要になった場合も予約ページから申請可能ですので、ぜひご利用ください。
乗用車用のタイヤは、チューブレスでラジアル構造を採用しています。ノーマルタイヤをはじめ、スタッドレスタイヤやオフロードタイヤ、コンフォートタイヤなど、目的や使用環境に合わせて選択することが大切です。
イエローハットのオンラインショップはタイヤの種類が豊富で、適合する商品を簡単に検索可能です。24時間利用できますので、お気軽に利用してみてください。
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