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ホイールナットのサイズの見方を解説!脱着に使用するツールもチェックしよう

タイヤと車両を固定するホイールナットにはさまざまな形状があり、使用するものは車両やホイールに適合したものを使用する必要があります。そのためホイールナットを用意する際に、選ぶ際の確認点が知りたい方もおられるでしょう。

このコラムでは、ホイールナットのサイズや形状に関して知っておきたい知識を解説します。ホイールナットを選ぶ際の注意点や、脱着に使用するツールについても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

ホイールナットのサイズの見方

ホイールナットは部位ごとの長さや形状などを確認して選びます。そのためホイールナットのサイズを確認するときは、前もって各部位の名称を把握しておくとイメージがしやすくなります。

まずはホイールナットの見方として、部位の名称と国産車で使用されている主要なホイールナットのサイズについて解説します。

ホイールナットの各部名称

ホイールナットの部位「全長」は、ホイールナットの先端から底までの全体の長さを示します。次に、「2面幅」です。これはホイールナットの工具をかける部分の長さを表します。

「ネジ径」はホイールナットのネジ部分の直径を示すもので、ハブボルトとナットが適切にはまるかを確認するために重要な要素です。最後に、「ネジ山ピッチ」はネジの山部分の間隔を表しています。


国産車に多く採用されているホイールナットのサイズ

国産車においてホイールナットのサイズは、メーカーごとに大体決まっています。車種ごとの具体的な数値は、インターネットで調べるとすぐに見つけ出すことが可能です。正確な情報を知りたい場合は、自車と同じメーカーのディーラーへ問い合わせると良いでしょう。

【ホイールナットのネジサイズの一例】

  • M10×P1.25:旧型のスズキ・スバル・マツダ・ダイハツの軽自動車
  • M10×P1.5:旧型の三菱、ホンダの軽自動車
  • M12×P1.25:日産、スズキ、スバル
  • M12×P1.5:トヨタ、ダイハツ、ホンダ、マツダ、三菱
  • M14×P1.5:ランドクルーザーやレジェンドなどの一部の車種

※「M」はネジ径で、単位はmm(ミリメートル)です。「P」はネジ山ピッチで、同じく単位はmmで表されます。

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ホイールナット選びで重要なサイズ以外の要素

ホイールナットを購入する際は、サイズ以外にも重要な要素がいくつかあります。これらを把握することで、最適かつ自分好みのホイールナットを選択できるでしょう。ここでは、ホイールナットの座面形状と種類、そしてデザイン性にも関わる素材について解説します。

ホイールナットの座面形状

ホイールナットの座面形状は、ホイールとナットが接触する部分の形状を示し、3つの主要なタイプがあります。それらは「テーパー座」、「球面座」、「平面座」です。テーパー座は、座面が斜めにカットされたタイプで、テーパー部分の角度は60度です。

一方、球面座は、座面が球状になっているタイプで、ホンダ車に採用されるケースが多くあります。最後に、平面座は、その名の通り座面が平らなタイプです。座面形状がホイール側とナット側で異なる場合、緩みにつながるため注意しましょう。


ホイールナットの種類

車のホイールナットは、その形状と機能により、いくつかの異なる種類に分けられます。その中でも主要なものは「貫通タイプ」と「袋タイプ」です。貫通タイプのホイールナットは、ナットの中心のネジ穴が貫通していて、ハブボルトが突き抜ける形状をしています。

一方、袋タイプは、ナットの座面の反対側がフタされたハブボルトが見えない形状です。さらに、特殊な形状のホイールナットとして「ロックナット」や「ヘプタゴンナット」も存在します。どちらも、特殊な形状により盗難防止効果を持っている点が特徴です。


ホイールナットの素材

ホイールナットに使用される素材はいくつかあり、それぞれ特性があります。一般的に市販されている素材は、スチール、クロムモリブデン、チタン、ジュラルミンなどです。スチール製のホイールナットは、比較的低コストな製品で耐久性に優れています。

クロムモリブデン製のホイールナットは、強度と耐熱性が高い特性を持っていますがその分コストは高い傾向です。チタン製のホイールナットは軽量かつ高い強度を兼ね備えており、レーシング環境などでよく使用されます。最後に、ジュラルミン製のホイールナットは、軽量で豊富なカラーを選べる点が長所です。

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ホイールナット選びの注意点

ホイールを選ぶときに国産メーカーであれば、採用されている種類もメーカーごとにおおよそ決まっています。

しかし、OEM車と呼ばれる車種は同メーカーの車種と異なるホイールナットが使われている可能性があり、輸入車の場合ホイールナットではないケースも多くあります。そこで、OEM車と輸入車の場合の注意点について見てみましょう。

OEM車の場合

OEM車(Original Equipment Manufacturer)とは他社が製造した車を自車のブランドとして販売している車を指します。OEM車においては、ホイールナットが製造元の規格になっていることがあります。そのため、購入したメーカー名でホイールナットのサイズを判断すると、失敗してしまうでしょう。

OEM車のホイールナットを選ぶときは、購入前に車両に使われているホイールナットの形状やサイズを事前に確認しておくことがおすすめです。


輸入車の場合

輸入車の場合、ホイールナット選びで注意点があります。それは、輸入車の多くがホイールナットではなく、ホイールボルトを採用している可能性があるからです。ホイールボルトとは、ボルトの頭部がホイールを固定するためのもので、ナットとは異なり、車体側にネジ穴が切られています。

このため輸入車を所有している場合、サイズだけでなく、ホイールボルトの規格にも注意を払う必要があります。


ホイールナットのはみ出しに注意

ホイールナット選びの際には、ホイールからの突き出しに注意しましょう。ホイールナットが車体からはみ出している場合、車検で不合格となるためです。適切な長さのホイールナットが装着されていないと、運転中の安全性に影響を及ぼす可能性もあります。

保安基準では、指定した範囲において、タイヤを除き車体からホイールなどがはみ出すことを一切禁止しています。タイヤにおいては、定員9人以下の乗用車で、突出量が10mm未満であれば問題ありません。(2023年6月時点の情報です)


ホイールナットの脱着で使用するツール

ホイールナットは工具を使用して脱着しますが、その際に使用するツールにはさまざまな種類があることをご存じでしょうか。

ここでは、ホイールナットの脱着時に使用するツールを4つに分けて解説します。DIYで作業を行う場合、ツールごとの特徴を知っておくと最適なものをそろえられるでしょう。

レンチ・クロスレンチ

ホイールナットの脱着には、専用のツールが必要です。その中でも、レンチとクロスレンチはもっとも馴染みのあるツールといえるでしょう。主に車載工具として積載されていることもある通常のレンチは、操作性が高く作業しやすいのが特徴です。

クロスレンチはその名の通り、十字型の形状をしています。複数のサイズのホイールナットに対応できるのが魅力です。工具を回転させやすく扱いやすい点も長所で、手の出しやすい価格の製品が見つかることから、予算を抑えたい場合におすすめといえるでしょう。


電動インパクトレンチ

ホイールナットの脱着にもっとも有効なツールといえば、電動インパクトレンチが挙げられます。このツールは、タイヤのホイールナットを緩めたり締めたりする際に便利です。

電動インパクトレンチの一番の特徴はそのパワーです。特にホイールナットを外す作業で重宝するでしょう。ただし、電動インパクトレンチの扱いに長けていない場合は、締め付ける際に使用することは避けたほうが無難です。必要以上の力が加わると、ホイールナットやハブボルトの破損につながります。


トルクレンチ

ホイールナットの締め付けで欠かせないツールといえば、トルクレンチがあります。このツールは、ホイールナットの適正な力で締め付けるために不可欠です。

締め付けにトルクレンチを使用しないと、過度な締め付けによるナットやボルトの損傷を招くかもしれません。また、締め付ける力が弱いと、ナットが緩んでしまうリスクもあります。プロもホイールナットの締め付けにはトルクレンチを使用するため、ホイールを脱着する場合は必ず用意したいアイテムです。


ホイールナットに適合するサイズのソケット

車のホイールナットの2面幅は、主にメーカーごとに異なります。トルクレンチやインパクトレンチを用意する際、自車のホイールナットの2面幅に適合するソケットも同時に購入しましょう。以下は、各自動車メーカーにおいて主要な2面幅の目安です。

  • 19mm:ホンダ、スバル、スズキ
  • 21mm:トヨタ、日産、ダイハツ、マツダ

車種によっては17mmなどを採用している場合もありますので、購入前に調べることが大切です。

また一部では、ホイールナットを格納している部分のスペースが狭いケースがあります。通常のソケットが入らない場合は、薄口ソケットを用意しましょう。

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イエローハットのオンラインショップはタイヤ・ホイール探しが簡単!

各店舗でタイヤやホイールを購入できるイエローハットでは、「WEB上で注文、店舗で受け取り」が可能なオンラインショップもあります。オンラインショップをご利用の際は、特定の条件を満たすと受けられる特典もありますので、ぜひご活用ください。ここでは、タイヤ・ホイールに関するイエローハットの魅力の一部を紹介します。

車両情報とタイヤサイズで簡単に検索可能

イエローハットのオンラインショップでは、タイヤとホイールの注文がとても簡単です。オンラインショップのトップページから車のメーカー・車種、そしてタイヤサイズを選択すると、すぐに車にマッチした商品が表示されます。

取付け希望日と取付け店舗などを画面の指示通りに選択していくと注文が完了し、予約日当日に店頭にて受け取りまたは取付けが可能です。スマートフォンやパソコンなどからいつでも利用できますので、ぜひオンラインショップで商品を検索してみてください。


厳選した2つの特典をご用意

イエローハットでは、税込2万円以上でタイヤ4本セットもしくはタイヤ&ホイール4本セットをお買上げいただいた方に、厳選した2つの特典を提供しています。

タイヤ交換後、極まれにホイールナットが緩むケースに備えられる「ホイールナット増し締め点検」がひとつ目の特典です。そして、タイヤの摩耗状態を均一に保つための「タイヤローテーション」がもうひとつの特典で、どちらも1回無料で実施させていただきます。


タイヤ履替えはWEB予約でスムーズに完了

夏タイヤや冬タイヤへの履替えを検討している場合は、専用ページからのWEB予約が便利です。オンラインショップ同様に24時間いつでも利用でき、作業日当日速やかに作業開始するため素早く履替えが完了します。

また、予約日の確認や予約日時の変更、キャンセルも専用WEBページから可能です。タイヤの履替えだけでなく、エンジンオイル交換やボディコーティングの予約もできますので、ぜひご活用ください。

タイヤの履替え作業

WEB予約 コチラ


まとめ

ホイールナットの各部分のサイズは、自動車メーカーごとにある程度決まっています。ただし、OEM車や輸入車などは例外も多いため注意が必要です。また、ホイールナットの脱着には適切な工具が必要な点も押さえておきましょう。

イエローハットでは、オンラインショップでもタイヤやホイールの注文を受け付けています。24時間利用可能で、豊富な商品の中から簡単に検索できますので、ぜひご活用ください。

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