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タイヤのはみ出しはどこまでOK?車検で見られるポイントを解説

車のタイヤを交換するときに、車体からタイヤがはみ出そうに感じることがあるかもしれません。基本的に車のパーツのはみ出しは禁止されていますが、タイヤに関しては条件付きである程度認められているのも事実です。では、タイヤはどのくらいまでならはみ出してもよいのでしょうか。

このコラムでは、タイヤのはみ出しに関する許容量について解説しつつ、車検で不適合となるケースやはみ出しを防ぐためのポイントについて紹介します。

タイヤのはみ出しには許容量がある

車のタイヤのはみ出しは一切禁止されていた時期もありましたが、2017年に行われた保安基準の改正後にあたる現在(2023年6月時点)はある程度許容されています。

では、どのくらいのはみ出しであれば許容されるのでしょうか。まずはタイヤのはみ出しを点検する際の見方やはみ出しの許容量について解説します。

はみ出しが点検される範囲

車のタイヤがフェンダーからどれだけはみ出しているのかという点は、車検でチェックされるポイントです。ハンドルを直進状態にした際、はみ出しは特定の角度における平面で評価されます。具体的には「車軸中心から前方30度と後方50度に交わる2つの平面」において、タイヤの側面がどの程度はみ出しているかがチェックされるのです。(2023年6月時点の情報です)


はみ出しの許容量

車のタイヤのはみ出しに関しては、具体的な許容量が定められています。乗車定員9人以下の乗用自動車において、先述の範囲の最外側がタイヤとなる部分(画像斜線部分のはみ出し禁止の範囲)の突出量10mm未満であれば、はみ出しと判断されません。10mm以上はみ出している場合に、車検で不合格となります。

また、貨物車や乗車定員10名以上の乗用車においては、規制緩和の対象ではなく少しでもはみ出していると車検に通りません。


ホイールやホイールナットのはみ出しはNG

回転部分のはみ出しに許容範囲があるのはタイヤのみです。その他の回転物においては、少しでもはみ出していると車検に落ちてしまいます。ホイールやホイールステップ、ホイールキャップ、ホイールナットがタイヤよりも外側にある場合、許容範囲はありませんので注意しましょう。

タイヤ側面の出っ張りやホイールの形状により、最外部がどのパーツになるかは組み合わせ次第です。
ロングホイールナットを使用すると、ホイールナットが最外部になることもあります。あくまでもはみ出しの許容範囲の対象はタイヤです。


回転物のはみ出しはトラブルの元

回転物のはみ出しに細かな規定があるのはなぜなのか、気になる方もおられるでしょう。保安基準は車のデザインやスタイル規制しているわけではなく、安全確保を目的のひとつとした技術基準です。回転部分の突き出しに厳しいのは、はみ出しが快適な走行に関わるためであり、細かな規定が設けられています。

回転物がはみ出していると、道路上での接触・巻き込み事故のリスクが高まります。道幅が狭い箇所でのすれ違いやカーブを曲がる際など、車体からはみ出たパーツは被害を大きくする可能性もありますし、タイヤがフェンダーと接触する問題もあります。

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はみ出し以外で保安基準(車検)不適合となるタイヤとは?

タイヤ部分に関しての保安基準は、はみ出し以外にも不適合となるケースが存在します。例えばロードインデックスやスピードメーターの誤差は、タイヤサイズを変更した場合に注意したいポイントです。他にも、損傷や摩耗によって保安基準を満たさなくなってしまうケースがあります。

ロードインデックスが低いケース

タイヤのはみ出し以外にも車検で注意が必要なポイントが存在します。そのひとつが「ロードインデックス」です。これはタイヤが支えられる最大の荷重を示す数値で、車検ではこの数値が適切でなければ不適合とされます。

タイヤにはその設計上で支えられる荷重の上限があり、これを超えてしまうとタイヤの耐久性に影響を及ぼし、破裂などの危険性が増大します。そのため、ロードインデックスが純正より低くなるようなタイヤ交換は控えましょう。(2023年6月時点の情報です)


スピードメーターの誤差が大きいケース

一見タイヤとは関係がないようで、実は深く関わっているのがスピードメーターの検査です。車検ではスピードメーターの指示値と、実際の速度の誤差をチェックします。その際許容範囲を超えていると車検に落ちるため、タイヤサイズに注意が必要です。

例えば、外径が大きいタイヤに変更すると、一回転で進む距離が長くなります。しかし、スピードメーターはタイヤの回転数だけを測定し、速度を算出します。そのため、実際の速度とメーターの表示値の差が広がり、許容範囲をオーバーするケースがあるのです。

インチアップなどでタイヤとホイールを変更するときは、しっかりと計算して外径が純正とほぼ変わらないよう注意しなければなりません。(2023年6月時点の情報です)


損傷が著しいケース

保安基準を満たすタイヤを確認するときは、はみ出し具合を見ることも大切ですが、損傷の度合いを確認することも欠かせません。

保安基準には「亀裂、コード層の露出等著しい破損のないものであること」とタイヤの状態についての規定があり、検査員が走行は危険だと判断した場合は不合格となります。したがって、車検前にタイヤの状態をチェックし、損傷の有無や異物によるパンクなどがないかどうかをチェックしておきましょう。(2023年6月時点の情報です)


使用限界を超えて摩耗しているケース

保安基準ではタイヤの摩耗の状態も定められており、使用限界を超えている場合は車検に通りません。使用限界はタイヤの溝を見ると確認でき、タイヤの縦溝にはスリップサインと呼ばれる摩耗警告用の突起が設けられています。これは、タイヤが問題なく使用できるかどうかを示すものです。

タイヤの残り溝がスリップサインまで摩耗してしまった場合、タイヤは使用限界を達しています。スリップサインが一箇所でも露出している場合や、残り溝が1.6mm未満の部分がある場合は車検に通りません。(2023年6月時点の情報です)

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タイヤがはみ出す状況と防ぐためのポイント

ホイールを買い替えるときやインチアップをするときなどに、タイヤが許容範囲を超えてはみ出さないようにするためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。ここでは、タイヤのはみ出しを防ぐことにつながる要素を解説しつつ、プロに相談する重要性を解説します。

ホイール交換にインセットが純正と異なる場合

ホイールのインセットは、車体とホイールの位置関係を決める数値で、ホイールの中心線から取付け面までの寸法です。インセットの数値が大きいほどホイールは車体の内側へ移動し、数値が小さいほど外側へ出ます。

純正のインセットの数値よりも小さくなるほどはみ出す可能性がありますので、しっかりと確認することが大切です。


インチアップした場合

車のカスタマイズとしてよく行われる「インチアップ」は、ホイールの直径を大きくすることで、デザイン性や走行特性の変更を図る手法です。しかし、サイズ選びを間違ってしまうとリム幅が広くなる影響で、タイヤが車体からはみ出すケースがあります。

タイヤがはみ出す状況を避けるためには、タイヤの厚みとリム幅の選択が重要となってきます。


ホイールスペーサーを装着した場合

ホイールスペーサーは、ホイールとハブの間に設置する部品です。厚みがあるものほどホイールの位置が外側に移動するため、タイヤがフェンダーからはみ出す可能性が高まります。

スペーサーの厚みを適切に選ぶためには、フェンダーと回転物の最外部にどの程度の余裕があるかを測定する必要があります。また、タイヤがフェンダーに干渉しないよう配慮することも重要です。


足回りのドレスアップはプロに相談しよう

足回りのカスタマイズで失敗を防ぐためには、プロに相談することが大切です。適切なアドバイスがあれば、トラブルを未然に防げます。タイヤやホイールの変更では、はみ出しだけでなくロードインデックスの問題やスピードメーターの誤差など、さまざまな点に注意を払わなければなりません。

車検の合否や安全性にも関わるため、相談しやすいショップを探してみるとよいでしょう。

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イエローハットはオンラインでタイヤとホイールが選べる

タイヤやホイールの買い替えをご検討されている方は、ぜひイエローハットのオンラインショップをご活用ください。24時間いつでもWEB上でタイヤやホイールの商品を検索・購入できるので、気になったときにすぐご利用いただけます。ここでは、オンラインショップの魅力やイエローハットが厳選した特典などについてご紹介します。

オンラインショップは車に適合する商品が探しやすい

イエローハットのオンラインショップでは、タイヤとホイールの検索が簡単です。オンラインショップのトップページで夏タイヤや冬タイヤなどの欲しい商品のジャンルを選んだ後、車のメーカーや車種などを選択いただくと、すぐに車に適合した商品が見つかります。

また、簡単な操作で注文ができ、注文後は希望した日程にご来店いただくとスムーズに取付けが行えます。


安心かつ経済性に関わる特典をご用意

イエローハットでは税込2万円以上でタイヤ4本セットもしくはタイヤ&ホイール4本セットをご購入いただいた方を対象に、2つの特典をご用意しています。

特典の内容は、タイヤ交換後の安心感につながるホイールナットの増し締め点検と、経済性に関わるタイヤローテーションです。どちらもイエローハットが厳選したメニューですので、タイヤ交換後にご活用ください。


季節毎にタイヤを履替える場合はWEB予約がおすすめ

夏タイヤや冬タイヤへの履替えを検討している場合は、イエローハットのWEB予約が便利です。オンラインショップ同様に24時間いつでも利用でき、作業日当日速やかに作業開始するため素早く履替えが完了します。

また、予約日の確認や予約日時の変更、キャンセルもWEB予約サイトから可能です。タイヤの履替えだけでなく、エンジンオイル交換やボディコーティングの予約もできますので、ぜひご活用ください。

タイヤの履替え作業

WEB予約 コチラ


まとめ

タイヤのホイール交換やインチアップを行うときは、はみ出しなどに配慮し保安基準を満たした製品を選ぶことが大切です。また、タイヤは摩耗や損傷によって保安基準を満たさなくなってしまうこともあるため、定期的に点検や買い替えを行いましょう。

イエローハットのオンラインショップでは、車に適合するタイヤ・ホイールが簡単に見つかります。買い替えを検討する際はぜひお気軽にご活用ください。

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