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タイヤ交換ついて解説
タイヤにはさまざまな種類があります。サマータイヤとノーマルタイヤには、どのような違いがあるのか気になる方もおられるのではないでしょうか。性質や能力が異なるため、目的にあわせて選択する必要があります。
このコラムでは、サマータイヤとノーマルタイヤの呼称の違いに触れつつ、タイヤの役割や構造などの基礎知識について解説します。冬用タイヤの寿命についても把握できますので、ぜひ参考にしてください。
目次
サマータイヤは、どのような特徴を持つタイヤなのか気になる方もおられるでしょう。夏の使用に適したタイヤだということが名前から分かりますが、冬には使用できないのか気になるところです。ここでは、ノーマルタイヤという呼称に触れつつ、サマータイヤの特徴について解説します。
サマータイヤは、夏に特化したタイヤとも言えますが、雪が降らない場所であれば年中使用できるタイヤです。ノーマルタイヤと呼称されることもありますが、同じタイヤを指します。
さまざまなタイヤメーカーが販売しており、各メーカーから複数のモデルが市場に投入されています。価格を抑えたスタンダードなモデルや、静粛性や乗り心地に重点をおいたモデルなど、選択肢が豊富です。
サマータイヤは、夏の気候に特化して性能を発揮できるよう設計されたタイヤです。ドライ路面やウェット路面で高いグリップ力を発揮するだけでなく、炎天下による高温にも耐えられます。しかし、冬の使用には適していません。7℃以下となる環境下では、ゴム質が硬くなり過ぎるため、路面への密着性が低下します。
JAFのテストでは、圧雪路において時速40kmからの制動で、止まるまでの距離がサマータイヤの場合29.9mでした。これはスタッドレスタイヤよりも12mほど長い結果です。また、氷盤路においては、27mも差がついています。
サマータイヤを冬に使用すると、交通違反になる可能性があります。各都道府県の公安委員会は、積雪時もしくは凍結時にサマータイヤの使用を制限しているためです。ただし、沖縄県は除きます。
サマータイヤでの積雪路面や凍結路面の走行はスリップしやすく、事故や立ち往生が発生しやすいため、滑り止め措置を講じることがルール化されています。サマータイヤの場合はタイヤチェーンを装着するもしくは、事前にスタッドレスタイヤなどの冬用タイヤへ履替えておくことが重要です。
サマータイヤは高温下のグリップ性能が高いという点が特徴です。これはタイヤの性能のひとつであり、他にもさまざまな能力が求められています。また、タイヤの役割についても把握しておくと、理解が深まるでしょう。ここでは、タイヤの役割・性能・構造など基礎知識について解説します。
タイヤには、主に5つの役割があります。まず、イメージしやすいのが重量を支える役割です。4つのタイヤで、車両の重量だけでなく乗車している人や積載している荷物の重さを支えています。また、駆動力や制動力を路面に伝えるのも重要な役割です。曲がるときの力を伝える役割もあります。
そして、走行時の衝撃を吸収するサスペンションのような役目も果たしています。タイヤからの情報を取得し、デジタルでつながるのも役割のひとつとするタイヤメーカーもあり、これらによって安全な走行を実現しているのです。
タイヤの性能の指標には、以下の7つがあります。
例えば、ドライ性能が高いタイヤは、乾燥した路面で高いグリップ力を発揮します。また、ウェット性能が高ければ、雨水を効果的に排水できるため、スリップしにくく雨天時において高い安全性があると言えるでしょう。
また、環境問題が問題視されている近年では、燃費性能や耐摩耗性能も重視すべき要素です。環境に配慮する一方で、ユーザーにとっても維持費の節約につながります。乗り心地や静粛性の高さは快適な運転に不可欠な要素です。このように、サマータイヤに求められる性能は多岐にわたり、銘柄によってさまざまな特性を持っています。
現在、乗用車のタイヤのほとんどはチューブレスタイヤで、ラジアル構造が採用されています。まずは、乗用車のタイヤの外観における各部位の名称を把握しておきましょう。外観上、タイヤはトレッド部・ショルダー部・サイドウォール部・ビード部で構成されています。
トレッド部は接地面のことで、サイドウォール部はタイヤの情報が表記される側面のことです。そしてショルダー部はタイヤの肩にあたり、トレッド部とサイドウォール部の間に位置しています。ビード部はホイールに接する部位であり、気密性の保持やリムに固定する役割を担う部分です。
また、タイヤ内部の構造も把握しておくことが大切です。タイヤ内部は骨格にあたる部材で構成され、強度に深く関わっています。基礎となっているのはカーカスと呼ばれるコード層で、トレッド面の内側にあるのがベルトです。
春・夏・秋の走行に適したサマータイヤと、冬を安全に走行可能な冬用タイヤでは、寿命の判断基準となる接地面の摩耗限界の目安が異なっています。タイヤは走行中、常時路面に擦り付けられているため、消耗は避けられません。サマータイヤと冬用タイヤの寿命を正しく判断するためにも、ここで解説する摩耗限度の目安を押さておくことが大切です。
サマータイヤの場合、摩耗限界を示すのはスリップサインです。スリップサインはタイヤの縦溝にある突起で、接地面がこの高さまで摩耗すると使用できません。スリップサインはあくまでも目視で判断する目安であり、残り溝が1.6mm未満の場所が一箇所でもあると使用不可です。
タイヤは残り溝が少なくなるほど、排水性能が低下してスリップしやすくなります。交換のタイミングは、性能低下が著しくなる4mmを目安にするのもひとつの方法です。
冬用タイヤとして現在主流なのはスタッドレスタイヤで、他にもスノーフレークマーク付きのオールシーズンタイヤがあります。これらの冬用タイヤには、スリップサインとは異なる突起が設けられており、それを目安に寿命を判断することが大切です。
この突起はプラットホームという名称で、接地面が同じ高さになると、冬の路面で十分な性能を発揮できません。冬は事故のリスクも高まるため、プラットホームの露出が近づいてきたら、早めの交換を意識するようにしましょう。
サマータイヤが本来の性能を発揮するには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。時間経過や、走行を重ねていくことでタイヤの状態は変化します。また、新品タイヤは慣らし走行を行うことが重要です。ここでは、3つの項目に分けてサマータイヤを使用するときのポイントを解説します。
慣らし走行は新品タイヤを履いた時に実施します。おろしたてのタイヤは、各部材がまだ馴染んでおらず、本来のポテンシャルを発揮できない状態です。この段階で高い負荷をかけると、異常発熱などによりダメージを負うことがあります。
そのため新品タイヤを装着した直後は、慣らし走行が推奨されており、完了するまではタイヤに優しい運転を心がけることが大切です。慣らし走行は、特別な技術は不要ないため誰でも簡単に実施できます。サマータイヤの場合、速度80km以下で、100kmほどいたわって走行すると慣らしは完了です。
タイヤ内の空気は密閉されているように思われますが、実際はゴムの隙間を縫うように少しずつ抜けていきます。空気が減ると内圧が下がるため、定期的に補充し管理することが大切です。空気圧が不足していると、燃費の悪化やグリップ力の低下、偏摩耗の発生など、走行にさまざまな悪影響を及ぼします。
空気圧は1ヶ月で5%~10%ほど低下します。したがって、少なくとも月に一度は補充するようにしましょう。
走行の安全性を維持するためにも、タイヤのコンディションを定期的に点検することが大切です。車の使用者の義務である日常点検では、タイヤも重要なチェック項目であり、空気圧だけでなく亀裂や損傷の有無をチェックする必要があります。
また、残り溝や偏摩耗の有無も、日常点検で確認するようにしましょう。あわせて、エアバルブの状態もチェックすることで、思わぬエアの損失を防げます。
イエローハットでは、タイヤを豊富に取り扱っています。全国に約700店舗あるため、お住まいの地域で見つけられるでしょう。オンラインショップから事前に注文し、お近くの店舗で取付けることも可能です。ここでは、オンラインショップの魅力や特典などについてご紹介します。
オンラインショップでは、豊富にある商品の中から、車種に適合するタイヤの検索が可能です。サマータイヤの他にも、スタッドレスタイヤやオールシーズンタイヤを取りそろえており、24時間いつでもタイヤを選べます。
タイヤだけでなく、セットでホイールも注文可能です。注文後は、指定した店舗にてお受け取りもしくは取付けられますので、ぜひ一度オンラインショップでタイヤを探してみてはいかがでしょうか。
イエローハットでは、総額が税込2万円以上かつタイヤ4本もしくはタイヤ&ホイール4本セットをご購入いただいたお客様に2つの特典をご用意しています。
ひとつは、偏摩耗防止に有効なタイヤローテーションです。そしてもうひとつは、タイヤ交換後の安心感につながるホイールナット増し締め点検があります。どちらも1回ずつ無料で実施いたしますので、ぜひご活用ください。
サマータイヤから冬用タイヤへ履替える場合は、WEBからのご予約をおすすめしています。予約していただくと、作業開始までの待ち時間が発生しませんので、スムーズに冬用タイヤへの履替えが完了します。また、冬用タイヤからサマータイヤへ履替える場合もWEBから作業予約が可能です。
予約日を忘れてしまった場合でも簡単に確認でき、変更やキャンセルも可能ですので、ぜひWEB予約サイトからご予約ください。
サマータイヤとノーマルタイヤに違いはなく、同じタイヤを指しています。サマータイヤは、積雪時や路面凍結時に使用できませんので注意しましょう。サマータイヤの寿命はスリップサインが目安で、冬用タイヤはプラットホームが基準です。この違いは重要ですので、押さえておいてください。
タイヤを購入したい場合は、イエローハットへお任せください。オンラインショップなら24時間タイヤ検索が可能です。注文まで完結できますので、お気軽にご利用ください。
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