HOME > コラム > タイヤ交換コラム >タイヤ空気圧は温度で変化する?正しい調整方法を解説

COLUMN

タイヤ空気圧は温度で変化する?正しい調整方法を解説

タイヤの空気圧は常に適正値を保持する必要があります。空気圧が適切なタイヤは、長持ちするだけでなく、本来の性能を発揮できます。空気圧を管理する上で、温度による影響があるのか疑問に思われる方もおられるのではないでしょうか。

そこでこのコラムでは、タイヤ空気圧が温度変化で変わるのかどうか、影響を与えるその他の要因について解説します。空気圧不足の影響や、正しい調整方法についても把握できますので、ぜひ参考にしてください。

タイヤ空気圧と温度変化の関係性

タイヤ空気圧はさまざまな影響により変動します。温度変化も影響を与えるひとつの要素です。なぜ空気圧が変わるのか、気になる方もおられるでしょう。ここでは、温度変化が空気圧に影響する原理やタイヤが発熱する理由を解説しつつ、空気が自然に減少する点について紹介します。

空気は温度により体積が変わる

「空気は温度により体積が変わる」という現象は、シャルルの法則という物理学の法則によって説明されます。この法則は、気体の圧力が一定のとき、気体の体積は温度に比例するというものです。具体的には、温度が1℃上がるごとに、体積は0℃時の「1/273.2」増加します。

つまり、タイヤ内の空気は温度が変化すると体積が変わるため、空気圧が変動します。温度が上昇すると空気圧は高くなり、温度が低下すると低くなるということです。


タイヤは走行により発熱する

タイヤは走行により、発熱することをご存じでしょうか。タイヤの接地面には、車の荷重が加わっており、たわみが生じています。これは空気圧が適正値でも、タイヤは柔らかいゴムでできているため、たわみは避けられません。

走行中、タイヤの接地面は連続的に変化しており、たわんでは元に戻ることを繰り返しています。そのため、走行時の運動エネルギーが変形により熱へと変換され、温度が上昇するのです。したがって、たわみが大きいほど発熱しやすいと言えるでしょう。


空気の自然減少にも注意

タイヤ内の空気は、自然に減少していき空気圧は徐々に下がっていきます。これは空気の自然漏えいと言い、正常な状態でも避けられない現象です。自然漏えいによる空気圧への影響は、1ヶ月あたり5%~10%ほどです。

空気圧を数ヶ月調整していない場合、空気圧不足でたわみが大きくなりさまざまな悪影響を及ぼします。温度変化による空気圧の変動だけでなく、自然漏えいにも注意しましょう。

ネットで注文・店舗で取付け

タイヤ オンラインショップ


タイヤ空気圧は温度変化以外の要素でも変動する

タイヤの空気圧は、温度だけでなく湿度や気圧にも左右されます。タイヤには大気を充填するケースが一般的です。その中には湿気が含まれており、膨張すると空気圧が変化します。また、気圧の変化も押さえておきたいポイントです。ここでは、湿度や気圧が空気圧にどのように影響するのかを解説します。

湿度の影響

大気中には水分が含まれており、湿度で表されます。水分を含んだ空気を充填することも、空気圧変動のひとつの要因です。水分が気体になると、体積が大幅に増加します。その割合は1,700倍で、水分が気化すると空気圧が高くなる点について押さえておきましょう。

湿度は天気や気温、季節などに左右されます。湿度が高い時に空気を充填した場合、空気圧は変動しやすいと言えるでしょう。


気圧の影響

タイヤの空気圧は、大気圧の影響も受けます。飛行機に飲みかけのペットボトルを持ち込むと、上空へ行くほど張って硬くなっている現象を経験した方もおられるでしょう。標高が上がると大気圧は減少し、タイヤの内圧が高くなります。

標高が1,000m変わると、空気圧は12kPa程度変化するといわれているため、山間部に住んでいる場合は考慮して調整するのもひとつの方法です。

ネットで注文・店舗で取付け

タイヤ オンラインショップ


温度変化などによりタイヤの空気圧が不足するとどうなる?

タイヤの内圧は温度や湿度、気圧などさまざまな要因により変化しますが、特に注意したいのは空気圧が不足している状態です。どのような影響があるのか気になる方もおられるでしょう。ここでは、空気圧不足による悪影響を3つに分けて解説します。

正常に性能を発揮でない

タイヤの空気圧には適正値が設定されています。車両の重量や燃費をはじめとするさまざまな要素により決められているため、その車に合った適正値を維持することが大切です。

空気圧が不足していると、本来のグリップ力を発揮できません。走行中にスリップしやすくなったり、制動距離が伸びたりなど性能面に悪影響を及ぼします。また、タイヤの強度が落ちているため、操舵時の安定感も損なうことに注意が必要です。


燃費やタイヤの寿命に関わる

タイヤの空気圧不足は、燃費や寿命にも関わります。空気圧が不足するとたわみが大きくなり、接地面が増えることから転がり抵抗が増加するため、燃費の悪化は避けられません。

また、タイヤの接地部分に偏りが生じるため、偏摩耗を引き起こす要因となります。空気圧不足の場合、「両肩摩耗」と呼ばれる偏摩耗が発生しやすい傾向です。そのまま走行し続けると、中央部分の溝が残った状態で早期に寿命を迎えるでしょう。


空気圧不足はタイヤの破損の原因

空気圧不足は、タイヤの破損につながります。空気圧が低下した状態で走行すると、タイヤのショルダー部が裂ける「ブリーディングC.B.U.」が発生しやすい傾向です。また、高速で走行するほどスタンディングウェーブ現象が発生しやすくなり、結果的にバーストしてしまうこともあります。

つまり、幹線道路や高速道路などの走行スピードが高くなる道路において、空気圧不足状態で走行するのは危険行為と言えます。このように空気圧不足は、走行安全性やタイヤの寿命において、デメリットしかないと言えるでしょう。

ネットで注文・店舗で取付け

タイヤ オンラインショップ


タイヤ空気圧の正しい調整方法

タイヤの空気圧は、適切に管理することが大切です。そのためには、指定空気圧の把握や調整方法、調整頻度を押さえておく必要があります。ポイントを把握しておけば、誰でも簡単に空気圧管理が可能です。ここでは、空気圧の調整に関するポイントを解説します。

指定空気圧を調べる

タイヤの指定空気圧は、車種ごとに決められています。純正サイズのタイヤを装着している場合は、簡単に調べることが可能です。運転席のドアを開け、指定空気圧が記載されたシールを探してみてください。

多くの場合、表記シールは運転席周辺にありますが、輸入車の場合などは給油口のフタの裏に貼られているケースがあります。もしくは車両の取扱説明書を確認しましょう。


タイヤが冷えた状態で調整する

セルフ式のガソリンスタンドでは、自分自身で空気圧を調整できるよう設備が整えられている場合もあります。タイヤ空気圧は、エアバルブのキャップを外し、専用のホースを接続することで簡単に補充可能です。

ただし、長距離走行後はタイヤが熱を持ってしまうため、調整を控えたほうが良いでしょう。最寄りのスタンドで実施するなど、できるだけ冷えている状態で実施することが大切です。


空気圧調整の頻度

タイヤの空気圧は自然に低下するため、定期的に補充する必要があります。おすすめの頻度は月に1回です。指定空気圧ちょうどに調整するか、もしくは自然に減ることを考慮した場合、プラス20kPa以内で少し高めに設定すると良いでしょう。

ただし、タイヤの空気圧が下がる要因は自然漏えいだけではありません。釘を踏んでパンクしている可能性や、ホイールの変形で徐々に漏れている可能性もあります。特に高速走行や長距離移動する場合は、空気圧不足によるトラブルにつながりやすいので事前に調整しておくことが大切です。

ネットで注文・店舗で取付け

タイヤ オンラインショップ


イエローハットでタイヤのメンテナンスをしよう

タイヤのメンテナンスを適切に行うことは、能力を十分に発揮するだけでなく、寿命を伸ばすことにもつながります。イエローハットでは、タイヤの管理に役立つメニューが多くあるため、良好なコンディションを維持できるでしょう。ここでは、イエローハットのタイヤメニューやオンラインショップなどについてご紹介します。

豊富なメニューへの対応

イエローハットは、タイヤ交換や履替え、ホイールバランス調整など基本的な作業に対応している他、タイヤローテーションやパンク修理、そして窒素ガス充填も承っています。

窒素ガスには、大気中に含まれる酸素や水分がほとんどなく、温度変化に強い点がメリットです。また、空気圧が自然に低下するペースが遅いため、タイヤのコンディション維持に優れています。

多くのメリットがある窒素ガスを、イエローハットでは1本税込550円から充填可能です。タイヤの空気圧管理に、ぜひお役立てください。


タイヤの買い替え

タイヤを買い替えたい場合は、イエローハットのオンラインショップを利用してみてはいかがでしょうか。オンラインショップでは、タイヤもしくはタイヤ&ホイールセットを手軽に検索可能です。夏タイヤ・冬タイヤ・オールシーズンタイヤなど、豊富な商品の中からニーズに合わせて選択でき、事前に注文も済ませられます。

また、タイヤ4本もしくはタイヤ&ホイール4本セットの購入金額が2万円以上の場合、2つの特典が受けられます。タイヤを長く使うために有効なタイヤローテーションと、安心につながるホイールナット増し締め点検です。どちらも1回無料で実施いたしますので、ぜひイエローハットでタイヤの購入をご検討ください。


履替えたタイヤの保管

夏タイヤと冬タイヤを切り替えて使用している方も多くおられるでしょう。どちらかは保管しておくことになるため、スペースを確保しなければなりません。また、屋外においた場合、盗難や劣化の心配があるため、タイヤの保管は場所を選びます。

イエローハットのタイヤ保管に対応した店舗では、タイヤを屋内で適切に保管するメニューを用意しています。タイヤ保管に関する手間や不安が解消されますので、ぜひ近隣の店舗へお問い合わせください。

タイヤの履替え作業

WEB予約 コチラ


まとめ

タイヤの空気圧は、温度だけでなく気圧や湿度によっても変化します。走行後はタイヤの温度が上がっているため、空気圧調整は冷えてから実施するのがポイントです。空気圧不足は、タイヤにさまざまな悪影響を及ぼすことから、正しい方法かつ適切なタイミングで実施しましょう。

イエローハットでは、窒素ガス充填などタイヤのコンディション維持に有効なメニューをご用意していますので、ぜひご活用ください。また、タイヤ交換を検討している場合は、手軽に商品を検索・注文できるオンラインショップを利用してみてはいかがでしょうか。

ネットで注文・店舗で取付け

タイヤ オンラインショップ

タイヤ オンラインショップ

ネットで注文・店舗で取付け

タイヤ オンラインショップ