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タイヤの逆履きとは?実施するケースや装着時に指定があるタイヤの特徴

タイヤの逆履きは、タイヤローテーションの方法に制限がある場合や、偏摩耗している場合に取られる手法です。特に方向性タイヤを履いている場合に、知っておくと選択肢が広がります。しかし、なぜ逆履きする必要があるのか、気になる方もおられるのではないでしょうか。

このコラムでは、タイヤを逆履きするケース、方向性タイヤや非対称パターンが持つタイヤの特徴を解説します。あわせて、偏摩耗のひとつである片減り対策についても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

タイヤの逆履き(裏組み)とは?

タイヤの逆履きは、裏組みとも呼ばれます。どのように組み付けるのか把握しておくことで、タイヤのコンディションを維持できるでしょう。また、逆履きするケースについても押さえておくことが大切です。ここでは、基本的な知識と逆履きする2つのケースについて解説します。

ホイールに対してタイヤタイヤを真逆にくみつけるのが逆履き

逆履きとは、ホイールに対しタイヤの裏表を反対にして組み付ける方法のことです。ホイールからタイヤを脱着する必要があるため、組み替えを要するタイヤ交換と同程度の手間がかかります。

タイヤの摩耗を管理するために逆履きすることがありますが、通常のローテーションよりも多くの費用がかかるため、実施するケースは少ないでしょう。偏摩耗が強く出る場合や、特殊なタイヤを履いている場合に逆履きする傾向があります。


接地面が片減りしているケース

逆履きするケースのひとつに、タイヤ接地面の片減りがあります。片減りは偏摩耗のひとつで、タイヤの外側もしくは内側が早く摩耗する状態のことです。ローテーションで左右のタイヤを入れ替えただけでは、車体に対して内と外は変わらないため、片減りの対策とはなりません。

一方で、逆履きすると片減りの位置が逆になるため、接地面をまんべんなく使用できます。サイズ違いで前後のタイヤをローテーションできない場合、逆履きするのがひとつの事例です。


方向性タイヤのローテーションで実施するケース

方向性タイヤは、タイヤの回転方向が決まっています。そのため、基本的に左右を入れ替えるローテーションはできません。左右を入れ替えると、回転方向が反対向きになるためです。

しかし、タイヤの接地面をしっかり使い切りたい場合もあるでしょう。その際に取られる手法が逆履きです。左右を入れ替えると同時に裏組することで、思い通りのローテーションが可能になります。


逆履きもできる「方向性タイヤ」の特徴とは?

逆履きすることもある方向性タイヤについて、詳しく知りたい方もおられるでしょう。ここでは、方向性タイヤの特徴や、回転方向を逆に取付けてはいけない理由について解説します。タイヤは技術の発展とともに、高性能なモデルが開発されてきました。方向性タイヤもそのひとつと言えるでしょう。

排水性能を高めたタイヤ

タイヤに掘られた溝の模様を「トレッドパターン」と呼びます。溝は、タイヤの接地面と地面の間に入り込む水分を逃がすのが主な役割です。一般的なタイヤには、どちらの向きに取付けても支障がないトレッドパターンが多く採用されていますが、方向性タイヤは排水の方向が決まっています。

これは排水性能を向上させるための設計であり、湿潤路面でのグリップ力が高まるため、より安心して運転できます。高性能なスポーツ用のタイヤに採用されることもあり、所有欲を引き立てる見た目も魅力です。


ROTATIONの表記と逆に取り付けると性能を発揮できない

方向性タイヤの回転方向は、トレッドパターンから判断できる場合もありますが、サイドウォールの表記を確認するのが確実な方法です。サイドウォールには、矢印とともに「ROTATION」の文字が表記されています。

この表記を確認しないと、逆向きに取り付けてしまう事態になりかねません。逆に取り付けると本来の性能を発揮できないだけでなく、排水効率が落ちスリップの原因となるため注意が必要です。ハイドロプレーニング現象のリスクも高まることから、取り付ける際にはしっかりと確認しましょう。

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逆履きができない「非対称パターン」とは?

逆履きは方向性タイヤのローテーションの選択肢を増やしてくれますが、それができないタイヤも存在します。車体に対して裏表が決まっている非対称パターンのタイヤです。ここでは、非対称パターンのタイヤの特徴や、逆向きに装着した際の影響を解説します。

タイヤに求める性能を総合的に向上させたタイヤ

非対称パターンを採用したタイヤも、高性能なモデルのひとつです。タイヤの溝には排水以外にも役割を持たせているケースがあり、代表的な例には不等ピッチによる静粛性の向上や、コーナリング性能の向上などが挙げられます。

非対称パターンにより、両サイドに異なる機能を持たせることで、総合的に性能を高めています。そのため、タイヤを組み付ける向きが決まっており、逆履きはできません。


INSIDE・OUTSIDEの表記と逆に組み付けると性能を発揮できない

非対称パターンのタイヤのサイドウォールには、片側にINSIDE、そして反対側にはOUTSIDEと表記されています。トレッドパターンを見ただけでは、どちらが正しい向きか判断することは難しいでしょう。

非対称パターンのタイヤも方向性タイヤと同様に、逆向きに装着すると性能を発揮できません。非対称パターンのタイヤのメリットが、裏目に出ることも考えられるでしょう。

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タイヤの片減りを軽減するには?

タイヤの片減りは偏摩耗の代表例と言えるほど起こりやすく、特に操舵を担当するフロントタイヤは片減りしやすい傾向です。逆履きには高めの費用がかかるため、片減りをできる限り防ぐことが大切です。ここでは、片減りなど偏摩耗の抑制につながるポイントを5つ紹介します。

定期的に点検してローテーションを実施する

タイヤをまんべんなく使い切るためには、ローテーションが有効です。4つのタイヤを無駄なく使用できるため、維持費の低減につながります。ただし、駆動方式やタイヤの指定方向に合せてローテーションしましょう。

ローテーションを実施するタイミングは、定期的に日常点検して見極めることが大切です。前後のタイヤの摩耗さが大きくなった場合や。片減りなど偏摩耗が目立ってきた段階で実施ると良いでしょう。


空気圧不足で走行しない

空気圧不足は車の走行にさまざまな弊害をもたらしますが、偏摩耗もそのひとつです。空気圧不足の状態で走行するとタイヤがたわみ、内側と外側が早く摩耗してしまう「両肩摩耗」を引き起こします。

4輪とも空気圧不足により両肩摩耗が生じている場合、ローテーションの効果も薄れます。定期的に空気圧を調整し、適正値で走行することが大切です。


旋回時の速度を抑える

走る・曲がる・止まるは、車の運動における3要素です。この中で片減りを引き起こしてしまうのは旋回時で、タイヤ接地面の外側に強い負荷がかかります。旋回による偏摩耗を抑制するためには、コーナーへ進入する前に速度を落としておくことが大切です。

急旋回はタイヤにとって負担が大きいため、余裕を持って走行するようにしましょう。


ホイールアライメントを調整する

空気圧調整やタイヤローテーションを定期的に実施し、安全運転を心がけているドライバーも多いでしょう。それでも偏摩耗が強く出る場合は、ホイールアライメントが狂っているかもしれません。ホイールアライメントはタイヤの各角度の総称で、偏摩耗にも大きく関わります。

ホイールアライメントの狂いは専用の機材でしか判別できないため、まずは点検に出し、プロにアドバイスを求めると良いでしょう。


偏摩耗に強いタイヤへ交換する

偏摩耗はメンテナンスや運転に気をつけていたとしても、確実に避けられるわけではありません。車の特性上、どうしても防げない場合があります。特にミニバンは車重があるだけでなく、全高が高いため外側に片減りが発生しやすいボディタイプです。

その点を考慮して、ミニバン特有の偏摩耗に対応した専用タイヤが販売されています。このように、偏摩耗に強いタイヤを履くこともひとつの方法です。

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イエローハットはタイヤのラインナップが豊富!

接地面の片減りが進行してきた場合は、ローテーション以外にタイヤ交換も検討しましょう。イエローハットでは、さまざまな銘柄の商品を取り扱っており、オンラインショップからも注文可能です。また、パンクに備えられるメニューを用意しています。ここでは、イエローハットの魅力の一部をご紹介しますので、ぜひご覧ください。

オンラインショップから事前注文できる

イエローハットのオンラインショップでは、事前にタイヤの注文が済ませられます。夏タイヤと冬タイヤだけでなく、オールシーズウンタイヤも取り扱っていますので、選択肢が豊富です。

オンラインショップとトップページで、社名やタイヤサイズをメニューから指定すると、候補となる商品が見つかります。注文方法も簡単で、画面の指示にしたがって入力するだけですので、ぜひオンラインショップをご利用ください。


タイヤ交換時にパンク補償へ加入できる

イエローハットでタイヤ購入と同時にタイヤパンク補償へ加入すると、パンクやバーストの際に補償が受けられます。1本だけのパンクでもタイヤを新品に交換可能で、本体代金だけでなく工賃も補償の適用範囲内です。

全国680店舗以上のイエローハットで補償が受けられますので、遠方へお出かけの際にトラブルが発生した場合でも安心です。タイヤパンク補償の詳細な内容については、店舗スタッフまでお問い合わせください。


シーズンごとに夏・冬タイヤへ履替える場合はWEB予約しよう

夏タイヤと冬タイヤを使い分けしていると、1年に2度履替える必要があります。よりスマートに履替えを完了したい場合は、WEB予約がおすすめです。イエローハットではWEB予約サイトを用意しており、夏タイヤ⇔冬タイヤの履替え作業が手軽にご予約いただけます。

WEB予約サイトでは予約日の変更やキャンセルが可能です。待ち時間の短縮にもつながりますので、ぜひWEB予約をご活用ください。

タイヤの履替え作業

WEB予約 コチラ


まとめ

タイヤの逆履きは、方向性タイヤのローテーション時に効果的です。また片減りしているタイヤも状況に応じて逆履きすることで、より長く使用できます。方向性タイヤや非対称パターンのタイヤは、特徴を把握しつつ向きに注意しましょう。

イエローハットでは、オンラインショップでタイヤの事前注文ができます。リーズナブルなタイヤからハイスペックなモデルまで、さまざまな銘柄をそろえていますので、ぜひ一度検索してみてください。

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