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タイヤの交換時期は3万km毎?残り溝やコンディションの重要性が分かる

タイヤは走行により摩耗していくため、走行距離が交換時期のひとつの指標になると言えます。交換の目安として「走行距離3万km」といった情報を、耳にしたことがある方もおられるのではないでしょうか。しかし、適切な交換タイミングは、タイヤの状態をチェックすることで判断できます。

このコラムでは、3万km走行でタイヤ交換を実施すべきなのか、交換時期を判断するポイントを解説します。あわせて、交換を早めてしまう要因についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

3万km走行したタイヤは交換すべき?

タイヤは3万kmまで使える場合もあれば、2万kmやそれ以下で交換しなければならないケースもあります。走行距離は目安であり、実際には残り溝や劣化を確かめることが大切です。ここでは、残り溝の基準や使用年数の目安などを解説しますので、参考にしてください。

走行距離よりも「残り溝」が重要

前提として覚えておきたいのが、法令により定められている残り溝の限度値が1.6mmであることです。そこで、走行距離が3万kmに達した時が交換時期といわれているのには理由があります。

新品の夏タイヤにはおおよそ8mm程度の溝が掘られており、一般的に5,000kmの走行で1mm程度摩耗します。つまり、3万km走行時の残り溝は、2mm前後となる見込みです。

しかし、上記の数値は目安であり、同じ距離を走行したとしても、さまざまな要因により溝の減り方は異なります。また、残り溝が4mm以下になると雨天時など潤滑路面で制動距離が伸びることから、安全性を考慮した場合は4mm程度での交換がおすすめです。

スタッドレスタイヤの場合は、残り溝が50%摩耗すると交換時期です。目安としてプラットホームと言われる突起が溝にあり、トレッド面と高さが同程度になったら性能を使い果たしています。このように残り溝で判断することをおすすめします。


使用年数や損傷も交換時期を見極めるポイント

タイヤの使用年数も、交換時期を見極める目安となります。使用開始から3年~5年で交換するケースが多いでしょう。タイヤは経年劣化によりひび割れが生じたり、性能が低下したりします。ひび割れには注意が必要で、亀裂が内部のコードまで達するとバーストの恐れがあるため危険です。

また、タイヤが損傷して交換することもあります。タイヤは強い衝撃によるピンチカットや空気圧不足によるセパレーションなど、重大なダメージを負うことがあり、これらが確認できた場合は交換が必要です。以上のことから、走行距離だけでなく劣化や損傷にも注意しましょう。

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走行距離3万kmよりもタイヤ交換を早めてしまう要素

走行距離3万kmに達することなく交換を迎えるケースがあります。その要因はいくつかあり、空気圧が不足している状態での走行や、タイヤもしくは車の特性などです。また、運転の癖も関わっているため、これらの要因をしっかり押さえておきましょう。

過積載・空気圧の過不足

過積載はタイヤの負荷を増やすことになるため、偏摩耗の進行が懸念されます。また、走行抵抗が増加し燃費が悪くなるだけでなく、長距離走行するとバーストの恐れがあるため避けなければなりません。

空気圧の過不足も同様です。空気圧が高いとタイヤの中央が早く摩耗してしまいます。また、不足していると両サイドが早期に摩耗するため、適正空気圧に調整することが大切です。また、空気圧の過不足どちらの状態も、走行時に強い入力があると損傷しやすいため注意しましょう。


摩耗に対するタイヤの特性

タイヤは銘柄によって特性があり、長所と短所があります。グリップ力の高さや乗り心地にも重要な指標ですが、摩耗に関しては耐摩耗性に着目すると良いでしょう。耐摩耗性に優れたタイヤは、3万kmまで走行できる可能性が高いと言えます。

一方で、耐摩耗性が低いと早期に寿命を迎え、交換頻度が多くなるでしょう。走行距離が伸びやすいライフスタイルの方は、耐摩耗性について押さえておくことをおすすめします。


車の特性

車が持つ特性もタイヤの摩耗に影響します。駆動方式やボディタイプで、摩耗のペースや偏摩耗のしやすさが異なるのです。例えば、多くの車種に採用されている前輪駆動の車は、フロントタイヤの負荷が大きいため早期に寿命を迎えます。

また、ボディタイプに関しては、ミニバンなど背の高い車はタイヤの外側が偏摩耗する傾向にあります。軽自動車は、タイヤの径が小さいため回転数が多く、普通車と比べて摩耗するペースが速いのです。このように車の特性も、摩耗に関わっています。


運転方法

ドライバーによって運転方法や癖に違いがあり、急のつく操作をする癖がある場合は、タイヤが強い負荷を受けるため早く摩耗します。急発進すると強い力で路面を蹴るため、その分すり減るでしょう。また旋回スピードが早いほど、タイヤの外側が削れやすくなります。

また、現代の車は制御が進化しているため、ブレーキング時にタイヤがロックすることはまれです。ただし、システムの異常などでロックしてしまうと、スポット摩耗につながります。


走行距離3万kmより早くのタイヤ交換につながる環境要因

走行距離3万kmより早くタイヤ交換が必要になる要因は、車やタイヤそのものの特性だけでなく、外的な要素もあります。使用環境や保管方法で、寿命が左右されるのです。ここでは、タイヤの劣化に影響する環境について解説しますので、参考にしてください。

使用環境

タイヤは紫外線の影響により劣化します。いわゆる青空駐車の場合、常に紫外線を受けるため劣化しやすいと言えるでしょう。一方、屋内駐車の場合は、タイヤが劣化するスピードが遅いため長持ちします。

また、タイヤに化学物質が付着すると、劣化や変質を招きます。例えば、タイヤに艶を出すワックスは、塗りすぎると劣化を促進させてしまうため注意が必要です。用法を確認して使用することをおすすめします。


保管方法

保管方法が不適切だと、使用環境と同様にタイヤの寿命を縮めてしまいます。例えば、屋外でカバーすることなく保管した際の、紫外線や雨、油汚れの付着による劣化です。また、熱も悪影響を与えるため、熱源の近くで保管するのはタイヤにとって禁物です。

他にも、オゾンもゴムにとって大敵と言えます。オゾンはモーターなどから発生することがあるため、保管場所に注意が必要です。

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タイヤの交換時期を見誤るとどうなる?

タイヤの交換時期を見誤ると、どのような弊害があるのか知りたい方もおられるでしょう。ここでは、安全性と法令などルールの面から、タイヤ交換が遅れた場合のリスクについて解説します。タイヤは車にとって重要なパーツですので、把握しておくことが大切です。

安全性が低下する

タイヤは交換時期を過ぎると、安全性が低下します。残り溝が1.6mm未満になると、雨天時にスリップする可能性が高まる他、ハイドロプレーニング現象により事故を起こしてしまうかもしれません。

また、損傷がある場合、タイヤの強度が低くなっているためバーストにつながります。このように、重大な事態に発展するリスクが高まるため、交換時期を見極めることが大切です。


車検不合格や道路交通法違反となる

車検では、タイヤにおいて残り溝と外観がチェックされます。まず、残り溝が1.6mmを1箇所でも下回っている場合は不合格です。また、タイヤ内部のコードが露出しているケースや、損傷しているケースも車検に通りません。

上記の保安基準不適合の状態で一般道を走行すると、道路交通法違反となるため注意が必要です。違反点数2点、普通車の場合9,000円の反則金が課されます。

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タイヤの交換時期を遅らせるコツ

安心して車を運転するためにも、交換時期の見極めは重要なポイントですが、タイヤを長持ちさせることも大事な要素です。タイヤのコンディションを把握し、良好な状態を保つため、いくつかのコツを押さえておきましょう。ここでは、長持ちにつながるコツを3つの項目に分けて解説します。

定期的に点検やメンテナンスを実施する

タイヤを良好な状態に保つ上で、定期的な点検やメンテナンスは必要不可欠です。日常点検を実施することで、タイヤの異常に気付ける他、空気圧の補充やローテーションなどメンテナンスの必要性を判断できます。

点検では、タイヤの溝の残量をチェックし、偏摩耗の有無を確かめましょう。4つのタイヤに摩耗差がある場合は、ローテーションします。また、空気圧は少なくとも1ヶ月に1回は補充することが大切です。点検のスケジュールを設定し、必要に応じてメンテナンスすることで、交換時期を遅らせられます。


タイヤをいたわって運転する

タイヤに大きな負荷をかけない運転は、長持ちさせるためのポイントです。タイヤのグリップ力は最大限使うのではなく、最小限を意識すると良いでしょう。発進加速ではアクセルを緩やかに操作し、制動時はエンジンブレーキなどを使用してブレーキペダルの使用頻度を下げます。旋回時もハンドルを徐々に切っていき、スピードを抑えることが大切です。

また、段差を超える際はできるだけ速度を落とすことで、タイヤの損傷防止に有効です。このように、タイヤに配慮して運転すると摩耗の進行を遅らせられます。


夏タイヤと冬タイヤは上手に使い分ける

秋には初雪に備えて、冬タイヤへ履替える時期を見定めましょう。例年の初雪のデータを検索して調べ、1ヶ月前に履替えることが大切です。混雑を避けられる他、新品タイヤの場合慣らし運転を済ませられます。

次に、夏タイヤへ履替える時期も重要です。例えば、スタッドレスタイヤを気温が高い時期に使用すると、早期に摩耗してしまいます。そのため、降雪や凍結の可能性がないと判断したら、早めに交換のスケジュールを押さえておきましょう。しっかり切り替えることで、冬タイヤが長持ちします。


タイヤ交換やメンテナンスはイエローハットにお任せ

メンテナンスを含め、タイヤのことならイエローハットへお任せください。24時間利用できるオンラインショップを運営しており、いつでもタイヤ探しが可能です。また、夏タイヤ⇔冬タイヤの履替え時に便利な予約システムを用意しています。ここでは、これらの特徴を紹介しますのでぜひご覧ください。

24時間利用可能なオンラインショップでタイヤを探せる

イエローハットのオンラインショップでは、タイヤの購入が可能です。夏タイヤや冬タイヤ、オールシーズンタイヤを取り扱っており、国産から海外メーカーの銘柄まで豊富に取りそろえています。

注文は、取付け希望日・ 取付け希望の店舗など、表示内容に合わせて選択・入力するだけなので簡単です。予約当日はすぐ作業を開始するため、少ない待ち時間でタイヤ交換が終了します。オンラインショップにぜひ一度アクセスしてみてください。


WEB予約で夏・冬タイヤをスムーズに履替えられる

イエローハットのWEB予約サイトでは、夏タイヤ⇔冬タイヤの履替え作業を予約できます。WEB予約は、作業がスムーズに完了するためおすすめです。

予約日の確認や変更、キャンセルもWEB予約サイトから可能です。経験豊富なスタッフが確実に作業いたしますので、ぜひWEB予約をご活用ください。

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まとめ

走行距離3万kmはタイヤの交換時期を判断する際の目安にはなりますが、残り溝や劣化の程度、そして損傷の有無をチェックし判断することが大切です。交換を早めてしまう要素に注意しつつ、定期的にメンテナンスを実施すると長持ちにつながるでしょう。

タイヤの交換時期が近づいたら、イエローハットのオンラインショップでタイヤを探してみてください。さまざまな銘柄の中から、予算や目的に合った商品を見つけられるでしょう。24時間いつでも事前注文が可能で、取付けもスムーズです。

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