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スタッドレスタイヤの偏平率を変更する際に押さえておきたいポイントを解説

スタッドレスタイヤの偏平率を変える場合、走行への影響など、いくつかポイントを押さえておくことが大切です。偏平率がどの部分のサイズを表すのか、知りたい方もおられるのではないでしょうか。

このコラムでは、スタッドレスタイヤの偏平率の基礎知識と、変更した際の影響を解説します。また、偏平率を変える場合のルールや適正空気圧について把握できますので、ぜひ最後までご覧ください。

スタッドレスタイヤの偏平率を変更する場合の予備知識

スタッドレスタイヤの各サイズの見方は、他のタイヤと変わりません。偏平率はタイヤ選びにおいて着目すべきポイントですが、タイヤ幅やリム径など、その他のサイズも押さえておくことが大切です。ここでは、偏平率の基礎知識と、各種タイヤサイズの項目について解説します。

偏平率とは?

偏平率とは、タイヤを横から見た際の厚みを示す数値です。タイヤ幅を基準にした比率のことで、単位は「%」を使用します。例えば、タイヤ幅が「195」で偏平率が「65」の場合、タイヤの厚みは約127mmです。

したがって、タイヤ幅と偏平率が小さいほど厚みは薄くなり、大きいほど厚みが増します。タイヤの厚みが車に与える影響は少なくないため、理由がなければタイヤ交換する際に偏平率を変えないことが一般的です。


他のサイズについても押さえておこう

タイヤサイズについて偏平率以外も押さえておくことが大切です。例えばタイヤサイズが「195/65R15」の場合、195はタイヤの断面幅を示します。単位はmmで、サイドウォールの表記部分はサイズに含まれません。

「65」は偏平率で、「R」はラジアルタイヤを示しますがサイズに関係ない項目です。そして「15」はリム径を表します。リム径はタイヤの内側にある円の直径で、単位はインチです。偏平率を変えるために、これらの数値を把握しておきましょう。

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スタッドレスタイヤの偏平率を下げる(インチアップ)とは?

偏平率を下げてホイールのリム径を大きくするインチアップには、メリットとデメリットがあります。性能だけでなく、タイヤの値段にも関わるため、双方を比べた上で判断することが大切です。ここでは、スタッドレスタイヤの偏平率を下げる際に考慮すべき点を解説します。

偏平率を下げる「インチアップ」によって得られるメリット

偏平率を下げると、タイヤの厚みが薄くなります。それにより得られる見た目の変化は、インチアップによりホイールが強調される点です。インチアップは、カスタマイズの主流であり、車の外観を変えられるメリットがあります。また、タイヤ幅も大きくなり剛性が向上することから、横揺れが抑えられる点もメリットのひとつです。

しかし、スタッドレスタイヤは雪が付着するため、夏ほど外観を気にする方は少ない傾向です。また、滑りやすい冬の路面ではスピードが出せないため、運動性能の向上を感じにくいなど、メリットを感じにくい点も考慮しておきましょう。


偏平率を下げた場合のデメリット

偏平率を下げるインチアップは、デメリットが伴う点も押さえておくことが大切です。タイヤの剛性は高まりますが、厚みが薄くなる分、路面からの衝撃を吸収する能力が低下します。乗り心地が悪化したと感じる方が多いでしょう。

また、路面の凹凸を拾いやすくなるため、わだちの多い場所ではハンドル操作のストレスが増します。他にも、タイヤ自体の販売価格が高くなることや重量増加により燃費が悪くなるといったデメリットがあることも押さえておきましょう。

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スタッドレスタイヤの偏平率を上げる(インチダウン)とは?

偏平率を上げてホイールのリム径を小さくするインチダウンという手法もあります。スタッドレスタイヤの場合は、インチダウンを検討する方も多いでしょう。しかし、メリットが得られる一方でリスクも伴うため、実施を検討している場合は、プロに相談するのが最適です。

偏平率を上げる「インチダウン」によって得られるメリット

偏平率を上げるインチダウンは、インチアップの逆のメリットがあると言えます。まず、タイヤ自体の購入価格が安い傾向があるため、イニシャルコストの削減につながるでしょう。また、乗り心地がソフトになることで快適性がアップします。

また、路面状況の影響を受けにくいため、ハンドルを取られにくくなる点もインチダウンをするメリットのひとつです。


偏平率を上げた場合のデメリット

インチダウンは、偏平率が上がることからタイヤの存在感が増します。そのため、スタイリッシュな外観とはなりません。ドレスアップ目的でインチダウンすることはまれなケースです。

他にも、インチダウンするとタイヤの剛性が落ちることから、コーナリング時の安定感が低下します。人によっては不快感を覚える場合もあるでしょう。


インチダウンはタイヤメーカーにおいて推奨されていない

車種ごとのタイヤサイズは、自動車メーカーにより適正サイズが決められています。車に求められるグリップ力や荷重、乗り心地などを総合的に判断され決定されたサイズです。したがって、むやみに偏平率を変更することは避けたほうが良いでしょう。

特にインチダウンについては、安全性や運動性能の低下や車との適合などが懸念されるため、一部のタイヤメーカーにおいて推奨されていません。プロに相談しつつ検討することが大切です。

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スタッドレスタイヤの偏平率を変更する際のポイント

スタッドレスタイヤの偏平率を変更したい場合、車の構造などを規定している保安基準に則って実施する必要があります。保安基準に不適合となるインチアップやインチダウンはできません。ここでは、偏平率を変更する際に押さえておきたいポイントを解説します。

タイヤ外径を変えないようホイール交換は必須

タイヤ外形は、タイヤのサイズ表記に含まれない項目です。タイヤ幅や偏平率、リム径をもとに計算することで把握できます。リム径やタイヤ幅を変更せずに偏平率のみを変えると、タイヤ外径が変わるため注意が必要です。

タイヤ外形が大きく変化した場合、実際の車の速度と、スピードメーターの表示値の誤差が大きくなります。車検の基準も満たせなくなることがあるため、タイヤだけでなくホイールも同時に交換することは必須と言えるでしょう。


ロードインデックスが下がると安全性が低下する

ロードインデックスは別名「荷重指数」と言われ、タイヤが耐えられる負荷の指標です。タイヤのサイズ表記とともに示されており、純正の値から小さくなることは避けなければなりません。

偏平率を含め、タイヤサイズを変更するとロードインデックスを変わることがほとんどです。ロードインデックスが小さいタイヤを履くと、走行負荷に耐えられずバーストする可能性があるため注意しましょう。


車体からのはみ出しや干渉を避ける

偏平率を変更する際、ホイールを同時交換することがほとんどです。変更に伴い、タイヤ幅やホイールのインセットなどを確認しないと、車体への干渉や、ボディからのはみ出しにつながるでしょう。

これらは保安基準に不適合で、タイヤの損傷や事故に発展する可能性があります。車検ではまず合格することはないため、タイヤとホイールの両方のサイズをしっかり計算して許容範囲かどうかをチェックすることが大切です。

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スタッドレスタイヤの偏平率を変更すると適正空気圧が変わる

偏平率を変更した場合、適正空気圧が変化することを押さえておきましょう。車には、タイヤサイズとともに空気圧が指定されています。空気圧は、タイヤが本来の性能を発揮するための重要な要素で、適正値に合わせることが大切です。ここでは、タイヤサイズ変更時の空気圧の影響について解説します。

空気圧は負荷能力に影響する

空気圧は、タイヤの負荷能力と密接に関わっています。空気圧が低下すると、タイヤの負荷能力も下がるため、損傷やバーストにつながりかねません。タイヤが純正サイズであれば、指定空気圧に合わせることで安全性が保たれます。

ただし、偏平率を変えるようなサイズ変更を実施した場合、空気圧の適正値が変わる点に注意が必要です。


ネット検索で調べるまたはプロに相談することが大切

インチアップなどのサイズ変更を実施する際は、空気圧の適正値も同時に調べておきましょう。タイヤメーカーの公式サイトなど、計算ツールを提供するサービスが利用できます。タイヤサイズとロードインデックス、そして車両の指定空気圧を入力するだけで簡単に検索可能です。

インチダウンを検討している場合や、ネット情報に確信が持てない場合は、プロに相談すると良いでしょう。タイヤを多く取り扱っているお店に、一度問い合わせてみることをおすすめします。

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スタッドレスタイヤの交換はイエローハットのオンラインショップが便利

スタッドレスタイヤの交換は、イエローハットのオンラインショップが便利です。事前に注文が可能で、取付けがスムーズに完了します。オンラインショップ以外にも、スタッドレスタイヤなどの保管や履替えWEB予約も受け付けているので、以下の内容をぜひ参考にしてください。

オンラインショップでタイヤ・ホイールの事前注文が可能

オンラインショップは、タイヤ検索だけでなく事前注文が可能です。夏タイヤ、オールシーズンタイヤの他に、スタッドレスタイヤも取り扱っています。銘柄も豊富に用意しており、予算や性能を吟味して選択可能です。

購入したい商品がある場合は、取付け希望日、そして取付け店舗を順に選び注文を進めていきましょう。オンラインショップからご注文いただくと、取付け日の来店後の待ち時間を短縮できます。


スタッドレスタイヤの保管に対応

スタッドレスタイヤを保管するスペースがなく、困っている方もおられるでしょう。タイヤの保管は、ぜひ一度お近くのイエローハットで相談してみてください。対応している店舗では、適切な環境で責任を持ってお預かりいたします。
※一部店舗ではタイヤ保管を実施しておりません。詳しくはお近くの店舗へお問い合わせください。

タイヤ保管をご依頼いただくことで、保管場所の確保が必要なくなり、盗難も心配ありません。リーズナブルな料金設定で承っています。


夏タイヤ⇔スタッドレスタイヤへの履替え時にWEB予約が利用できる

イエローハットは、エンジンオイルの交換やボディコーティングの施工、夏⇔冬タイヤ履替えを予約できるWEB予約サイトを用意しています。24時間利用でき、数ステップで簡単に予約できるため便利です。

直接ご来店いただいた際、混み合い状況によってご案内までお待たせしてしまうこともありますが、事前に予約いただけた場合は速やかに作業を開始いたしますので、完了までがスムーズです。

タイヤの履替え作業

WEB予約 コチラ


まとめ

スタッドレスタイヤの偏平率を変更すると、乗り心地や運動性能が変化し、タイヤ自体の値段も変動します。インチアップやインチダウンのメリット・デメリット、偏平率以外のサイズやロードインデックスなど、さまざまな点をしっかり確認して決断することが大切です。

イエローハットでは、オンラインショップで簡単にタイヤ・ホイールが注文可能です。スタッドレスタイヤのラインナップも豊富ですので、ぜひ検索してみてください。

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