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タイヤを交換した後はホイールナットの増し締めを実施して緩みに備えよう!

タイヤ交換における「増し締め」は、安全性を高めるために行われています。しかし、その必要性について疑問をお持ちの方もおられるのではないでしょうか。増し締めを必要とするケースは多くありませんが、万が一に備えて実施することでリスクを減らせます。

このコラムでは、タイヤ交換後に実施しておきたいホイールナットの増し締めについて解説します。タイヤショップや整備工場などに依頼することも可能ですが、自分自身で実施するのもひとつの方法です。増し締めの方法についても触れていますので、参考になるでしょう。

タイヤ交換後ホイールナットの増し締めは必要?

タイヤ交換後の増し締めは、どのような作業のことで、必要性があるのか知りたい方もおられるでしょう。ここでは、ホイールナットを増し締めする理由を解説します。車を使用する上で、安全は第一です。増し締めについて把握し、ホイールナットの知識を深めましょう。

増し締めとは?

ホイールナットの増し締めとは、タイヤ・ホイールを脱着してある程度走行した後に、再度締め付けトルクを確認する作業のことです。

増し締めという言葉から、さらにホイールナットを強く締め込むと想像するかもしれません。しかし、あくまでも緩みがないかどうか再確認する作業です。また、正しい順番で適切に締め付けることが重要と言えます。


増し締めを実施することでより安全性が高まる

ホイールナットの緩みは、最悪の場合、脱輪の原因となるため危険です。しかし、走行によりホイールナットとホイール、ハブなどが馴染んでいく段階で、若干の緩みを生じることは珍しくありません。

そのため、ホイールナットの増し締めを実施することで、安全性が高まります。パーツ同士が馴染んだ後に増し締めを実施すると、ホイールナットが緩むことはなくなるでしょう。


タイヤのホイールナットを増し締めする方法

ホイールナットを正しく増し締めしたい場合は、適切な道具と正しい方法を押さえておくことが大切です。プロの整備士でも、感覚でホイールナットを均等に締め付けることは難しいと言えます。したがって、トルクレンチと呼ばれる道具を使用するのが一般的です。

車両の規定値に対応したトルクレンチを用意する

車は車種ごとに規定トルクが設定されています。増し締めするには規定トルクを調べる必要があり、乗用タイプの車両であれば規定トルクは100N・m前後の設定であることが多い傾向です。

取扱説明書を確認するか、記載されていない場合はディーラーや整備工場に問い合わせると良いでしょう。トルクレンチを購入する際は、規定トルクに合わせて測定範囲を選択する必要があります。測定可能な範囲の70%以内に、規定トルクが収まる商品を選ぶのがおすすめです。


順番を守って増し締めを行う

ホイールナットを締め付ける場合は、順番が大切です。対角線上に締め付けると、ホイールがしっかり固定されます。ホイールナットが5つの場合は、星のマークを描くような順番となるでしょう。4つの場合は、数字の「4」を書く順序です。

タイヤローテーションや履替えをDIYで実施したい方も、締め付ける順番を押さえておきましょう。


定期的にチェックすることを推奨

ホイールナットの締め付けトルクは、定期的にチェックすることをおすすめします。タイヤとホイールは走行中に車を支えるだけでなく、駆動力や制動力を伝えたり衝撃を和らげたりと、役割はさまざまです。

大きな負荷がかかった場合など、ホイールナットが緩んでしまう可能性がないとは言えません。日常点検や空気圧調整などのタイミングでチェックすると、万が一に備えられます。

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増し締め実施に加えてタイヤのホイールナットの緩みを予防しよう

ホイールを脱着した場合、ホイールナットの締め付けは最終的にトルクレンチを使用することが重要です。4つのホイールを漏れなく締め付けることで、緩む可能性を軽減できます。締め忘れは事故の原因となるため、注意しましょう。

緊急時のスペアタイヤ交換など、トルクレンチを用意できない状況もあるでしょう。その場合は、締め付け不足だけでなく締め過ぎないようにすることも重要なポイントです。締め過ぎは、ハブボルトの変形や破損につながる可能性があります。自走できなくなるため、体重をかけたり、力いっぱい締め付けたりすることは避けましょう。


タイヤの増し締めをしているのに緩んでしまう原因は?

タイヤの増し締めをしていても、さまざまな要因で緩むケースがあります。ホイールナットの緩みによる脱輪は、大事故につながりかねません。締め付けトルクだけでなく、座面形状やネジ部の噛み込み量にも注意する必要があります。車検の基準についても押さえておきましょう。

1.ホイールとホイールナットの座面形状が一致していない

ホイールとホイールナットの座面形状には、種類があります。大きく分けると、平座・球面座・テーパー座の3つです。この座面形状がホイールとホイールナットで一致していないと、しっかりと密着しないため緩んでしまいます。

純正ホイールの座面は自動車メーカーごとに傾向があり、社外品の多くはテーパー座です。ホイールもしくはホイールナットを交換する場合は、座面をしっかり確認しましょう。


2.ネジ部の長さが不適切

ホイールナットとハブボルトのネジ部にも注意が必要です。ホイールナットに対して、ハブボルトの先端が底づきしていると、座面が密着しないためしっかりホイールを固定できません。その状態で無理に締め付けると、ホイールナットが破損してしまうでしょう。

また、ネジ部分の噛み込み量が足りないのも緩みの原因です。少なくとも10mm以上は確保しましょう。スペーサーを使用している場合は特に注意が必要です。


ホイールナット購入の際は適合した商品を選ぼう

ホイールナットを購入する際、全長が長い商品を選ぶと、車検で不合格となる可能性があります。車検において、回転部分であるタイヤとホイールがフェンダーから規定値以上はみ出していないかどうかも、チェック項目のひとつです。

ホイールナットも同様にはみ出しはNGですので、ホイールから突出するほど長い場合は、フェンダーの内側に収まっているか確認しましょう。


ホイールナットに関して押さえておきたい基礎知識

自動車は多くの部品で構成されており、さまざまな規格が設定されています。ホイールナットもそのひとつで、ピッチや素材などを把握しておくことが大切です。ここでは、ホイールナットに関して押さえておきたい基礎知識を解説しますので、参考にしてください。

ピッチ

ホイールナットのピッチとは、ネジ部の山と山の寸法を表す用語です。サイズ表記では、「P1.25」や「P1.5」と示されます。

ホイールナット選びでは、ネジ径だけでなくハブボルトとピッチを合わせる必要があり、一致していない場合は取付けられません。ホイールナットを販売しているメーカーの公式サイトなどで、適合表を確認するようにしましょう。


素材

ホイールナットの素材には、いくつか種類が用意されています。スチールナットが主流であり、安価かつ十分な強度を持つことから純正でも採用されることが一般的です。他にも重量が軽く、強度も確保した「クロムモリブデン(クロモリ)」や、さらに品質が高い「チタン」などがあります。

またアルミ合金のジュラルミン製は、カラフルな商品が多く、ドレスアップにもつながるため人気です。ただし、何度も付け外しするとネジ山を傷めてしまう可能性があるため注意しましょう。


形状

ホイールナットは座面だけでなく、頭部分の形状にも種類があります。3つに分けると、貫通ナット・袋ナット・ストレートナットです。貫通ナットはハブボルトが突き抜けるタイプで、スチールホイールなどに多く採用されています。

また袋ナットはネジ部分が隠れるタイプで、アルミホイールと組み合わせることが一般的です。そして平座のナットは、ストレートナットとなっています。

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イエローハットはホイールナットの増し締め点検が1回無料

ホイールナットの増し締め点検は、安全に関わる重要な作業です。イエローハットでは、タイヤを購入していただいた方に無料で実施しています。ここでは、イエローハットが厳選した2つのアフターサポートと、購入時に便利なオンラインショップなどについてご紹介します。

増し締めは2つあるアフターサポートのひとつ

イエローハットでは、ホイールナットの増し締め点検を含め、2つのアフターサポートをご用意しています。対象となるのは税込2万円以上で、タイヤ4本セットまたはタイヤ&ホイール4本セットをご購入いただいた場合です。

もうひとつのアフターサポートは、タイヤローテーションです。どちらも1回無料で受けられる、安全性や経済性に関わるサポートメニューですので、タイヤ交換後はぜひご活用ください。


タイヤを交換予定ならオンラインショップで検索

オンラインショップは、タイヤ検索方法がシンプルです。夏用タイヤ・オールシーズンタイヤ・冬用タイヤのカテゴリーの中から希望するジャンルを選び、自動車メーカーと車種、タイヤサイズをリストから選ぶだけで商品の候補が分かります。

購入したい商品は、取付け希望日・取付け店舗などを順に選択してくと注文が可能です。予約当日は速やかに取付けいたしますので、ぜひご利用ください。


季節ごとの履替えもイエローハットにお任せ

夏用タイヤや冬用タイヤへ履替えたい場合は、WEB予約サイトからのWEB予約が便利です。オンラインショップと同じく24時間いつでも利用でき、予約日に受付後、作業をすぐに開始するため素早く履替えが完了します。

また、予約日の確認や日時の変更、キャンセルまでWEB予約サイトから可能です。タイヤの履替えの他にも、エンジンオイルの交換やボディコーティングの作業予約もできますので、ぜひご活用ください。

タイヤの履替え作業

WEB予約 コチラ


まとめ

タイヤの増し締めは、走行後100kmを目処に実施したいメンテナンスのひとつです。万が一に備えられ、安全性が高まります。ただし、自分自身で実施する場合は、トルクレンチを購入して、順番を守ることが大切です。規定トルク以上締め付けないように注意しましょう。

イエローハットでは、ホイールナットの増し締め点検を条件に応じて無料で実施しています。そして、タイヤの購入はオンラインショップが便利です。タイヤを交換したい場合は、ぜひ一度検索してみてください。

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