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車検は満了日1ヶ月前から受けられる!車検費用を抑える方法や車検の重要性を解説

ディーラーやカー用品店に車検の依頼を検討していて、「車検とは何か、費用はどのくらいかかるのか」という疑問を抱えている方もおられるのではないでしょうか。

車検という国が定めた検査制度の内容や、お店によって異なる車検費用の相場を知ることで、自身に合った車検サービスや依頼先を選択できます。点検・整備の重要性も知り、快適なカーライフを送るために役立てましょう。そこでこのコラムでは、車検とは何か、いつ・どのように受けるのかについてご紹介します。
※下記情報は2020年12月以前の情報となります

車検とは国が定めた車の検査制度

ディーラーやカー用品店に車検を依頼すると、実際にどのような検査が行われているのか車検の全体像を把握しにくいかもしれません。こちらの章では、「車検とは何か」という疑問を解消するために、車検という制度だけでなく点検・整備との違いなども詳細に解説します。

車検は車の使用者が受ける義務がある

車の使用者は、車が道路運送車両法で定められた保安基準に適合しているかを確かめるために、定期的な検査と登録を受けることが必要です。この制度を車検、正式には「自動車検査登録制度」といい、車の使用者は車検を受ける義務があります。

新車登録時には「新規検査」を受け、以降は自動車検査証(車検証)の有効期限が切れる前に「継続検査」を受けなければなりません。「車検を受ける」という表現は、多くの場合「自動車検査登録制度の継続検査を受ける」ことを指します。


車検と点検・整備は何が違うの?

車検とは、車の構造・装置の定期的な検査を義務化することで、国が定める安全・環境基準に適合しているかを確かめる制度です。車検の有効期限を過ぎた車が公道を走ることは法律違反となります。

また、自家用軽自動車と自家用乗用車は12ヶ月毎に26項目の点検、24ヶ月毎に56項目の点検を受けることも義務です。このような「定期点検整備(法定点検)」のほかに、目視などによる15項目の「日常点検」も義務付けられています。点検の結果、必要であれば修理や整備をして、保安基準に適合するように車を維持していきましょう。


一般的な普通自動車・軽自動車の継続検査をする期間は2年毎

一般的な普通自動車・軽自動車の場合、新車登録時の新規検査から初回の継続検査までは3年、以降は2年毎に継続検査を受けます。250cc超の自動二輪車(バイク)も同様に、継続検査は初回3年、以降は2年毎です。

ただし、継続検査の期間は車の種別や用途によって異なります。自家用車として利用するなら初回3年・以降2年毎の普通自動車でも、レンタカーとして利用するなら初回2年・以降1年毎です。軽トラックなどの軽貨物自動車は初回2年・以降2年毎、バスやタクシーは初回1年・以降1年毎に継続検査を受けます。


「車検が通らない」のはどのようなケース?

車の使用状況によっては車検に通らないケースもあります。道路交通法に違反していたり、保安基準を満たしていなかったりすると車検に通りません。

例えば、駐車違反をした際の反則金を納付していない場合です。反則金未納によって車検に通らなかった場合、1週間以内に反則金を納付しなければ再検査を受ける必要があります。

また、運転席・助手席のドアガラスにウィンドウフィルムを貼っている場合や、フロントガラスにひび割れなどがある場合にも車検は通りません。最低地上高を確保できないほど車高を下げたり、はみ出しタイヤになるような規定外のアルミホイールを装着したりといった場合も、車検に通らない要因です。

ほかにも、マフラーの排気漏れやエンジン廻りのオイル漏れがひどい場合も保安基準を満たしていないと判断されます。個人では判断が難しい検査項目もあるため、お店で点検・整備を行ってから車検を受けられると安心です。


車検はいつ受けるもの?車検に出す時期

新車を購入すると、納車までにお店が新規検査を済ませていることがほとんどです。自家用車の場合、初回の車検を受けるまでは3年ありますが、以降は2年毎に受ける必要があります。
 
有効期間(満了日)を忘れないよう、あらかじめ車検はいつ受けるものなのかを覚えておきましょう。この章では、車検の満了日や車検を受ける時期、車検切れの際の対処法について解説します。

車検は満了日の1ヶ月前から受けられる

車検は満了日の1ヶ月前から受けられます。車検の満了日は、フロントガラス上部の車検ステッカー(検査標章)や車検証から確認することが可能です。なお、丸いステッカーは点検・整備済みを表すステッカーで、四角いステッカーが車検ステッカーとなります。

満了日が12月20日なら、11月20日~12月20日までの1ヶ月内に車検を受ければ、有効期限は2年後の12月20日に更新される仕組みです。

満了日 車検実施日 次回有効期限
12月20日 11月20日~12月20日 2年後の12月20日

どうしても期間内に受けられないという方もおられるでしょう。その場合は、満了日の1ヶ月以上前に車検を受けることもできます。ただし、車検を受けた日の2年後に満了日が設定されるため、通常よりも車検のサイクルが短くなってしまう点に注意が必要です。

満了日 車検実施日 次回有効期限
12月20日 11月15日
(満了日の1ヶ月以上前)
2年後の11月15日

1ヶ月以上前に受けたからといって検査内容が変わるわけではないため、車検を受けやすい日をあらかじめ決めておくことをおすすめします。


車検が切れてしまっていたら?

満了日までに車検を受けなかった場合、車は「車検切れ」の状態です。この状態で公道を走行すると「無車検車運行」として違反点数6点に加え、30万円以下の罰金または6ヶ月以下の懲役という罰則が定められています(2020年11月時点)。

さらに自賠責保険も切れていれば、「無保険車運行」として違反点数6点に加え、50万円以下の罰金または12ヶ月以下の懲役が科せられるという厳しい罰則です。違反点数は12点になるため、90日間の免許停止処分となってしまいます(2020年11月時点)。

なお、車検切れでも継続検査を受けることは可能ですが、車は公道を走ってはいけない状態です。積載車を手配するか、居住地の役所で「仮ナンバー」を取得して、一時的に公道を走行できる状態にする必要があります。


車検の際に必要となる書類一覧

車検を依頼する際は、以下の書類を準備します。

  • 自動車検査証(車検証)
  • 自動車税(種別割)納税証明書
  • 自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険証)
  • 車の使用者の身分証明書
  • 車の所有者の委任状

車検を受ける運輸支局などの窓口では、多くの場合で自動車税(種別割)の納税確認を電子的に行うことができます。しかし、納税の確認ができるまでは1週間以上かかる場合もあるため、車検日の直前に納付するなら自動車税(種別割)納税証明書を用意しておくとスムーズです。もし証明書を紛失した場合でも再発行ができます。

また、自賠責保険は自動車損害賠償保障法によって全ての車の所有者に加入が義務付けられている損害保険です。基本的には車検時に保険料を支払うため、車検の満了日に併せて加入します。
自賠責保険証を紛失した場合、再発行の手続きが必要です。再発行が間に合わない場合など、車検時に24ヶ月加入するところを、25ヶ月加入することで車検を受けられます。


車検の費用相場はいくら?受ける場所により変わる車検料金

ディーラーやカー用品店に車検を依頼する場合と、使用者自身が運輸支局などに車を持ち込む「ユーザー車検」とでは、車検費用に違いがあります。
 
また、カー用品店には工場内に検査ラインがある「指定工場」と、検査ラインがない「認証工場」の2種類があり、この違いも理解しておくことが大切です。こちらでは、車検時に必要となる法定費用や車検基本料金、諸経費について解説します。

必ず必要な車検の法定費用

車検費用の多くの割合を占めるのは、どこで受けても一律に発生する「法定費用」です。法定費用は車種によって決められているため、車検をどこで受けても費用は変わりません。

法定費用の内訳は、自動車重量税・自賠責保険料・印紙代の3種類です。なお、民間の「指定工場」で車検を受けるなら印紙代が一律1,100円となっています。車検費用の例を挙げると、ワゴンRやムーブなどの軽自動車であれば、自動車重量税6,600円+自賠責保険料2万1,140円+印紙代1,100円の計2万8,840円が最低限必要です(2020年11月時点)。

自動車重量税(※新車登録から13年未満・
エコカー対象外の場合)
6,600円
自賠責保険料(※24ヶ月契約の場合) 2万1,140円
印紙代(※指定工場で受ける場合) 1,100円

パッソやフィットなど車両重量1,000kg以下の小型自動車であれば、自動車重量税1万6,400円+自賠責保険料2万1,550円+印紙代1,700円で計3万3,250円が最低でもかかります(2020年11月時点)。

自動車重量税(※新車登録から13年未満・
エコカー対象外の場合)
1万6,400円
自賠責保険料(※24ヶ月契約の場合) 2万1,550円
印紙代(※指定工場で受ける場合) 1,700円

軽自動車や小型自動車、普通自動車ともに初年度登録やエコカーなのかなどによって費用は変わるため、あらかじめ確認しておくことが大切です。


車検基本料金は受けるお店によって変動する

車検はディーラーやガソリンスタンド、カー用品店などで受けられます。法定費用はどこで車検を受けても変わりませんが、お店によって大きく違うのは「車検基本料金」の部分です。

例えばディーラーだと、部品交換が必要になったときは純正部品での交換が多くなります。ディーラーはメーカーと提携している安心感はありますが、車検基本料金は高額になる傾向がある点に注意が必要です。

カー用品店であれば、修理時に純正部品、社外部品を選べます。高くても質の良い部品を選びたい、価格を抑えながらも一定のクオリティを保った部品で修理してほしい、とりあえずは安い部品でいいなど、ユーザーの予算に合わせて柔軟に選択できる点がカー用品店の特徴です。

車検は費用だけでなく、充実したサービスを受けられるかというポイントも重視することが大切です。


諸経費や車検を通すための部品交換などの費用

事務手数料や法定点検料など、車検基本料金以外の費用も必要です。法定費用・車検基本料金・諸経費の合計が車検費用となります。整備内容やお店によっては、車検の法定点検を車検基本料金に含めるケースもあるため、諸経費の内訳は一律ではありません。

自家用軽自動車と自家用乗用車の法定点検には12ヶ月点検と24ヶ月点検の2種類があり、24ヶ月点検は車検とセットで行うことが一般的です。事前に点検を行わなければ車検に通らない恐れがあるため、ディーラーやカー用品店では24ヶ月点検を車検の前に済ませます。

24ヶ月点検は車検後に行うことも認められているため、車検費用を抑えたい場合は覚えておいてはいかがでしょうか。しかし点検の結果、車に何らかの問題があれば、ディーラーやカー用品店では修理や部品交換を行うため、車検時に行うほうが、手間がかからないといえます。


車検を受けるならお店に任せたほうが安心!

お店によって車検費用は異なりますが、「ユーザー車検」を行うと最も費用が安くなります。ユーザー車検とは、車の使用者本人が運輸支局などに車を持ち込み、自身で車検を通すことです。

安さを求めればユーザー車検が候補に挙がりますが、結局は24ヶ月点検をカー用品店などに依頼する必要があります。また、事前に整備をしておかなければ車検に通らないかもしれません。車検に通らなかった場合は点検・整備のうえ再検査という流れになるため、民間機関に車検を依頼するほうが安心です。


車検費用を抑える方法は?

車検は必ず法定費用がかかり、点検・整備にも費用がかかります。車に不具合があった場合は修理・部品交換も行うため、まとまったお金が必要です。この章では、車検費用を抑える方法について解説します。

日頃から車のメンテナンスを怠らない

メンテナンスが行き届いていない車は、車検時に思わぬ故障が発覚して、修理費用が高額になるケースがあります。車は使用しなくても経年劣化が進み、使用するほどダメージが蓄積していくためです。

不具合を早期に発見できれば簡単な整備で済んでいたものでも、放置すると車検時の費用が高くなってしまいます。日頃から車のメンテナンスをきちんと行うことで、トータルの維持費を抑えることができるでしょう。


部品交換は車検を通すために必要なもののみにする

車の部品には寿命があり、メーカーが推奨する交換時期もあります。運転の仕方によって寿命が早まるケースや、メンテナンス不足で対応が遅れるケースもあるため、点検・整備時の部品交換は基本的に必要です。

しかし、安く車検に通すことを優先するなら、検査に支障のない部品交換は後回しにするという選択肢もあります。車検後に部品交換をする必要があることは変わらないため、あくまでも一時的に出費を抑えたい場合の方法として有効です。


車検は点検・整備をきちんと行うお店に依頼しよう

車検費用の負担を考えすぎると、車検にデメリットがあるように感じてしまうかもしれません。しかし、車検や点検・整備は快適なカーライフを送るためには大切です。この章では、車検は車を長持ちさせるためにも重要であること、快適なカーライフを送る際に役立つことについてご説明します。

日常では気づけなかった不具合を見つけられる可能性がある

車検では保安基準を満たしているか細かくチェックするため、普段は気づけなかった車の不具合を見つけられる可能性があります。

例えば、「テールランプが切れていることを車検時まで気づかなかった」といった、見落としも珍しくありません。お店によっては点検・整備の結果を分かりやすく説明するため、車検は快適なカーライフを送るためにも役立ちます。


事故を防げる可能性がある

車検前には国家資格を保有する整備士が、高い技術をもって点検・整備を行います。24ヶ月点検も含めて依頼できるお店であれば、より詳細な整備・点検を行うため、機械的な故障の予防にも効果的です。

継続検査では公道を走るための必要最低限の検査を行いますが、事故の予防という意味では入念なメンテナンスが不可欠といえます。継続検査の時点での安全性だけでなく、その後のカーライフも意識して、車検はしっかりと点検・整備を行うお店に依頼することが重要です。


イエローハットの車検は100項目以上の点検ができて安心!

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まとめ

車検は国が定めた検査制度です。定期的に検査を受けることは車の使用者の義務となっています。あらかじめ概要や費用を知り、自身の予算に合った車検の通し方を調べておくと車検前に慌てずに済むのではないでしょうか。

日頃のメンテナンスを怠らないことによって、車検時に高額な部品交換が発生する可能性を抑えられます。イエローハットの車検は、法定点検から整備保証や無償修理まで、万全のサポート体制を整えていることが強みです。

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