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車検シールは大切なもの!貼り方や貼らない場合の罰則を把握しておこう

車検に通すと、運輸支局から車検の有効期限を記した検査標章(車検シール)が交付されます。公道を走るときには車検シールを貼ることが法律で義務付けられており、貼っていないと罰則の対象です。

しかし、車検シールをどのように貼ればよいのか分からない方もおられるのではないでしょうか。そこでこのコラムでは、車検シールの貼り方や見方について解説します。車検シールを貼っていないと罰則もあるため、正しい方法で貼ってください。車検シールの役割をきちんと知ることで、その大切さを理解できます。

車検シールについて理解を深めよう

車検シールは法律に基づいて交付され、必要な情報が簡潔に記載されています。車検の有効期限がひと目で分かるようになっており、車に乗る上で非常に重要なものです。こちらでは車検シールの役割やデザインについて解説するので、役割を理解して正しく取り扱ってください。

車検シールとは検査標章のこと

車検シールは、車が保安基準に適合していて車検に通ったことを示すものです。車検に通ると車検証(自動車検査証)とセットで交付されます。車検シールの正式名称は「検査標章」です。

道路運送車両法第66条によって、運行するときには車検の満了日が記載された検査標章を表示しなければならないと定められています。車検を受けたら、検査標章を指定の位置にきちんと貼ってから車を運転してください。

参考:『道路運送車両法』


車検シールの種類は軽自動車用と普通自動車用の2種類

車検シールには軽自動車用と普通自動車用の2種類があります。それぞれの特徴は以下の通りです。いずれも表面に車検満了年月が記されています。

  • 軽自動車用: 黄色のシール
  • 普通自動車用: 水色のシール

車検シールのサイズはいずれも40mm×40mmとなっています。軽自動車用のものには外枠として透明な部分が10mm幅で存在するため、文字が印刷されている部分は30mm×30mmです。車検シールを見れば、軽自動車か普通自動車かひと目で判別できます。


普通自動車用の車検シールは2017年1月からデザインが変わった

普通自動車用の車検シールは2017年1月にデザインが変更され、視認性が向上しました。2016年12月まで使用されていた車検シールには、軽自動車用と同様に10mmの透明な枠があります。

2017年以降の車検シールは透明な枠がなくなり、印字スペースが広がりました。同時に、車検満了年に応じて印字場所を左上・右上・右下・左下に分けており、より見やすくなっています。車検シールの色は水色のままで変更はありません。


車検シールは貼らないとダメなの?

車検シールが交付されたら車に貼らなければいけないのか気になっている方もおられるのではないでしょうか。意図せず法令違反になることを防ぐためにも、車検シールに関するルールをきちんと把握することが大切です。こちらでは、車検シールの取り扱い方と違反時の罰則をご説明します。

貼っていない場合は50万円以下の罰金がある

道路運送車両法第66条には、「検査標章を表示しなければ運行の用に供してはならない」と定められています。したがって、車検シールは必ず貼らなければなりません。車検シールを貼らずに公道を走行した場合は道路運送車両法第109条9の対象になり、50万円以下の罰金が科されます(2020年12月時点)。

車検シールを貼り忘れると罰則があるので、車検を受けたら速やかに新しい車検シールを貼ってください。

参考:『道路運送車両法』


車検シールの代わりについて

運輸支局で車検を受けるケースでは、車検に通ればその場で車検証・車検シールが交付されます。しかし、指定工場で車検を受ける場合は、運輸支局に書類を提出して交付してもらわなければなりません。

車検に通ってから車検証・車検シールが交付されるまで時間がかかるので、代わりのものとして「保安基準適合標章」が交付されます。保安基準適合標章の有効期限は15日間で、運行するときは車両前面に表示しなければなりません。忘れずにフロントガラスに貼り、記載してある有効期限が切れないように注意してください。


紛失した場合は再発行しよう!

車検シールを貼らないと公道を走れないので、紛失した場合は速やかに再交付の申請をしなければなりません。再交付をするときは、ナンバープレートを管轄する運輸支局(軽自動車は軽自動車検査協会)で手続きをしてください。再交付の申請には以下のものが必要です(2020年12月時点)。

  • 自動車検査証(車検証)
  • 申請書(第3号様式)
  • 検査登録印紙(300円)
  • 手数料納付書
  • 印鑑(※記入でも対応可能)

必要書類をもれなく持参して再交付申請すれば、その場で新たな車検シールが交付されます。


車検シールを貼る位置・貼り方・剥がし方

車検シールは、法令に従って正しく貼らなければなりません。貼り方にもコツがあるので、間違えないように取り扱ってください。貼り方を間違えてシールが破損したときや、表裏を逆にして貼ったときは再交付が必要になることがあります。古い車検シールをきれいに剥がすコツもご紹介するので、併せてチェックしてください。

車検シールを貼る位置は決められている

車検シールは、フロントガラスの内側に前方から見やすいよう位置に貼らなければならないと定められています。具体的には、以下の場所に貼ってください。

  • ルームミラーを装備する車: ルームミラー前方のフロントガラス上部
  • 上記以外の車: 運転席から最も遠い位置のフロントガラス上部

車によってはフロントガラス上部が着色されています。着色されている位置に車検シールを貼っても前方からは見えないので、前方から見える位置まで下げて貼るのがルールです。実際に貼る際には、前方からきちんと視認できるかチェックしてください。


車検シールの貼り方

車検シールは普通のシールとは異なり、貼り方がやや複雑といえます。普通自動車用・軽自動車用それぞれの貼り方は以下の通りです。

    普通自動車用

  1. 水色シールの右半分をミシン目Aまで剥がす(ミシン目Aを山折りにする)
  2. ミシン目Bを谷折りにし、透明シールの上に水色シールを貼る
  3. 水色シールの残りを剥がし、透明シールの上に貼る
  4. 貼り合わせたシールを台紙から剥がし、フロントガラスの内側に貼る

    軽自動車用

  1. 黄色シールの右半分をミシン目1まで剥がす(ミシン目1を山折りにする)
  2. ミシン目2を谷折りにし、透明シールの上に黄色シールを貼る
  3. 黄色シールの残りを剥がし、透明シールの上に貼る
  4. 貼り合わせたシールを台紙から剥がし、フロントガラスの内側に貼る

車検シールの剥がし方

新しい車検シールを貼る前には、古いものを剥がさなければなりません。車検シールの粘着力は強いので、きれいに剥がすには以下の方法がおすすめです。

  1. 古い車検シールに中性洗剤やシール剥がしを直接塗る
  2. 上からラップフィルムを重ねて10分程度放置する
  3. 車検シールをスクレーパーで剥がす
  4. ウエットティッシュやエタノールで剥がした跡を拭いてきれいにする

手順3でスクレーパーがない場合は、プラスチック製のカードや定規、ヘラなどで代用できます。


車検シールはどうやって見るの?

車検シールには、車検の有効期限が満了する日が記載されています。車検切れを防ぐためにも、見方を覚えることは大切です。車検シールの記載事項の意味を理解すれば、車検満了日がひと目で分かります。普通自動車用と軽自動車用でデザインが異なるので、それぞれチェックしてください。

車検シールの見方

車検シールには、表裏両面に情報が記載されています。普通自動車用・軽自動車用の車検シールの見方は以下の通りです。

    表面

  • 普通自動車用: 四隅のいずれかに表示されている数字が車検満了年、中央付近に表示されている数字が車検満了月
  • 軽自動車用: 楕円内に表示されている数字が車検満了年、下部に表示されている数字が車検満了月

    裏面

  • 普通自動車用・軽自動車用共通: 車検満了年月日

車検の有効期限を正確に知りたいときは、日付も確認できる車検シールの裏面に記載された満了日をチェックしてください。


車検の元号はそのままでOK

車検の有効期間内に改元があった場合は、車検証・車検シールに記載されている元号と実際の元号が異なるケースがあります。この場合でも車検証・車検シールは有効なので、再交付は必要ありません。

一例として、平成33年1月31日まで有効の車検証・車検シールは、再交付してもらわなくても令和3年1月31日まで有効です。


車検シール以外に貼るステッカー

車には他にも、いくつかのステッカーが貼ってあることに気付いた方もおられるのではないでしょうか。こちらでは、車検シール以外のステッカーについて解説します。ステッカーを貼らなければならないのか、貼らない場合の罰則があるのか、一通りチェックしてください。

定期点検標章のステッカーは期限切れに注意

定期点検標章とは、フロントガラスに貼ってある「点検整備済」の記載がある円形のステッカーです。次回の定期点検を行う時期を示すものですが、表示義務はなく貼っていなくても問題ありません。

ただし、期限が切れた定期点検標章を貼ったままにすると保安基準違反になります。裏面にもそのことを記した注意書きがあるので、期限切れのステッカーを貼ったままにしないよう注意してください。


保管場所標章のステッカーは貼る義務はあるが罰則はない

リアウィンドウやサイドウィンドウには、保管場所標章が貼られています。保管場所標章は車庫証明を取っていることを示すステッカーです。以下のような情報が記されています。

  • 標章番号
  • 保管場所の都道府県・区市町村名
  • 車庫証明を出した警察署

保管場所標章は法令による表示義務がありますが、貼っていない場合の罰則はありません。貼っていないことが理由でペナルティを受けることはありませんが、きちんと貼るのがおすすめです。


その他のステッカー

他にも、車によっては別のステッカーが貼られています。貼ってあるケースが多いステッカーは以下の通りです。

  • 低排出ガス車
  • 燃費基準達成車

これらのステッカーは法令による表示義務はなく、貼る必要はありません。車検証にもステッカーと同様の内容が記載されています。なお、フロントガラスには貼ってよいものが保安基準によって定められており、余計なものを貼ると違反になる恐れがあるので注意してください。


新しい車検シールを発行しよう!車検を受ける前にしておきたいこと

有効期限が近づいたら、車検(継続検査)を受けて新しい車検シールの交付を受けなければなりません。車検を受ける際には、あらかじめ見積もりを取ってください。車検を受けるためにどのような整備が必要なのかを把握することは重要です。こちらでは、事前予約と見積もりの大切さをご説明します。

事前に予約をしておくと安心

車検を依頼したいお店が混み合っていることがあるため、希望する日程で受けたいなら事前に予約するのがおすすめです。車検切れギリギリで受けようとした場合、予定通りに受けられないと車検切れのリスクがあります。車検が切れれば公道を走れなくなるので、事前に予約してスムーズに車検を受けてください。混み合っているお店でも、前もって予約すれば安心です。


まずは見積もりでお店を選ぼう

車検をお店に依頼するケースでは、どのお店に依頼するかで費用が異なります。お得に車検を受けたいなら、事前に見積もりを取るのがおすすめです。見積もりを取れば何にどの程度の費用が必要なのか分かるので、予算に応じて整備内容を調整できます。適切なお店を選ぶためにも、見積もりを取ることは有用な手段です。


イエローハットなら車検についての問い合わせがスムーズにできる

イエローハットでも車検を行っており、WEBやフリーコールでお見積もりのご依頼を受け付けています。車検の際には事前に車の状況を隅々までチェックして整備箇所を明確にするので、ご納得いただいていない整備を実施することはありません。

追加整備についてもきちんと説明し、了解を得てから着手します。予算や好みに応じて部品を選べるので、お得に車検を受けたい方にもおすすめです。


まとめ

車検シールに記載されている満了日が近づいたら、継続検査(車検)を受けて新しいものを入手しなければなりません。お得に車検を受けるには、細かいポイントまで相談できるお店に依頼するのがおすすめです。

イエローハットでは、カー用品店ならではの強みを生かしてさまざまなパーツを取りそろえており、予算に応じてお選びいただけます。指定工場を備えているお店もあり、土日や祝日に車検を通したいというご要望にも対応可能です。お見積もりはWEBやフリーコールで簡単にご相談いただけるので、ぜひ一度お問い合わせください。

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