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車検証を紛失してしまった!車検証がないことによるリスクや再発行の方法

車を運転するときに携帯が義務付けられている車検証ですが、車検証がないとどうなるか分からないという方もおられるのではないでしょうか。また、紛失したものの、再発行の方法が分からずに困っている方もおられるかもしれません。

そこでこのコラムでは、車検証を紛失した際に考えられるリスクや再発行の手続きについてご紹介します。車検証の再発行に必要となる書類や物が分かれば、万が一、紛失した際もスムーズに手続きの申請ができるでしょう。

車検証を紛失した場合の問題点

車検証は車の身分証明書ともいえる重要な書類ですが、運転するたびに確認することはありません。いつの間にか紛失して焦った経験がある方もおられるのではないでしょうか。こちらでは、車検証を紛失した場合の問題点について解説します。

道路運送車両法違反になる

車検証は道路運送車両法によって携帯が義務付けられており、車に積んでいないと道路運送車両法第66条第1項違反となります。行政罰の減点はありませんが、50万円以下の罰金が科されるため、紛失したらすぐに再発行をしてください(2020年12月時点)。

中には、車検証が入っているケースに自賠責保険証も保管している方がおられるかもしれません。ケースごと紛失すると、自賠責保険証も紛失してしまう結果になります。自賠責保険証不携帯の罰則は、30万円以下の罰金です(2020年12月時点)。


各種手続きができない

車検証を紛失すると、各種手続きができなくなります。例えば、車検を受ける際には車検証を提出しなければなりません。また、自動車保険に加入するときも車検証に記載された情報が必要です。

他にも、車検証がないと抹消登録の手続きができません。抹消登録をしないと廃車にできず、乗っていない車の自動車税を納め続けることになります。廃車を予定している車でも、車検証の紛失を放置しないようにしてください。


車検証を紛失した場合の再発行費用はどのくらい?

普通自動車の車検証を再発行する際は、検査登録印紙代が必要です。検査登録印紙代は300円かかります。管轄の運輸支局の窓口にて手数料納付書を入手し、再発行の申請をしてください。

軽自動車の車検証を再発行する際も、申請手数料として300円必要です。軽自動車の場合は運輸支局ではなく、管轄の軽自動車検査協会にて手続きをします。
※検査登録印紙代と申請手数料は2020年12月時点の料金です。


紛失した車検証の再発行に必要な書類・物

車検証を再発行する際に必要な書類や物は多数あり、何かひとつでも欠けていると手続きができません。事前に必要な書類や物を把握し、スムーズに再発行できるように準備を整えてください。まずは、普通自動車やバイクの車検証を再発行する場合に必要な書類や物について確認し、最後に軽自動車の場合も併せてご紹介します。

申請書

申請書とは、車検証の再発行をする際に必要な書類で、正式には「自動車検査証再交付申請書」といいます。

使用する申請書は、普通自動車や小型二輪は「第3号様式」、軽二輪は「軽二輪第4号様式」です。運輸支局の窓口で購入できる他、国土交通省のホームページからダウンロードできます。あらかじめ準備して記入しておけば、スムーズな手続きが可能です。


手数料納付書(検査登録印紙)

手数料納付書は運輸支局の窓口で配布しており、申請書と一緒に入手できます。手数料納付書は無料ですが、提出する際には300円の収入印紙を貼付しなければなりません(2020年12月時点)。収入印紙は運輸支局内か近くにある売店で購入できます。


理由書

理由書とは車検証の再発行を希望する理由を記載する用紙で、紛失や盗難により車検証を提出できないときに必要です。汚損した車検証が手元に残っている場合は、用意しなくても構いません。理由書は下記のURLからダウンロードした様式を使用できます。


使用者の印鑑

車の使用者本人が手続きをする場合、本人の印鑑を用意します。印鑑は認印(記入でも対応可能)で構いません。また、使用者以外が代理で手続きするときは委任状が必要です。委任状には、車の使用者の名前・住所・車のナンバーと再発行の手続きを委任する旨を明記し、捺印(記入でも対応可能)します。


身分証明書

車検証を再発行するには、本人確認ができる身分証明書も用意します。運転免許証・パスポート・国民健康保険証または被用者保険証など、顔写真付きまたは氏名および住所が確認できる身分証明書のうち1種をご用意ください。本人以外が代理で申請する場合、申請を行う代理人の身分証明書が必要です。


車検証(自動車検査証)

盗難・紛失の場合は不要ですが、破れや汚れが理由で再発行の申請をするときは現存する車検証を提出します。「新しい車検証に交換するから古い車検証は処分しよう」とは思わずに、汚損した車検証はしっかりと保管しておいてください。


軽自動車の場合

軽自動車の場合、普通自動車やバイクと必要な書類・物が異なります。申請場所も普通自動車やバイクは運輸支局ですが、軽自動車は管轄の軽自動車検査協会です。

申請書は「軽第3号様式」を用います。他に必要な書類・物は、使用者の印鑑(記入でも対応可能)、手数料としての300円、本人確認書類、車検証(再発行の理由が汚損や破損で手元にある場合)です(2020年12月時点)。


車検証の再発行にかかる時間の目安

車検証の再発行の手続きにかかる時間は、30分~60分程度です。窓口の混雑具合によってかかる時間は変化するため、目安とお考えください。

ただし、これは窓口で申請をして新しい車検証を受け取るまでの時間です。必要な書類や物をそろえる手間を考慮すると、時間はさらにかかります。窓口の受付時間は平日に限られているため、早めに予定を立てて手続きをしてください。


紛失した車検証の再発行方法

車検証の再発行の申請は、自分で行う方法とお店に依頼する方法の2種類があります。それぞれの申請方法や窓口について理解すれば、自分に合った方法を選ぶことが可能です。こちらでは、車検証の再発行方法の手順をご紹介します。

自分で行う場合

車検証の再発行の申請を自分で行う場合、管轄の運輸支局または軽自動車検査協会へ足を運ぶ必要があります。窓口の受付時間は以下の通りで、土日祝日や年末年始は受け付けていません。

  • 登録申請受付時間……8:45~11:45、13:00~16:00(東京運輸支局)
  • 検査申請受付時間……8:45~11:45、9:00~12:00、12:45~15:45(東京運輸支局)

当日は、申請書や理由書、本人確認書類といった必要な書類や物を準備して、申請場所に行きます。購入した収入印紙を手数料納付書に貼付し、持参した書類と共に窓口に提出すれば申請は完了です。番号や名前を呼ばれたら、新しい車検証を受け取ります。


お店に依頼する場合

平日昼間に時間を作るのが難しいという方は、お店に依頼するのもひとつの方法です。お店に依頼する場合、申請書の用紙代と手数料印紙代とは別に代行手数料がかかります。

申請に関する手続きは全てお店が行いますが、委任状と理由書は用意しなければならないためご注意ください。必要書類を用意する時間も考慮して、余裕を持って行動することが大切です。
※お店によっては手続きの代行を受け付けていないところもあるため、事前にご確認ください。


車検を受けるときに必要な書類も確認しておこう!

車検は自家用車であれば新車を購入してから3年後、その後は2年ごとに受けることを義務付けられている車の保安検査で、車が公道を走るために不可欠な検査です。車検の際には車検証以外にも必要な書類がありますので、車検を受ける前にこちらを確認し、紛失していないかチェックしてください。

自動車損害賠償責任保険証(自賠責保険証)

自動車損害賠償責任保険証は自賠責保険に加入していることを証明するもので、車検の際に必要な書類のひとつです。自賠責保険は車を所有する方に加入が義務付けられている保険で、車を運転するときには必ず自賠責保険証を携帯しなければなりません。不携帯の場合には30万円以下の罰金が科されます(2020年12月時点)。

自賠責保険証を紛失した場合、身分証明書や印鑑を準備の上、加入している保険会社や代理店に依頼すれば再発行が可能です。ほとんどの場合、費用はかかりません。


自動車税納税証明書・軽自動車税納税証明書

自動車税納税証明書(軽自動車税納税証明書)は、自動車税を納めたことを証明する書類です。納税証明書は納税通知書に付随しており、納税後に領収印を押してもらうことで効力を発揮します。

再発行の申請場所は、普通自動車は管轄の県税事務所や自動車税事務所、軽自動車は管轄の市区町村役場です。必要書類は車検証や印鑑(記入でも対応可能)、身分証明書であり、手数料は無料ですが、地域によって異なる場合があります。

詳しく知りたい方は、管轄の自治体のホームページをご確認ください。また、平日昼間に申請場所に出向くのが難しい場合、郵送でも申請可能です。


車検証を紛失した理由が盗難によるものだったら?

車検証を盗難によって紛失した場合、悪用されることが心配です。紛失したことが発覚したらできる限り詳細に状況を確認し、警察署へ盗難届を出すことをおすすめします。

また、車検証の再発行を申請する際に提出する理由書には、盗難された状況とともに、盗難届を出した警察署名・届出年月日・受理番号を記載してください。盗難届を出すことは義務ではありませんが、車内をあらされた可能性もありますので、きちんと届出をしておくことは大切です。


車検を受ける準備は必要書類をそろえることが第一歩

車検の準備は必要書類をそろえることが第一歩です。車検には多くの書類が必要になるため、事前に準備をしないと車検を依頼する際に慌てることになりかねません。こちらでは、普通自動車と軽自動車に分けて、車検を受けるときに必要な書類をご紹介します。

普通自動車の車検を受ける際に必要となる書類

普通自動車の車検を受ける際に必要な書類は以下の通りです。ケースによって必要書類が異なるため、ご注意ください。

  • 車検証
  • 使用者の認印(記入でも対応可能)
  • 納税証明書
  • 自賠責保険証
  • 車検に出す方の身分証明
  • 委任状(必要な場合のみ)

また、定期点検整備記録簿(整備手帳)は車検時に必要な書類ではありませんが、携帯が義務付けられています。委任状は車検証やナンバープレートの再発行、構造変更審査を受ける場合にのみ必要です。


軽自動車の車検を受ける際に必要となる書類

軽自動車の車検を受ける際は、以下の書類をご用意ください。

  • 車検証
  • 認印(記入でも対応可能)
  • 納税証明書
  • 自賠責保険証
  • 車検に出す方の身分証明
  • 委任状(必要な場合のみ)

上記は車検をお店に依頼する場合に必要な書類です。自分で車検を通すユーザー車検を選択した際は、自動車重量税納付書や継続検査申請書、軽自動車検査票などさらに多くの書類を用意しなければなりません。お店に車検を依頼することは、書類を用意する面からみてもメリットがあります。


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まとめ

車検証は携帯が義務付けられており、紛失したまま不携帯で公道を走行すると、道路運送車両法違反で50万円以下の罰金が科されます(2020年12月時点)。また、車検や抹消登録の手続きもできないため、紛失が発覚したら速やかに再発行の手続きをしてください。

イエローハットの車検は、必要な整備内容を事前にお伝えし、ご納得いただいた上で実施します。カー用品店ならではの豊富な種類の部品から、予算や好みに合ったものを選べるのも強みです。WEBフォームやフリーコールで車検のお見積りを承っております。簡単な手順でご利用いただけますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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