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車検証の正しい見方!有効期限の確認方法や使用する場面とは?

車検証とは、車検の有効期限の他にも、車の構造や車台番号、初度登録された年月など多くの情報が記載されている重要な書類です。しかし情報量が多いため、見方が分からないという方もおられるのではないでしょうか。

そこでこのコラムでは、車検証の見方をご紹介します。車検証が必要となる場面も併せてチェックしてください。見方を学べば、車検の有効期限を確認できるだけでなく、車に関する詳細な情報が分かります。

見方の前に!車検証には2種類ある

2021年1月時点、車検証には「Aタイプ」「Bタイプ」の2種類があり、レイアウトが異なります。詳しい見方を調べる前にそれぞれの特徴を知り、自分の車の車検証がどちらのタイプか確認してください。こちらでは、AタイプとBタイプの車検証それぞれの特徴をご説明します。

Aタイプの特徴

Aタイプは、左上に記載されている番号の右側に「A」という表記がある車検証です。Aタイプの車検証は以前から存在しており、車の情報の下に所有者に関する情報と使用者に関する情報の両方が記載されています。

所有者と使用者が異なる場合はそれぞれの欄に情報が記載されますが、同一の場合は使用者欄に「***」と記載されるのが特徴です。備考欄には車検証を発行した運輸支局の情報や自動車重量税額、エコカー減税関連の情報、点検整備実施状況などが記載されます。


Bタイプの特徴

Bタイプは2008年11月4日以降に交付されている車検証です。Bタイプは、左上に記載されている番号の右側に「B」という表記があります。Aタイプと異なり、所有者の情報を記載する欄が存在しません。所有者に関する情報は、備考欄に「本自動車検査証発行時における所有者情報」として記載されます。

Bタイプの車検証は、あらかじめ国土交通省に申請をしなければ交付されません。また、所有者と使用者が同一人物でないことも交付の条件です。


車検証の見方を項目別に紹介

こちらでは、車検証に記載されている情報の見方を項目別に解説します。車検証に載っているのはいずれも重要な情報です。自分の車について詳しく知るためにも、どのようなことが書かれているかを確認してください。車検証に記載されている情報を大きく分けると、「車の情報」「所有者の情報」「使用者の情報」の3種類です。

ナンバープレートの情報:自動車登録番号又は車両番号

車検証の左上には「自動車登録番号又は車両番号」の欄があります。ここに記載されている情報は、ナンバープレートと同じです。車検証を確認するときは、車に装着しているナンバープレートと同じ数字や文字であることを確認してください。


車検証が交付された日付:登録年月日/交付年月日

「登録年月日/交付年月日」に記載されているのは自動車検査証が交付された日付で、以下のいずれかに該当します。

  • 新車を登録(初度登録)した場合:登録した日付
  • 記載事項を変更した場合:変更後の車検証を交付した日付
  • 継続検査を受けた場合:新たな車検証を交付した日付

車が初めて登録された年月:初度登録年月/初度検査年月

「初度登録年月/初度検査年月」とは、その車が運輸支局に初めて登録された年月です。軽自動車は登録する仕組みがないため、初度検査を受けた年月を記載しています。初めて運輸支局に登録した年月を示し、一時登録抹消をしてもこの年月は変わりません。車の年式を知りたいときは、初度登録年月/初度検査年月をチェックします。


軽・普通・大型自動車などに分類:自動車の種別

「自動車の種別」には、「軽自動車」「小型」「普通」「大型特殊」のいずれかが記載されています。道路運送車両法による種別を記載する欄で、道路交通法による種別ではありません。

道路運送車両法による種別には「小型特殊自動車」「原動機付自転車」もあります。しかし、これらには車検がなく車検証も存在しません。


自家用か事業用の車か確認:自家用・事業用

「自家用・事業用の別」欄には、その車が自家用と事業用のどちらで登録しているのかが記載されています。ナンバープレート上では、白地に緑文字もしくは黄色地に黒文字が自家用、緑地に白文字もしくは黒地に黄色文字が事業用です。自家用と事業用では税額や車検の有効期間が異なります。


メーカー名や車ごとにある番号:車名・車台番号・型式

車検証には車の情報として「車名」「車台番号」「型式」が記載されています。それぞれの欄に記載されている内容は以下の通りです。

  • 車名:カーメーカーの名称とメーカーごとに割り当てられたコード
  • 車台番号:車ごとに割り当てられた固有の番号
  • 型式:車種や構造を識別するためのコード

エンジンの排気量:総排気量又は定格出力

「総排気量又は定格出力」の欄には、搭載しているエンジン・モーターの排気量・定格主力を記載しています。エンジンの場合は「L」、モーターの場合は「kW」が単位です。ガソリンエンジンやディーゼルエンジンといった内燃機関を搭載した車は、ここに記載されている排気量によって自動車税の税額が決まります。


所有者 の氏名や住所

車検証には所有者の情報が記載されており、項目は「所有者の氏名または名称」「所有者の住所」の2つです。ここには、所有権がある個人・法人の名称と住所を記載します。Bタイプの車検証の場合、所有者の氏名または名称と住所が備考欄に記載されていることをチェックしてください。


使用者 の氏名や住所

車検証には使用者の情報も記載されています。項目は「使用者の氏名又は名称」「使用者の住所」の2つです。所有者と使用者が異なるときは、使用者の氏名または名称と住所が記載されています。

Aタイプの車検証では、所有者と使用者が同じ場合は「***」と表示されるのが特徴です。Bタイプの車検証には所有者について記載する欄はありませんが、使用者の情報を記載する欄はあります。


車検の有効期限:有効期間の満了日

「有効期間の満了する日」に記載されている日付は、車検の有効期限です。車検は有効期限で切れるため、それ以降も公道を走る場合は継続検査を受けなければなりません。継続検査を受けずに運行すると、無車検車運行で違反となるため注意してください。


車検証を使用する場面とは?

車検証は車を運行するときに車内に備え付けておかなければならない書類です。普段は車に載せたままにしておられる方が多いかもしれませんが、特定の場面で必要になるため覚えておいてください。こちらでは、車検証を使用する主な場面を4つご紹介します。

氏名や住所の変更

使用者の住所や氏名に変更があったときは、ナンバープレートを管轄する運輸支局や軽自動車検査協会で「変更登録」の手続きをしなければなりません。手続きの際には車検証が必要です。

Aタイプの車検証の場合、所有者の情報が変わったときも手続きが必要です。ローンの完済や譲渡により所有権が移った際には忘れずに手続きをしてください。Bタイプの車検証の場合、所有者を変更しても手続きは必要ありませんが、車検証の情報が古いままになる点に注意が必要です。


自動車保険への加入

自動車保険(任意保険)に加入するときも車検証が必要です。加入時に必要な以下の情報は、車検証に記載されています。車・所有者・使用者を識別する重要な情報であるため、申し込む際には間違えずに記載してください。

なお、車検証の情報に変更がある場合、必要な手続きをしてから自動車保険に加入します。自動車保険加入時に必要となる主な情報は、以下の通りです。

  • 自動車の形式
  • 初度登録年月
  • 車両番号(ナンバープレートの番号)
  • 車台番号
  • 所有者の情報
  • 使用者の情報

車の売買

所有している車を売買するときも車検証が必要です。売却する際は所有者が自分自身でなくてはならず、異なる場合には売却できません。ディーラーやローン会社名義の車を売却するときは、事前に変更登録をして自分名義にします。

車検切れの車を売却するときも車検証が必要です。車検証を紛失した場合は再発行しなければなりません。


車検を受けるとき

車検(継続検査)を受けるときも車検証が必要です。車検証がないと車検を受けられないため、忘れずに持参してください。車検証以外に準備する書類は以下の通りです。

  • 自動車税納税証明書
  • 点検記録整備簿
  • 自賠責保険証明書

自動車税納税証明書は提示を省略できるケースがあると聞いたことがある方もおられるかもしれませんが、イエローハットにご依頼いただく際は、納税証明書の提示をお願いしています。


車検証を紛失した際の対処法

車検証を紛失したときは、再交付を受けなければなりません。再交付手続きに必要な書類は以下の通りです。

普通自動車(登録車) 軽自動車
申請書(第3号様式)
手数料(300円)
理由書(紛失・盗難の場合)
使用者の認印
本人確認書類
申請書(軽第3号様式)
手数料(300円)

(2021年1月時点の金額となります)
紛失・盗難ではなく破損・汚損で車検証の再交付申請をするときは、上記に加えて既存の車検証が必要です。

再交付の手続きは、ナンバープレートを管轄する運輸支局(軽自動車は軽自動車検査協会)の窓口で行います。新しい車検証は基本的にその場で交付されるため、記載事項に間違いがないことを確認してから受け取ってください。


車検証以外でも車検時期が分かる!車検シールの見方

車検の有効期間が満了する日は車検シール(検査標章)でも把握できます。車検シールはフロントガラスの上部に貼ってあることが多く、簡単に確認できるのがメリットです。こちらでは、車検シールの見方について解説します。

普通自動車の場合

普通自動車の車検シールは水色です。表面四隅のいずれかに記載されている数字が車検満了年を示しています。例えば、「3」と書いてあれば令和3年(2021年)です。また、大きく記載されている数字は満了月を示しています。「5」と書かれていたら、満了月は5月です。

表面には具体的な満了日が記載されていないため、正確な日付を知りたいときは裏面を確認してください。裏面には「自動車検査証の有効期間の満了する日」として、具体的な日付が記載されています。


軽自動車の場合

軽自動車の車検シールは黄色です。四隅に透明の枠があるなど、普通自動車とはレイアウトが異なります。表面には楕円に囲まれた数字があり、その下に別の数字があるのが特徴です。

楕円内の数字が車検満了年、下部の数字が車検満了月を表しますが、普通自動車と同じく表面には具体的な日付が記載されていません。裏面に「自動車検査証の有効期間の満了する日」が書いてあります。


車検証の見方を知れば車検費用の計算にも役立てられる!

車検証に書かれていることを理解すれば、車検費用を計算するときにも役立ちます。中でも、法定費用を計算するときに車検証の情報を使用するため、車検時期が近づいたら一度チェックしてはいかがでしょうか。こちらでは、車検費用の計算方法と節約に役立つ情報をご紹介します。

法定費用の計算ができる

車検を受けるときに支払う料金の中には、法律によって定められた「法定費用」があります。2021年1月時点で、法定費用に含まれる項目は以下の通りです。

  • 自動車重量税:車両重量に応じて課税される国税。次回車検までの分をまとめて納付する
  • 自賠責保険料:自動車損害賠償責任保険(強制保険)の保険料。次回車検までの月数+1ヶ月で加入するのが一般的
  • 印紙代:検査にかかる手数料として納める

自動車重量税は「車両重量」と「車両型式」(エコカー減税の有無)、「初度登録」(重課の有無)によって差が生じますが、必要な情報は全て車検証に記載されています。また、自賠責保険料は「自動車の種別」や「乗用・貨物の別」によって異なり、これらも車検証で確認が可能です。法定費用は上記3つの費用を合計して算出します。


車検費用の内訳

お店に車検を依頼するときは、法定費用に加えて「車検基本料金」と車の状態によっては「整備費用」がかかります。見積書にそれぞれの金額が記載されているため、事前に確認してください。

  • 車検基本料金:点検費用・整備費用・お店に支払う手数料を合計した金額
  • 整備費用:車検基本料金に含まれない整備をするための費用。車の状態によって必要な場合がある

車検基本料金は受ける場所で変わる

印紙代を除けば法定費用はどこのお店に依頼しても一律ですが、車検基本料金はお店によって大きな差が出る費用です。主に純正部品を使用して整備を行うディーラーは、車検基本料金を高く設定している傾向があります。一方、消耗品や部品を豊富な種類の中から選べるカー用品店は、できるだけ安く車検を受けたいとお考えの方におすすめです。

イエローハットではカー用品店ならではのメリットを生かし、高品質でリーズナブルな車検サービスを提供しています。依頼先で悩んでいる方は、ぜひ一度ご相談ください。


イエローハットの車検はスタッフと相談をしながら受けられる!

イエローハットの車検は、予算に応じて整備内容を調整できます。整備に使用する部品は安価なものから高品質なものまで取りそろえており、予算や好みに応じた選択が可能です。信頼できるスタッフと相談しながら整備内容を決められるため、細かく調整したいとお考えの方もぜひ一度お問い合わせください。

車検後のアフターサポートも充実しており、整備箇所には6ヶ月または1万kmの保証が付帯しています。長く安心して車に乗ることを重視される方におすすめです。


まとめ

車検証には車の情報だけでなく所有者・使用者の情報も記載されており、さまざまな場面で使用します。車検証に記載されている有効期間の満了日が近づいたら、車検(継続検査)を受けなければなりません。

車検は依頼するお店によって費用が異なります。予算に応じて整備内容を細かく調整しつつ、高品質な車検サービスを受けたいとお考えの方は、ぜひイエローハットをご検討ください。簡単に見積もりを依頼できるWEBフォームも開設しており、お気軽にご依頼いただけます。

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