COLUMN
車検についての疑問をわかりやすく解説
チャイルドシートは子どもの安全な乗車には欠かせませんが、取り付けと取り外しの両方で手間がかかります。車検に出すときも、できればチャイルドシートを付けたままにしたいと考える方もおられるのではないでしょうか。
そこでこのコラムでは、車検の際にチャイルドシートを付けたままでもよいかについて解説します。チャイルドシート以外にも、普段車に載せているさまざまな荷物の扱い方が分かる内容となっております。
目次
チャイルドシートは、子どもの安全な乗車には欠かせません。また、年齢によっては装着が義務付けられています。万が一の事故から子どもを守るためには、年齢や体の大きさに合わせたチャイルドシートを選ぶことが大切です。こちらでは、チャイルドシートの基礎知識をご説明します。
シートベルトやエアバッグは事故から身を守る安全装置ですが、体の小さな子どもの場合、安全性の確保が難しくなります。チャイルドシートは、シートベルトやエアバッグの代わりに子どもの安全を確保する装置です。
チャイルドシートには、乳児用と幼児用、学童用の3種類があります。衝突時の被害から子どもを守るには、成長に合わせた製品選びをしなければなりません。また、現行の安全基準をクリアした製品にはEマークが添付されます。チャイルドシートアセスメント(安全性能評価)の活用も安全な製品選びに有効です。
2020年1月時点では6歳未満の子どもを乗車させる場合、車の運転者はチャイルドシートの使用が義務付けられています(道路交通法第71条の3第3項)。使用しなかった場合、幼児用補助装置使用義務違反です。反則金などの罰金はないものの、違反点数1点が科せられます。
シートベルトは身長140cm以上を想定した設計です。つまり、身長が140cm未満の子どもの場合、シートベルトでは安全性を十分に確保できません。身長が140cmという水準に達するまでは、年齢にかかわらずチャイルドシートの使用をおすすめします。
車検は、国が定める安全基準をクリアしているかを確認します。車検に通らなければ、公道を走行できません。車検切れの状態で公道を走行すると、無車検運行として罰則の対象となります。こちらでは、チャイルドシートと車検の関係性についてご確認ください。
自家用車の場合、新車を購入した際に行う車検(新規検査)の有効期限は3年で、それ以降は2年ごとに車検を受けます(継続検査)。
車検の際は新規検査と継続検査のいずれの場合も、チャイルドシートを取り外さなくても特に影響はありません。運転者にチャイルドシートの使用義務があっても、付けたまま出すか、取り外してから出すかは自由です。
チャイルドシートを付けたまま車検に出しても、検査結果には影響しません。車検でチェックする項目にはチャイルドシートが含まれていないためです。
また、チャイルドシートのような荷物による車両重量の増加により、自動車重量税の金額が変わることはありません。車検時に納める自動車重量税は、車検証に記載されている車両重量に基づいて算出します。
チャイルドシートの有無は車検の結果に影響を与えません。ただし、車検中に子どもを別の車に乗せる際にはチャイルドシートが必要となるため、取り外しておくことをおすすめします。車検と合わせて車内清掃サービスを依頼するときも、チャイルドシートを取り外してから車検に出したほうが無難です。こちらでは、車検時にチャイルドシートを取り外しておいたほうがよい理由をご説明します。
車検で車を預けている最中に、代車や家族の車に子どもを乗せる予定があるのであれば、チャイルドシートを取り外しておくことをおすすめします。他の車に子どもを乗せる際も、チャイルドシートを装着する義務があるためです。
チャイルドシートの装着義務は、車の運転者にあります。チャイルドシートを使用せずに6歳未満の子どもを乗車させた場合、たとえ代車でも幼児用補助装置使用義務違反です(2020年1月時点)。
車検中に借りる代車には、基本的にチャイルドシートは付いていません。代車に子どもを乗せる予定がある場合、チャイルドシートを取り外して代車に付け替えることをおすすめします。車検に出している間、子どもを代車に乗せる予定がなければ、付けたまま車検に出しても問題はありません。
車から取り外したくない場合、代車に取り付けるチャイルドシートをレンタルするという手段もあります。ただし、別途費用がかかる点には注意が必要です。
車検の際に車内清掃サービスを利用する場合、チャイルドシートで隠れている部分は清掃してもらえない場合があります。普段はチャイルドシートで隠れている部分も清掃してもらいたいとお考えの方は、取り外した上で清掃サービスを依頼してはいかがでしょうか。
また、チャイルドシートが汚れたりする恐れもあります。万が一のリスクを避けるためにも、チャイルドシートを取り外した上で車検に出したほうが無難です。
チャイルドシートの他にも、車に多くの荷物が載っているという方もおられるのではないでしょうか。クッションやゴミ箱、洗車に使用するアイテムなど、人によって荷物の種類や量はさまざまです。こちらでは、車検時のチャイルドシート以外の荷物の取り扱いについて解説します。
荷物があるからといって、車検を受けられないということはありません。ラゲッジスペースや座席に荷物を載せたままの状態でも、車検を受けること自体は可能です。ただし、車内清掃サービスを依頼する場合、チャイルドシート同様に荷物が清掃の邪魔になる可能性があります。
荷物が損傷したりする危険性が少なからずあるため、車検に必要の無い荷物は降ろしておいたほうが無難です。
荷物の積載重量や置き場所によっては、車検に悪影響を及ぼします。軽い荷物であれば影響はないといえるものの、荷物が重いと車体のバランスが崩れる可能性があるためです。車体のバランスが崩れると、ヘッドライト光軸測定や調整が正確に行えません。また、ブレーキバランスや車高の測定にも問題が生じます。
最悪の場合、車検に通らないことがあるため、スムーズに車検を受けたいとお考えの方は重い荷物は降ろして車検に出してください。
イエローハットの車検は、チャイルドシートを付けたままの車でも受け付けています。また、国で定められた法定点検の56項目を含む、100以上の項目を点検していることが強みです。
カー用品店ならではの豊富な品ぞろえによって、部品の交換や修理が必要な場合には予算に合わせた選択ができます。
車検にかかる費用は、車種によってさまざまです。イエローハットの車検では、WEBで車検のお見積もりを受け付けています。お見積もりの方法は、お名前やお電話番号、車種と車検満了日をWEBフォームに入力するだけです。コールセンターの担当者が、入力内容に沿って丁寧にお答えします。また、フリーコールでも相談が可能です。
車にチャイルドシートを付けたままでも車検には出せます。極端に重い荷物でなければ、車検の結果にも影響しません。ただし、車検中に子どもを代車や他の車に乗せる予定がある場合は、取り外したほうが賢明です。
イエローハットの車検では、事前に車検のお見積もりを受け付けています。車検時のチャイルドシートの扱いについて不安を抱えておられる方は、WEBや電話でお気軽にご相談ください。
※このコラムは2020年12月時点の情報を基に掲載しております。