HOME > コラム > 車検コラム > 車検の検査項目一覧!事前にチェックして万全の状態で車検を受けよう

COLUMN

車検の検査項目一覧!事前にチェックして万全の状態で車検を受けよう

車検では車の安全性を確保するためにさまざまな項目を検査し、一定の基準を満たしているかを判断します。車検を確実に通したいのであれば、事前にそれぞれの項目をチェックして適切に整備することが大切です。しかし、自分でチェックできる項目が分からない方もおられるのではないでしょうか。

そこでこのコラムでは、セルフチェックできる車検の検査項目をご紹介します。ポイントをきちんと押さえた上でチェックすれば、万全の状態で車検を受けられるため、ぜひ参考にしてください。

セルフチェックできる車検の検査項目【見た目】

車検の検査項目は数多く存在します。中でも、タイヤやフロントガラス、サイドガラス、計器類に関しては見た目に現れるサインを注意深く点検すれば状態を把握できるため、事前にチェックしてみてはいかがでしょうか。こちらでは、車の外装や内装を点検するときに注意したいポイントをご紹介します。

タイヤの状態

車検において、タイヤには「亀裂、コード層の露出等著しい破損のないものであること」という基準が定められています。劣化がひどいタイヤを装着していると車検に通りません。劣化したタイヤは車の安全性を大きく低下させるため、速やかに交換してください。

具体的には、タイヤが摩耗して溝が1.6mm未満になっており、スリップサインが出ている場合は交換が必要です。車検を受ける前には全てのタイヤをチェックして、スリップサインが出ていないか確認しなければなりません。


ガラスの状態

フロントガラスやサイドガラスといったガラスの状態も検査項目のひとつです。車を走らせていると、飛び石や温度差によってガラスが破損するケースがあります。ヒビや割れを発見した際には、大きく破損することを防ぐためにも早めに交換してください。

フロントガラスや運転席よりも前方のサイドガラスには、「可視光線の透過率が70%以上であること」という検査基準があります。紫外線カットシートを貼ることで基準を下回ると車検に通りません。


メーターパネルの表示

メーターパネルには、スピードメーターやタコメーターの他に警告ランプが搭載されており、車に何らかの不具合が生じると点灯します。エンジンやエアバッグ、ブレーキといった重要な部分に異常があることを示す場合もあるため注意が必要です。いずれかの警告灯が点灯している場合、速やかに該当箇所をチェックして整備をしてください。

また、本来点灯しなければならない警告灯が点灯しないなど、警告灯自体に異常があるケースもあります。この場合も速やかに修理して正しく機能するようにしなければなりません。


内装の危険性の確認

車検では内装も点検項目に含まれ、保安基準に違反しているものや危険なものがないかをチェックします。「前部座席のヘッドレストがない」「シートベルトが破損している」といった状態では車検に通らないため、ご注意ください。


車と車検証が一致しているか同一性の確認

車検を受けるときは、実際の車両の情報と車検証に記載されている車両情報が一致している必要があります。例えば、エンジンに刻印されている番号と車台番号が異なると、車検が受けられません。

車台番号が打刻されている場所は車種によって異なりますが、多くの場合、エンジンルームやトランクルーム、タイヤハウスにあります。車検証の記載事項が間違っているケースは少ないものの、念のため、確認をしてください。


セルフチェックできる車検の検査項目【動作】

車検では車に搭載されている設備の動作についても検査をします。ライトやワイパー、マフラー、クラクションといった設備は簡単にセルフチェックできるため、問題なく動くかどうか車検の前に確認するのがおすすめです。こちらでは、動作に関してセルフチェックできる検査項目をご紹介します。

ライト類の状態

車検を通すには、ヘッドライトやテールライト、ウィンカー、クリアランスランプ、ブレーキランプ、ハザードランプといったランプ類が指示通りに動作しなければなりません。ライトごとに色や光量に関する基準があるため、満たしているかチェックします。

ライトが切れていると車検に通らないのはもちろんですが、ヘッドライトの光軸がずれていても車検には通りません。点灯すればよいという単純なものではないため、車検時のライト類の状態チェックは必須です。


ウィンドウォッシャーの状態

車はフロントガラスやリアガラスを洗浄するウィンドウォッシャー機能を搭載しており、正常に動作しないと視界を確保できず危険です。車検では実際にウィンドウォッシャーを操作して、正常に動作するかを検査します。

ワイパーと同時に検査することが多く、故障して全く出なかったり、ウォッシャー液が切れていたりすると不合格になる場合もあるため注意してください。


ワイパーの状態

ワイパーは雨や雪が降ったときに前方や後方の視界を確保するのに重要な役割を果たすパーツです。車検ではワイパーがきちんと動作するかを検査します。動作や機能に問題があると車検に通りません。

アームが折れているといった明らかな状態の不備だけでなく、ゴムが劣化して雨や雪が除去できないケースも不合格と判断されます。セルフチェックの際にゴムの劣化や切れが見つかった場合には速やかに交換してください。動作不良があるときには修理が必要です。


マフラーの状態

マフラーは音や位置、触媒に関する基準が存在します。マフラーが劣化すると音量が大きくなり、一定の基準を超えると車検に通りません。また、排気ガスを浄化するための触媒が存在しない場合も不合格になります。

マフラーが劣化していて車検に通るか不安であれば、事前にチェックし、問題があれば交換が必要です。音量が基準を超えている場合、インナーサイレンサーを取り付ける方法があります。


クラクションの状態

クラクションが正常に動作しないと車検に通りません。保安基準には音量に関する基準(前方7mの位置で87dB~112dB)があるため、音量が小さかったり鳴らなかったりするときは速やかに修理しなければなりません。

音が一定であることも保安基準によって定められているため、高音と低音を選択するタイプのクラクションも不合格になります。社外品のクラクションに交換するときは、保安基準を満たしているものを選んでください。


ブーツ類の状態

車検ではドライブシャフトブーツやステアリングラックブーツといったブーツ類の状態も検査します。ドライブシャフトブーツが破損するとグリスが飛び散り、異音が発生するため、比較的破損に気づきやすいパーツです。ステアリングラックブーツはタイロッドを保護するパーツで、破損するとステアリングの操作に支障が出ます。

車検だけでなく普段の運転にも大きな影響を与えるため、ブーツ類に何らかの問題があるときは速やかに交換してください。


その他の車検時にチェックする項目一覧

他にも、車検時にはさまざまな項目をチェックします。例えば、ブレーキやステアリングの動作、計器類の精度、排気ガスの濃度には一定の基準があり、クリアしなければ車検は通りません。事前に点検して、問題がないことを確認してから車検を受けることをおすすめします。

ブレーキの利き具合

ブレーキの検査では、前輪と後輪のブレーキとパーキングブレーキといった全てのブレーキが対象です。検査内容は回転しているタイヤに対してブレーキをかけて、正常に利くかどうかをチェックします。

ブレーキが正常に利いていない車は安全性に問題があるため、ブレーキパッドやブレーキフルードの状態を確認し、必要があれば交換が必要です。


ステアリングを真っすぐにした状態でのずれ具合

ステアリングを真っすぐに維持した状態で、どの程度左右にずれるか確認するのがサイドスリップ検査です。一定の基準(走行1mにつき5mm以内)を超えて左右にずれると不合格になります。

基準を超えるサイドスリップが発生している場合、前輪のトー角を調整して左右にずれないようにします。タイヤの摩耗や走行時の衝撃によってサイドスリップが起こるケースもあるため、不調を感じていなくとも車検前にはチェックしておくのがおすすめです。


実際の速度とメーターパネルに表示される速度が同一か

スピードメーターの精度も検査項目に含まれます。実際の速度とスピードメーターが表示する速度には多少の誤差がありますが、誤差が許容範囲を超えると車検を通りません。サイズの合わないタイヤに交換をすると誤差が大きくなることもあるため、注意してください。

実際の速度とスピードメーターの表示に大きな誤差がある場合、基準内に収まるように補正しなければなりません。


排気ガスの濃度

車検で行う排気ガス検査では、排気ガス中に含まれる一酸化炭素(CO)と炭化水素(HC)の濃度を検査します。地球環境の保護を目的として行われる検査で、合格するには一酸化炭素濃度が1%以下、炭化水素濃度が500ppm以下でなければなりません。
※普通・小型平成10年規制以降の場合(GA/GBを除く2桁・3桁型式)一酸化炭素濃度が1%以下、炭化水素濃度が300ppm以下となります。

スパークプラグの不完全燃焼やカーボンの蓄積が原因で基準値を超える場合もあるため、適切に整備することが大切です。


車検の項目にバッテリーはあるの?

車のバッテリーを消耗品のひとつと認識している方もおられるのではないでしょうか。車検時の検査項目にはバッテリーも含まれます。実際にチェックするポイントを事前に確認してください。こちらでは、バッテリーの車検時のチェックポイントや交換時期について解説します。

車検時にはバッテリーのここをチェックする

車検の点検項目にはバッテリーも含まれます。実際にチェックされるポイントは、主に以下の2点です。

  • 振動や衝撃によって移動したり損傷したりしない
  • バッテリー本体が適切に絶縁されている

したがって、バッテリーがきちんと固定されていて、絶縁物で覆われていれば問題ありません。バッテリーの劣化や容量、品質は問われないため、古いバッテリーでも車検に通る場合がほとんどです。


バッテリーを交換するタイミング

車検では細かく検査しないものの、消耗品であるバッテリーは適切なタイミングで交換しなければならないパーツです。交換しないと劣化によって電圧が低下し、正常に動作しなくなる危険があります。バッテリー交換が必要な時期のサインは以下の通りです。

  • 電圧が低下している
  • ヘッドライトの光量が低下している
  • エンジンがかかりにくくなる
  • バッテリー液の色が濁っている

電圧を計測して、通常時で12.5V未満であれば交換します(12Vバッテリーを搭載した車の場合)。電圧を計測できない場合でも、停止時にヘッドライトが暗く感じるのであれば、交換するタイミングです。


車検時には何かと部品交換が必要になる!そんなときこそイエローハットがおすすめ

車検時には点検や整備だけでなく、劣化した部品の交換が必要です。部品交換には通常の車検費用以外のコストがかかるため、できるだけ安く済ませたいとお考えの方もおられるのではないでしょうか。車検の際に整備内容や部品を自分で選びたいという方は、ぜひイエローハットにご相談ください。こちらでは、イエローハットの強みをご紹介します。

品質の高い点検が受けられる

イエローハットでは法定点検項目にプラスして独自の点検項目があり、合計100項目以上の点検を実施しています。安全性を確保するために、品質の高い点検や整備を受けたい方におすすめです。

また、車検時に整備した箇所には6ヶ月または1万kmの保証が付くため、車検後も安心して車に乗っていただけます。点検や整備の品質を重視される方は、点検・整備項目が多く、保証も充実したイエローハットにご相談ください。


コストを抑えた整備ができる

イエローハットでは、予算に応じて点検・整備内容や部品交換に使用するパーツの調整が可能です。カー用品店のメリットを生かして安価なパーツから高品質なパーツまで豊富に取りそろえており、好みに応じてお選びいただけます。

事前に必要性を説明してご納得いただいてから整備に着手するため、不要な整備による追加費用が発生することはありません。コストを抑えつつも必要な整備をきちんと行いたい方やパーツにこだわりがある方はぜひお問い合わせください。


まとめ

車が保安基準を満たしており、安全に走行できることを確認するため、車検ではさまざまな検査項目を点検します。スムーズに車検を通すには、セルフチェックで車の状態を把握し、問題がある箇所は事前に整備することが大切です。

点検や整備、パーツの交換には費用がかかります。できるだけ費用を抑えて安全性を重視した整備をしたいとお考えの方は、イエローハットにご相談ください。イエローハットでは予算に応じて整備内容やパーツのグレードを調整可能です。WEBフォームやフリーコールでお見積もりができますので、ぜひお問い合わせください。

車検WEB見積り コチラ