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車検を陸運局で受ける流れとは?車検を依頼できるお店との違いを解説

自家用車の場合、2年ごとに車検(継続検査)を受けなくてはなりません。お店に依頼して受けるのが一般的ですが、自分で陸運局に車を持ち込む方法もあります。さまざまな方法があることは知っていても、それぞれの特徴や違いが分からないという方もおられるのではないでしょうか。

そこでこのコラムでは、陸運局の特徴や車検を受ける流れをご紹介します。お店に依頼する車検との違いが分かれば、自分に合った車検を受けることが可能です。車検をどこに依頼しようかと悩んでおられる方は、参考になさってみてはいかがでしょうか。

そもそも陸運局ってどんなところ?

車に関わる業務を担うさまざまな行政機関を「陸運局」と呼びます。今回こちらのコラムでも陸運局という通称を用いますが、正式名称は「地方運輸局」です。まず初めに、陸運局に関する基礎知識と役割をご紹介します。

国土交通省が管轄している機関

陸運局とは国土交通省が管轄する行政機関で、正式名称は「地方運輸局」です。地方運輸局は全国各地に設置されています。北海道運輸局・東北運輸局・関東運輸局・北陸信越運輸局・中部運輸局・近畿運輸局・神戸運輸監理部・中国運輸局・四国運輸局・九州運輸局の合計10機関です。

地方運輸局には、地方運輸支局や自動車検査登録事務所といった下部組織があります。地方運輸支局は、地方運輸局の管轄地域内各地の業務を担当する機関です。自動車検査登録事務所は、車の検査や登録業務といった自動車関連業務の中でもニーズが高い業務を担当します。地方運輸局や下部組織の総称として、陸運局という通称を用いるのが一般的です。


車に関わる各種手続きができる

陸運局では車検以外にも、車に関わるさまざまな手続きができます。陸運局でできる主な手続きは以下の通りです。

  • 新規登録:ナンバーが付いていない車(新車・中古車)を登録する
  • 変更登録:所有者や使用者の氏名・住所・使用の本拠の位置を変更する
  • 移転登録:車の売買などにより、所有者が変更した場合に行う手続き
  • 抹消登録:廃車・輸出する際に必要
  • 番号変更:ナンバープレートの紛失、盗難等に遭った場合に必要
  • 自動車検査証(車検証)の再交付:紛失や盗難、毀損(きそん)したときに再交付する

陸運局内の自動車検査場では車検を行います。ただしユーザー車検となるため、自らが車を持ち込み、車検に関わる検査や書類の手続きを進めなければなりません。


陸運局で車検を受けるメリットとデメリット

ユーザー車検のメリットは、車検費用を最小限に抑えられることです。一方、車検を受けられる時間帯に制限がある他、1回で車検に通るとは限らないといったデメリットがあります。ユーザー車検を受ける前に、メリットとデメリットの両方を考慮し判断することが大切です。

メリット:最低限の費用で車検を受けられる

ユーザー車検は、必要最低限の費用で車検が受けられます。必要最低限の費用とは、印紙代(検査手数料)・自動車重量税・自賠責保険料です。車に問題がない場合、基本的に1日で終わります。車検後はそのまま車を持ち帰るため、代車やそれに伴う費用も必要ありません。

なお、自家用車の場合、自動車重量税と自賠責保険料はそれぞれ2年分をまとめて納めます。必要に応じて点検や整備をお店に依頼するときには別途整備費用が必要です。


デメリット:陸運局の受付時間内でしか車検を受けられない

自動車検査場に持ち込むユーザー車検は、陸運局の受付時間内しか受けられません。例えば、愛知運輸支局の検査申請受付時間は、平日の日中(午前8時45分~11時45分、午後12時45分~15時45分)です。土日祝日(年末年始含む)は休業日のため、平日昼間に仕事をしておられる方は不便に感じるかもしれません。

また、ユーザー車検を受ける際には事前予約が必要です。時間が空いたときに持ち込めば、すぐに車検を受けられるわけではありません。


デメリット:1回で車検に通るとは限らない

自らが手続きや検査を進める性質上、車検が1回で通らないことがあります。通らなかった場合、再度車検を受けなければなりません。車検に通らない主な理由は、整備不良と検査ミス、書類の不備です。

整備不良が見つかった場合、整備してから改めて車検に通す必要があります。車の整備状態に問題がなかったとしても、検査中に操作ミスがあったり提出書類に不備があったりすると車検には通りません。


陸運局で車検を受けるときの流れ

ユーザー車検当日は、準備した必要書類や申請書を持参して車検を受けます。車検を受けるときは、書類の準備を完璧な状態にしておかなければなりません。こちらでは、陸運局で車検を受けるときの大まかな流れや必要書類について解説します。

必要書類を用意する

ユーザー車検では下記の書類が必要です。5~7の書類は、陸運局(軽自動車の場合は軽自動車検査協会)の窓口でも入手できます。

  1. 自動車検査証(車検証)
  2. 自動車税納税証明書
  3. 点検整備記録簿
  4. 自賠責保険証明書
  5. 自動車重量税納付書、自動車重量税額に相当する金額の印紙
  6. 継続検査申請書:普通自動車は第3号様式、軽自動車は軽専用第2号様式
  7. 自動車検査票(軽自動車検査票)、手数料納付書、印紙・証紙

車検を受ける

ユーザー車検の大まかな流れは下記の通りです。車検当日に慌てないように、事前にご確認ください。

  1. 陸運局(軽自動車検査協会)の窓口にて、自動車検査票・自動車重量税納付書・継続検査申請書を受け取り、記入する
  2. 自動車重量税、検査手数料を納める(それぞれの金額相当分の印紙・証紙を購入して貼付する)
  3. 陸運局近くにある代書屋にて、自賠責保険の継続加入手続きを行う
  4. 自動車税納税証明書を提示し、納税確認を受ける
  5. 受付窓口に必要書類一式を提示し、検査受付を行う
  6. 指示された検査コースの案内に従い、検査を実施する
  7. 車検に通ったら継続検査受付窓口に必要書類一式を提出し、自動車検査証(車検証)の有効期間を更新する(新しい車検証を受け取る)

陸運局で車検を受けるときに気を付けること

ユーザー車検は人によって向き不向きがあります。慣れていても、時間と労力が必要なためです。自分では対応できない整備箇所がある場合、お店に整備を依頼しなければなりません。こちらでは、陸運局で車検を受ける際に気を付けたいポイントをご紹介します。

時間と労力が必要になる

専門的な知識や整備技術を持っておられる方であれば、スムーズに車検を通せるかもしれませんが、車にあまり詳しくない方にはユーザー車検はおすすめできません。点検や手続きを全て自分で行う必要があり、時間と労力がかかるためです。

整備が万全な状態で車を持ち込んで1回で車検に通れば、時間や労力は比較的少なく済みます。しかし車や手続き上の問題があって車検に通らなかった場合、改めて予約や整備をして車検を受け直さなければならず、手間と感じられる方も多くおられます。


整備が必要となり、最初からお店に依頼したほうがよかったケースがある

整備不良により車検に通らなかった場合、整備をしてから改めて車検を受けます。しかし、部品の交換や専門的な箇所の整備をすることは自力では困難です。自力で対応できないときは、お店に整備や修理を依頼する必要があります。

整備に自信がないのであれば、最初からお店に依頼したほうが、手間がかかりません。車に関する専門的な知識や技術をお持ちの方も、陸運局の営業時間と自分のスケジュールやユーザー車検にかかる手間を総合的に見て判断することをおすすめします。


車検をお店や陸運局に依頼するときの費用の違い

ユーザー車検とお店に依頼する車検では、車検費用に差があります。また、お店に依頼する場合でも、お店ごとに料金設定はさまざまです。こちらでは、車検費用の内訳に着目し、車検を陸運局やお店に依頼するときの費用の違いについて解説します。

車検には法定費用と車検基本料金がある

車検費用の内訳には「法定費用」と「車検基本料金」があります。法定費用に含まれるのは、印紙代(検査手数料)・自動車重量税・自賠責保険料の3つです。国または保険会社に納めるため、どこで車検を受けても費用は変わりません(印紙代を除く)。

車検基本料金とは、車検を依頼したお店に支払う点検・整備費用や事務手数料のことです。お店に車検を依頼した場合、法定費用と車検基本料金の総額が車検費用として請求されます。なお、部品の交換や整備が必要な場合、追加費用を支払わなければなりません。


車検基本料金はお店ごとに異なる

法定費用とは異なり、車検基本料金は一律の料金ではありません。お店が金額を設定するため、お店ごとに差があります。

車検を依頼できる主なお店は、ディーラー、カー用品店、ガソリンスタンド、車検専門店です。中でも、車検費用をできるだけ抑えたいとお考えの方には、イエローハットのようなカー用品店に依頼することをおすすめします。ディーラーよりも車検基本料金が安い傾向があり、部品の交換が必要なときは予算に合った商品を選べるためです。


お店に依頼すると手間を減らせる

お店に車検を依頼すると、手間なく整備を受けられます。ユーザー車検は車検費用を最小限に抑えられるものの、手続きや点検を全て自分で行うため、手間がかかるのがデメリットです。専門的な知識や技術に自信がない場合、お店のプロに任せたほうが安全性も確保できます。

また、車検基本料金が安いお店を選べば、手間だけでなく車検費用を節約できます。部品交換が必要な整備に備えたいとお考えの方は、豊富な種類の中から予算や目的に合った部品が選べるカー用品店での車検がおすすめです。


車検のために陸運局へ車を持ち込むより簡単で便利なイエローハットの車検!

車検費用を抑えつつ質の高い車検を受けたいとお考えの方は、イエローハットの車検を検討されてはいかがでしょうか。お客さまとご相談の上で整備内容を決めるシステムにより、車検費用の低価格化を実現しました。土日に車検が受けられる他、代車の貸し出しや車検費用のクレジットカード払いにも対応しています(法定費用を除く)。

整備箇所や使用部品の相談ができる

イエローハットでは、整備内容に関してお客さまにご納得いただいた後、整備を実施します。車検を通すために追加整備が必要な箇所が見つかった場合も、お客さまに連絡をしてご納得いただいた上で整備に着手します。

カー用品店ならではの豊富な種類の中から最適な交換部品が選べることもイエローハットの強みです。整備内容や交換部品を目的や予算に合わせて選ぶことで、車検費用を安く抑えられます。


土日に車検を受けられる指定工場がある

イエローハットには、指定工場が約165店舗あり、土日でも車検を受けられます。指定工場は別名「民間車検場」とも呼ばれ、国家整備資格を持った整備士(自動車検査員)が陸運局に代わって車検を実施できる工場です。※2021年4月時点

車検を受けるための設備を自社工場に保有しており、車検に必要な整備、修理、検査を全て行えます。なお、指定工場として認定が受けられるのは、設備や技術に関する国の厳しい認定基準をクリアした整備工場だけです。


代車やクレジットカード払いにも対応している

イエローハット全店では代車をご用意しています。事前予約が必要ですので、代車をご利用予定の方は、予約の際にお申し出ください。なお、ガソリン代のみ、お客さま負担とさせていただいております。

イエローハットではクレジットカード払いにも対応しています(法定費用を除く)。ショッピングクレジットや各種カードも利用可能です。充実した利便性の高さもイエローハットの車検の魅力となっております。


まとめ

陸運局に自分で車を持ち込んで車検を受けるユーザー車検は、費用の安さが魅力です。しかし、手続きや検査を全て自力で行わなければなりません。「時間や労力がかかる」「整備不良により通らない恐れがある」といった点がユーザー車検のデメリットといえます。

費用を抑えながら質の高い車検を受けたいのであれば、ぜひイエローハットへお問い合わせください。料金の安さだけでなく、充実した整備でお客さまにご満足いただける車検です。WEBフォームやフリーコールにて、お見積りやご相談を受け付けています。

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