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車検切れの車は運転できない!公道を走るリスクと復活にかかる費用の目安

日本の公道を車で走行するには、定期的に車検を受けることで車検証の有効期限を更新する必要があります。車検が切れた車は公道を走行できなくなるため、車検切れの車を動かせずに困った経験がある方もおられるでしょう。そこで今回のコラムでは、車検切れの車で公道を運転するリスク、車検の再取得費用の目安についてご紹介します。また、車検切れの車を動かす方法や車検を取り直す方法についても解説しますので、車検切れで車を動かせないとお困りの方はぜひ最後までご一読ください。

車検切れした車は公道を運転できない!

車検証(自動車検査証)の有効期限が切れた車は公道を走行できなくなるため、定期的に車検を通すことが欠かせません。ここでは、車検が切れるとなぜ公道を走行できなくなるのかについて解説します。

車検切れとは?

車検証の有効期限が切れている車は、道路運送車両法に違反している車両として扱われるため、公道を走行できなくなります。車検を取り直すには、国が指定する整備工場、あるいは検査協会に車を持ち込まなければなりません。

また、車検を受ける際は、車検証や納税証明書といった書類が必要です。ただし、普通自動車と軽自動車では、車検を受けられる場所や必要な書類が異なります。


自賠責保険が無保険の可能性もある

車の所有者は、自動車損害賠償保障法第5条に基づき「自賠責保険」への加入が義務付けられています。自賠責保険は、対人賠償を目的とした保険で、定期的な契約更新が必要です。自賠責保険が切れた状態で公道を走行することは処罰の対象となり、自動車損害賠償保障法86条に基づいて、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。また、道路交通法違反により、反則点数6点の加点、即座に免許停止処分となります。(2021年5月現在)

車検と自賠責保険は期間が重なっていることが一般的なため、両者の有効期限は必ず確認してください。


車検切れや無保険状態の車で公道を運転するリスク

もしも事故を起こしてしまった場合は、補償を受けられないリスクもあるので、車の所有者は車検切れおよび無保険にならないよう注意しておく必要があります。ここでは、各種の期限切れがもたらすリスクに関して詳しく解説します。

車検切れのまま公道を運転したときの罰則

公道を走行した場合、道路運送車両法第58条の違反、同法第108条に基づいて6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金に処され、違反点数6点、免許停止処分の対象となります。なお、車検切れかつ無保険の状態で走行した場合は、道路運送車両法第58条と自動車損害賠償保障法第5条に反する行為として刑法併合罪第47条、48条が適用され、1年6ヶ月以下の懲役もしくは80万円以下の罰金が処されます。(2021年5月現在)

なお、自家用乗用車の車検有効期限は初回のみ3年、2回目以降は2年です。


車検が切れた状態で事故を起こした場合

事故を起こした場合は一定期間の免許停止処分、懲役または罰金の対象となり、自賠責保険切れの場合は、自賠責保険の補償限度額までの支払いは全て負担しなければなりません。

また、損害賠償責任者に代わって被害者への損害を国が補填した場合は、国土交通省をはじめとする各種政府機関から損害賠償額が請求されることとなります。万が一、損害賠償責任者が弁済できない場合は、損害賠償請求訴訟の判決によって所持する財産が差し押さえられます。


車検の有効期限を確認する方法

車検切れによるトラブルを防ぐには、有効期限に合わせて車検証の更新を行う必要があります。ここでは、有効期限を確認する方法をご紹介します。

車検証の場合

車検証は、各自治体の検査協会あるいは運輸支局から発行される書類で、交付年月日や車名などの情報が記載されています。車検証にはAタイプとBタイプがありますが、自家用車の場合はAタイプの車検証が交付されるのが一般的です。車検の有効期限は、「有効期間の満了する日」という項目を見ることで確認できます。

車検証に記載されている年月日を過ぎると車検の有効期限が切れてしまうため、公道を走行する場合は期限満了より前に継続検査を受けなければなりません。


検査標章の場合

検査標章は、車検の有効期限が記されたシールで、「車検シール」という場合もあります。検査標章には軽自動車用と普通自動車用があり、軽自動車用は黄色、普通自動車用は水色のデザインです。

普通自動車の場合は、検査標章の隅に書かれている数字が車検満了年であり、中央付近に書かれている数字が車検満了月を表しています。

軽自動車の場合は、楕円形に囲まれている数字が車検満了年、下部に表記されている数字が車検満了月です。


車検切れの車を運転するにはどうする?

車検の有効期限が切れた、あるいは車検登録を受けていない車を公道で走らせるには、各自治体の区役所や運輸支局などで規定の手続きが必要です。ここでは、各自治体における仮ナンバー申請、および車検の再取得手続きを行う方法をご紹介します。

仮ナンバー申請をする

仮ナンバー申請によって臨時運行許可を受けた車は、道路運送車両法に定められた目的に限って、一時的に公道を走行できます。

仮ナンバー申請は、各自治体の役所で仮ナンバー申請の手続きを行います。その際、自賠責保険の証明書・本人確認書類・その他運行対象の車を確認できる書類などが必要です。

なお、仮ナンバー申請の進め方は各自治体によって異なる場合があります。申請する窓口や申請時期などに関する詳細は、仮ナンバー申請先の自治体へ確認してください。


車検を取得する

車検の有効期限が切れた車は、認証整備工場もしくは指定整備工場の継続検査を通過することで車検を再取得でき、公道での走行が可能となります。ただし、各整備工場まで車を走行させるには、仮ナンバーを取得して自走させるか、レッカー車の手配が必要です。

なお、継続検査は自動車税を滞納していると受けられないため、もし未納分がある場合は検査手続き前に納付してください。


車検切れの状態から運転できるまでにかかる費用

継続検査や仮ナンバー申請などの手続きを行う過程では、車の移動や事務手続き、車検などに所定の費用がかかります。車の種類や整備状況によってはまとまった金額が必要になるケースもあるため、ここでは必要な費用とその目安についてご紹介します。

車の移動費用

車検切れの車を移動させるには、仮ナンバー申請またはレッカー車の手配が必要です。仮ナンバー申請にかかる費用は自治体によって異なりますが、750円程度の手数料で取得可能です。手数料の詳細は、申請する自治体に問い合わせてください。

レッカー車を手配する場合は、基本料金相場の約1万円~約1万5,000円に加えて、移動距離に応じた追加料金が発生します。整備工場の場所によっては、燃料代や追加料金が高額になることが想定されるので、事前に見積りを取っておくと費用が把握しやすくなります。


車検にかかる法定費用

車検にかかる費用のうち、自動車重量税と自賠責保険、印紙代は法定費用に分類される項目です。車の種別によって法定費用は一律で定められており、車検を受ける場所に関わらず法定費用は同額になります。

なお、自動車重量税は、車両の重量に加えてエコカー減税の対象車かどうか、対象外車種の場合は初年度登録からの経過年数によって課税額が変動します。所有する車の法定費用が分からない場合は、車検を依頼するお店に問い合わせてください。


車検にかかる車検基本料

作業費用や事務手数料といった車検基本料は、車検を実施するお店や整備内容によって異なる項目です。車検基本料を安く抑えたい場合は、民間車検場あるいは認証工場として国から認可されているお店へ依頼することをおすすめします。

特に、認証工場を持つカー用品店は部品を豊富に取り揃えていることから、比較的車検基本料を安く抑えられます。予算に応じて整備内容の相談もできるため、車検費用を抑えたい方のみならず、整備内容にこだわりたい方にもおすすめです。


イエローハットで車検切れの車を復活させよう!

車検切れの車を公道で走行できる状態に戻すには、運輸支局や民間車検場などで車検証の更新を実施する必要があります。しかし、ご自身で手配するのは手間と時間がかかります。そこで、負担なく車検を再取得したいと考えておられる方は、イエローハットの利用をご検討ください。

イエローハットは民間車検場約165店舗・認証工場約250店舗を保有するカー用品店であり、車のメンテナンスから車検まで自社工場内で行えることが強みです。ここからは、イエローハットで車検を実施する際の流れや対応しているサービスに関して解説します。(2021年5月現在)


車検切れの車もOK

イエローハットの指定工場は、車検切れの車でも自社工場内で更新手続きを行える体制が整っています。車検で交換した部品については、6ヶ月または1万kmの整備保証が付いておりますので、車検後のコンディションについてもご相談いただけます。

なお、車検切れの車を更新する際は、自賠責保険の更新も合わせて必要になるため、25ヶ月契約で承ります。


内容は相談しながら決められる

イエローハットではあらかじめ車の整備状態を確認することで、車検に必要な整備内容をお客様へ事前にお伝えしております。お客様にご納得いただけない整備内容を実施することはございません。車検を進める過程で追加整備を必要とする部分が発生した場合でも、必ずお客様にご連絡し、ご了承を得た場合のみ作業を行います。

整備・交換を実施する際には、カー用品店ならではの豊富な在庫から好みやコストに応じて部品をお選びいただけます。車の性能を引き出す、あるいは予算を抑えたいといったご要望にも柔軟に対応いたします。


代車も借りられる

イエローハットでは、全店で代車貸し出しを実施しています(予約制となります)。車検で車をお預かりしている間、お客様の不便さを軽減することを目的とした特典です。代車手配に関して手数料などは頂いておらず、ガソリン代のご負担のみでご利用いただけます。


まとめ

車検切れの車を再び公道で走行できる状態にするには、車を運輸支局や指定整備工場に持ち込んで車検の再取得手続きを行う必要があります。費用面、技術面で納得できる依頼先をお探しの方は、イエローハットにご相談ください。

お見積りは、WEBフォーム上で対象の車種・お客様のお名前・電話番号・車検満了日をご入力いただくだけで完了し、見積り結果はコールセンターの担当者がお電話で丁寧にお答えいたします。フリーコールでもお見積り・ご相談を受け付けておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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