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車検の内容が知りたい!車検に掛かる費用の内訳・注意点を詳しく解説

車検は、保安基準の適合を証明する検査です。車検を目前に控え、どのような検査項目があるのか、またどのような基準で不合格となるのか不安に思っている方もおられるでしょう。このコラムでは、車検の検査内容や必要な費用の目安などを解説します。事前に整備しておくべき内容についても解説していますので、このコラムを通して車検の不安を解消していきましょう。

車検は何のためにあるの?

車は、車検を通さないと公道を走行することはできません。車検切れの状態で公道を走行した場合は、道路運送車両法に抵触し、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金に処されます。(2021年6月現在)

ここでは、車検が保安基準の適合を証明する検査であることや24ヶ月点検との違いについて説明し、車検の重要性について解説していきます。


保安基準の適合を証明する検査

車検は、車が国により定められた保安基準を満たしているかをチェックする制度です。検査は規定期間内に受けることが法律で義務付けられており、普通乗用車や軽乗用車は2年毎(新車は購入から3年目)となっています。

車検では、安全な車社会を脅かす事故や環境破壊を防止する観点から、新車時の安全性能や排出ガスの低減性能が維持されているかなど、保安基準に則った検査が行われます。


24ヶ月点検との違い

車の点検・整備に関して車検同様に法律上の義務とされているのが、同時期に実施される「法定24ヶ月点検」です。

車検は、国が車の安全・環境基準の適否をチェックするための制度です。一方、24ヶ月点検では、エンジンやブレーキを初めとする56項目についての検査・整備を通して車の性能を保つこと、故障を未然に防ぐことが目的とされます。

24ヶ月点検を怠ったからといって処罰の対象となることはありませんが、自動車メーカーの保証が適用されなくなる場合があります。


車検に掛かる費用の内容

車検にかかる費用と目安は以下のとおりです。

法定費用

自賠責保険料・自動車重量税・印紙代の3つがあり、車の種類や重量、あるいは年数などにより決められた費用がかかります。どのお店に依頼しても同じ費用がかかり、依頼先によって変動することはありません(印紙代を除く)。車両重量1.5tまでの中型自動車の場合、法定費用は以下のとおりです。(2021年6月現在)

  • 自動車重量税:2万4,600円
  • 自賠責保険:2万610円(25ヶ月契約)
  • 印紙代:1,200円(指定工場の場合)

車検基本料金・整備費用

法定費用とは異なり、車の種類や年数が同じであっても、検査を受ける場所や車のコンディションによって金額が変わってきます。車検の依頼先にはいくつかありますが、カー用品店は豊富な在庫から適した部品を選べるため、整備費用が抑えやすいという特徴があります。


車検の検査内容│同一性の確認・外観検査

まずは、車検の検査内容の内、検査機器を使用せずに人の目で確認する形で検査が進められる、「同一性の確認・外観検査」についてみていきましょう。なお、検査項目は多岐にわたりますが、ここでは主要なものに絞ってご紹介します。

車検証と車両の同一性の確認

検査に入る前に、持ち込まれた車と車検証の内容が一致しているのかを確認します。確認は、検査官がボンネットを開き、エンジンに打刻された番号と車検証に記載された車台番号とを照合して行います。

このチェックは、同一性の確認を行うとともに、エンジンの不正改造の有無を確かめる工程を兼ねるものです。いずれも問題がなければ検査に進みます。


タイヤの摩耗やヒビ割れ

タイヤに関しては、摩耗やヒビ割れの度合いを検査します。

溝が1.6mm未満になると出てくるスリップサインが1本でも確認されたり、あるいは実測により1.6mm未満であることが明らかになったりすれば、道路運送車両の保安基準を満たさないものとして車検を通すことはできません。

また、ヒビ割れについては検査官によって亀裂に近い、あるいは破損が著しいと判断されれば不合格になる可能性があります。


ガラスの損傷やフィルムの透過率

ガラスについては、ヒビ・割れなどの損傷やフィルム貼付時の透過率がチェックされます。フロントガラスをはじめ、側面ガラス・サイドミラーを含む全てのガラスが検査対象です。また、着色フィルムの可視透過率については、視界確保が認められる70%超を守る必要があります。


警告の有無

審査事務規程の改正により、2017年2月より各種警告灯も検査対象となりました。対象となる警告灯は、前方エアバッグ・側方エアバッグ・ブレーキ・ABS(アンチロックブレーキシステム)・原動機の5種類です。

エンジン始動後に、5種類の内の1つでも点灯状態にあると受検ができません。車検前には必ず確認しておき、点灯していれば整備を済ませておいてください。


室内装備

車の内装に問題箇所がないかについてもチェックされます。以下について問題がないか、車検前に確認しておいてください。

  • シートベルトの破損・不具合の有無
  • 発煙筒の有無と有効期限
  • ホーンマーク(クラクション部分)の有無
  • サイドミラー類(ドアミラーやフェンダーミラー)の取付位置や角度など
  • 運転席と助手席のヘッドレストの有無(装着義務がある2012年7月以降の登録車について)

など


ワイパー・ウォッシャー

ワイパーについては、ゴム切れの有無や、正常な動作で雨や雪をしっかりと拭き取り、視界を確保できているかがチェックされます。

また、ウィンドウォッシャーの検査では、ウォッシャー液がフロントガラスの汚れを落とすのに十分な勢いで噴射されるか確認します。噴射が弱い場合、ノズルの詰まりを原因とすることが多いため、ワイパーとセットで点検・整備しておいてください。


灯火器類

車に装備されている以下のライト全般が検査対象となり、きちんと点灯するかがチェックされます。

  • ヘッドライト
  • スモールライト
  • ブレーキランプ
  • バックランプ
  • ウインカー(ハザードランプ)
  • フォグランプ

なお、デイライトについては、色・明るさや取付方法が細かく定められています。装着を考えておられる方は、専門知識を持つお店に依頼することをおすすめします。


車検の検査内容│テスターによる検査

外観検査を終えたら、実際に装置の効き具合を確かめたり、計測したりする検査に移ります。ここでは、テスターによる検査項目をみていきましょう。

サイドスリップ

ハンドルがまっすぐな状態で車を進ませて、舵取り車軸横滑り量、すなわち左右へのずれを計測する検査です。左右で5mmを超えるずれが出ると不合格になります。縁石に乗り上げるなど、タイヤを強くぶつけた際にできた削れや、へこみが原因でずれが生じることがあります。

日常の走行で、ドライバー本人が異常に気が付けないケースも珍しくありません。走行中の安全に直結する部分でもあるため、事前に整備を受けておくと安心です。


スピードメーター

速度計の誤差をみる検査です。検査では、スピードメーターで40km/hと表示されるまで加速した時の実速度との誤差を計測します。

誤差については「著しい誤差のないものであること」(道路運送車両の保安基準の細目を定める告示第148条の第2項)とされ、製造日が2006年12月31日までと以降とに分けて、具体的な適合基準が定められています。


ヘッドライト

ヘッドライトの照射光度と向きを確かめて、視界の確保に必要十分な光量が維持されているかを検査します。審査事務規程の改正に伴い、2015年9月1日より、従来のハイビームからロービームに測定条件が切り替えられています。

また、新基準では安全走行の観点から光軸について厳しくチェックされるため、入念な整備を行ってください。


ブレーキ

ブレーキパッドがすり減っていると期待する制動力が生まれず、事故に繋がりかねません。そのため、検査では前輪後輪のブレーキ、およびパーキングブレーキの制動力が計測されます。


排気ガス

環境汚染拡大阻止を目的に、マフラーから排出されるCO(一酸化炭素)とHC(炭化水素)の濃度が基準以下に収まっているかを測定する検査です。検査は、排気ガステスターと呼ばれる検査機を使用して実施します。

2サイクルエンジンと4サイクルエンジンは燃焼行程が異なることから、基準となる数値も分かれています。


車検の検査内容│ピットでの下回り検査

検査官が検査台に載せた車体を下から点検する項目です。エンジンオイルなど油脂類の漏れ、マフラーからの排気漏れ、各種ボルトの緩み、そしてゴム製で破れやすいドライブシャフトブーツなどブーツ類の劣化の有無を検査します。

下回り検査では、不具合や重大な故障に直結するような細かな箇所について、正常な動作を確認する検査が中心となります。運転手は「エンジンを止める」「ブレーキを踏む」あるいは「ハンドルから手を離す」といった検査官からの指示に従い、操作の1つひとつを確実に実行していくことが大切です。


車検に合格しても次の車検までに故障する可能性がある

車検は、検査時点で車が安全・環境基準に適合しているか否かを判断する制度です。そのため、車検後の2年間の安全管理については、所有者の自己責任による点検・整備が求められます。

メンテナンスは、ご自身の判断や整備が必要となるユーザー車検よりも、一から任せられる専門家に依頼するのが安心です。


車検の内側が明瞭!イエローハット

イエローハットで実施される車検の特徴は、お客様との徹底した対話による透明性の高いシステムにあります。多岐にわたる点検項目の内容とその費用を事前に明示し、車検後のサポートにおける保証項目の選定まで、検査と手続きの流れの全てにおいてお客様にご納得いただくことを大切にしております。

法定点検項目に加えて100項目以上の追加項目を確認

イエローハットでは、法定点検の56項目だけでなく、日常点検15項目を含む100項目以上の点検を実施いたします。車の各部にわたって質の高い検査を行うことで、快適なドライブのお手伝いができればと考えています。


予算に合わせて交換部品が選べる

全国チェーンのカー用品店のスケールメリットを活かした豊富な在庫と低価格化により、お好みの交換部品を低コストでお選びいただけます。

たとえばタイヤ交換であれば、「お車に適したこのタイヤ」「予算を抑えたいのでこのタイヤ」など専門家のアドバイスを基にご予算の範囲内でお好みのタイヤを選ぶことも可能です。


事前に明確な費用が分かる

イエローハットでは、事前にお車の状態を点検して整備箇所を明確にし、お客様へ今回の車検に必要な整備内容をお伝えし、事前に明確な費用が把握いただけます。また、追加整備が必要な場合も、ご納得いただいたうえで整備を実施いたします。


車検後も選択型安心保証が付けられる

車検時に、有料サポート特典「プライムワランティ」にご入会いただくことも可能です。次回車検までの2年間で生じる故障箇所を無償、かつ修理回数・走行距離(国産車)無制限で修理させていただく選択型の安心保証です。

保証項目はエンジン、動力伝達から電装品まで車のあらゆる機構に及び、ご自身の予算や希望に合わせて自由にお選びいただけます。
※加入時の保証料金は有償となります。
※輸入車の累計修理額は30万円までとなります。


WEBフォームで簡単お見積り

電話はもちろん、WEBフォームによるお見積り・ご相談を受け付けております。

WEBフォームへ車種・お名前・お電話番号・車検満了日を入力するだけで、コールセンターの担当者がお電話で丁寧にお答えいたします。お見積り費用の提示や車を預ける期間、予約・申し込み方法など、車検にまつわる疑問は全てお聞かせください。


まとめ

車検は、規定期間内に受けることが法律で義務付けられており、車検切れの車は公道を走行できません。車検では、同一性の確認から外観・室内・テスター・下回り検査など、多くの項目を検査します。そして、全ての項目に合格するには日頃からしっかり車の整備をしておくことが求められます。

イエローハットは、お客様との対話を通してご満足いただける車検を実施しております。カー用品店の強みである、豊富な在庫からお客様のニーズに合った部品を選定いたします。お見積りはフリーコールおよびWEBフォームで受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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