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車検の正式名称とは?検査の種類や車検を行う場所についても解説

車の所有者は、国の定めに従って定期的に検査を受ける必要があります。この検査を一般的に「車検(しゃけん)」と呼びますが、これは正式名称ではありません。また、車検は期限が切れてしまうと罰則の対象となる場合があるだけでなく、車を快適に走らせるうえでも欠かすことのできない検査です。
そこでこのコラムでは、車検の正式名称や検査の種類、受ける場所など、車検の基礎知識について解説します。車検に関する知識を身につけて、ご自身に合った検査方法を選べるようになりましょう。

車検の正式名称とは?

「車検」とは通称であり、正式名称は「自動車検査登録制度」です。2回目以降は、使用中の車を継続して乗車するため「継続検査(継続車検)」とも呼ばれています。まずは、車検の必要性や法定点検との違いについて解説します。

車検は必ず受けなければならないのか

車検は法律(道路運送車両法)で定められた車の所有者の義務であり、必ず受けなくてはなりません。安全性や公害防止の観点から「点検・整備・検査」を行い、国が定める保安基準をクリアすることで、「自動車検査証(車検証)」が交付されます。車検証には有効期間があり、車検(継続検査)を受けることで、新たな車検証が受け取れます。
有効期間が切れた車は、公道を走ることができません。期間が切れたまま走行してしまうと、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられます。また、交通違反にも該当するため、違反点数6点に加えて30日間の免停処分を受けます。(2021年6月現在)


車検と法定点検の違い

法定点検は、車検と同様に道路運送車両法で定められた義務です。自家用車であれば、12ヶ月点検(1年点検)と24ヶ月点検(2年点検)を行います。
車検と法定点検では、実施する目的が異なります。車検の目的は、国が定めた保安基準を満たしているのか「点検・整備・検査」することです。初回が3年、以降は2年に1度実施し、実施を怠ると罰則罰金の対象となります。
一方、法定点検の目的は、本来の走行性能を維持し、故障やトラブルを回避するために行うものです。義務ではあるものの、罰則罰金は存在しません。
しかしながら、法定点検には様々なメリットがあります。たとえば、不具合や故障が起きた際に該当箇所が点検項目にあれば、自動車メーカーの保証が受けられることです。また、こまめな点検を実施していることで、下取りに出す場合に査定評価が上がる可能性もあります。


検査の種類

車検には、「継続検査」「新規検査」「予備検査」「構造等変更検査」の4つの検査があり、受けるタイミングや目的により内容が異なります。ここでは、各検査の違いについて解説します。

継続検査

「継続検査」とは、車検証の有効期間が切れた後も、引き続き車を使用する際に受ける検査です。ご自身で行う車検の多くが継続検査ということから、「車検=継続検査」を指すことが一般的です。
車検の満了日の1ヶ月前から受験できます。この期間内に車検に合格することで、満了日の翌日から2年有効期間を延ばせます。車検証に記載されている住所に関係なく、全国の運輸局(軽自動車の場合は軽自動車検査協会の支部)やお店で手続きが可能です。


新規検査

「新規検査」とは、一般的に車を新しく登録する際に行う検査です。新車の場合は、購入先のお店が車の納品前に代行で実施しています。
新規検査は、新車と中古車で少し意味合いが異なります。新車の新規検査に該当するのは、ナンバープレートが交付されたことがない車です。一方、中古車は一度ナンバープレートが交付されています。そのため、中古車の新規検査は、一時抹消登録した車を再度使用するために受けるものです。
新車・中古車ともに、新規検査では新たにナンバープレートの交付を受ける必要があるため、車を使用する管轄の運輸支局や軽自動車検査協会で手続きを行います。


予備検査

「予備検査」とは、ナンバープレートが交付されていない車に行う検査です。車の使用者が決まる前に行い、車検をスムーズに通過させる目的で実施します。また、オークションなど、車を個人間で売買する際の判断材料としても利用されます。これは、自動車予備検査証を取得した車は、「車検を通ることができる車」と認識され、信頼度が上がる傾向があるためです。
予備検査に合格しても車検証やナンバープレートは交付されませんが、その代わりに「自動車予備検査証」が発行されます。交付後3ヶ月以内であれば、車検を通すことなく車両登録が可能です。ただし、税金や自動車損害賠償責任保険の手続きは、別途行う必要があります。


構造等変更検査

「構造等変更検査」とは、車の形状などを変更した際に行う検査です。車検証には有効期限以外にも、車の長さ・高さ・幅・形状・最大積載量・乗車定員など、様々な情報が記載されています。これらに変更が生じた場合、保安基準をクリアしているのか再度確認する必要があります。ご自身の本拠地を管轄する運輸支局や軽自動車検査協会で手続きが可能です。


車検を受ける場所

運輸支局や軽自動車検査協会で、ご自身で継続検査を受ける場合をユーザー車検といい、書類の準備や手続きも行う必要があります。そのため、車に関する知識が少ない、車検を簡単に済ませたい場合はお店で車検を受けることをおすすめします。
車検では法定費用と車検基本料がかかりますが、法定費用は印紙代を除いてどこで受けても変わりません。したがって、車検費用をできるだけ節約したい場合は、お店の特徴を理解して依頼することが大切です。ここでは、それぞれのお店の特徴についてご紹介します。

車検専門店

「車検専門店」とは、車検整備に特化したお店です。最大の特徴は、「点検・整備・検査」の全てを自社工場で行い、車検に特化した体制をつくることで、スピーディに車検を処理できる点です。
また、車検専門店の多くが「ニューサービス車検」を取り入れています。「ニューサービス車検」とは、1994年の道路交通法の一部改正に伴って導入された指針です。見積りから検査までを同時に行い、車検にかかる時間を短縮して車検費用のコストダウンを目指すシステムです。お店側は保安基準不適合の箇所、適合しなくなる恐れがある箇所を区別し、車の所有者は点検結果を踏まえたうえで整備の可否を選択できます。
ただし、検査は検査員に左右される側面があることから、依頼する際は質をしっかりと見極める必要があります。


民間整備工場

「民間整備工場」とは、車の修理や整備を専門とし運営している工場です。民間整備工場には、「指定工場」と「認証工場」の2種類があります。
「指定工場」とは、国の認定基準に合格し、認定を受けた民間車検場です。国家資格の自動車整備士が運輸支局に代わり車検を行います。運輸支局と同等の設備を所有し、「整備・修理・検査」までを任せられます。
一方、「認証工場」は、整備と修理は行えますが検査ができません。そのため、認証工場で整備・修理した車をご自身で運輸支局へ持ち込む必要があります。
工場は個人経営が多く、社員が少ないことから車の引き取り特典がない、代車が借りられない、土日祝日に対応していないことが少なくありません。そのため、ご自身のスケジュールに合わせて依頼することが難しい場合があります。


カー用品店

「カー用品店」とは、メンテナンス用品やカスタムパーツなどを専門に取り扱うお店です。カー用品店の中には、指定工場や認証工場を所持しているお店もあり、土日祝日に車検を受けることも可能です。
カー用品店ならではの豊富な品揃えで、タイヤ、エンジンオイル、バッテリーなどの消耗品をリーズナブルな価格で交換できます。会員価格によるメンテナンスや保証、代車特典などのサポートが充実しているお店があります。


車検のことならイエローハットへご相談ください!

イエローハットは全国に約700店舗展開するカー用品店です。無料のお見積り・ご相談は電話とネットのWEBフォームで受け付けており、土日車検も可能です。ここでは、イエローハットに車検をご依頼いただくメリットを3つのポイントでご紹介します。

充実した設備

イエローハットには、国家資格の自動車整備士が全国に1,500人以上在籍しております。設備も指定工場が約165店舗、認証工場が約250店舗と充実しており、車検にかかる時間は指定工場であれば「最短当日返しが可能」です。また、全国チェーンならではの豊富な品揃えで、お客様のご予算や好みに合わせて整備・交換を実施いたします。(2021年6月現在)


丁寧な対応

イエローハットでは、お客様との徹底対話システムを取り入れております。車検前の点検では、車検に必要な整備箇所を明確にお伝えし、ご納得頂いた上で整備を実施いたします。車検を進めていくうえで追加整備が必要になった際も、すぐにお客様へご連絡を差し上げて、ご要望をしっかりお伺いします。


万全のアフターサポート

整備箇所には6ヶ月または1万kmの整備保証が付きます。車検の6ヶ月後には無料点検を1回実施しておりますので、ぜひ快適なドライブにお役立てください。
また、ご予算・ご希望に合わせて選べる長期2年間の保証「プライムワランティ」もご用意しております。
※加入時の保証料金は有償となります。
※輸入車の累計修理額は30万円までとなります。


まとめ

「車検」の正式名称は「自動車検査登録制度」です。車検は道路運送車両法で定められた義務であり、車は国が定める保安基準をクリアすることで公道を走行できます。車検を受ける場所は、検査を受けるタイミングや目的により異なり、2回目以降の「継続検査(継続車検)」であれば車検専門店や民間整備工場、カー用品店など様々な場所で受けることが可能です。
イエローハットは、無料でお見積りを承っております。お客様のご予算やご希望を最優先に車検を進めますので、ぜひ安心してお任せください。

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