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車検切れでも任意保険に加入できる?車検切れを防ぐ対策もご紹介!

車を運転するうえで、車検や自賠責保険、任意保険の更新は欠かせない手続きです。しかし、車検の有効期限が切れてしまい、任意保険の再加入や更新手続きに悩んでいるという方もおられるでしょう。
そこでこのコラムでは、車検切れの車が任意保険に加入できるのか、もし事故を起こした場合に保証を受けられるかなど、車検切れと任意保険の関係について解説します。

任意保険とは

任意保険は、自動車保険と呼称されることも多い保険です。相手への対物賠償や自身を対象とした傷害保険など、自賠責保険が適用されない範囲に対応していることが任意保険の特徴です。ここでは、任意保険によって補償される範囲、自賠責保険との違いに関して具体的に解説します。

補償される範囲

任意保険に加入する際は、対人賠償保険や対物賠償保険、人身傷害保険など複数の保険から加入するものを選ぶのが一般的です。任意保険には賠償額が無制限に設定されているプランもあり、自賠責保険で補えない範囲をカバーできます。
自賠責保険では、傷害は1名あたり最高120万円、後遺障害は1名あたり最高4,000万円、死亡による損害は1名あたり最高3,000万円までの対人賠償が行われるように規定されています。
対して、任意保険は補償する内容や上限金額を契約者側である程度決めることが可能です。


自賠責保険との違い

任意保険と自賠責保険の大きな違いは、保険による補償範囲と、加入義務があるかどうかが挙げられます。
自賠責保険は車の購入時に必ず加入する必要があり、加入期間が切れていると車検に通らない「強制保険」の保険です。車の事故によって被害者が死傷、あるいは後遺障害が残った場合に対人賠償が行われます。
自賠責保険が切れた状態で公道を走行した場合、1年以下の懲役又は50万円以下の罰金に科せられる場合があります。加えて、違反点数6点が付加されて30日間の免停処分になるため、自賠責保険の有効期限には注意が必要です。(2021年6月時点)補償金額には限度額が設けられており、賠償額が補償限度額を上回った場合はすべて自己負担で支払う必要があります。
一方、任意保険は加入するかどうかは自由であり、加入していなくても車検に影響が出ることはありません。車両保険や搭乗者傷害保険など、契約者ご自身の車や同乗者に対応した保険などが用意されています。ロードサービスや補償内容を充実させる特約といったプランを選べる会社もあり、ご自身の需要に応じて加入するプランが選択可能です。
任意保険は加入する補償プランに応じて保険料が変わってくるため、ご自身にとって必要な任意保険を選択すれば保険料を抑えやすくなります。


車検切れでも任意保険の加入・継続は可能なのか

車検の有効期限が切れた状態でも、任意保険の有効期限が残っていれば原則として補償が受けられます。ただし、基本的に車検が切れた状態で任意保険を継続することはできません。何らかの理由で任意保険の更新が困難である場合、保険会社から中断証明書を発行してもらうことで保険等級を引き継げます。

中断証明書を発行してもらえる条件

保険会社から中断証明書を発行してもらうことで、保険等級を最長10年間保存した状態で任意保険への加入を中断できます。中断証明書の発行は無料で行えて、保険料が安い状態から任意保険を再開できる点が中断証明書を発行するおもなメリットです。
保険会社から中断証明書を発行してもらうには、以下の条件を満たしていることが求められます。

  • 車検切れあるいは一時抹消登録している場合
  • 廃車・譲渡などで車を手放す場合
  • 保険再開後の等級が7級以上になる場合
  • 観光以外で海外へ渡航する場合
  • 車が盗難にあった場合

保険会社によって一部条件が異なる場合があるので、詳細は保険会社に確認してください。


任意保険契約中に車検切れした場合

任意保険の契約期間中であれば、車検切れの車でも事故による補償は原則受けられます。ただし、任意保険の契約書で車検切れの車は補償しないと表記されている場合は補償を受けられないため、契約内容は正しく確認しておくことが大切です。
車検切れの状態で公道を走行した場合、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金に科せられる場合があります。加えて、違反点数6点が付加されて30日間の免停処分になります。(2021年6月時点)
車検の再取得を行う目的で車検切れの車を動かしたい場合、各自治体の市役所で仮ナンバーを取得する、あるいは積載用車両(キャリアカー)をレンタルして車を移動する手続きをします。なお、車検切れの車はレッカー移動を断られる場合があります。レッカー車では車輪が地面に着き、車輪が回転していると走行状態と同様に扱われる可能性があるためです。なお、任意保険によって補償されるのは自賠責保険で補償できない部分のみです。事故を起こした時点で自賠責保険が失効している場合、傷害による対人賠償であれば1名につき120万円までは自己負担で支払う必要があります。事故による賠償金額が自賠責保険による補償限度額を上回った場合、上回った金額分が任意保険によって賠償されます。


車検切れにならないための対策

車検切れの車は原則として公道を運転できないため、車検の有効期限をしっかり把握しておくことが重要です。ここでは、車検切れを防ぐために実施できる対策をご紹介します。

車検のステッカーの確認

車検を受けた車には、見えやすい位置に車検のステッカー(検査標章)を貼ることが道路運送車両法で義務付けられています。ステッカーはフロントガラスに貼るタイプと、ナンバープレートに貼るタイプの2種類に分かれます。貼られていない車は無車検車として判断される場合があるので注意してください。
普通自動車の場合、表面に書かれている小さく書かれている数字が車検が満了する年、大きく書かれている数字は車検が満了する月を表しています。
軽自動車の場合、丸に囲まれた数字は車検が満了する年、下に書かれている数字は車検が満了する月を表しています。
車検のステッカーは車検完了時点で貼られている、あるいは後日郵送されるケースが一般的です。


任意保険の案内が届いたら車検も確認する

任意保険は契約期間が1年ごとになっている場合が多く、自家用車であれば初回車検は3年、2回目以降は2年ごとに更新を行う必要があります。
車検と任意保険を同時期に契約している場合、任意保険の更新案内が届いた時点で車検の更新時期が残り1年、あるいは期限切れが近い状況です。そのため、更新案内が届いた段階で車検のステッカーの確認を習慣づけると、車検切れを防げる可能性が高まります。
車検の期限切れが近い場合、お店や運輸局などへ早めに車検を予約してください。状況によっては希望した日時に予約が取れない場合があることから、早めに予約手続きを行うようにすると車検をスムーズに進めやすくなります。


スマホで通知設定を行う

スマートフォンのカレンダーアプリやリマインダーアプリなどを活用することで、車検更新時期を把握しやすくなります。車検更新は満了日の1ヶ月前から「継続検査」として実施できるようになるため、アプリによるリマインドを行う際は満了日の1ヶ月前に設定することをおすすめします。


満了日の約1ヶ月前から車検の見積りを取るように心掛ける

車検満了日の1ヶ月前から当日までに車検を実施することで、次回の車検満了日を変えずに車検を更新できます。例えば満了日が6月20日である場合、5月20日から6月20日までに車検を受ければ次回の車検満了日は2年後の6月20日になるという仕組みです。
時期によっては車検の見積り予約が取得しづらい場合があるので、車検満了日の1ヶ月ほど前から見積り予約を開始することでスケジュールに余裕を持ちやすくなります。なお、車検満了まで1ヶ月以上ある時点で更新を実施した場合は、車検満了日が持ち越されず、次回の更新時期が早くなってしまうため車検の更新時期には注意してください。


車検に関するご相談はイエローハットにお任せください!

車検の更新手続きをスムーズに行うには、整備内容や予算などに関する相談を行いやすいお店へ車検依頼を行うことが大切です。全国に約250店舗の認証工場、約165店舗の指定工場を持つイエローハットは、カー用品店ならではの豊富な品揃えと高い整備技術を兼ね備えています。ここでは、イエローハットで車検を実施するメリットに関して、事前打ち合わせからアフターサポートまでを項目に分けて解説します。(2021年6月現在)

徹底対話による満足度の高い車検

イエローハットは、全国に1,500人以上の国家資格整備士が在籍しており、法定点検を含む100項目以上の点検を実施していることが特徴です。(2021年6月現在)
車のメンテナンスを実施する際は、お客様との徹底対話を重視しています。車検に必要な整備はお客様へ事前にお伝えし、ご納得頂いた上で整備を実施いたします。
車検を進める過程で追加整備が必要な部分が発生した場合でも、ご納得頂いた上で整備を実施いたします。徹底対話による満足度の高い車検が行えます。


予算に合わせた部品交換

整備・交換代金を安くできる理由は、全国に約700店舗を展開するイエローハットならではの豊富な在庫です。車検でパーツ交換を実施する必要がある場合、イエローハットでは車の性能を引き出すパーツや予算を重視したパーツなどを好みに応じて選べます。


充実のアフターサポート

イエローハットでは、アフターサポートとして車検6ヶ月後の点検を1回無料で実施しております。また、整備箇所には、6ヶ月あるいは1万kmの整備保証が付いており、車検後も快適なドライブをサポートいたします。
さらに、車検を受けたときに入会できる「プライムワランティ」は、車検後24ヶ月修理回数無制限、国産車修理回数無制限、修理金額上限なしの選択型安心保証サポートです。具体的な保証内容や料金体系など、ご不明な点がございましたらイエローハットまでお問い合わせください。
※加入時の保証料金は有償となります。
※輸入車の累計修理額は30万円までとなります。


まとめ

車検切れの車は任意保険の加入、更新が原則行えません。しかし、任意保険の提供元である会社から中断証明書を発行してもらうことで、保険等級を引き継いだうえで任意保険を中断できます。車検切れの防止策としては、車検満了日の1ヶ月前になった時点で更新手続きの準備を進めるようにすると効果的です。車検を実施するうえでご不明な点がございましたら、イエローハットまでお問い合わせください。無料でお見積り・ご相談を承ります。

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