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3ナンバーの車検費用相場とは?車検費用が高くなる要因や抑えるコツも解説

日本の新車市場は、消費者のニーズを受け、これまで主流であった5ナンバー車に代わり3ナンバー車が急速に台頭してきています。これから3ナンバー車を手に入れたい方、あるいはすでにお乗りになっている方で、3ナンバー車の車検費用が気になっておられる方も少なくないでしょう。
そこでこのコラムでは、3ナンバーの車検費用相場と車検費用が高くなる要因、そして費用を抑えるコツについて解説していきます。スムーズな車検実施に向けて、ぜひ参考になさってください。

3ナンバーとは

3ナンバーは、普通自動車に採用されるナンバープレートの分類番号です。分類番号とは、ナンバープレートの1段目に記載されている地域名のすぐ右隣りに置かれる数字です。車両の大きさや用途によって上一桁の数字が決められており、3ではじまる番号であれば普通自動車と分かる仕組みになっています。ここでは、3ナンバーの基準と5ナンバーとの違いについてみていきます。

3ナンバーの基準

以下の基準をどれか1つでも超えていれば、3ナンバーとなります。

排気量:2,001cc以上
全長:4,701mm以上
全幅:1,701mm以上
全高:2,001mm以上

ただし、排気量に関しては、ガソリンエンジン限定の基準となります。排気量制限のないディーゼル車では、いくら大排気量エンジンであってもサイズ基準を満たしている限り、次に述べる小型自動車となります。


5ナンバーとの違い

5ナンバーは小型自動車に採用される分類番号で、3ナンバーの定義でご紹介した基準を全て下回る車に与えられます。これまではコンパクトカーに付けられることが多かった5ナンバーですが、車が大型化するにつれ、近年は3ナンバー車が増加傾向にあります。
3ナンバーは5ナンバーに比べて税金などの維持費が高くなると思われがちですが、一概にそうとは言い切れません。車重で決まる自動車重量税はともかく、自動車税に関しては排気量で決まるため、場合によっては排気量が小さい3ナンバー車の方が5ナンバー車よりも税額が安くなることがあります。



3ナンバーの車検費用相場

車検では、大きく分けて「法定費用」と「車検基本料・部品交換費用」の2つの費用がかかります。以下、3ナンバーにおける各費用の相場と5ナンバーと異なる理由について解説します。

法定費用の相場

法定費用には、自賠責保険料・自動車重量税・印紙代の3つがあります。
まず、自賠責保険料については、2021年4月1日から3ナンバーの普通自動車で1万2,700円(12ヶ月)、2万0,010円(24ヶ月)です。(2021年7月時点)
また、自動車重量税に関しては、エコカーの場合には新車登録からの経過年数にかかわらず車両重量により5,000円~3万円、エコカー以外の車では経過年数と車両重量の両者を基準として8,200円~7万5,600円の幅があります。(2021年7月時点)これら2つの料金に関しては、実施場所の違いによらず料金は一律です。
一方、印紙代に関しては、車検を受ける場所が指定工場か認定工場かで異なってきます。3ナンバー車の場合、保安基準適合証を交付できる指定工場では印紙代の1,200円のみがかかるのに対して、認定工場では印紙代400円と証紙代1,400円の合計1,800円が必要です。(2021年7月時点)


車検基本料・部品交換費用の相場

車検基本料は、24ヶ月定期点検料・測定検査料・車検代行手数料の3つの費用からなります。法定費用とは異なり、車検を受ける場所により相場が異なるのが一般的です。また、24ヶ月定期点検でパーツの交換が必要だと判断された場合にかかるのが部品交換費用で、交換箇所の数やパーツの価格によって費用に差が生まれます。
車検基本料・部品交換費用ともに、油脂類や消耗品の交換に純正品を用いるディーラーが最も高くなるのが一般的です。一方、カー用品店は、高い整備品質を持ちながらもさまざまなパーツが選べるため価格設定が安い傾向にあります。


5ナンバーと車検費用が異なる理由

3ナンバーは、5ナンバーに比べサイズ・排気量ともに大きい傾向にあるため、その分車検費用の相場が高くなります。
まず法定費用では、車両重量で決まる自動車重量税でクラスが1つ上がるごとに約1万円高くなります。また、検査手数料を支払うための印紙代については、5ナンバーが1,700円なのに対して、3ナンバーは前述の通り1,800円です。(認定工場で車検実施時、2021年7月現在)
一方車検基本料についても、3ナンバーの方が5ナンバーよりも高いのが一般的です。これは、24ヶ月定期点検料金が高く設定されていることや、整備・パーツ交換でコストがかかることに起因します。


車検費用が高くなる要因

車検を実施する場所はもちろん、車の種類や走行距離・新車登録からの年数によっては、相場を上回るコストがかかることもあり得ます。ここからは、車検費用が高くなる要因を順にみていきましょう。

自動車税が増額となる13年または18年を経過している

エコカー以外の車で新車登録から13年または18年を経過している場合、車検費用は高くなります。長期間乗り続けてきたことにより必要になる整備費負担はもとより、それぞれの段階で自動車重量税が重く課せられることになるためです。
例えば重量が1,000kg~1,500kg未満の車だと、新規登録から13年未満と13年以上18年未満との差額は、2年で9,600円、13年未満と18年以上とであれば13,200円となります。(2021年7月現在)この差は重量が増すほど大きくなります。


走行距離が10万km、新車登録から10年を超えている

走行距離が10万km以上あったり、新車登録から10年を超えていたりする車の場合にも、車検費用が高くなることがあります。このような車では、タイミングベルトやVベルト、タイロッドエンド、オルタネーターブラシなど、交換に費用がかかるパーツが消耗・劣化してくることが多いためです。
これらのパーツの寿命は概ね10万kmとされ、また車の走行距離は1年間の平均が1万kmと言われます。そのため、10万km・10年を過ぎた段階での見積りで高額の費用を提示されるケースが珍しくなく、買い換えを検討し始めるオーナーが増える要因でもあります。


国産車と輸入車との違い

一般的に、輸入車の方が国産車に比べ車検費用が高くなります。
まずは法定費用の自動車重量税です。輸入車には重量が大きいモデルが少なくないため、サイズが同等であっても重い区分の重量税を支払うケースが少なくありません。
修理や交換が必要になった場合のパーツ調達コストについても同様です。海外からの取り寄せに要する輸送代、パーツを劣化させずに保管するための環境整備に費用が掛かるため、国産車に比べて費用が高くなる傾向にあります。


車検費用を抑えるコツ

車検は2年に1回などのサイクルで実施するため、多くの方が少しでも安く済ませたいと考えておられることでしょう。ここでは、車検費用を抑えるコツを4つご紹介します。

車検に関係のない整備を省く

車検時には、エンジンオイルやブレーキフルード、クーラントなど油脂類の交換を勧められることが珍しくありません。ただし、これらの整備については快適な走行を維持するため、早めのタイミングで交換を提案されることも多く、ご自身が必要ないと判断すれば省いても問題ないケースがあります。交換を勧められた際に必要性や緊急度を尋ね、緊急性がないのであれば最低限車検が通るために必要な整備以外を省略することで、コストを抑えることが可能です。
ただし、快適な走行を続けていくためには、点検・整備が必要なこともあるため、車に関する知識がない場合はお店に相談するようにしてください。


部品交換ができるのであれば自分で行う

車のメンテナンスの知識があれば、車検前にカー用品店などで安いパーツを手に入れてセルフメンテナンスすることで、部品交換費用を削減できます。例えば、エアコンフィルターの交換やクーラントの補充などはご自身でも行える作業かもしれません。もし分からなければ無理に交換はせず、お店に相談・依頼してください。


ユーザー車検を利用する

ご自身で車を運輸支局に持ち込むユーザー車検を利用すれば、法定費用を除くお店に頼んだ際に掛かる点検・整備費用や代行手数料などの一切が不要になります。
しかし、車検に通らなかった場合にはご自身で不具合箇所を整備して、再検査を受ける必要があるため、車に関する知識をお持ちで無い場合は、お店に依頼するのがおすすめです。


複数のお店の見積りを比較する

車検費用を抑えるためには、相見積りを取ることも大切です。ただし、車検基本料は安いのに、追加で行う整備やパーツ交換については高くなるといったケースも中にはあるので注意が必要です。不要な整備が入っていないかどうか、しっかり整備内容について説明してくれるお店かどうかも見極めるようにしてください。


車検のことならイエローハットにお任せ!

継続して受ける必要がある車検では、費用感の把握とともに納得感が得られるお店を見つけ出すことが大切です。なので、車検は是非イエローハットにお任せください。ここではイエローハットで車検を行うメリットをご紹介します。

無料見積り

イエローハットでは、電話やネットからのお見積り・ご相談を承っております。WEBフォームに車種や車検満了日など必要事項を入力していただければ、コールセンターの担当者がお電話で消耗品・パーツ交換無しの場合の車検費用概算見積額をお伝えします。
もちろん、ご希望店舗・日時での現車確認によるお見積りのご予約・実施も可能です。見積り・相談は全て無料でご利用いただけます。


徹底対話による満足度の高い車検

イエローハットでは、法定点検56項目を含む100項目以上の点検を実施しています。整備箇所については、お客様に事前にお伝えしてご納得いただいてからでないと実施することはありません。追加で必要となった整備に関しても同様に、ご連絡して納得していただいたうえで実施いたします。


手厚いサポート

イエローハットでは、整備を実施した箇所に車検後6ヶ月または1万kmの整備保証が付けられます。また、車検から6ヶ月後の点検を1回のみ無料で実施いたします。
さらに、長期保証「プライムワランティ」にご入会いただければ、車検後24ヶ月で生じる故障箇所を無償で修理していただけます。保証項目については、ご予算や目的に合わせてご自由にお選びいただくことが可能です。
※加入時の保証料金は有償となります。
※輸入車の累計修理額は30万円までとなります。


まとめ

サイズや排気量が大きい傾向のある3ナンバー車では、5ナンバー車に比べて車検にコストがかかるケースがあります。また、3ナンバー車にはエンジンや各パーツに高グレードのものが装備されることが多いため、品質の高いメンテナンスをしていきたいとお考えになる方も多くおられるでしょう。
大切なお車の車検は、お見積り・ご相談から車検の実施、車検後のサポートまでをワンストップで行えるイエローハットにお任せください。

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