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車検で印紙代を払う理由とは?車検を行う場所やお店の選び方についても解説

車検にかかる費用には法定費用があります。法定費用は金額が国により定められているため、どこで受けても変わることはありません。しかし、「印紙代」だけは車検を受ける場所により差額が生じます。
そこでこのコラムでは、車検費用の1つ印紙代について詳しく解説します。なぜ印紙代だけが例外的に変動するのかを知り、お店選びに活用してみてください。また、依頼するお店を選ぶ際のポイントも併せてご紹介します。

車検の印紙代とは

印紙代とは、検査や車検証の発行手数料を支払うために必要な印紙や証紙の費用です。運輸局に持ち込む「ユーザー車検」の場合は、印紙と証紙をご自身で準備する必要があります。一方、お店に依頼する場合は、車の所有者は印紙代を支払うだけで、印紙と証紙はお店側が用意する場合が多いです。

印紙代を支払う理由

印紙や証紙の添付は道路運送車両法の第102条で定められており、「国土交通省令で定めるところにより、自動車検査登録印紙をもつてしなければならない。」と記されています。印紙代とは、車検に必要な各種手続きで発生する手数料のことです。車検を通すには、検査や登録、車検証の発行などさまざまな手続きを踏みますが、検査登録の運営経費はこれらの手数料でまかなわれているため、必ず支払わなくてはなりません。
法定費用のうち、自賠責保険や自動車重量税は、どこで車検を受けても金額は一律です。しかし、印紙代は手数料なので場所により差額が発生します。車検で使用する印紙や証紙は、一般的なものとは異なり車検専用のものです。印紙代を貼った自動車検査票や納付書を窓口に提出すると消印が押され、支払ったことが証明されます。


手数料の支払先

印紙とは、国への手数料を納めたことを証明する証票です。切手のような見た目で、税金や手数料を納める目的で国から発行されています。「証紙」も印紙と同様に、税金や手数料を納める目的で発行されます。ただし、証紙は地方自治体へ手数料を納めたことを証明する証票です。そのため、地方自治体が発行しています。
車検で支払われる印紙代のうち「自動車検査登録印紙」は国へ、「自動車審査証紙」は独立行政法人自動車技術総合機構へ支払う手数料となります。自動車技術総合機構とは、国土交通省所管の独立行政法人で、2016年に自動車検査独立行政法人と独立行政法人交通安全環境研究所が一体化して結成されました。検査場における検査や登録された申請事項の事実確認などを行います。


印紙代の金額

車検の種類は「継続検査」「新規検査」「構造等変更検査」の3つです。印紙代の金額は、受ける場所に加え、車検の種類によっても変化します。また、5ナンバー(小型自動車)や3ナンバー(普通自動車)など、サイズや排気量で区分される車種によっても印紙代は異なります。

継続検査

「継続検査」とは、新車の登録から3年目、それ以降は2年ごとに実施する車検で、有効期限を延長し、同じ車を引き続き走行させるために受ける検査です。一般的には「車検=継続検査」と認識されています。
指定工場の場合、印紙代は1,200円です。指定工場は保安基準適合証を交付でき、適合証を運輸局に提出すると書類のみで審査を受けられるため、証紙は必要ありません。(2021年7月時点)
認証工場の場合は、5ナンバー1,700円(印紙代400円+証紙代1,300円)、3ナンバー1,800円(印紙代400円+証紙代1,400円)です。指定工場以外は自社工場で検査を行えないため、運輸局へ持ち込んで車検を受けます。そのため、印紙に加えて検査費用として証紙が必要となります。(2021年7月時点)


新規検査

「新規検査」とは、主に車の販売店が行う車検で、新車登録する際に受ける車検です。また、一度登録を抹消した中古車を再度走らせるために受けることもあります。継続検査とは異なり、車の所有者が行うことはほとんどありません。
指定工場での手数料は、新車1,200円(印紙1,200円)、中古車1,100円(印紙1,100円)です。認証工場の場合は、5ナンバー2,000円(印紙400円、証紙1,600円)、3ナンバー2,100円(印紙400円、証紙1,700円)です。(2021年7月時点)


構造等変更検査

「構造等変更検査」とは、車の保安基準に影響を与える改造を行った際に受ける車検です。車の幅や形状など、改造が車検証に記される構造の規定範囲外まで及んだ場合は、必ず受けなければなりません。車検期間が残っていても現在の車検は一度切り、新たに車検を通します。
構造等変更検査の場合は、5ナンバー2,000円(印紙400円、証紙1,600円)、3ナンバー2,100円(印紙400円、証紙1,700円)です。(2021年7月時点)


車検を受けられる場所

車検を受けられるお店には、「ディーラー」「整備工場」「車検専門店」「カー用品店」「ガソリンスタンド」等があります。場所により特徴や特典内容が異なるため、ご自身の予算や好みに合ったお店選びが大切です。

ディーラー

ディーラーとは、1つの自動車メーカーに特化した正規販売店です。自動車メーカーが定めたマニュアルや整備方法に準拠し、整備士も車種の特徴を熟知しています。車検にかかる費用は他のお店に比べ価格設定が高いものの、品質の高い車検を受けられます。
また、次回点検まで快適に乗るための予備整備をしてもらえる点も特徴です。


整備工場

整備工場とは、車の修理・整備を行う工場で、車の分解整備ができる設備を有しています。民間が運営しており、指定工場と認証工場の2種類に分類されます。
指定工場は運輸局に代わって「整備・修理・車検(検査)」を行うことができ、自社工場に検査ラインを所持しているため、工場内で車検を通すことが可能です。一方、認証工場は整備・修理を行えるものの検査用の設備がないため、車検を通せません。整備後は運輸局へ車を持ち込んで車検を受けます。土日休みの工場が多いものの、部品を交換する際にリサイクル部品を利用する工場もあり、低コストで車検を受けられます。


車検専門店

車検専門店とは、車検に特化した専門店です。車検専門店のほとんどが指定工場を有しており、自社工場で車検が行えます。車の所有者と相談したうえで整備項目を選択するため、基本的には必要最小限の整備しか実施しません。しかし、整備内容がマニュアル化されており、車検に特化した体制が整っているため、スピーディに車検を受けられます。


カー用品店

カー用品店は、車のパーツ等を販売している専門店です。日頃のメンテナンスから車検まで、長期にわたって車の整備を依頼できます。豊富な在庫のなかから目的に合ったパーツを選べるのも特徴で、スピード・価格・サポートのバランスを兼ね備えており、独自の会員特典も充実しています。


ガソリンスタンド

ガソリンスタンドは、低コストで車検が受けられる反面、お店により整備や特典の質に差があり、依頼先をしっかり見極める必要があります。
なかには24時間営業しているガソリンスタンドもあり、時間を気にせず車検の見積りや予約が可能です。


依頼先を選ぶ際のポイント

依頼するお店を選ぶポイントは、「費用」「特典」「スピード」「安心」の4つです。この4つを基準にすることで、ご自身に最適なお店を選択できます。

費用感

車検の費用は点検や整備をする項目で大きく異なります。最低限の項目で費用を抑えるなら車検専門店、ガソリンスタンド、費用感より品質を求めるならディーラーや整備工場、コストパフォーマンスの高い車検を求めるならカー用品店が適しています。より適した車検を選ぶためにも、各お店の特徴を踏まえたうえで、いくつかのお店で見積りを取ることをおすすめします。


特典の質

お店により特典の内容や質が異なります。たとえば、取り扱う自動車メーカー、代車の有無、基本料に含まれる点検・整備項目などです。
また、独自の特典やサポートを提供しているお店もあります。特にカー用品店やガソリンスタンドであれば、車検の申し込み特典や割引が受けられる可能性が高いでしょう。単純に費用だけを比較するのではなく、整備内容やサポートの質も踏まえたうえで選ぶことが大切です。


作業スピード

作業スピードを求めるなら、指定工場を所有しているかを基準に選びます。一般的に車検にかかる時間は2日~3日といわれています。自社工場に車検の検査ラインを持つ指定工場であれば、数時間~1日で車検を通すことも可能です。
ただし、最低限必要な項目の点検・整備・車検(検査)になるので、綿密さを求める場合はある程度の時間を要します。


車検のことならイエローハットにご相談ください!

車検のことならイエローハットにお任せください。全国に展開する約700店舗で車検のご相談を承ります。約165店舗の指定工場と約250店舗の認証工場を所有しており、指定工場であれば最短当日返しが可能です。(2021年7月時点)

無料で見積り・相談ができる

ネットまたは電話でお問い合わせを承っております。印紙代以外にも車検に関する質問、お見積りのご相談など、スタッフが分かりやすくお答えします。もちろんお見積りやご相談は無料です。ご希望のお店および来店日を伺い、現車の事前点検で概算や整備内容をお伝えすることも可能です。


対話を重視したきめ細かな対応

カー用品店だからこそ、予算や好みを考えながら最適な部品交換が行えます。また、整備内容をお客様に開示することなく、勝手に進めることはございませんのでご安心ください。お客様にしっかりご説明のうえ、ご納得いただいたうえで整備を実施させていただきますので、ご不明な点があればお気軽に整備士にご相談ください。


万全のアフターサポートがある

車検時の整備箇所は、6ヶ月または1万km整備保証が付いています。また、車検時には保証項目が選べる「プライムワランティ」にご加入いただけます。次の車検までの24ヶ月は、故障個所の無償修理を受けることが可能です。
※加入時の保証料金は有償となります。
※輸入車の累計修理額は30万円までとなります。


まとめ

車検の印紙代とは、手数料を支払ったことを証明する証票です。「自動車検査登録印紙」と「自動車審査証紙」の2種類があり、印紙は国へ、証紙は地方自治体へそれぞれ納入します。印紙代の金額は、車検の種類、車種、受ける場所により異なりますが、お店により特徴や特典が異なるため、費用、特典、スピード、安心感など、さまざまな面から比較することが大切です。
車検も含め、車のことならイエローハットへお気軽にご相談ください。お客様のご要望を踏まえて、車に最適な点検・整備をご提案させていただきます。

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