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ギリギリで車検を受けるデメリットとは?車検切れの際の対処法なども解説

車検を通すためには、書類や費用の事前準備が必要です。また、車検をギリギリまで後回しにしてもメリットはなく、むしろ多くのデメリットやリスクがあります。そこでこのコラムでは、車検をギリギリに受けるデメリットについてご紹介します。
有効期限直前に車検を受けるリスクを把握することで、焦ることなく車検当日を迎えられます。また、車検が切れてしまった際の対処法なども解説しているので、ぜひご参考になさってください。

有効期限ギリギリで車検を受けるデメリット

新車であれば3年、継続車であれば2年ごとの満了日までに車検を受ける必要があります。車検の案内は、満了日の約1ヶ月~3ヶ月前に届くのが一般的です。有効期限ギリギリで車検を受けることに、特別なメリットはありません。それどころか、納得のいく車検を受けられず、損をする可能性が高まります。有効期限の直前で車検を受けるデメリットについて詳しくご紹介します。

車検を受けられる店舗が限られる

車検に必要な日数は、お店によって異なるものの約2日~3日と言われています。そのため、満了日ギリギリだと断られるケースがあります。特に土日や夜間対応をしているお店は人気が高く、当日の予約を受け付けていないところがほとんどです。また、車の販売店の決算時期である2月~3月はセールやキャンペーンを実施することから1年で最も車が売れる時期であり、有効期限満了日を迎える車も多く、車検の予約がいっぱいとなっている場合もあります。
このような状況下で依頼先を探しても、車検の内容や費用を比較する余裕がなく、結果的に点検や整備内容に十分な納得がいかないまま車検を受けざるを得ないこともありますが、車の状況によって異なるものの、イエローハットの指定工場であれば最短当日返しが可能です。


車検に落ちた際の手続きに手間がかかる

車検は国が定めた保安基準を車が満たしているか確認する検査です。基準を満たしていない場合は不合格となりますが、不合格となる理由は書類のミス、整備不良、違反金の未払いなどさまざまです。
お店に車検を依頼した場合は、検査時に部品交換が必要になっても、追加で費用を支払えば適切な整備を経て車検を通すことが可能です。たとえ有効期限ギリギリでも、不合格となるリスクは最小限に抑えられます。
一方、運輸局へ車を持ち込む「ユーザー車検」の場合はご自身で部品交換や修理の手配を行い、再度車検を申し込む必要があります。再検査は、不適合と判定された箇所のみで、全ての検査をやり直すのではありません。車検が不合格でも、再検査は2回まで無料で受験が可能です。しかし、2回の再検査でも合格がでない場合は手数料を支払い、再申請をする必要があります。有効期限がギリギリの場合、何度再検査を受けても合格できなければ、車検切れとなってしまうリスクが大きくなります。


必要書類が揃えられない

お店で車検を受ける際に必要な書類は、「自動車検査証(車検証)」「自動車納税証明書」「自賠責保険証明書(自賠責保険証)」です。「印鑑」は必須ではありませんが、押印を求められる可能性があるため、念のため準備した方が無難です。なお、車検証を紛失した場合は、再発行の手続きを行います。普通自動車であればナンバープレートを管轄する運輸局で手続きをします。車検証の再発行には、「身分証明書」「再交付申請書」「印鑑」「車検証の原本」が必要です。しかし、再発行までに数日~数週間の時間を要することから、しっかり書類を揃えるためにもゆとりを持って車検に申し込んでください。


車検を受けるタイミングとは

車検の受付は、基本的にどのお店でも事前予約が必要ですが、車検自体は有効期限が切れる前日に受けても問題はありませんが、さまざまな理由から、満了日の1ヵ月前に予約を取ることが一般的とされています。

車検の有効期間の確認方法

車検の有効期限を確認する方法は2種類あります。
1つ目は、車検証を確認する方法です。運転時は車検証の携帯が義務付けられているため、ダッシュボード内など常時車に積んでおくべきものです。車検証には「有効期限の満了する日 」の欄があり、この日付が車検の有効期限となります。
2つ目は、検査標章を確認する方法です。車検シールとも呼ばれ、フロントガラスに貼られています。表面には大小2種類の数字で満了年月のみ記載されています。たとえば、小さな数字で「5」、大きな数字で「10」と記載されていた場合は、令和5年の10月が有効期限です。ただし、これは令和5年10月末までという意味ではありません。満了日の日付は裏面に記載されているため、必ず裏面を確認する必要があります。


満了日の1ヶ月前がおすすめ

一般的に満了日の1ヶ月前に車検を受ける方が多いものの、車検自体は2ヶ月前や半年前など、いつでも受けることが可能です。ただし、満了日は車検を受けた日から2年後となり、1ヶ月以上前に受けると次回の有効期限が前倒しとなります。たとえば、満了日が10月31日の場合、2ヶ月前の8月31日に受けると、次回の有効期限は2年後の8月31日へと短縮されます。一方、満了日の1ヶ月前~満了日の期間内に車検を通せば、次回の満了日の日付は変更されません。受けた日付に関係なく、有効期限は2年後の同じ日付のままです。たとえば、満了日が10月31日の場合は、前日の30日と1ヶ月前の10月1日どちらで受けても有効期限は2年後の10月31日です。満了日直前に受けても次回の有効期限は同じで、延びることはありません。


車検切れになった際の罰則

車検を満了日までに通せなかった場合、車検切れとなります。車検切れのまま道路を走行することは法律で禁止されており、処罰の対象です。車検が切れた車を運転した際に科される罰則について詳しくご紹介します。

車検切れの車を走行した場合の罰則

車検が切れた車は、無車検や無車検車と呼ばれ、車検切れのまま公道を走らせることは違法行為です。無車検車運行に該当するため、道路運送車両法違反となります。違反すると、6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金に加え、違反点数6点と30日間の免許停止を受けることになります。(2021年7月時点)ただし、無車検車を所有しているだけでは罰則の対象にはなりません。


自賠責保険が切れている場合の罰則

車検を通すためには、強制保険とも呼ばれる自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)への加入が前提となります。自賠責保険は自動車損害賠償保障法に基づき、加入が義務付けられています。補償範囲は人身事故の被害者のみで、ご自身のケガや車の破損などは対象外です。
自賠責保険の保険期間は、車検の有効期限とずらして契約します。再検査になった際に自賠責保険が切れるのを防ぐため、車検満了日の1ヶ月後に設定するのが一般的です。自賠責保険の切れた車を走行させた場合は、無保険運行に該当するため、自動車損害賠償保障法の違反となり処罰の対象です。違反すると、1年以下の懲役または50万円以下の罰金に加え、違反点数6点と30日間の免許停止を受けることになります。(2021年7月時点)


双方切れている場合の罰則

車検が切れていることに気づかず運転すると、無車検車運行と無保険運行の両方に該当してしまう恐れがあります。この場合、道路運送車両法と自動車損害賠償保障法の2つに違反しているため、刑期や罰金が重くなります。
双方切れている場合は、1年6ヶ月以下の懲役または80万円以下の罰金に加え、違反点数6点と90日間の免許停止です。(2021年7月時点)また、前歴に免許停止処分などがあれば、さらに厳しい処分が科されることもあります。初犯であれば略式裁判による罰金処分で終わることもありますが、法律上は上記のこれら処罰となります。


車検切れになった際の対処法

車検の更新はスケジュールの調整が上手くいかず、有効期限が切れてしまうことも少なくありません。ここでは、車検切れになった際の対処方法を3つご紹介します。

仮ナンバーの取得

車検を受けるためには、お店まで車を移動させる必要があります。しかし、車検切れの車では公道の走行ができません。このような場合は、仮ナンバーを取得することで、走行が可能となります。
仮ナンバーとは、本来公道を走行できない車に一時的な運転許可を与えるナンバープレートです。正式名は自動車臨時運行許可番号標と言い、継続検査(車検)などを受けるために市区町村から貸し出されます。ナンバーに赤い斜線が引かれていることから、赤ナンバー、リンバンとも呼ばれています。
申請には「運転免許証」「自賠責保険証」「車検証」「印鑑」が必要です。必要書類を準備し、お住まいの市区町村の役所で「臨時運行許可申請」を提出します。手数料は750円程度かかり、使用目的、移動経路、使用期間などの記載が必要です。仮ナンバーを取得することで最大5日間の走行が可能になり、この期間内にお店へ車を持ち込みます。


車検業者に引き取りを依頼する

お店に依頼して運んでもらう方法も1つの手です。お店の中には、別途移動費は必要なものの、車検が切れた車を引き取って車検を実施してくれるところもあります。
ただし、レッカー移動の際も仮ナンバーの取得は必要です。レッカー車とは、前輪部分を引き上げて牽引する車です。車の前輪は浮いていますが、後輪は地面に接しており、タイヤが回転していると走行状態と同様に扱われる可能性があるので仮ナンバーは取得しましょう。
また、レッカー車で移動する場合の費用は、基本料金や移動距離により変動します。お店ごとに料金は大きく異なり、昼間や夜間など時間帯でも料金が変わります。
仮ナンバーの取得が難しい場合は、車を完全に積み込める車両積載車で引き取りに来てもらうようにしてください。


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車検を受けるなら、ぜひイエローハットにご相談ください。お見積りはもちろん、車検に関するさまざまな疑問にもスタッフが丁寧にお答えします。

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車検後も快適に走行いただくために、充実したアフターサポートを提供しております。整備箇所は6ヶ月または1万kmの整備保証付きで、車検から6ヶ月後には無料点検を1回実施します。また、ご予算やご希望に応じて保証項目が選択できる「プライムワランティ」にご加入いただくと、次の車検までの24ヶ月間、故障箇所の無償修理を受けることが可能です。
※加入時の保証料金は有償となります。
※輸入車の累計修理額は30万円までとなります。


まとめ

有効期限ギリギリで車検を通す場合、希望したお店で車検を受けられないことがあります。また、書類の不備などで不合格になると、手配に時間がかかり車検が切れてしまう可能性が高まります。このような事態を避けるためにも、有効期間を確認し、満了日の1ヶ月前には車検を受けることが大切です。
車検のことで何か不安がありましたら、ぜひ一度イエローハットにお問い合わせください。

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