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車検証から年式は調べられる?年式の概要や必要なシーンについて解説

車の年式は、車の性能や維持費などを表す基準としてさまざまな場面で活用します。しかし、使用している車の年式を思い出せない、車検証を紛失・破損してしまって読み取れないといった事態に陥るケースも珍しくありません。そこでこのコラムでは、車の年式がどのような場面で必要になるか、また年式が古いことで生じる問題について解説します。

車の年式とは

車検証で車の年式として使用されるのは、軽自動車であれば初度検査年月、普通自動車は初度登録年月という項目になります。陸運局、あるいは軽自動車検査協会へ車を初回登録した年月を表しており、車を国内で使用できるようにした時期を表す項目です。

また、お店によっては、1年落ちや2年落ちといった言葉で年式を表すこともあります。なお、並行輸入車は海外での使用年数にかかわらず、日本で登録手続きを実施したタイミングで初度登録年月が設定されます。たとえば海外で10年使用した車でも、2021年8月に日本で登録された場合は2021年8月が初度登録年月ということです。
そのため、並行輸入車を購入する場合は、製造年月を表すモデルイヤーを確認すると車の性能や維持費などを判断しやすくなります。モデルイヤーが分からない場合は、購入元へ確認してください。


車両年式の古い車に乗り続けるとどうなる?

車は年式が古くなるほど市場価値が低下する傾向があり、車両保険の支払限度額も低くなるのが一般的です。年式の古さによっては車両保険の支払限度額を設定できず、加入を断られるケースもあるため注意が必要です。
また、2014年に実施された税制改正によって、初回登録から13年以上経過した車には、自動車税や自動車重量税ともに通常より高額な税金が課されることになりました。
さらに、年式が古い車は部品の摩耗や故障などが発生するリスクが高くなり、新車と比較して高い維持費がかかる傾向となります。とくに、タイミングベルトやエアコンといった主要部品が摩耗、故障する時期に差し掛かると、多額の修理費用がかかることも珍しくありません。一般的には初度登録年月から10年、走行距離10万kmを過ぎた車は維持費が上がり、一方で市場では過走行車として扱われるため売買価格が低下する傾向があります。


車両年式が必要な場面

車の年式は車の税金や査定価格を決めるときなど、さまざまな場面で必要とされる情報です。ここでは年式が具体的にどのような場面で必要になるか、どのように影響するかを解説します。

税金の計算

自動車税は、毎年4月1日時点の車の所有者に対して課される税金で、排気量と年式に応じて金額が決まる仕組みです。ガソリン車は初回登録から13年、ディーゼル車は11年経過している場合は自動車税の金額が通常より概ね15%重課されます。たとえば、2019年10月1日以降に初回登録を受けた自家乗用のガソリン車は、排気量1L以下の車は自動車税が25,000円、1L超1.5L以下は年間30,500円といった形で、排気量に比例して自動車税の金額が上がります。(2021年8月時点)
なお、動力源が電気・天然ガス・ガソリンハイブリッド・メタノールである場合は、自動車税の重課対象とはなりません。また、軽自動車税に関しても、初回登録から13年未満の車の税額は10,800円ですが、初回登録から13年経過した車は税額が12,900円に上がります。(2021年8月時点)
自動車重量税は、自家用乗用車の重さによって税額が変わり(軽自動車は定額)、車検時に車検証の有効期限に合わせて支払う税金です。エコカー減税対象外の車種の場合、初回登録から13年経過で1段階、18年経過でもう1段階重課されます。たとえばエコカー減税対象外で重量が1tの車の場合、初回登録から13年未満は年額16,400円、13年経過で22,800円、18年経過で25,200円の自動車重量税がかかります。(2021年8月時点)


保険の契約

車両保険で支払われる金額は、基本的に車の種類と年式、付属品などから算出される時価総額に応じて決定されます。希少価値があり高値で売却できる車でも、年式が古いと車両保険による補償金額は低くなります。
保険会社によって基準は異なりますが、目安としては1年で1割ほどの幅で補償限度額が低下するのが一般的です。年式が古い車は車両保険で修理金額を補えなくなるリスクが高く、故障内容によっては車を買い替える方がコストを抑えられるということも珍しくありません。


中古車の売買

中古車は車の状態や種類、年式などによって価格が決まります。お店によっては、比較的新しい車を高年式、古い車を低年式というパターンがあり、車の種類が同じでも高年式である方が査定価格や販売価格の査定は有利になります。
また、車の流通量と販売価格は反比例する傾向があり、多数流通する年式の車は査定価格が低下するのが一般的です。初度登録年月が3年前、5年前、7年前の場合は車検に合わせて車を売却する方が増えることから流通量も増加し、査定価格が低下します。また、9年前、11年前といった低年式車も市場人気が上がりづらく、基本的に査定価格が下がります。しかし、低年式でも整備状況や人気が高い車は高値で売買されるケースがあり、一方で高年式でも多走行車や整備状況が良くない車は査定価格が低めになるなど、一概に年式だけで価格が決まるわけではありません。中古車の売買を検討する際には、年式はひとつの参考とし、複数のお店に見積りを依頼して相場を把握することをおすすめします。


車検証以外の車両年式の調べ方

車検証を破損、紛失したといった理由で車の年式を確認できず、困った経験がある方もおられるのではないでしょうか。
ここでは、車検証以外で車の年式を調べる方法を解説します。

新車保証書

新車保証書は整備手帳に同封されており、車が故障した際に必要になる書類です。車を購入した方の氏名、住所、車の登録番号、登録日といった項目が掲載されており、販売元のディーラーが記入捺印を行うことで効力を発揮する書類です。
車の年式を判断する際には、新車保証書の中央部に記載されている登録日を確認してください。ただし、新車保証書に記載されている登録日は、車検証の初度登録年月と異なる場合があるので注意が必要です。車検証を直接確認する方法と比較して情報の信ぴょう性は劣ることから、新車保証書の登録日は参考程度にとどめ、速やかに車検証を再発行することをおすすめします。
新車保証書を紛失してしまった場合は、保証期間内であれば販売元のディーラーで再発行が行えます。しかしながら、保証期間切れ、あるいは保証の継承手続きを実施していない場合は再発行ができません。
なお、中古車を購入した場合に交付される中古車保証書では車の年式を判断できないので、他の方法で確認する必要があります。


シートベルト

車のシートベルトには、付け根部分に製造年が記載されたタグが貼られています。製造年は西暦で表記されており、タグに記載された4桁の数字を確認することで年式をある程度推測できます。ただし、車の製造時期と年式は異なる項目であり、一致しない場合もあります。正確な年式が分かる方法ではないので、車検証を再発行して確認するようにしてください。


車検のことならイエローハットにご相談ください!

車の年式は車検費用や査定価格などに影響する項目であり、年式が古くなるほど部品の修理、交換費用が増加する傾向がありますが、費用を抑えながら車を快適に利用するには、保証制度やサポートが充実したお店を選ぶことが大切です。ここでは、イエローハットの車検で利用できるサポート内容や保証制度について解説します。

無料で見積りとご相談が可能

イエローハットでは、インターネットまたは電話から車検の見積り、ご相談を無料で承っております。WEBフォームから相談される場合は、車の種類、お名前、お電話番号、車検満了日を専用のフォームへ入力いただくことで手続きは完了です。詳細なご案内や手続きに関しては、コールセンターの担当者より折り返しのお電話で丁寧にお答えします。
電話はフリーコールで、土日を含む毎日10~18時まで車検の見積り、ご相談を受け付けています。車検にかかる期間や費用、予約手続きなど、車検に関するご質問がございましたらお気軽にお問い合わせください。(年末年始を除く)


カー用品ならではのメリット

国内に約700店舗を展開するカー用品店として豊富な在庫を持つイエローハットでは、使用する部品をお客様の好みやご予算に応じて選ぶことが可能です。車の性能を引き出したい、予算を抑えたいといったご要望まで幅広く対応いたします。また、点検・整備についても事前に説明を差し上げて、ご納得いただいたうえで実施いたします。


保証やアフターフォローも充実

イエローハットで車検を実施いただいたお客様には、車検から6ヶ月後の無料点検や整備保証をご用意しています。また、車検から24ヶ月間続く長期保証「プライムワランティ」は、ご利用に別途保証料金が必要になりますが、より充実した保証が適用されます。保証期間中は修理回数無制限、走行距離無制限、修理金額上限なし(輸入車は累積修理金額30万円(税込)まで)の保証がご利用いただけます。輸入車、ハイブリッド車も加入でき、保証項目はエンジン機構、動力伝達機構、エアコン機構、電装装備品機構の4つから2~4項目お選びください。


まとめ

車の年式を正確に把握するには、車検証に記載されている初度登録年月、軽自動車であれば初度検査年月を確認する必要があります。年式が古い車を使用していると自動車税や自動車重量税が割高になる、修理費用の相場が上がるなど、金銭的な負担が増加します。費用をなるべく抑えて車検を実施したいと考えておられる方は、イエローハットまでお気軽にお問い合わせください。

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