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車検切れで必要になるかもしれない仮ナンバーとは?取得方法もご紹介

車検切れの車で公道を走ることは法律で禁止されているため、車検場などに行くため、公道を走行するには仮ナンバーの取得が必要です。しかし、仮ナンバーにはさまざまな制限が設けられているため、使用する際はいくつか注意すべき点があります。
そこで、このコラムでは仮ナンバーについて詳しく解説します。万が一車検が切れたとしても、仮ナンバーの知識を身につけておけば、車検の手続きがスムーズに進められます。取得方法や取り付け方、注意点なども紹介しているので、ぜひご参考になさってください。

仮ナンバーとは

仮ナンバーとは、車検切れなどで公道を走行できない車に、暫定的な走行許可を与えるナンバープレートです。ここでは、仮ナンバーとは何か詳しくご紹介します。

車検切れの状態で運転するための許可証

仮ナンバーの正式名称は「自動車臨時運行許可番号標」です。車検切れの車が、再度車検を受けるために取得するケースがほとんどですが、ナンバープレートが盗難にあった際や未登録車の新規登録・検査の際に取得することもあります。
仮ナンバーには、一般用とお店用の2種類が存在します。一般のドライバーが使用する仮ナンバーは、プレートの上に赤い斜線が引いてあるものです。販売業者、整備業者などの限られたお店のみが使用できる仮ナンバーは、「回送運行許可番号標」と呼ばれ、周囲が赤く囲われています。


車検が切れたまま乗り続けるとどうなるのか

「車検」は通称であり、正式には「自動車検査登録制度」といい、国が定めた安全基準を満たしているか、定期的に確認する目的で実施されます。車検には「新規検査」「継続検査」「構造等変更検査」の3種類が存在し、車検というと継続検査を示すのが一般的です。新規検査はナンバープレートを交付されたことがない車(新車)や、一度抹消登録した車(中古車)が受ける車検で、主にお店側が行います。そのため、一般の方がはじめて受ける車検は継続検査であることがほとんどです。
車検の有効期限は、一般的な自家用乗用車・軽自動車の場合、初回であれば3年、2回目以降は2年です。車検は法律で義務付けられており、有効期限が切れたまま運転すると処罰の対象となります。6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科され、違反点数6点に加えて30日間の免許停止処分が下されます。(2021年9月時点)


仮ナンバーが発行できる車

仮ナンバーの発行対象となる車は、「普通自動車」「小型自動車」「軽自動車」「大型特殊自動車」「二輪の小型自動車」です。大型特殊自動車にはブルドーザーやロードローラーなどが該当し、二輪の小型自動車は250ccを超えるものが対象となります。
一方、対象とならない車は、「二輪の軽自動車」「小型特殊自動車」です。また、原動機付自転車は、原付一種、原付二種関係なく対象になりません。


保険の適用について

仮ナンバーを取得するには、「自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)」への加入が必須条件です。自賠責保険とは、交通事故の被害者救済を目的とした保険です。加入していない車は公道を走行できません。
自賠責保険への加入は法律で義務付けられています。未加入のまま運転すると、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科され、違反点数6点と30日間の免停処分となります。(2021年9月時点)
自賠責保険は、車検に合わせて契約するのが一般的です。そのため、車検切れの際は、同時に自賠責保険も切れている可能性があります。自賠責保険が切れていると未加入とみなされ、仮ナンバーを交付してもらえません。


仮ナンバーの取得方法

仮ナンバーの申請は、ご自身の車を管轄する市区町村で行います。ここでは、申請に必要な書類や取得までの流れをご紹介します。

申請に必要なもの

申請に必要な書類は、「自動車検査証(車検証)」「自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険証)」「身分証明書」「自動車臨時運行許可申請書」です。
車検証は、車名や車体番号、車の形状などが確認できる書類であれば代用可能です。また、一度抹消登録をしていて車検証が手元にない場合は、廃車証明を用意してください。
自賠責保険証とは、自賠責保険への加入を証明する書類で、契約した保険会社から発行されます。原本が必要となり、仮ナンバー使用期間をカバーしている証明書のみ有効です。
身分証明書は、運転免許証や個人番号カードなど、氏名と現住所が確認できる書類であれば問題ありません。自動車臨時運行許可申請書とは、申請者や車の情報、運行経路や期間などを記載する申請書です。各市区町村の窓口や、ホームページで入手可能です。


取得までの流れ

自賠責保険の有効期限が切れている場合は、以前加入していた保険会社の窓口で、再加入の手続きを行います。再加入の際は、「車検証」「自賠責保険証明書」「保険料」が必要です。窓口で申込書に必要事項を記入し、早ければ数十分ほどで手続きが終了します。
仮ナンバー交付に必要な書類が揃ったら、お住まいの市区町村の窓口へ向かい申請手続きを行います。申請は使用する当日または前日に行いますが、使用日前日が休みの場合は、その前の開庁日に申請が可能です。
仮ナンバーを申請すると、自動車臨時運行許可申請書の用紙が渡されます。必要事項を記入し、持参した書類と共に提出すれば手続きは完了です。記載内容や書類不備がなければその場で発行されます。発行手数料は、地域により異なるため自治体の窓口で確認してください。


仮ナンバーはどうやって取り付ける?

仮ナンバーは2枚1組(二輪や三輪自動車などは1枚)で渡され、現在ナンバープレートが付いている位置に取り付けます。取り付け方法は、すでに設置してあるナンバープレートのボルトを外し、再度固定するだけです。
前方のナンバーはボルトで取り外しできますが、後方は留め具で封印されていることがあります。封印とは、後ろのナンバープレートに取り付けてあるボルトキャップのことです。「東」なら東京、「大」なら大阪を表し、管轄する運輸局の文字が刻印されます。ナンバープレート、車体番号、車検証の同一性を証明するもので、盗難防止を防ぐ役割もあります。また、仮ナンバーが交付される際は、紙の「臨時運行許可証」も同時に渡されます。臨時運行許可証は外からでも目視できるように、ダッシュボードの上に置いてください。


仮ナンバーに関する注意点

仮ナンバーを取得・使用するためには、さまざまな制限を守る必要があります。ここでは、仮ナンバーに関する注意点をいくつかご紹介します。

用途を守って使用する

仮ナンバーは、車検切れの車が車検を受ける目的で取得するのが大半です。そのため、基本的に車検以外の用途で使用することはできません。たとえば、ドライブで使用したい、引っ越しのために1日だけ車検切れの車を使用したいなど、車検以外の目的では許可が下りません。また、仮ナンバーを設置する位置にも注意が必要です。ナンバープレートは、「外側から見た際に、確実に確認できる位置に設置する必要がある」と法律で定められています。
ダッシュボードなどに置いて運転する方も見受けられますが、ダッシュボードの上は高さによって確認できない場合もあるため、違反と判断される可能性があります。特別な理由がない限り、仮ナンバーは所定の位置に固定してください。


許可を受けた経路以外は運転しない

出発地・経由地・目的地が明確ではない場合、仮ナンバーの申請ができません。仮ナンバーは、特例的に運行を許可するため市区町村から貸し出されるものです。許可を得るためには、正当な理由であることの証しとして、目的地までの運行経路を申請する必要があります。また、運行経路にはいくつか制限があります。まずは最短経路であること、そして経路上に申請した市区町村が含まれていることです。そのため、申請した経路以外で車を運転することはできません。
たとえば、横浜市で仮ナンバーを借りた場合は、出発地・経由地・目的地のいずれかに横浜市が含まれる必要があります。買い物やドライブなどの寄り道をして申請経路を外れた場合は、違反となります。


紛失・返納漏れに注意

仮ナンバーの有効期限は最長5日間です。有効期限は、出発地と目的地までの距離、車検が通らなかった際の整備時間を考慮して決定します。交付後は、有効期限内に申請した市区町村の窓口へ返納する必要があります。万が一、紛失してしまった場合は弁償しなくてはなりません。
期限内に車検が通らなかった場合は、一度返納して再度申請してください。返納を怠った場合は道路運送車両法違反となり、6ヶ月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金が科せられます。(2021年9月時点)


車検切れを防ぐ方法

車検切れを防ぐ代表的な方法を3つご紹介します。
1つ目は、お店から届くハガキやダイレクトメール(DM)をチェックする方法です。車検の時期が近づくと、車を購入したお店、会員登録しているカー用品店などから車検の案内が届くことがあります。車検は法律で義務付けられていますが、行政から車検の案内が届くことはありません。そのため、車検のお知らせを見逃さないためにも、届いたハガキやDMには目を通すことが大切です。
2つ目は、カレンダーアプリを利用する方法です。1年で終わる壁掛けカレンダーとは異なり、カレンダーアプリは数年先の予定も書き込めます。
3つ目は、車の相談ができるお店を決める方法です。ディーラーやカー用品店など、気軽に相談できる行きつけのお店を決めることも、車検切れの防止対策となります。メンテナンス先を1つに集約することで、日常の細かなメンテナンスによる快適なドライブの他、車検の時期を教えてくれるメリットがあります。


イエローハットならスムーズに車検が通せる!

イエローハットの車検なら、車検満了日の2年前からご予約いただけるため、車検の有効期限忘れを防止できます。新車をご購入の場合は、3年前からのご予約も可能です。ここでは、国内に約700店舗を展開するイエローハット車検の特徴についてご紹介します。

相談しやすい

イエローハットでは、徹底対話をモットーに車検を行っております。車検前にお客様の車を点検させていただき、整備の必要がある箇所を事前にお伝えしてご納得いただいたうえで交換させていただきます。
車検のお見積りやご相談は、WEBフォームと電話で承っております。いずれも無料でご相談いただけますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。


高い技術力と丁寧な整備

イエローハットの車検は、高い技術力を誇ります。国の厳しい認定基準をクリアした民間車検場(指定工場)が全国に約165店舗(2021年9月時点)あり、国家整備資格を持つ整備士が車検を行います。土日も休まず営業しているため、土日車検も可能です。
法定点検の56項目を含む、100項目以上の点検と丁寧な整備で快適なドライブをサポートいたします。


車検6ヶ月後の無料点検

イエローハットの車検は、車検後も快適に乗車できるよう、さまざまなアフターフォローを実施しています。車検6ヶ月後に無料点検を行い、整備箇所は6ヶ月または1万kmの整備保証付きです。また、ご予算やご希望に合わせて保証が選べる「プライムワランティ」にご加入いただくと、長期2年間の保証を受けることが可能です。
※加入時の保証料金は有償となります。
※輸入車の累計修理額は30万円までとなります。


まとめ

仮ナンバーとは、車検切れなどで公道を走行できない車に、暫定的な運転許可を与えるナンバープレートです。申請の際は、車検証、自賠責保険証、身分証明書、自動車臨時運行許可申請書を用意し、市区町村の窓口で手続きを行います。
仮ナンバーの有効期限は、最長5日間です。期限は出発地と目的の距離などで決まり、申請経路以外を走行することは禁止されています。車検を終えた後は、仮ナンバーを期限内に返納しなくてはなりません。
車検が切れた場合や車検の実施に不安がある場合は、イエローハットにご相談ください。車検前から車検後まで丁寧にサポートいたします。

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