HOME > コラム > 車検コラム > 車検でチェックするワイパーのポイントとは?交換費用を抑えるコツも解説

COLUMN

車検でチェックするワイパーのポイントとは?交換費用を抑えるコツも解説

車を運転する際の視界確保の手段として、ワイパーは重要な部品のひとつです。そして、ワイパーが劣化、破損している場合は車検に通らないことがあるため、定期的にメンテナンスを実施する必要があります。
そこでこのコラムでは、車検でワイパーを確認する際の項目や合格基準に関して解説します。ワイパーの交換費用を抑える方法も併せて解説しますので、これから車検を控えている方はぜひ最後までご一読ください。

車検の主な検査項目

車検では、検査項目が大きく6種類に分けられており、その中でワイパーは外観検査に該当する部品です。ここでは、車検でのおもな検査項目と内容を解説します。

外観検査

外観検査では車の灯火装置やワイパー、ウィンドウォッシャーやマフラーなどが点検対象です。灯火装置はウインカーやテールランプなどの照明全般を指しており、ウィンドウォッシャーはガラスクリーニング用のウォッシャー液を放射する部品です。
検査を実施する際には各部品が問題なく動作するかを確認されるため、必要に応じて部品交換やウォッシャー液の補充などを実施します。


サイドスリップ検査

サイドスリップ検査とは、ハンドルを真っすぐにした状態で走行を行い、左右へのズレが生じないかを確認する検査です。国土交通省が定める点検基準によると、走行距離1mにつき5mmを超えるズレがある場合は基準を満たしていないとして不合格になります。


ブレーキ検査

ブレーキ検査は、パーキングブレーキや前輪、後輪のブレーキを総合的に点検することを目的に行われます。実際の検査では、ペダルを踏み込んだ際に車が正しく停止するかを確認します。ブレーキが正しく動作しない場合は、ブレーキパッドの摩耗やオイル系統の異常などが考えられるため、部品の修理あるいは交換が必要です。


ヘッドライト検査

ヘッドライトは、視界確保などに欠かせない部品のひとつです。検査を行う際には正しく点灯するか、十分な明るさがあるかなどを確認します。ヘッドライトが破損していたり、光り方が黄ばんでいたりする場合は正しく点灯していない状態と見なされるため、ご自身の車が合格基準に適合するか事前にチェックしてください。


排出ガス検査

排出ガス検査は、車から排出される一酸化炭素と炭化水素の濃度を測定する検査です。走行距離が多い車はスパークプラグが古くなっていることがあり、燃焼効率が落ちると排出ガス濃度が高くなる傾向にあります。濃度が検査基準を上回ると車検に通らないことから、場合によってはスパークプラグの交換が必要となります。
また、近年は排出ガス規制が厳しくなっており、年式が古い車や、2サイクルエンジンを搭載している車は排出ガス検査への合格が困難になっているのが状況です。特にご自身で車検を通すユーザー車検では不合格となることも考えられるため、予備検査で排出ガスの数値を事前に確認しておくことをおすすめします。


下回り検査

下回り検査では、車の底面を確認し、故障や不具合がないかチェックしていきます。車体から油脂類が漏れている、ボルト類が緩んでいるなどの不具合が見つかった場合は、車検を通すことができません。


ワイパーの車検合格基準

車のワイパーを構成する部品はアーム、ブレード、ゴムの大きく3種類に分けられます。アームは根元にある部品であり、モーターと連動して動く部分です。ブレードはアームの先端に取付ける部品です。車検でワイパーを点検する際は、ガラスに付着した水滴や汚れを十分に除去できるかが合格基準です。ここでは、ワイパー検査の合格基準について詳しくご紹介します。

ワイパーの点検基準

点検基準は国土交通省によって定められており、ガラスが曇った際に速やかに視野を確保できる状態にしておくことが義務付けられています。そのため、以下の3つの異常が見つかった場合は不合格となります。

・ワイパーゴムの切れ
ワイパーゴムはガラス上の水や汚れを除去する部品です。切れている部分があると十分に汚れの除去ができなくなってしまうため、ワイパーゴムを新品に交換する必要があります。

・ワイパーゴムの劣化
ワイパーゴムは経年劣化によりヒビや欠けなどが生じやすい部品です。ヒビや欠けの程度によっては車検に通ることもありますが、運転中に正しく機能しなくなってしまうと視界が悪くなり、安全な走行ができなくなる恐れがあるため、軽微な損傷であってもワイパーゴムは交換するようにしてください。

・アームやブレードの変形
ワイパーアームやブレード部分に無理な力が掛かった場合、各部品が変形することでワイパーが正しく動作しなくなるケースがあります。地域によっては突風や雪の重みなどでワイパーが曲がることも考えられるため、車を置く場所には注意が必要です。


ウォッシャー液の点検基準

ワイパーの点検では、ウォッシャー液が正しく出てくるかどうかも点検の対象です。ノズルが詰まっているとウォッシャー液が出ない、適量が噴射されないといった問題が生じることがあります。点検は検査担当者の目視で行われることから、担当者によって量の基準が若干異なるケースがあるものの、目安としてはワイパーが接触する部分にウォッシャー液が行き渡っているかで判断されます。
ガラスまで届いていない、完全に詰まっている場合は車検に通らないため、ウォッシャー液の補充またはノズルの掃除・修理対応が必要です。


リヤワイパーの点検基準

リヤワイパーは、リヤウィンドウに取り付けられるもので、車種やグレードによっては装着されていないものもあります。そのため、装着義務がない部品であり、仮にブレードやゴムが割れていたり、本体が付いていなかったりしても車検では問題ありません。
しかし、リヤワイパーを取り外したことで表面にモーター本体の突起が残った場合は車検に通らないことがあるため、取り外す際には注意が必要です。対策としては、モーターを本体ごと取り外し、開いた穴をワイパーホールカバーで覆う方法があります。車によって穴の直径は異なるため、カバーを購入する際にはご自身の車の直径を確認してください。


ワイパーの種類

ワイパーの形状にはトーナメントワイパー、フラットワイパー、エアロフィルムの3種類があります。車によって使用できる種類が異なる場合があるため、ワイパー交換を実施する際にはワイパーごとの特徴を把握しておくことが大切です。

トーナメントワイパー

トーナメントワイパーは、日本国内では広く使用されている形状のワイパーです。ワイパーアームとワイパーブレードの取り付け場所から4箇所~8箇所に枝分かれし、各支点でワイパーゴムと板状のバネを保持しています。
トーナメントワイパーはワイパーゴムのみの交換が可能なためメンテナンスが行いやすく、全交換でもコストが比較的低コストに抑えられる点がメリットです。しかし、軽金属で作られているため耐久性も高くないことから、長期使用には適していません、また、高速走行時は風圧によって浮き上がりやすいというデメリットもあります。


フラットワイパー

フラットワイパーは、ワイパーアームとゴムが一体化したワイパーです。ワイパーゴムにバネが内蔵されており、ワイパーブレードを使わずにガラスに密着するように設計されています。そのため高速走行時でもワイパーがガラス面から浮きづらく、特に欧州では広く普及しているタイプのワイパーです。また、可動部分に金属を使用しないため、腐食や稼働時のガタつきが生じにくいというメリットもあります。
ただし、メンテナンス時にはワイパーアームごと交換する必要があることから、他の種類と比較してコストが高くなる傾向です。


デザインワイパー

デザインワイパーは、トーナメントワイパーの骨格を踏襲し、風圧によってワイパーブレードがガラスに押し付けられるため、高速走行でも性能が落ちにくく、ビビリ防止にもなります。しかし、トーナメントワイパーと比較するとコストが高くなる傾向です。


車検のことならイエローハットにお任せ!

イエローハットは、全国約700の店舗で車検を受け付けております。さらに、全国に約165店舗ある指定工場であれば土日祝の車検も可能なため、平日忙しい方もスムーズに車検が受けられます。(2021年9月時点)

法定項目を含めた100項目以上の点検

イエローハットの車検では、法定点検56項目と日常点検15項目、その他約30項目を含む100項目以上の点検を実施しております。また、車検まで実施できる指定工場(民間車検場)を約165店舗、整備・修理が行える認証工場を約250店舗有しているため、ご自身のニーズに応じてご依頼いただくことが可能です。(2021年9月現在)
さらに、豊富な在庫を取り揃えているので、ワイパー交換が生じた場合もお客様の好みやご予算に応じて使用する部品をお選びいただけます。ドライブ環境に応じて適した部品をアドバイスさせていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。


車検6ヶ月後の点検が無料

アフターサポートとして車検6ヶ月後に点検を1回無料で実施させていただきます。また、イエローハットでは車検の整備箇所に6ヶ月または1万kmの整備保証を付けておりますので、車検後も快適なドライブをサポートいたします。


徹底対話のシステムによる高品質な車検

事前点検を実施することで車の状態を把握し、必要な整備箇所を明確にしてお客様へお伝えいたします。整備内容に関してお客様へ説明を行い、ご納得いただいたうえで整備を実施いたしますので、不明瞭な料金は発生いたしません。
車検を進める過程で追加整備が必要になったケースでもお客様へ説明を行い、必要性をご理解いただいたうえで整備を実施いたします。


まとめ

ワイパーは、アーム、ブレード、ゴムで構成されており、車検では各パーツに破損や変形が生じていないかが確認されます。また、ウォッシャー液が正しく出ているかも検査の対象となるため、必要に応じてウォッシャー液の補充やノズルの修理が必要となります。
イエローハットであれば、豊富な在庫の中からお好みやご予算に合ったワイパー、ウォッシャー液をお選びいただけます。車検に関するご質問、お見積りは、イエローハットまでお気軽にご相談ください。

車検WEB見積り コチラ