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車検切れ・自賠責保険未加入の罰則について!対処法なども解説

毎年、あるいは2年に1度のサイクルで来る車検については、忙しかったり、普段あまり車に乗らなかったりなどの理由でつい満了日を徒過してしまうことが珍しくありません。しかし、車検を切らしてしまうと、公道走行時に罰則が科されたり、再取得にかかる手間やコストが重くのしかかったりなど、様々なデメリットが出てきます。また、同時に自賠責保険も切らしていれば、かかる手間の倍増は避けられません。
そこでこのコラムでは、車検切れや自賠責保険未加入で車を運転したときの罰則と、切れた場合の対処法について解説していきます。車検時期が近い方、あるいはすでに切らしてしまいどうしたらよいかお困りの方は、ぜひご参考になさってください。

車検と自賠責保険の関係

自動車保険には任意保険もありますが、なぜ自賠責保険にも加入しなくてはならないのでしょうか。ここでは、まず自賠責保険の趣旨を任意保険との違いを通じて解説します。

自賠責保険とは

自賠責保険の正式名称は、「自動車損害賠償責任保険」と言います。車の所有者は必ず加入しなければならないため、強制保険とも呼ばれます。交通事故被害者に対する最低限の救済を目的としており、被害者から加害者側の保険会社への直接の損害賠償請求を認めるなど「被害者に対する補償」が際立つ点に特徴があります。
しかし、現実には被害者の大怪我や死亡などにより多額の損害賠償が発生するケースも出てくるでしょう。また、自賠責保険では補償範囲が被害者への身体的補償に限られ、対物賠償や加害者側に生じた損害の補償は受けられません。限度額を超える損害額は全て加害者の自己負担となります。そこで、このようなリスクに備えるために、補償範囲が多岐にわたる任意保険にも加入するドライバーが多くなっています。


車検で自賠責保険証の提示が求められる理由

車検で自賠責保険証の提示が求められるのは、自賠責保険の趣旨である被害者救済を実効あるものにするためです。車検の際に加入の有無を確認し、未加入の場合には検査を受けられないようにして半ば強制的に加入を促す仕組みを採っています。


自賠責保険の契約期間

強制加入である自賠責保険ですが、1度契約すれば永久的に有効になるわけではなく、車検同様一定期間が過ぎることで期限切れを迎えます。保険を切らさないためには、保険証書記載の契約期間を確認しておくことが大切です。
自賠責保険の更新手続きは、期間満了の1ヶ月前から可能です。車検の更新が期限到来1ヶ月前からの実施が一般的であることもあり、多くのドライバーが車検のタイミングで自賠責保険の契約更新をしています。そのため、お店に車検の実施を依頼するケースでは、車検費用の中に自賠責保険料が含まれていることが多くなっています。
なお、車検切れになった車でも自賠責保険への加入は可能です。後述するように、仮ナンバーを取得するためには自賠責保険への加入が必須となります。そして、この場合にも「保険切れ」リスクを考えれば、加入期間を1ヶ月多めにして契約するのが確実です。


自賠責保険の再加入方法

強制保険である自賠責保険は、車検時に更新手続きをするのが一般的ですが、車検切れなどにより自賠責保険の期限を切らしてしまうケースもなくはありません。一旦期限が切れればその自賠責保険契約は失効するため、更新ではなく再加入の手続きを行う必要があります。ここでは、再加入のやり方と自賠責保険証を紛失してしまった場合の対応方法について解説していきます。

再加入できる場所

自賠責保険の再加入手続きは、これまで加入していた損保会社の営業所や支店の窓口で行えます。また、保険代理店になっている車販売店やカー用品店、ガソリンスタンドでも可能です。ただし、ガソリンスタンドの場合、再加入手続きをしても自賠責保険証が即日交付されないことがあるため注意が必要です。後述するように走行時には保険証の携行が義務付けられており、不携帯の場合には処罰の対象になります。車をすぐに使いたい場合には、必ず事前にお店に確認してください。


必要書類

自賠責保険の再加入に必要な書類は次の通りです。

  • 車検証(期限切れでも可)
  • 自賠責保険証明書

自賠責保険の再加入には、車を識別するための「車台番号」が必要になります。車台番号が記載されている車検証や自賠責保険証明書を持参したうえで、窓口で自賠責保険加入申込書に必要事項を記入して提出します。そして、保険料の支払いにより新しい自賠責保険証明書を受ければ、手続きは完了です。


自賠責保険証を紛失してしまった場合

「保険切れ」のため再加入したいものの、自賠責保険証を失くしてしまったという場合もあり得ます。しかし、自賠責保険は車ごとに入る必要がある保険のため、他車と区別するための車台番号が記載されている車検証があれば手続きは可能です。また、自賠責保険証を紛失したために加入していた保険会社が分からなくなってしまった場合には、車を購入したお店や前回車検を頼んだお店などに問い合わせれば教えてもらえます。万が一、調べても分からなかった場合は、以前とは別の保険会社と契約しても問題はありません。


車検切れや自賠責保険切れの場合の罰則

車検や自賠責保険が切れた車を単に駐車場で保管しておくのであれば問題はありませんが、その状態で公道走行すれば違反となり処罰の対象になります。ここでは、「車検切れの場合」「自賠責保険切れの場合」「双方とも切れている場合」の3つのパターンで科せられる罰則について順に解説していきます。なお、情報は2021年11月時点のものです。

車検切れの車で公道を走行した場合

「無車検車運行」として道路運送車両法第58条違反となり、以下の罰則が科されます。

刑事処分:30万円以下の罰金または6ヶ月以下の懲役
行政処分:違反点数6点、免停30日間

ただし、前歴が重かったり、累積点数が多かったりすれば免停期間の延長や免許の取り消しといったさらなる厳罰が科される可能性もあります。


自賠責保険切れで公道を走行した場合

「無保険車走行」として自動車損害賠償保障法第5条違反となり、以下の罰則が科されます。

刑事処分:50万円以下の罰金または1年以下の懲役
行政処分:違反点数6点、免停30日間

なお、自賠責保険は車検時の更新が一般的であるため、車検切れの車では同時に保険も切れていることがほとんどです。


双方とも切れている場合

無車検車運行に無保険車走行が加わると、刑事処分については刑法に基づき併合され、行政処分については道路交通法施行令により免停期間が延長されます。罰則は次の通りです。

刑事処分:80万円以下の罰金または1年6ヶ月以下の懲役
行政処分:違反点数6点、免停90日間

なお、違反点数については、同時に違反した行為の点数のうち最も高い点数(同点数時には、その点数)とされる決まりのため、加重されず6点となります。


証明書を携帯していなかった場合

車検や自賠責保険については、期限切れだけでなく車を運転する時に携帯していない場合も、違反となり処罰の対象になります。
道路運送車両法では、運転時の車検証と車検シールの携帯を義務付けており、不携帯で捕まると、点数こそ付きませんが50万円以下の罰金が科されます。また、自賠責保険証についても車検証と同様に携帯していないと違法となり、30万円以下の罰金を支払わねばなりません。いずれの証書も原本を携帯している必要があり、コピーだと取締りの対象となるため、ダッシュボードなど車内の決まった場所に保管しておくことをおすすめします。


車検が切れた際の車の移動方法

無車検車を車検実施先まで運ぶにはどうすればよいのでしょうか。ここでは車検が切れた際の対処法を2つご紹介します。

仮ナンバーの取得

車検が切れた車をご自身で運転して車検場やお店に持ち込みたい場合は、仮ナンバーを取得してください。仮ナンバーの申請は、走行エリアを管轄する市区町村役場で、申請書に運転免許証や車検証などの必要書類を提出して行います。そして、書類に不備がなければその場で発行され、交付から最長で5日を限度に公道走行が特例的に許可されます。
なお、仮ナンバーの取得には自賠責保険の加入が必要なため、保険契約が切れている場合には先に再加入手続きを済ませてください。


積載車による移動方法

車検が切れた車を積載車で運ぶのであれば、仮ナンバーの取得は不要です。積載車はご自身でレンタルすることも可能です。レンタルの場合、2017年3月12日の道路交通法改正以降に取得した普通免許では、車両積載量3.5t未満、最大総重量2t未満の積載車であれば運転できます。ただし、免許の取得時期により運転できる車両の最大積載量と最大重量は変わるため、ご自身の取得時期と車両の上限を確認してください。


車検はイエローハットにご相談ください!

ここまでみてきたように、車検を有効期間内に確実に通していくことが、結果として自賠責保険契約切れを防ぐことにも繋がります。そこで、ここでは車検をスムーズに実施していただける、イエローハットご利用のメリットをご紹介していきます。

カー用品店ならではの品揃え

イエローハットは、全国で約700店舗を展開するカー用品店です。全国展開のスケールメリットを活かし、豊富な品揃えを実現しています。そのため、車検の際にはご予算やニーズに合わせて最適な部品交換の実施が可能です。車検にかかるコストの削減と、長期的なカーライフの視点に立った計画的なメンテナンスが両立できます。


ご納得いただける車検の実施

イエローハットでは、車検前に車の状態を確認し、整備が必要な箇所の洗い出しを行います。そして、整備については、必ずお客様にお伝えして納得いただいたうえで実施いたします。また、追加で整備が必要になった場合も同様です。


アフターフォローも万全

車検後のアフターフォローが万全であることも、イエローハットの大きな特長です。整備実施箇所については、車検後6ヶ月または1万kmの整備保証が付けられます。そして、車検から6ヶ月後に無料点検を1度実施させていただいております。さらに、車検後24ヶ月で生じる故障の無償修理ができる長期保証「プライムワランティ」をご用意しております。予算・目的に合わせて保証項目を選択していただき、加入時に保証料金をお支払いいただくことで、修理上限金額なし(輸入車については累積修理金額30万円まで)、修正回数・走行距離ともに制限なしのサポートをご利用いただけます。


まとめ

強制保険である自賠責保険契約が切れたままで車を走らせることはできません。保険切れは多くの場合は車検切れと同時に起きるため、万が一公道を走行してしまった場合は科される罰則もより重いものとなります。快適なカーライフを送るためには、普段より車検・自賠責保険契約ともに満了日を確認しておき、確実に更新していくことが大切です。そして、車検や自賠責保険を切らさないために最も必要となるのが、車検のスムーズかつ確実な実施です。イエローハットでは、事前点検からアフターフォローまでをトータルでお任せいただけるシステムをご用意しております。ぜひ一度お問い合わせください。

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