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走行距離10万キロの車検費用相場が上がる理由は?費用を抑えるコツも解説

車の走行距離が10万キロを超えると、通常は車検費用相場が上がります。そのため、10万キロは買い換え時期の目安ともなっており、車検の前に手放す方が多くなるのは事実です。ただ一方では、10万キロを超えても変わらずに乗り続けていきたいとお考えの方も最近では増えてきています。このコラムでは、走行距離が10万キロを超えるとなぜ車検費用相場が上がるのか、車検費用を抑えるコツについて解説していきます。ご自身の車を車検に通すか、売却するかどうか判断する際の参考としてぜひ最後までご一読ください。

車検費用の内訳

ここでは車検にかかる費用の内訳について説明します。内訳が分かれば、相場と比べて見積額が適正か否かの判断が容易になるうえに、節約に向けた対策も立てやすくなるでしょう。

法定費用

法定費用は、自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料を合わせた金額を指します。このうちの自動車重量税と自賠責保険料については、車両重量や車の種類により金額が定められています。そのため、車が同じであればどのお店に頼んでも金額は一緒であり、走行距離による変動もありません。
一方、印紙で支払う必要がある検査手数料については、車検の依頼先が指定工場か認定工場かにより変わってきます。検査ラインで車検を完結できる指定工場では、軽自動車が1,500円、普通・小型自動車乗用車については1,600円です。他方、運輸支局に車を持ち込んで検査を受けることになる認定工場では、5ナンバー車が2,100円、3ナンバー車は2,200円の印紙代がかかります。
※2021年10月1日手数料改定


車検基本料

車検基本料は、法定の24ヶ月定期点検費用や整備・部品交換費用、検査代行手数料を合算した金額を指します。いずれも依頼先により金額が大きく変わってくることも珍しくありません。また、走行距離が長い車ほど部品が劣化しがちであるため、整備・交換にかかるコストもその分高くなることが多くなります。


走行距離が10万キロを超えると車検費用の相場が上がる理由

走行距離が多くなればなるほど、部品の経年劣化や故障の増加による整備・交換が必要になり、車検基本料が余計にかかるケースが増えていきます。ここでは、車検費用の相場が上がる理由をさらに詳しく解説していきます。

走行距離に応じた費用設定は存在しない

10万キロを超えると車検費用の相場が上がるケースが増えることから、走行距離に応じた費用設定になっているのではないかとお考えになる方もおられるでしょう。
しかし、車検では走行距離によって費用に差を設ける制度はありません。自賠責保険料では走行距離は一切考慮されませんし、自動車重量税に関しては新車登録からの経過年数により上がることはあるものの、同じ車であれば走行距離にかかわらず税額は同じです。
ただし、重量税が上がるタイミングは、走行距離で言うとちょうど10万キロを超える位の時期としばしば重なります。そのため、走行距離によって車検費用が上がったと思われる方が多くおられる要因となっています。


走行距離で費用が上がる主な理由

車に乗り続ければその分劣化していくことは避けられないため、多くの部品や消耗品は走行距離を交換の目安とするのが一般的です。部品メーカーの多くが、長く使用できる部品でも保証期間を10万キロとしていることもあり、10万キロを超えるタイミングで迎える車検時には必然的に多くの整備や部品交換が発生します。
特に走行距離10万キロ超での実施が望ましいとされるメンテナンスでは、コストがかかる部品交換が多くなります。


走行距離以外で車検費用が上がるケース

ここまで解説してきたように、走行距離が10万キロを超えると車検費用の相場は上がります。しかし、車検費用が上がるのは走行距離が多い場合に限りません。以下では、車検費用が上がるその他のケースをご紹介していきます。

新車登録から13年・18年経過している場合

新車登録から13年、もしくは18年が経過している車の場合、車検費用が上がります(エコカーを除く)。これは、それぞれのタイミングで自動車重量税額が引き上げられるためです。また、13年以上乗り続けている車であれば、各部の劣化による故障が起きていたり、部品の保証切れや生産中止による代替品の確保に手間取ったりすることにより、メンテナンスにかかる費用が余計にかかることも考えられます。


輸入車の車検の場合

輸入車の車検では、整備・交換に使う部品を海外から取り寄せる必要があるため、輸送費が上乗せされる分調達コストが余計にかかることによります。また、コストダウンに向けてまとまった量を仕入れることから、在庫を劣化させずに保管するための環境整備費用も多く要します。このような事情を踏まえ、輸入車の車検を実施するお店では、整備・部品交換費用を高めにしてあることも珍しくありません。
なお、輸入車には装備が充実しているモデルが多いため、その分重量が大きくなりがちです。そのため、同クラスの日本車と比較すると自動車重量税が高くなるケースもよくみられます。


ディーラーに車検を依頼する場合

車検基本料については、ディーラーでの実施が最も高くなります。正規の自動車メーカーの立場から、点検項目を多く設けた丁寧な整備や純正品による部品交換が行われることがその理由です。また、ディーラー車検では、「予防整備」の考え方が浸透しています。車検に通る場合であっても、車のコンディションを良好に保つためには必要であると考えられる時には、早いタイミングでの部品交換が率先して行われる傾向があります。


10万キロを超える車の車検費用を抑えるポイント

走行距離が10万キロを超えれば、確かに車検費用がある程度上がるケースは増えていきます。そこで、ここでは車検費用を抑えるポイントについてご紹介していきます。

複数のお店に見積りを依頼する

法定費用を除く車検費用については、車検を行う場所によりかなりの差がつくことも珍しくありません。そのため、車検に向けてはスケジュールに余裕を持たせたうえで複数のお店から見積りを取り、費用の内訳を比較検討することをおすすめします。10万キロを超える車では、交換しなければならない部品はどうしても増えがちです。しかし、全ての部品にディーラーのように高品質の純正を用いる必要があるとは限りません。また、逆に安ければ何でもよい訳でもないこともまた事実です。したがって、ご自身の予算とニーズから、できるだけ費用対効果が高い部品を選べるお店を選び出すことが大切です。


ユーザー車検を検討する

ご自身で陸運支局などに車を持ち込んで申請するユーザー車検にすれば、基本的に法定費用のみ負担すればよいため、大幅に費用を削減することが可能になります。しかし、反面では手続きの全てにつき自己責任となるため、検査で不合格になった場合の対応は難しくなりがちです。
不具合箇所の整備・交換をお店に頼む必要があるケースも多く、また再検査に臨むための費用もかかります。整備に自信のない方は、お店に依頼することをおすすめします。


定期的にメンテナンスを行う

普段からのセルフメンテナンスが、車検時の余計な部品交換費用を減らします。たとえば、ワイパーのブレードやゴムの交換、ウォッシャー液の補充、あるいは有効期限が切れた発煙筒の交換などは、カー用品店などで新品を入手して簡単に行えます。
ただし、DIYに慣れていない方がメンテナンスを行うと、かえって故障を招いてしまう恐れがあるため、不安な方はお店にメンテナンスを依頼してください。


車検のことならイエローハットにご相談ください!

走行距離が10万キロを超える車でも、適切にメンテナンスしていれば十分乗り続けることが可能です。そこで、大切な車にこれからも乗り続けたいという方に、イエローハットで実施する車検の特徴をご紹介します。

充実の整備保証

イエローハットでは、整備実施箇所につき車検後6ヶ月または1万kmの整備保証が付く他、車検から6ヶ月後には、無料点検を1回実施させていただいております。
さらに、長期保証「プライムワランティ」のご用意もございます。これは、事前に保証項目をお選びいただき、加入時に保証料金をお支払いいただくことで、車検後24ヶ月で生じる故障を無償で修理していただくことができるサポート制度です。修理上限金額なし(輸入車については累積修理金額30万円まで)、修正回数・走行距離共に制限なしでご活用いただけます。


全国チェーン店ならではの品揃え

イエローハットでは、全国チェーンのスケールメリットを活かした豊富な品揃えを実現しています。多くの選択肢の中からご予算やニーズに適った部品交換を実施していただくことが可能なうえに、お客様のニーズを踏まえた最適な部品選びをサポートいたします。


徹底対話のシステム

イエローハットでは、車検前に車の状態を確認し、整備必要箇所を洗い出します。整備については、必ずお客様にお伝えして納得いただいてから実施いたしますのでご安心ください。また、追加で整備が必要になった場合も必ずご連絡差し上げて、ご納得いただいてから実施いたします。お客様との徹底した対話の実施を貫いておりますので、思わぬ整備を実施されて余分な費用が請求されるといった心配はご無用です。


まとめ

車検は、車に乗り続ける限り必ず通していかなければならない検査です。車は劣化や消耗が避けられない部品でできていることから、車検時には様々な整備・部品交換を行うことになります。そして、走行距離が10万キロを超えれば劣化や不具合の箇所が増えることが多く、さらにコストを押し上げることになります。
事前点検からアフターサポートまでをワンストップでお任せいただけるイエローハット車検では、10万キロを超えた車の車検も承っております。ぜひお気軽にご相談ください。

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