COLUMN
車検についての疑問をわかりやすく解説
車検ではまとまった費用がかかりますが、可能な限り安く済ませたいと考える方は多いでしょう。そのひとつの選択肢として、ユーザー車検があります。ユーザー車検であれば、多くの場合、低予算で車検が完了するでしょう。
このコラムでは、ユーザー車検のメリットと懸念点を解説しつつ、おおよその費用などについて紹介します。ユーザー車検の流れや点検整備の内容にも触れますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ユーザー車検とは、車の使用者自身が運輸支局や軽自動車検査協会に車両を持ち込み、検査を受けて車検を通す方法です。自分自身で検査の予約を取り、書類を準備して手続きします。
一般的なお店に車検を依頼する方法では、法定点検を同時に受けますが、ユーザー車検の場合は検査の前後に実施する必要があります。車両が検査に通る状態なのかどうか、自分自身で判断しなければならないため、知識を要する方法と言えるでしょう。
車を使用し続けることで徐々にパーツが消耗するため、安全性が低くなります。また、オイル漏れやエンジンの不具合により排気ガス内の有毒ガスが増えると、周囲の環境へ悪影響を及ぼすでしょう。そのため、日本では車検制度が設けられています。ここでは、車検を受ける方法のひとつであるユーザー車検のメリットを解説します。
ユーザー車検の最大のメリットは、費用を抑えられる点にあると言えるでしょう。通常、車検では法定点検と検査を同時に行いますが、お店に依頼した場合、基本料金としてその費用を負担しなければなりません。
一方でユーザー車検では、点検と検査にかかる費用を節約できるため、車検費用を抑えられます。検査に通る状態であれば、ユーザー車検で車検時に支払うのは重量税や自賠責保険料など法定費用だけで済むでしょう。
車検では、ヘッドライトの光度やブレーキの制動力、排気ガスの濃度などさまざまな項目を検査します。それぞれの検査で保安基準に適合しているかどうかを確認し、問題なければ車検証の有効期間が更新される仕組みです。
ユーザー車検に挑戦すると、自動車の構造だけでなく保安基準に関する知識を調べることになるため、自車への関心が高まるでしょう。
ユーザー車検はコストの面でメリットを得られますが、時間や手間がかかるといったデメリットがあることも事実です。自動車に関する知識がないと安全性の低下につながりかねないため、情報収集が欠かせません。ここでは、ユーザー車検の懸念点について解説します。
車検をプロに依頼した場合、検査代行費用や点検費用を支払うことで手間を省けます。一方でユーザー車検では、書類作成や手続きの手間がかかる上、平日に時間を確保しなければなりません。
自賠責保険を更新する手続きも必要であり、必要書類に不備があった場合は、修正の手間がかかります。スムーズに進まない場合は、より多くの時間を要するでしょう。
運輸支局や軽自動車検査協会での検査は、保安基準に則って実施されます。保安基準はあくまでも検査の指標であり、各パーツのコンディションの良し悪しを判断してくれるわけではありません。
例えば、制動力の検査に合格したとしても、ブレーキの残量が少ない場合は車検後に不具合が発生する恐れがあります。保安基準に適合する状態でも劣化や消耗が進んでいるケースは珍しくないため、しっかりと点検することが大切です。
自動車は、安全性の確保や環境保護を目的に、法定点検を実施することが義務付けられています。自家用車の場合は、1年毎に法定点検の実施が必要です。車検と呼ばれる継続検査は法定点検ではないため、別途「24ヶ月点検(2年点検)」を実施しなければなりません。
24ヶ月点検ではブレーキの分解が必要であり、正しい知識と技術を有した資格が必要になります。各部品の状態を確認して、保安基準に適合するかどうかだけでなく、交換やメンテナンスを実施したほうが良いのか判断しなければなりません。
ユーザー車検の際は、運輸支局や軽自動車検査協会へ車両を持ち込む前に予約しなければなりません。約2週間前から予約できますが、車検を受ける時期によっては予約枠が埋まっていることもあるため、早めに申し込むことが大切です。
運輸支局などは土・日・祝は休みとなっており、時間枠も限られているため、希望通りのスケジュールで検査ができない恐れがあります。
ユーザー車検で不合格となった場合でも、保安基準不適合となった箇所を整備すれば、当日中に再検査が可能です。すぐに整備できるような軽微なケースであれば、再検査を受けて合格できるでしょう。
ただし、検査場に入場できるのは3回までです。3回不適合となった場合は、改めて申請しなければならず、再び検査手数料の支払いが発生します。
ユーザー車検では、税金などの費用を納める必要があります。また、必要書類を用意しなければなりません。どのような支払いが発生するのか気になる方もおられるでしょう。ここでは、ユーザー車検の費用や検査当日の持ち物について解説します。
一般的に車検を扱うお店へ依頼した場合、重量税・自賠責保険料・検査手数料の法定費用と、点検整備費用・代行手数料などの非法定費用を支払う必要があります。この内、ユーザー車検で必要なのは法定費用のみです。
法定費用の重量税は、車両重量で金額が決まる仕組みです。ただし、エコカーは安くなる場合や、エコカー以外の車両は年式によって高くなる場合があります。自賠責保険料については、乗用車と軽自動車で料金設定が若干異なり、沖縄県や離島など地域によっても差が生じている点が特徴です。
検査手数料は持ち込み検査となるので、2,200円~2,300円となっています。(2024年2月時点の情報です)
ユーザー車検では、検査日当日までに必要書類を用意する必要があります。車検証(自動車検査証)と自賠責保険証明書です。自賠責保険の有効期間は、次の車検満了日までをカバーする必要があります。
加えて、自動車税の納税証明書です。省略できるケースもありますが、基本的に提出を求められます。24ヶ月点検を実施した場合は、定期点検記録簿も持っていきましょう。
継続検査申請書や自動車重量税納付書などは運輸支局で手に入れられるため、事前に準備する必要はありません。
ユーザー車検を受けるため、具体的に何を実施すべきなのか気になる方もおられるでしょう。ここでは、ユーザー車検の実施日までにすべきことと、当日にすべきことを解説します。詳細は、管轄の運輸支局のWEBサイトをチェックしてみましょう。
ユーザー車検を受けるためには、検査の予約が必要です。希望日の予約枠が埋まる可能性もあるため、ゆとりを持って申請しておきましょう。
24ヶ月の法定点検は、車検後に実施しても問題はありません。ただし、検査の点検整備と合わせて実施しておけば、一度に済ませられます。点検整備後は、定期点検記録簿の作成も済ませておきましょう。
ユーザー車検当日は、必要書類の提出と費用の支払いが必要です。受検する車両もしくは搬送車などに乗せ、運輸支局もしくは軽自動車検査協会へ行きましょう。到着後は、申請書や重量税納付書を記入し、受付をします。その後、検査ラインへ並んで検査を受けてください。
費用はかかりますが、ヘッドライトやサイドスリップなどが基準値内かどうか事前に「予備検査場」でチェックしておくと、合格する可能性が高まります。検査に合格したら、新しい車検証と車検ステッカーを受け取りましょう。車検ステッカーは、その場で貼り替えるようにします。
ユーザー車検では、検査の前後で24ヶ月点検を実施することが義務付けられています。法定点検では、運転席やライト類、エンジンルーム、ブレーキ、足回りなどが大枠のチェック項目です。
例えばエンジンルームでは、各オイルや冷却水の量と漏れがないか、各ベルトの損傷、バッテリーの固定や端子の状態などを確認しましょう。ブレーキは、引きずりの有無や摩擦材の残量を確認します。また、足回りのゴムブーツが破れていないか、ガタがないかを点検してください。
上記は一例であり、具体的な点検項目や実施方法は、国土交通省の手引きを参考にすると良いでしょう。
ユーザー車検は、費用を抑えられる点で大きなメリットがあります。ただし、専門知識が必要であり多くの手間がかかるため、プロに依頼する方も少なくありません。車検はぜひイエローハットへお任せください。ここでは、イエローハットが提供する車検の特徴についてご紹介します。
イエローハットの車検では、独自の点検項目を含めた100項目以上をプロの目で点検します。お車の状態によって、追加整備が発生することも珍しくありませんが、イエローハットではお客様に納得していただいてから作業を進める点が特徴です。
最低限の整備で安く車検を通したい場合は、ぜひ見積もりの際にご相談ください。また、部品交換となった場合、タイヤなどはさまざまな商品から選択可能です。柔軟に対応できますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
イエローハットでは、車検後に安心して車を使用していただけるよう、整備箇所に保証を付帯しています。保証期間は、6ヶ月または1万kmまでです。保証期間内に整備箇所が壊れてしまった場合、無償で修理・交換いたします。
また、車検から半年毎の点検も無料で実施しており、有償の安心保証も用意していますので、ぜひイエローハットへお任せください。
平日に仕事があり、ユーザー車検を断念した方もおられるでしょう。イエローハットでは、土日や祝日の車検にも対応しています。(※一部店舗を除く)まずは見積もりをご予約ください。
車検の見積もりは、WEBからもお申し込みいただけます。車種や車検の満了日、希望する店舗、氏名と電話番号を入力するだけです。その後、イエローハットコールセンターよりご連絡いたします。ぜひお気軽にご利用ください。
ユーザー車検では、お店に依頼した場合の基本料金が省けるため、費用を安く抑えられる可能性があります。ただし、法定点検を実施しなければならず、多くの手間と時間がかかる点に注意が必要です。
車検をできるだけ安く抑えたい場合は、ぜひイエローハットへご相談ください。車検の見積もりはWEBから予約可能で、お持ちのパソコンやスマートフォンからお申し込みいただけます。