COLUMN
車検についての疑問をわかりやすく解説
自動車の品質が高くなるにつれ、平均保有期間は長期化している傾向があります。車に乗り続けるためには定期的に車検を受けなければなりませんが、新車登録から10年が過ぎた場合の有効期間や車検費用が気になる方もおられるでしょう。
そこでこのコラムでは、新車から10年経過後の有効期限に触れつつ、車検費用や自動車税など車の維持費がアップする点について解説します。10年を超えた段階で乗り換えを検討するケースも把握できますので、ぜひ参考にしてください。
目次
自家用乗用自動車の車検証の有効期間は「2年」です。この有効期限を更新するために車検を受けますが、新規検査と呼ばれる新車登録時の車検から10年が過ぎると、有効期間が2年から1年に短縮されるという話を耳にしたことがある方もおられるでしょう。ここでは、車検制度について解説します。
現行(1995年以降)の車検制度においては、新車から10年を経過しても車検の有効期間は変わりません。自家用乗用自動車・軽乗用自動車・小型2輪自動車に関しては、初回車検が新車から3年で、以後は10年超えであっても有効期間を更新する頻度は2年です。
車検は、車検満了日の2か月前から受ける事が出来ます(令和7年4月1日より新制度)。2か月前に受けても有効期間が短くなることはありません。車検満了日は、フロントガラスに貼ってある四角いシールの裏側、もしくは車検証でご確認ください。
新車から10年以上経つと、車検期間が短くなるイメージを持っている方もおられるでしょう。実際に1995年の道路運送車両法の改正までは、車齢が11年を超えるケースにおいて、車検証の有効期間が1年毎とされていました。
法改正後からはその制度が廃止され、11年経過後も継続して2年毎に車検を受けるのが現行の制度です。技術の進歩により、自動車の性能が向上したことが法改正につながりました。
自動車の使用年数によって、車検の有効期間が短縮される制度はなくなりました。ただし、車種によっては毎年車検を受けなければなりません。ここでは、車検の更新が1年毎の車種を紹介しつつ、毎年実施する「法定点検」についても解説します。
自家用乗用自動車や軽乗用自動車は、基本的に車検証の有効期間は2年です。一方で、有効期間が1年の車種も存在します。「1年毎に車検を受ける車種」については、以下をご覧ください。
上記の自動車の内、8.0t未満の貨物自動車と乗用自動車のレンタカーについては、初回車検のみ2年です。バンやトラックなどの貨物自動車を購入する際は、車検期間に注意しましょう。
車検を2年毎に実施する自動車においても、法定点検を毎年受けるのがユーザーに義務付けられています。車検では、安全性や環境基準に適合しているかを判断する検査だけでなく、24ヶ月点検と呼ばれる法定点検を同時に実施するのが一般的です。
また、車検から1年後には12ヶ月点検を実施する必要があります。これらの法定点検で各パーツの状態をチェックし、必要に応じて整備することが安全性を保つ上で重要です。
新車が納車される前に実施される新規検査から10年が過ぎると、車検費用が高くなる傾向にあります。また、自動車税が高くなることも押さえておくことが大切です。ここでは、走行距離10万kmを超えた場合に交換することが多い部品を紹介しつつ、自動車税と重量税が上がる点について解説します。
自動車の各パーツが劣化する原因には経年劣化が挙げられますが、走行によっても徐々に消耗していきます。走行距離が10万kmを超えてくると、消耗品以外の部品交換が必要となることもありますので、把握しておくことが大切です。10万kmが交換目安となるパーツとして以下が挙げられます。
上記はあくまでも一例です。発電を担うオルタネーターやエンジンを始動するスターターモーター、エンジンを冷却する役割を持つラジエーター本体などに不具合が発生し、交換することもあるでしょう。
また緩衝装置のひとつであるショックアブソーバーからのオイル漏れや、タイヤの回転を支えるハブベアリングの異音もしくはガタツキなどにより、足回り部品を交換することもあります。
自動車重量税は、車検時に支払う税金です。軽自動車は基本的に一律ですが、乗用車は車両重量によって税額が異なります。車検費用の大きな割合を占める重量税ですが、自動車の年式が古くなると税額が高くなる点に注意が必要です。
※税制改正により変更になる場合があります。詳しくはお近くの店舗にてお問い合わせください。
例えば、重量税が24,600円だった場合、新車登録から13年経過した時点で34,200円です。そして18年が経過するとさらに重課され、37,800円を車検時に支払わなければなりません。
年数経過で上昇するのは重量税だけではありません。11年経過もしくは13年経過で自動車税の税額もアップします。現行(2024年3月時点)のグリーン化特例の制度では、ガソリン車が13年超えで重課され、ディーゼル車については11年超えです。普通自動車の場合は15%ほどアップし、軽自動車の場合は20%程度の増額となります。
普通自動車の自動車税はエンジンの排気量によって課税額が変わりますが、1.4Lのガソリン乗用車(2019年9月30日以前に新車登録)を例にした場合、13年を超えると34,500円から39,600円に上がります。
※税制改正により変更になる場合があります。詳しくはお近くの店舗にてお問い合わせください。
新車から10年以上経過している場合、車検前に乗り換えることがあります。どのような理由で乗り換えるのか気になる方もおられるでしょう。また、13年以上経過して自動車税や重量税が上がったとしても、手放さずに乗り続けるメリットがあるのか知りたいところです。
車を長く乗り続けるほど、車検や修理の費用がかさむ傾向があります。10年以上乗り続けていると、大きな故障による高額な出費が発生する可能性が高まるため、その前に乗り換える方も少なくありません。
また、新しい車ほど高い安全機能が備わっている傾向にあります。自動ブレーキや誤発進抑制機能など、安全装備が充実している車に魅力を感じる方もおられるでしょう。このように、高い安全性能を求めて乗り換えする人も少なくありません。
10年以上経過したとしても、良好なコンディションを保っている場合は、手放さずに乗り続けるのもひとつの方法です。技術の進歩によってクオリティーが向上していることもあり、自動車はメンテナンス次第でより長く乗ることができます。
自動車税や重量税が高くなったとしても、車の購入費用よりは安く済むでしょう。エンジンやトランスミッション、ボディなど、車の根幹となる部分に大きな不具合がない場合は、プロにアドバイスを求めつつ買い替えの判断をすると良いでしょう。
車を10年以上乗り続けても車検の有効期間は変わりませんが、費用は高くなる傾向にあります。車検費用をなるべく抑えたいと考える方が多いでしょう。車検費用は、依頼先や部品交換の数などで大きく変動することがあります。ここでは、車検費用を抑えるコツを3つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
車検を受ける際、まずは見積もりを依頼して内容を確認しましょう。見積書の分からない部分や疑問点を質問しつつ、その説明や金額に納得できない場合は、他社に再度見積もりを依頼するのもひとつの方法です。
3社程度の見積もりを比較することで大まかな目安が分かる他、車検費用を安く抑えられることにもつながります。法定費用はどこで受けても数百円しか変わらないため、基本料金や部品交換代金を比較して依頼先を決めると良いでしょう。
車検では、部品交換を提案されることが多くあります。保安基準不適合となる部位については交換もしくは整備が必須となりますが、予防整備が目的であれば自身で選択することが可能です。
例えば、タイヤが劣化もしくは摩耗していても基準値内の場合、交換を見送ることで車検費用を抑えられます。ただし、車検後に経過観察しつつ、交換を忘れないことが大切です。
また、部品交換が発生した際に、リサイクルパーツを検討することも車検費用を抑えるコツです。リユースパーツ(中古部品)であれば新品よりも安く手に入れられます。他にも中古品を再生したリビルトパーツの使用もひとつの選択肢です。ただし、リサイクルパーツを取り扱っていない場合がありますので、確認してみると良いでしょう。
車検時に多額の出費を避けるためには、日頃から小まめなメンテナンスを施すことが大切です。日常点検でタイヤの状態や油脂類の量や汚れをチェックし、異常を見つけた場合は早めに対処することで車検時の部品交換数を減らせるでしょう。
例えば、タイヤは消耗品の中でも比較的高額なパーツです。車検時に交換するとなれば費用を押し上げる要因となります。空気圧など日頃からメンテナンスを実施し、車検に関わらず交換時期を見極めることが大切です。
車検では、どの部品を交換しなければならないのか、省ける整備項目があるのかを把握することが大切です。イエローハットでは、納得して車検を進められる仕組みを採用しています。ここでは、イエローハットで車検を受けるメリットをご紹介いたしますので、ぜひご覧ください。
車検は車のコンディションによって費用が高くなるため、不安に感じる方もおられるでしょう。10年以上経過した自動車の場合、見積もり額が予算を超えることも少なくありません。イエローハットの車検では、独自の点検項目を加えた100項目以上をチェックし、整備内容をしっかりとご説明いたします。
そして、可能な限り予算に合わせた整備プランをご提案いたします。納得した上で車検を進められる点が特徴です。見積もりは無料で実施していますので、お気軽にご依頼ください。
イエローハットでは、車検時に実施した整備箇所に6ヶ月もしくは1万kmの整備保証を付帯しています。また、アフターサービスを実施しており、車検後から6ヶ月毎に点無料点検が受けられます。
他にも車検時に、有償の安心保証「プライムワランティ イエローハット車検保証」にご加入いただくことが可能です。保証期間は24ヶ月で、国産車や輸入車もご加入いただけますので、ぜひご検討ください。
※プライムワランティ(有償保証)加入には条件がございます。
※国産車・輸入車ともに修理累積上限金額は500,000円までとなります。
※詳しくは店頭にてお問い合わせください。
イエローハットでは、車検の見積もり予約(無料)をWEBからいつでも来店予約を申し込むことが可能です。予約方法はシンプルで、予約専用のWEBフォームに依頼する店舗や氏名などのお客様情報、対象車種を選択もしくはご入力いただくだけです。
自動車の年式が10年以上古くなったとしても、車検期間が短縮されることはありません。初回を除いて2年ごとに車検を受けていた場合は、古くなったとしても有効期間は2年です。ただし、自動車税など税金が高くなる点を押さえておきましょう。
イエローハットでは、整備内容をお伝えしご納得いただいた上で車検を実施します。WEBから簡単に見積もりの来店予約ができますので、ぜひお申し込みください。
※このコラムは2025年5月時点の情報を基に掲載しております。