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車検についての疑問をわかりやすく解説

車に乗り続けるためには、定期的に車検を受けなければなりません。新車から初めての車検は比較的費用はかかりませんが、2回目から高くなる傾向にあります。2回目以降の車検ではどの程度の費用がかかるのか、気になる方もおられるでしょう。
このコラムでは、2回目以降の車検から費用が高くなる理由について解説しつつ、車検代の内訳や目安を紹介します。車検費用を抑えるためのポイントについて触れますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次

乗用タイプの自動車の場合、初回車検は新車登録から3年後に実施します。その後、2年毎に車検を受けるのが通常の流れです。2回目の車検は新車登録から5年目であり、3回目は7年目となります。
初回車検では比較的多くの費用を必要としませんが、2回目以降から年数が経つほど高くなるのが一般的です。車検費用が高くなる幾つかの要因について、次章で詳しく解説しますのでぜひ参考にしてください。

2回目以降の車検費用が高くなる理由について、詳しく知りたいと考える方もおられるでしょう。車検時にかかる費用は、維持費の中でも多くの割合を占めるため、可能な限り安く抑えたいものです。ここでは、2回目以降の車検費用が高くなる理由を3つに分けて解説します。
新車で車を購入すると、基本的に自動車メーカー独自の保証が付帯されます。メーカー保証と呼ばれ、保証期間内に対象となる部品が壊れた場合は無償で修復可能です。メーカー保証には一般保証と特別保証の2種類があります。また、メーカー保証の期間内であれば、中古車購入した場合でも保証を継承することが可能です。
一般保証は消耗品と油脂類を除いた全ての部品を対象としたもので、一般的に保証期間は1回目の車検までとされています。そして特別保証は、自動車の根幹となるエンジンやサスペンションなどの部品を対象とした保証で、多くの場合は2回目の車検までが保証期間です。
従って、一般保証がすでに終了している2回目の車検や特別保証が受けられない3回目以降の車検では、保安基準不適合となった部品の交換費用を実費でまかなう必要が出てきます。
エコカー減税とは、自動車の重量税の負担を軽減する制度です。エコカー減税の特別措置を受けられる場合、車種によっては新車購入時の自動車重量税が安くなる他、電気自動車や燃料電池自動車などの一部の自動車は免税となります。
1回目の車検でも特別措置が受けられる自動車もありますが、その場合2回目以降からは重量税が上がる点に注意が必要です。例えば、2030年度の燃費基準を達成した自動車は初回車検時に重量税が免税となりますが、2回目以降は支払わなければなりません。(2024年3月時点の情報です)
このように、エコカー減税の特別措置が適用されなくなると、車検費用が高くなるケースもあるのです。
2年目以降の車検費用に大きな影響を与えるのが交換部品の数です。車は年数が経つほど各パーツが劣化し、距離を走るほど消耗します。コンディションが悪化したパーツは交換することが大切です。
例えば、車検時に交換する部品の代表例として、ゴム部品が挙げられます。自動車の下回りには金属部分を保護する役割を持つブーツ類が多く使用されており、劣化すると切れてしまうのです。この場合、保安基準に適合しないため交換しなければなりません。このように、交換が必要な部品が増えると車検費用は高くなります。

車検では、さまざまな名目の費用が合算されて合計費用が請求されます。車検費用の内訳を把握しておくことで、2年おきの車検時にどの項目が高くなったのかが分かるでしょう。ここでは、車検費用を構成する基本的な項目を解説します。(以下の内容は2024年3月時点の情報です)
重量税は車検時に支払う税金です。重量税は自動車の車両重量によって決まっており、どこで車検を受けても金額は変わりません。
本則税率が適用されるエコカーは、重量税が安くなっています。例えば車両重量が1.5t以下の場合、重量税は通常24,600円ですが、エコカーの場合は15,000円です。
一方で、新車登録から一定年数が経過すると重量税が上がる点を押さえておきましょう。最初のタイミングは新車登録から13年経過した時点です。1.5t以下の場合は24,600円から34,200円に上がります。また、さらに18年経過すると37,800円となりますので、13年以上経過している6回目以降の車検では今までより高額になることを押さえておくことが大切です。
自賠責保険料も重量税と同じく、車検時に支払う必要があります。次回の車検満了日までの期間をカバーする形で契約するため、乗用車の場合は24ヶ月もしくは25ヶ月で契約するのが一般的です。
自賠責保険料は、料率の改定により増減することがあります。24ヶ月契約の場合、乗用車が17,650円で軽自動車は17,540円です。(2024年3月時点)また、沖縄県や離島はこれよりも安い料率となっています。
検査手数料は印紙代とも呼ばれ、車検時に必須となる費用のひとつです。車検では新しい車検証を発行するためには、陸運局など指定の機関にて手続きする必要があります。その際に発生するのが検査手数料です。
検査手数料は車検を受ける場所によって変動しますが、数百円の違いであるため合計費用に大きく影響するわけではありません。普通乗用車の車検を指定工場で受けた場合は1,600円(OSS申請)もしくは1,800円(窓口申請)で、認証工場の場合は2,300円です。
車検基本料とは、重量税や自賠責保険料と異なり、お店に支払う費用のことです。車検では24ヶ月点検を実施して検査を通す必要があるため、手数料として車検基本料を支払うことになります。車検基本料は、お店によって料金設定が異なることから、事前に確認することが大切です。
また、車検基本料は「車検基本点検整備料」としてまとめる場合、「定期点検料」「完成検査料」「代行手数料」といった複数項目に分けるケースがあります。十分に内容を把握した上で、料金設定をチェックしましょう。
車検整備時には、部品交換が必要と判断されることも少なくありません。エンジンオイルやバッテリーなどの消耗品を交換し、車のコンディションを良好に保つためです。また、保安基準に適合しない部品は、交換しなければ車検に通らないため整備が実施されます。例えば、足回りのゴムブーツが破れていたり、ブレーキに液漏れがあったりした場合です。
このように部品交換をすると、部品代や工賃が追加費用として車検代に加わります。2回目以降の車検では、劣化や消耗が進み部品交換費用が高くなると言えるでしょう。

車検時にどの程度の費用がかかるのかは、車種やコンディション、依頼先によって変わります。このように車検費用は幾つかの要因によって変動しますが、目安を把握したい方もおられるでしょう。ここでは、普通自動車と軽自動車に分けて大まかな目安を解説します。
普通自動車の場合、軽自動車よりも車検費用が高めであり、その目安は60,000円~120,000円程度です。車両重量が1.0t超えかつ1.5t以下の自動車(エコカー以外)で、13年経過していない場合、車検費用の内訳は次の通りです。
そして、追加整備がある場合は、上記の金額に部品代や工賃が加わります。普通自動車は車両重量があるほど重量税が高く、部品も比較的高価なため、軽自動車よりも合計費用が高額になりやすいと言えるでしょう。
軽自動車は維持費の安さから高い需要があり、保有している方も多くおられるでしょう。近年ではN-BOX、タント、スペーシアなどが人気です。軽自動車の場合は重量税が一律となっていますので、車検費用の目安が分かりやすくなっています。その目安は、おおよそ40,000円~70,000円です。13年経過していない軽自動車の車検費用の内訳を以下に示します。
普通自動車と同様に、追加整備がある場合は上記に上乗せとなります。車検の内訳を見積書で確認し、疑問点は質問することで納得できるでしょう。

車検費用は、自動車が古くなるほど高くなっていくのが一般的です。車検時に高額な費用がかかることを避けるために、日頃からメンテナンスを心がけるのも重要と言えます。他にも車検費用を抑えるためのポイントがありますので、ここでは3つの対処法を解説します。
車検費用は依頼するお店によって大きく変わる場合があります。重量税や自賠責保険料などはほとんど変わりませんが、車検基本料と部品交換費用はお店ごとに異なるのが一般的です。
そのため、車検見積もりを依頼したひとつ目のお店で高いと感じた場合は、他と比較すると良いでしょう。手間と時間はかかりますが、安く抑えられる可能性が高いと言えます。
車検時に異常が見つかり、部品交換が発生することは珍しくありません。部品の価格が車検費用を押し上げる要因となることもあるでしょう。その際、純正品を使用するのが理想的ではありますが、社外品やリサイクル部品を使うのもひとつの方法です。一般的に、社外品でも純正品と遜色のないクオリティーがあり、比較的安価です。
さらに部品代を抑えたい場合はリユース部品もしくはリビルト部品を検討すると良いでしょう。リユース部品は解体する自動車などから取り外した中古パーツのことで、大幅に部品代を抑えられますが、すぐに壊れるかもしれません。一方で、中古パーツの消耗した部分を交換するなどして再生したリビルト品は、クオリティーと価格のバランスが取れた選択肢と言えます。
車検時に、保安基準に適合しているが劣化や消耗している部品を交換することもあるでしょう。このように寿命が近いとされる部品を交換する予防整備は重要ですが、この場合、部品交換費用が負担となります。
できる限りコストを下げたい場合は、最小限の整備にとどめたいことをスタッフに告げると良いでしょう。最低限、車検に合格する状態にしておくことで費用を抑えられます。ただし、予防整備をしなかった部分については、車検後に経過観察をしつつ、必要に応じて整備することが大切です。

車検費用を抑えたい場合は、イエローハットへお任せください。納得の上で車検を進められる環境を整えています。また、イエローハットの車検では、お車をしっかり点検し、安心の整備保証を付帯している点が特徴です。ぜひ以下のメリットをご確認ください。
車検では、法定点検と日常点検で定められたそれぞれの項目をチェックします。イエローハットでは、それ以外にも独自の点検項目を加えた100項目以上を点検するため、車検後に安心してお車を使用いただけます。
また、車検時に必要な整備箇所や予防整備したほうが良い部分については、しっかりと内容をお伝えいたします。予算を考慮しつつ、ご納得の上で車検を進められますので、ぜひイエローハットへお任せください。
イエローハットでは、車検後のアフターサービスが充実しています。まず、整備箇所に6ヶ月もしくは1万kmの整備保証を付帯しています。さらに車検後から6ヶ月毎に無料点検を実施しており、次の車検までしっかりサポートする環境を整えている点が特徴です。
他にも車検時に、有償の安心保証「プライムワランティ イエローハット車検保証」にご加入いただくことが可能です。保証期間は24ヶ月で、国産車や輸入車もご加入いただけますので、ぜひご検討ください。
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初回車検は比較的安く済む傾向にありますが、2回目以降からは高くなる可能性が高まります。メーカー保証が切れたり、重量税が上がったりするためです。また、経年劣化や消耗により、多くの部品交換費用がかかることもあります。車検費用を抑えるためには、見積書の項目を把握して、整備内容を相談することが大切です。
イエローハットの車検では、お客様に納得していただくことを重視しており、見積もり内容をしっかりとお伝えいたします。WEBやお電話から気軽に見積もり予約が依頼できますので、ぜひご検討ください。