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車検についての疑問をわかりやすく解説
ブレーキフルードの交換工賃・費用はどのくらい？必要性や交換時期も解説！
ブレーキフルードとは、油圧式ブレーキを作動させるために欠かせないオイルです。油脂類は年月が経過すると徐々に劣化します。放置するとブレーキに大きな影響を及ぼすため、定期的な交換が必要です。
車のメンテナンスをお考えの方の中には、ブレーキフルードの交換方法について知りたいという方もおられるでしょう。そこでこのコラムでは、ブレーキフルードの概要や適切な交換時期について詳しく解説します。
目次
ブレーキフルードとは？
ブレーキフルードはブレーキオイルと呼ばれることもありますが、意味は同じです。乗用車においては油圧式ブレーキが採用されており、車を減速させたり停止させたりするブレーキを作動させる上で欠かせません。ここでは、ブレーキフルードの概要について解説します。
ブレーキフルードはペダル踏力をブレーキに伝える役割を持つ
ブレーキフルードの主な役割は、運転者がブレーキペダルを踏む際に生じる力をブレーキシステムの各部品に伝えることです。ブレーキペダルを踏んだ力は、ブレーキフルードを介して油圧系統の部品に伝えられます。
ブレーキフルードが不足している場合、ペダル踏力がブレーキシステムに伝わりにくくなります。制動装置を正常に作動させられないことから、ブレーキフルードを適切な状態に保つことが重要です。
ブレーキフルードの特性
ブレーキフルードは、厳しい温度条件下でも性能を維持できるのが特徴です。ブレーキシステムにおいて、常に安定した制動力を発揮できるように設計されています。
ブレーキフルードは、ディスクローターとブレーキパッド間の高摩擦によって発生する熱に耐えなければなりません。また、冬季や寒冷地でも使用できるように、低温下でも凍結しないという特性が求められます。
ブレーキフルードの規格は「DOT」です。アメリカ連邦自動車安全基準で定められており、DOT3は普通自動車の使用、DOT4は大排気量車やスポーツ走行向けに設計されています。
ブレーキフルードの主成分は3種類
ブレーキフルードの主成分は、大きく分けると3つです。現在では主に2種類のブレーキフルードが使われています。主成分の違いはブレーキフルードの性能に大きな影響を及ぼすため、交換の際には使用環境や車のタイプに合わせて選ぶと良いでしょう。ここでは、各ブレーキフルードの特徴や車両に与える影響について解説します。
グリコール系ブレーキフルード
グリコール系ブレーキフルードは、ポリエチレングリコールモノエーテルが主成分です。適度な粘度があり、圧縮による体積の変化が小さいという特性があります。防錆剤や酸化防止剤が配合されており、水分を含んでも性能の低下が少ないのが特徴です。寒冷地でも高温下でも正常にブレーキシステムを機能させられるでしょう。
一方で欠点となるのが、吸湿性が高く空気中に含まれる水分と結びつきやすいことです。ブレーキフルード中の水分が多くなることで沸点が下がるため、定期的に交換する必要があります。
シリコーン系ブレーキフルード
シリコーン系ブレーキフルードは、ジメチルポリシロキサンが主成分です。グリコール系に比べて沸点が高く、反応速度が速い低粘度を持つ特徴があります。高速運転や激しいブレーキングが頻繁に要求されるレース条件下で、高いブレーキ性能を発揮できるでしょう。
シリコーン系ブレーキフルードの欠点は、水に溶けないことです。水分が混入すると水滴として残るため、沸騰や凍結などのリスクを引き起こす恐れがあります。
鉱物油系ブレーキフルード
鉱物油系ブレーキフルードは石油が主成分です。ハイドロニューマチックシステムを採用している車で使用されています。鉱物系のブレーキフルードは、サスペンション、ステアリング、ブレーキのオイルが共用で使われていた車で用いられていました。
現在ではグリコール系やシリコーン系のブレーキフルードが広く使用されており、鉱物油系ブレーキフルードを使用する機会は滅多にありません。また、グリコール系やシリコーン系と混合すると分離してしまうため、一緒には使用できません。
ブレーキフルード交換の必要性
ブレーキフルードは経年劣化を起こすため、定期的な交換が必要です。ブレーキの整備不良による事故を未然に防ぐためにも、適切な交換が求められます。ブレーキフルードの確認方法を把握しておくと、忘れずに交換できるでしょう。ここでは、ブレーキフルード交換の必要性について解説します。
ブレーキフルードの劣化は「ベーパーロック現象」の原因に
ブレーキフルードの劣化は、重大な安全上のリスクである「ベーパーロック現象」を引き起こす主な原因のひとつです。
ブレーキフルードは水分を吸収する性質があり、時間が経過するとブレーキシステム内で気泡が発生します。油圧が十分に伝わらなくなり、ブレーキの反応が遅れてしまうのです。フットブレーキを踏んだときにふわふわとした感覚がある場合、気泡が含まれているかもしれません。安全性を確保するには、ブレーキフルードの定期的な交換が重要です。
使用期間で判断するブレーキフルードの交換時期
ブレーキフルードの交換時期は、使用状況やブレーキフルードの種類に応じて異なります。DOT4のブレーキフルードを使用している場合、車検毎(約2万m)の交換が目安です。一方で、DOT3のブレーキフルードを使用している場合、年に1回（約１万km）の交換が推奨されています。
ワインディング道路をよく走る方や定期的にレースに参加する方は、より頻繁にブレーキフルードを交換する必要があります。スポーツ走行は、ブレーキシステムに大きな負荷がかかるからです。半年～1年毎を目安に交換すると良いでしょう。
色や残量で判断するブレーキフルードの交換時期
ブレーキフルードは時間が経つにつれて、空気中の水分を吸収して徐々に劣化します。黄色から茶色、最終的には黒に近い色へと変わるでしょう。色の変化は、フルード内の水分量が増加して品質が低下した際に起こる現象です。水分量が増えると沸点が低下するため、早めの交換が推奨されます。
ブレーキフルードの残量が減少している場合、システム内での漏れやブレーキパッドの消耗が起こっているかもしれません。早い段階でプロによるチェックを受けて、大きなトラブルを未然に防ぎましょう。
ブレーキ警告灯の点灯は直ちに点検が必要
ブレーキ警告灯の点灯は、ブレーキシステムに問題が発生したことを知らせるサインです。赤色のブレーキ警告灯が点灯する原因として、パーキングブレーキが解除されていない、ブレーキフルード液面の低下、ブレーキ機構の故障などがあります。パーキングブレーキを解除しても赤色の警告灯が点灯する場合、ブレーキフルードの不足やセンサーの故障などが考えられるので、プロによるチェックを受けて、トラブルを未然に防ぎましょう。
黄色の警告灯は、電子制御のブレーキシステムや電動パーキングブレーキシステムの異常です。ブレーキ警告灯の点灯は運転の安全性に直接影響を与えるため、早急な対応が求められます。
ブレーキフルードの交換費用（工賃含む）と作業時間
ブレーキフルードの交換を検討する際、交換費用や作業時間を確かめておくと良いでしょう。交換にかかる費用や作業時間を事前に知っておくと、予算やスケジュールを立てられるため、スムーズに実施が可能です。ここでは、ブレーキフルードの交換費用と作業時間について解説します。
ブレーキフルードの交換費用（工賃含む）と作業時間の目安
ブレーキフルードの価格は、1Lあたり2,000円～4,000円が目安です。ただし、ブランドや規格によって価格は異なるでしょう。交換を行う際には、ブレーキフルード代金に加えて作業工賃がかかります。工賃は依頼先によって異なりますが、料金の目安は1台につき4,000円～6,000円です。作業時間は車種や店舗の状況にも左右されますが、30分程度かかるでしょう。
DIYでブレーキフルード交換はできる？
DIYによるブレーキフルードの交換は可能です。ただし、安全性に大きく影響を及ぼす作業であるため、費用面だけで判断するのはおすすめできません。ブレーキフルード交換では、エア抜きという慎重な作業が求められます。エア抜きが不十分であれば、ベーパーロック現象につながり大変危険です。リスクを考慮するなら、プロへの依頼が良いでしょう。
ブレーキフルード交換の依頼先
ブレーキシステムは、車の安全に直接関係する重要な部分です。ブレーキフルードの交換には、専門的な知識と技術が求められるでしょう。交換の依頼先としてディーラー、ガソリンスタンド、中古車販売店、カー用品店などがあります。それぞれの依頼先の特徴は異なるため、前もって確かめておくと自分に合った依頼先が分かるでしょう。ここでは、各依頼先の特徴についてご紹介します。
ディーラー
ディーラーでのブレーキフルード交換は、メーカー指定のフルードの使用と高い技術力が特徴です。ディーラーは自動車メーカーと特約店契約を結んでおり、専門的なトレーニングを受けた技術者が作業を行います。メーカー指定のブレーキフルードを使用しており、車種に合わせたメンテナンスが可能です。
ディーラーでのブレーキフルードの交換費用は、他の依頼先に比べると高い傾向があります。交換費用をできるだけ安く抑えたい方は、別の依頼先を選ぶのもひとつの方法です。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドでのブレーキフルード交換は、利便性の高さが特徴です。フルサービスのガソリンスタンドでは、給油だけでなく基本的な整備サービスも提供しています。ブレーキフルードの交換作業にも対応しており、給油のついでにメンテナンスの依頼が可能です。
セルフ式のガソリンスタンドでは、ブレーキフルード交換に対応していないこともあります。セルフ式のガソリンスタンドを利用している方は、前もって確かめておくと良いでしょう。
中古車販売店
中古車販売店は、中古車の買取や販売がメインです。ただし、整備工場が併設されている店舗ではブレーキフルード交換をはじめ、さまざまなパーツの修理や交換にも対応しています。車検整備を実施している販売店も多いでしょう。
中古車販売店では整備士を配置している店舗もあり、適切なメンテナンスを期待できます。車検整備を申し込めば、ブレーキフルード以外のパーツもチェックしてもらえるでしょう。ただし、一部の中古車販売店では車検整備のみに特化している場合があります。ブレーキフルード交換の際には事前の確認が必要です。
カー用品店
カー用品店では、ブレーキフルードの交換をはじめとしたメンテナンスを提供しています。さまざまな種類のブレーキフルードを取り扱っており、顧客のニーズに応じたメンテナンスが可能です。スポーツ走行用の高性能なDOT5ブレーキフルードへの交換にも対応しており、予算や使用目的に合わせてブレーキフルードを選べます。
全国に展開するカー用品店を利用すると、引っ越し先や旅行先でも同一のサポートが受けられるので利用しやすいでしょう。
ブレーキフルード交換を含む車検はイエローハットにお任せ！
ブレーキフルード交換を含む車検のことなら、ぜひイエローハットにお任せください。イエローハットでは、高品質な車検整備をリーズナブルな価格で提供しています。また、WEBからのお見積もりや来店予約に対応しており、いつでもお気軽にご利用いただけるのが強みです。ここでは、イエローハットの車検の魅力についてご紹介します。
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イエローハットの車検が選ばれる理由は、徹底した点検と充実したアフターサービスです。法定点検の60項目を含む100項目以上の点検を実施しており、必要な整備を明確にします。車検時の整備箇所は6ヶ月または走行距離1万kmの保証付きです。6ヶ月毎に無料点検を実施しており、次回の車検までサポートします。
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イエローハットのWEB予約を利用することで、車検の見積もりや相談が無料で手軽に行えますので、ぜひご活用ください。
まとめ
ブレーキフルードは車の安全に関わるオイルのひとつです。DIYによる交換は可能ですが、慎重な作業が求められます。カー用品店なら車の使用目的や予算に合わせたブレーキフルードが選べるので便利です。
ブレーキフルード交換を含む車検なら、ぜひイエローハットにご相談ください。車のメンテンナスに関する豊富な知識と技術を持ったスタッフがサポートします。WEBフォームをご利用いただければ、無料の車検見積もりやご来店予約などが可能です。
※このコラムは2025年5月時点の情報を基に掲載しております。
